ひのらんげさんの映画レビュー・感想・評価

ひのらんげ

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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.0

「おい!國村隼!!何やってんだよ!バカ―!マジで!!マジで!!」

武士の誇りとして清廉潔白を信条とする「柳田」は、かつて彦根藩に地位ある立場で仕えていて、また、碁打ちとしてもその腕は相当のものであり
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湖の女たち(2023年製作の映画)

2.5

映像のゆったりした雰囲気の中、私の頭はぐるぐるまわり、それでも置いてけぼりをくらったような。

ーー
高齢者介護施設で入居者の不審死。早朝に人工呼吸器が何らかの理由で停止していたため、これを殺人事件と
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トラペジウム(2024年製作の映画)

2.0

不安定な土台の上に作られた砂の階段を4人で駆け上がる。

「東ゆう」は、地域の東西南北にそれぞれある高校の、それぞれの美女に目をつけては目的を秘匿したまま戦略的に友達になり、女子高生4人であれよあれよ
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水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

3.0

水深ゼロメートル「です」ではなくて「から」。

その高校のプールの水は全部抜かれていて、乾き、野球部がたてる砂埃が溜まるだけになっていた。夏休みのまぶしい日差しの中、それぞれの事情で4人のJKと若い女
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

近年稀にみる天才的な告白シーンの演出。ただし痛恨の蛇足あり。

小学生の「優子」の実母は優子を産んでまもなく亡くなっていて、しばらくは再婚相手の美人継母「梨花」と実父の3人で暮らしていたが、今度は実父
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

複雑でマジメ。マジ怖い演出。

ゴーストバスターズとしてのスペングラー家は、真夏にも関わらず日々ザコのゴーストの捕獲に日々忙しい。この家の娘であり天才ゴーストバスター「フィービー」もまた一員として活躍
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アウトフィット(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

最後10分がダサい、、もったいない!

かつてロンドンで修業を積んだ英国人のスーツの仕立屋、、いや、裁断師である「レオナルド」は、今はシカゴで英国の伝統的なオーダーメイドスーツの専門店を営む。
店は「
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.0

戦争政治の手練れと天才数学者が正しく間違う物語。

昭和8年。太平洋戦争開戦前夜の日本。海軍は軍備増強のため「軍艦」の建造が必要であると考えた。有力案は「平山」の考える”超大型大砲を搭載する超大型の戦
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ただ、あなたを理解したい(2024年製作の映画)

3.0

早すぎる青春の振り返り。

「裕也の地元に帰ったらやりたいことがあるの」という[葵]は、地方から東京に出てきた芽の出ない役者志望の[祐也]の彼女で、祐也の4年ぶりの帰省に同行して地元の仲間に紹介される
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.0

壮絶な二人の絆。離れても、離れても。

少女時代からの親友である「ミソ」と「ハウン」は、出生や育ちは異なるが、お互いに深く繋がっていた。
薄目にすれば怖くないよ、”ジャニス・ジョップリンのように27歳
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.0

読書を映像付きで体験できる映画

「ヘンリー・シュガー」は、裕福な家に育ち、四十を超えても一切働く必要もないが、訓練により透視能力を身に着け、ギャンブルでその能力を利用する。更に大金持ちとなったヘンリ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.5

観てるこっちも文字通り「脳みそぐちゃぐちゃ」

外科医でありマッドサイエンティストである「ゴッド」は、ある日、身投げして意識不明の妊婦を川べりで発見。帝王切開で子供を取り出し、更に子供から脳を取り出し
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

役所広司の贅沢使いにもほどがあるだろ!(好き)

東京の下町にひとり住み、都心の公共トイレ清掃を生業にする中年男性の「平山」は、規則正しくつつましく、日々のルーティーンの中で暮らしていた。
朝起きて、
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

1.5

正直、もう誰が犯人でもいいや、、と思った。魅力のない映画。

その劇団の次回公演のオーディションは、雪深い山荘という設定の建物にて、仮想的に発生する殺人事件をエチュードとして解決したものが主役に抜擢さ
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

5.0

鋼鉄の意思と絶望で死ぬ。

「ジョー」とその息子「エディ」に招集され、互いに名前も知らない6人の男たちは、仲良くレストランの丸テーブルで朝食をとっている。彼らは「プロ」の強盗犯であり、今、宝飾店を襲撃
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

2.5

若者は狭間で何を見てどこに進むのか。「具体的に強くなる!」とは。

地方の高校を卒業した「宮本大」はテナーサックスで日本のジャズを変えるべく無計画に上京し、東京の大学に進学した同級生「玉田」のアパート
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.0

美しい世界の物語か、愚か者の物語か。

甘い歌声とトランペットの妙技で黄色い声を浴びているジャズの天才「チェット・ベイカー」は、自身の伝記となる映画に本人役として撮影に臨んでいた。その最中のある日、麻
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

2.5

ああ、うんこの神様!

スパイであり父親として振る舞う「ロイド」、殺し屋であり母を装う「ヨル」、二人は偽装結婚。そして人の心が読める娘「アーニャ」、未来予知する飼い犬「ボンド」。

アーニャが重大な情
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映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

3.5

すべてはイマジナリーの世界に実在する

芝浜高校 の生徒会(會)は軍隊級に厳しい。生徒会長の「道頓堀」は、部活動が429の部と81の同好会に細分化され、日々発生と分裂をくり返す現状を打破するため、一見
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蟻の王(2022年製作の映画)

2.5

戦うときに重要なのは、殉職せず、怪物にもならないこと。

蟻の研究学者「アルド」は、ナイスミドルの風貌、またその教養の高さや詩、舞台演出など多彩な才能をもち、多くの学生が師事してる。
若者男子の「エッ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

私の思い上がりや無知を、一撃で思い知らされるあのシーンが脳裏から離れません。

漁師を営む家族のうち、唯一の健聴者である女子高生の「ルビー」。早朝から漁を手伝い、魚臭いまま高校に通う。

田舎の町では
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(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

命の軽さが目立つ。これ芸術か?

「本能寺の変」の新しい妄想。ギラギラのおじさんたちの天下取りの行方は?
夢半ばで散る武将、のらりくらりと生き延びる武将。首がいくつあっても足りない。裏切りの渦中を泳ぐ
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

5.0

何度も何度も私は騙される。
これは色分けの話ではなくて色を混ぜる話。

アメリカで大騒ぎになっている、地球外からの「惑星難民Ⅹ」。その生物は、地球人に触れることで地球人と全く同じ容姿になるため、気づか
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バーバー吉野(2003年製作の映画)

3.0

大人の都合子供知らず。大逆転ありぎみのあり。

その田舎町の少年たちは、なぜか皆そろっておかっぱ頭をしている。床屋が一軒しか無いから、だけではなく、大人たちはこれを伝統だという。そんな日々に東京からイ
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.5

若々しくないけど甘酸っぱい、美しい映画。
カッコいいやせ我慢

「ニカンデル」はごみ収集の仕事に就いている。ある日、手を怪我したままスーパーで買い物をすると、レジ係の「イロナ」がそれに気づき手当てをす
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ホテルローヤル(2020年製作の映画)

3.0

いかなる理由があっても、死ぬ理由にはならない。

ラブホテルを家族で営む家の娘。経営を引き継ぐことになったが、ホテルで大事件が発生する。客、従業員、出入り業者、父親、母親、そして娘自身。
それぞれの人
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.0

飛び太の活躍が見どころ。

前作の茶番の末(笑)、東京への自由な移動を勝ち取った埼玉だったが、今度は埼玉県内でいざこざが。そこで埼玉は、埼玉をふたたびひとつにまとめ上げるため、埼玉に海を作る計画が持ち
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デシベル(2022年製作の映画)

2.0

ちょっとバラバラな印象

韓国、釜山に次々に仕掛けられる爆弾は、大きな音を感知すると残り時間が半減する。爆弾魔は誰だ。その動機は?それぞれ過去に傷を持つ追う側と追われる側がいよいよ直接対峙する。

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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.5

乱暴なゴジラ。繊細な物語。

戦後の復興ままならない日本に、見たこともない巨大で凶暴な「ゴジラ」が上陸し、無差別に大暴れする。日本は知恵を集結してゴジラ撃退に命をかける。

ーー
「むかーし昔、ゴジラ
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バービー(2023年製作の映画)

2.0

思考のリトマス試験紙

バービーランドで完ぺきな幸せの中で暮らしている色々な「バービー」たちと、いろいろなボーイフレンドの「ケン」たち。
あるパーティーでダンスをしているときふと、”死ぬってどういうこ
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ソワレ(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

散りばめられた違和感の回収に鳥肌。

俳優の卵「翔太」は劇団では食えず、詐欺の受け子をして何とかして夢をつないでいる若者。ある夏にその劇団は地方の高齢者施設で泊りがけで演劇をレクチャーすることになり、
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.5

"Candle In The Wind"
エルトン。それはあなたそのものですよね。

その昔、映画「エンジェル 僕の歌は君の歌」(1992年日本)を、友達からか、レンタルビデオ屋さんからか忘れましたが
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.0

私の嫌いなタイプの人間を濃縮して煮締めたような3時間。

ウォール街の大手証券会社で下積みの苦労を味わい、いよいよ株のブローカーの資格を取って稼ぎまくるぞと鼻息を荒くした初日が1987年のブラックマン
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.5

”Less is more”くそくらえな、まるで「'トム'とジェリー」のリメイク。

トム・クルーズこと IMFのエージェント、イーサン・ハント(書き間違えてません)にまたまた、またまた課せられる遂行
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密航者(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

私が知っている人間のなかで、最もおっちょこちょいな人が出てきます。

地球外移住関連研究者3人のロケットは火星向けて発射され、ほどなく無人の宇宙ステーションにドッキングされると、何と何と、天井裏から意
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.0

キャラによる労力不公平が気になりました。笑

紀元前二百有余年、若き王、嬴政(えいせい)が治める秦国に、積年の恨みのある趙が突然侵攻を開始。
嬴政は、心情を明かして意気込みを示した上で王騎(おうき)を
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