ひのらんげさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ひのらんげ

ひのらんげ

映画(219)
ドラマ(0)
アニメ(0)

愛を読むひと(2008年製作の映画)

4.5

人生は1度きりだと言うことを再確認させられます。

第二次世界大戦後のドイツ。ベルリン
15歳の少年「マイケル」は年上の女性「ハンナ」と突然の恋に落ちる。二人は逢瀬を重ねるが、毎回本の朗読が課される。
>>続きを読む

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

3.0

最後の2秒で明かされる、とんでもない秘密。

その男は死刑制度反対の思想を、時には過激な発言も用いて活動していたが、殺人の疑いで逮捕され死刑判決を受ける。その後6年間投獄され争うが、ついに控訴を断念。
>>続きを読む

フライド・グリーン・トマト(1991年製作の映画)

5.0

ただの1日も普通の日なんてない。

「エヴリン・カウチ」は中年の専業主婦で、子どもも巣立って夫とマンネリの日々。叔母に会うために訪れた老人ホームで、たまたま、そこで暮らす老婆「ニニー」と出会う。
ニニ
>>続きを読む

ハリエット(2019年製作の映画)

1.5

南部の黒人奴隷の娘として生まれ、自身も奴隷となり虐げられた生活。自由を求めて北部へ逃亡し、その後に偽装した身分証明書を使って奴隷を北へ連れて帰る活動を繰り返す。ついには彼女を含めアテンドした奴隷たちが>>続きを読む

モーターサイクル・ダイアリーズ(2004年製作の映画)

3.0

カストロと出会う前の一人の若者のマインドを知る。

若者「グラナ―ド」と「ゲバラ」。
二人はアルゼンチンのブレノスアイレスから南米大陸を横断してチリへ渡り、そこから北上してペルー、サン・パブロのハンセ
>>続きを読む

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

2.0

記憶が消えたら魂も消えるのか

社長令嬢の「スジン」と、建設工事現場の「チョルス」。立場違いの壁を乗り越えて結婚する。スジンはアルツハイマー病を患い、二人の幸せな日々は一転して不安な日々へと変わる。ス
>>続きを読む

光の旅人 K-PAX(2001年製作の映画)

3.5

あなたは信じますか系映画(好き)

突然現れた「プロ―ト」と名乗る宇宙人。彼はK-PAXからやってきたという。精神医学者「マーク」はカウンセリングを重ね、この不思議な男の言葉に振り回される。プロートは
>>続きを読む

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.0

自暴自棄チキンレースに勝者はいない。

1980年前半、東ベルリン。社会主義を守る忠実な国家保安員「ヴィースラー大尉」。ある日、舞台作家の「ドライマン」に反体制の疑いの目をかける。ヴィースラーは大量の
>>続きを読む

マーヴェリック(1994年製作の映画)

5.0

この映画が一番好きです。

これ一体何回観たんだろう。確実に20回以上は観ている。(嫌な事がある度に観ている気がする)

ストーリーも、劇伴も、演技も、スピード感も、そして何よりラストシーン。すべての
>>続きを読む

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

3.0

控えめに言っても、地獄の映画。

高校生になった志乃は言葉を上手に発することができない。それでも思い切って声をかけた加代と意気投合し、夏休みには2人でバンドを組み練習に励み、秋の文化祭での発表を目指す
>>続きを読む

グリーンマイル(1999年製作の映画)

5.0

人生を考えるための映画

ーーーー
大男「コーフィ」。証明できない事件の真実を抱えながら死刑囚となり、刑務所での日々。ある日、看守の「ポール」はこの男が不思議な能力を持つことに気づく。
コーフィは、自
>>続きを読む

おくりびと(2008年製作の映画)

3.5

「おくりびと」は一体どこに何を送るのでしょう。

---
チェロ奏者として活躍していた小林だが、所属する楽団が解散。妻の美香と田舎へ帰ることに。地元の新聞で「旅のお手伝い」と書かれたNKエージェントの
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

あっという間の3時間。

舞台俳優で演出家の「家福(かふく)」の妻、「音(おと)」は秘密を残したまま突然他界してしまう。
家福は薄れない喪失感を携えたまま、舞台をプロデュースするため車を広島に走らせた
>>続きを読む

ノイズ(2022年製作の映画)

2.5

閉塞に浸る危険な内向的集団、本音が間違った偽善へと追い込まれる。

小さな島の排他的な固着安定社会。そこに迫る変化。これを表面的には歓迎する者、直接利用しようとする者、便乗して漁夫の利を得ようとするも
>>続きを読む

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.0

思いっきり力んだ、普通は暴投するだろうむちゃくちゃな投げ方だけど、それでもど真ん中にストライクを投げ込んだような映画。

最初からハードルがとてつもなく上がっている状況で、やっぱり観客をみんなを騙すと
>>続きを読む

梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

4.0

梅は切った方が良いのか。

梅の木は、桜の木と違って枝を剪定すれば新たな枝がたくさん芽吹き、今まで以上に沢山の花をつけて実を結ぶ。したがって梅の枝は切った方が良いと言われている。

ただし、切らなくて
>>続きを読む

時をかける少女(2006年製作の映画)

3.0

走れ、走れ少女。まだ間に合うはず。

ひょんなことから自分がタイムリープできるようになったことに気づいた高校生の「真琴」。はじめは妹に食べられてしまったプリンを取り返す程度の目的で時間をさかのぼってち
>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

行政への強い憤りと自分へ無力感。目の前の一線を超えるのか。

真面目に生きてきた元大工の「ダニエル・ブレイク」。心臓を患って仕事ができず困窮し、役所に保障や援助を求めるが、やれあれがどうだとか、これが
>>続きを読む

アヴリルと奇妙な世界(2015年製作の映画)

3.0

技術と情熱の融合はどこに向かって何をもたらすのか。

むかしむかし。
アインシュタインやフレミング、著名な科学者が次々に失踪し、世界の技術革新は第一次産業革命前夜の木炭と蒸気の時代で止まってしまった。
>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.0

落としどころなく残酷に時間は進み、止まり、交差する。

切ないという言葉では語りつくせない、汗ばんだ夏の綺麗でゆっくりな映画。

題名がラストレターで、映画の最後にラストレターを開封するなんて、これま
>>続きを読む

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.0

「二度言わせないで。この映画は面白いわよ」

小説が大好きな女子高生「響(ひびき)」。読んでいるうちに書きたくなって書いてみた1本の小説が、あれよあれよと「大人たち」にもてはやされるも、自分の考えに忠
>>続きを読む

プラットフォーム(2019年製作の映画)

2.0

汚い意識の縮図。これの日本人バージョン観てみたい。

閉ざされた部屋。ただし部屋のど真ん中、天井と床を貫く大きな穴が空いていて、その穴から定期的に「食事」がエレベーター式に降りてくる。
部屋は縦に何階
>>続きを読む

福福荘の福ちゃん(2014年製作の映画)

4.5

いろんな事に迷ったら、またこの映画を観ると良い。

学生時代にイジメに遭って女性が苦手になってしまった福ちゃん。大人になって、そのやさしい人柄に人が集まる。そんな中、イジメの精算をしたいと今更になって
>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.0

何かを必死に悟ろうとする、魅力的な人々がもがき楽しむ様を。

黒髪の「乙女」に恋した「先輩」。先輩はとても臆病で脳内での妄想は膨らむばかり。一方、「先輩」が恋した「乙女」。乙女は綿菓子のような自分の気
>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

2.5

お前はギルティ―だ!!バカ―!!!!(笑)

警察官「アスガー・ホルム」は、仕事上のトラブルから緊急通報指令室の電話オペレーターとして、一時的に勤務している。
トラブル解消までは警察の花形である捜査官
>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.0

高い死亡率のウィルス感染症の発生と広がるパニック、立ち向かう人類。
豪華キャストがパンデミックの危機感を煽る。

----
現状の亜種を含めたCOVID-19によるパンデミックの中でこの映画を観ました
>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

仮想空間「U」は、自身の生体情報が反映されたアバターが活躍する世界。歌が好きだけど訳あって歌うことができない少女「すず」は、友人に誘われて「U」に登録し、「ベル」を名乗って「U」の世界で歌う。

その
>>続きを読む

ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

3.5

ゴーストに取り憑かれるなら2人が限界だと思います。笑。

ここまで一人ぼっちで育った青年。生きる意味を見失い、何度も自殺を試みるが"なぜか"うまく行かない。一度、うまくいきそうになるが、死の淵から戻っ
>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.0

鳥肌立つような展開があるんだろーなーと思っていて、やっぱり鳥肌たちました。

魔女と呼ばれる少女の物語。
謎の組織から逃れた少女は貧しい農家に拾われひっそりと育ち、公開オーディションに出場すれば注目の
>>続きを読む

ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.0

謎の女神に助けられて最後びっくりな終末を迎える、おっちょこちょいで深刻なコメディー銀行強盗映画。

長年勤め上げた企業からの年金が絶たれ、やり場の無い怒りと、長いか短いかわからない自分の残り時間。自暴
>>続きを読む

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.0

まさか、ここまで苦労して執筆したとは思わなかった。

「ホールデン」という架空の人物を題材に、J・D・サリンジャーが「ライ麦畑でつかまえて」という小説を書き上げる過程とその後を描く。

サリンジャーは
>>続きを読む

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

3.0

殺すために戦場に行き、死んで帰ってくる。

文字通り、死ぬほど辛い訓練に耐え、米海軍ネイビーシールズとなった彼らは「レッド・ウイング作戦」の任務を背負い、少数精鋭で最前線に向かう。

武装タリバン勢力
>>続きを読む

イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)

3.0

"人の心がわかる"ことは、ロボットの欠陥なのか。

高校生「リクオ」の家には「サミィ」というアンドロイドがいる。このアンドロイドは従順ではあるが、外出記録の途中に不審な場所に立ち寄ったログが残っていた
>>続きを読む

長いお別れ(2019年製作の映画)

3.5

認知症の父。「別れ」が始まって7年間という長い歳月。

そして、さあいよいよ。ならば普通は「さよなら」なんだろうけど、そうではなくて、7年間の熟成の上に寛容と理解があった。

「別れ」とはいったい何な
>>続きを読む

ぐらんぶる(2019年製作の映画)

2.0

この映画、一体どういうことだよ!最初から最後まで!(いい意味で)

伏線回収クソくらえの、死ぬほど話が進まないずーっとハイテンション起伏なし映画!(いい意味で)

おい!ところでタイムリープの設定どう
>>続きを読む