喋らないハープ弾きさんの映画レビュー・感想・評価

喋らないハープ弾き

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ゼロの未来(2013年製作の映画)

4.0

ギリアムらしい、視覚にうったえる作品でした。
映画というより、ギリアムが描く『ディストピア』というタイトルの絵を眺めている感じでしたね。
現在のギリアムが作った『未来世紀ブラジル』です。

キーワード
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

5.0

スラム育ちの少年がクイズミリオネアに出て、1000万ルピーの問題まで正解するも、不正の容疑で逮捕されてしまう。
無学なはずの彼がなぜ答えを知っていたのか?を、彼の半生を追いながら見ていく話。

重要な
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太秦ライムライト(2013年製作の映画)

4.9

「五万回斬られた男」福本清三さんの生き様と、時代劇の盛衰を、チャップリンの『ライムライト』を下敷きに描いた作品です。

一番の観所は何か?
福本清三さんの漢前っぷりです。
普段はとても謙虚な方なのに、
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

2.9

この頃流行った一連の恐怖映画の一つ。
原作のゴシック・ロマンスの雰囲気からはだいぶ遠いそうで…
でも、美しい「花」を湖に投げ込んでしまうシーンは悲しくて哀れで良かったですね。

ただ、登場人物の行動に
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毒薬と老嬢(1944年製作の映画)

4.0

面白かったんだけど、もう何がなんだかwww

日常の中の非日常と、非日常の中の日常が出会ったときの、とんでもない不協和音ですね。
笑えない状況を笑う。面白い作品です。

ケリー・グラントいい味出してる
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チャップリンの放浪者(1916年製作の映画)

5.0

短編の中でもかなりドラマチックな、私の大好きな作品。

笑わせるところはもちろん素晴らしいのですが、チャーリーのシリアスな表情、演技にやられます。

また、エドナの美しいこと!
顔を洗われるシーンはひ
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イースター・パレード(1948年製作の映画)

5.0

フレッド・アステアもジュディ・ガーランドも本当に素敵。
ジュディはずっと心身共に大変だったと思うのですが、そんなことは微塵も感じさせないほど演技も歌も魅力的。

私は何故かこの作品を『スタア誕生』より
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チャップリンの駈落(1915年製作の映画)

3.8

この時代のコメディによくある駆け落ちもの。
後半は必ずカーチェイスになりますね。

チャーリーは、器用すぎて「どうしてこうなった」状態なことがままあるけど、この中にその一つが見られます。
パンを回しな
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チャップリンの寄席見物(1915年製作の映画)

3.8

ミュージックホールを描いたエッサネイ期の良作。

チャーリーが上流と下層の酔っ払い客を両方演じているのが面白いです。
どちらも騒動屋なのは同じながら、その動きがまったく違うことに、演技と笑いの幅を感じ
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珍カルメン(1915年製作の映画)

4.0

もちろん『珍カルメン』というくらいだから、笑えるパロディなんだけど、私はチャーリーの狂気の演技に惹かれます。
エドナ扮するカルメンを刺す前のチャーリーの表情を観ると、この人が役者としても天才であったこ
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チャップリンの失恋(1915年製作の映画)

4.0

エドナ・パーヴァイアンスをヒロインに迎えてから5本目の作品で、チャップリン喜劇に初めてペーソスの要素が現れた作品。
あの有名な、後ろ姿をみせて一人去っていくラストもこれが最初。

エドナは綺麗で、チャ
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ノックアウト(1914年製作の映画)

3.5

まず表示されているパッケージは違う映画のものだということを指摘してから(笑)。
ロスコー主演のキーストンコメディで、チャーリーはレフェリー役で3分程出てきます。
この二人が出ているというだけで観る価値
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成功争ひ(生活法)(1914年製作の映画)

3.0

チャーリーの映画デビュー作。
まだあの放浪紳士の格好ではなく、大きなシルクハットに片グラス、山羊ヒゲの詐欺師役です。

ストーリーはいかにもキーストン調のドタバタ喜劇なので、映画史の記念碑として観るも
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ヴェニスの子供自動車競走(1914年製作の映画)

3.0

「チャップリン」という言葉を聞いたときに真っ先に出てくるイメージ。
あれが、最初にできたのがこの作品。

ストーリーそのものは、カメラに映りたい人とそれを追い出す人、っていう単純なものだけど、映画史の
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醜女の深情け(1914年製作の映画)

3.5

キーストン社がとってもとっても頑張った作品。
当時の大スター、マリー・ドレスラーのヒットした舞台を元に、そのまま彼女を主演に迎えて作った。

この作品を面白く観るコツは、「チャップリン映画だと思わない
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男か女か(仮面者)(1914年製作の映画)

4.0

「女装三部作」の二つ目。チャーリーのすっぴんと女装、ロスコーとの共演まで楽しめる、キーストン時代のおいしい作品。
途中から出てきた美人を「え?え?これチャーリーなの?」と思いながら観ていると、チャーリ
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