asayowaiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー(2009年製作の映画)

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ドラマは未見だけど、別に見てなくても充分楽しめた。
マイリー・サイラスがそこまで魅力的にみえないんだけど、どこにでもアメリカのティーンって感じが人気の秘訣なんでしょうね。っていうかこのシリーズのコンセ
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ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

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学園コメディとガールズムービーって中毒性があってなかなかやめられない。
とくに本場アメリカのやつは階層がはっきりしてるからどぎつくなりがちで、ティーンエイジャーによるアメリカ版『仁義なき戦い』みたいな
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

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ソフィア・コッポラの好きなシューゲイザーの甘く暗いメロディをそのまま映像化したような情緒不安定なポップさ。
五姉妹はみな美しく、それは単にビジュアルがとかそういうことだけじゃなく、少女から大人の女性へ
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カルメン純情す(1952年製作の映画)

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『カルメン故郷に帰る』の続編。こっちのがあらゆる面で面白いと思うのだが世間的な評価は低いようで。
とりわけamazonレビューの評価が軒並み低いのでびっくりした。明確な社会風刺が入ると好き嫌いが別れる
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カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

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いわずもがな木下恵介の代表作なわけだけど、どちらかというと日本初の全編カラー映画として名高い。
日本映画史的には重要なのかもしれないが、正直、木下恵介の田作品に比して出来がいいとは思えない。面倒な撮影
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

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女性が女性に対してかわいいという感覚が少しわかるような気になる映画。類型化を極力させてキャラクターを作り上げていくと一本の映画になるという好例ともいえる。
テーマとしては『ヤング≠アダルト』と共通する
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クスクス粒の秘密(2007年製作の映画)

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地元のTSUTAYAでレンタル。
ケシシュのパルドール受賞によって、2007年製作、日本未公開の本作も流通するようになったのでありがたい。
社会派という形容が正しいかはわからないが、フランスが抱える移
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

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ヒットメーカーによる安定のロマンティック・コメディと家族愛の映画。ビル・ナイが作中でいうようにタイムトラベルの能力は「そんなにドラマチックなものじゃない」限定的な能力。
ドーナル・グリーソンのどこにで
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

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シンプルな映画だ。「目的地へ辿り着く」、ストーリーはありふれたドラマ。といえばそれまでなんだけど、ありふれたものに改めて感動できるとこがすばらしい。重力しかり、犬の鳴き声しかり。とりわけ事情を何も知ら>>続きを読む

スクリーム(1996年製作の映画)

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先日観たウェス・クレイヴンの代表作を律儀にみる。
うん、ジャケットで主役みたいな顔してるドリュー・バリモアはちょっとしかでてこない。残念。
個人的には、こういう島本和彦みたいなメタ批評ユーモアを楽しむ
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スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

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アメリカ版『オルエットの方へ』みたいなイメージのバケーションムービーかと思いきやとんだガールズギャング映画。
まるでDJによるミキシングやスクラッチのような編集で、ソドムと化したフロリダと欲望の限りを
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ウェス・クレイヴンズ ザ・リッパー(2010年製作の映画)

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なぜ録画したのか全く思い出せず、その理由を確かめるためだけに鑑賞。
多重人格のシリアルキラーにオカルティックな要素を付け加えた、ジャンルとしてはサイコサスペンスホラーといったところかな。
16年前に死
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るろうに剣心 伝説の最期編(2014年製作の映画)

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文句なしに楽しい傑作ももちろんいいんだけど、荒削りの魅力あふれる作品見て、面白かったのを前提としながらあーだこーだ言うのも楽しい。
というわけであーだこーだ。

まず、比古清十郎=福山雅治の登場のタイ
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

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あれほどたくさんの楽曲を盛り込みながら2時間ちょっとでスターバンドの一生を語りきってしまう驚きのストーリーテリング。
登場人物がカメラに直接語りかける驚きのオープニングから続くクリストファー・ウォーケ
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想い出のマルセイユ(1988年製作の映画)

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ジャック・ドゥミの遺作。
本当は『都会の一部屋』が観たかったんだけど、空いてる時間がなかったので。
ジャック・ドゥミの60年代の作品群(『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人』が代表作かな)は
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

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一見不条理なようにみえて実は合理的に再構成可能な映画ではあるが、そもそもリンチが暴き出してしまう人間の欲望自体が合理性を超えたところにあるので、結局不合理に到達してしまう倒錯した映画である。ここがその>>続きを読む

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

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久々にオールタイムベスト候補群に入る映画を観た。
アンヌ・ヴィアゼムスキーのデビュー作。
ブレッソンには珍しいコマ落としを使った素朴なスピード感の演出(64年の映画ですよ)から、売り家となったマリーの
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CUT(2011年製作の映画)

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某映画批評家が見たら「ジャック・ベッケルが入ってないとは何事か!」と怒り出しそうな映画である。
オープニングショットから壁一面を埋め尽くす映画のチラシやら監督の写真やら記事、それもどうやらコレクトな名
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

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パークハイアットすげー。
あんなとこでホテル暮らしできたらいうことないだろう、というのは一般人の感覚で、本作に登場するスカーレット・ヨハンソンとビル・マーレイにとっては退屈と孤独の城のようである。
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

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冒頭で登場する水牛がこの映画のスローなテンポの始まりを告げる。音楽を排し、虫の鳴き声や風の音、水の流れなど自然音が申し訳程度に聞こえる静かな映画だ。この時期に家で見ているとほんとんど外界の音と区別がつ>>続きを読む

トスカーナの贋作(2010年製作の映画)

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すげー面白い。洗練された会話劇とその演出。
ビノシュとシメルの心情、距離感、思惑はその瞬間における表情や言葉、視線、仕草の相互作用によってコンマ単位で変化する。二人の間(時には第三者の視線をも取り込む
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リベリオン(2002年製作の映画)

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ガン=カタのカンフー的な動きといい、マオスーツといい、何より国家観から多いに某国を想起させる、巨大市場を無視した懐かしきアメリカ映画。
個人的にはストーリーと裏腹にシステマティックで幾何学的かつ効率的
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恋する惑星(1994年製作の映画)

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好きで何度もみたくなるし、好きなシーンもすぐに挙げられるんだけど、改めて感想を書くとなるとなかなか難しい。
ブリジット・リンのコスプレ感を除けば、金城武、トニー・レオン、フェイ・ウォンどの役者も画には
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コックファイター(1974年製作の映画)

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主人公がなぜメダルにこだわるのか?パトリシア・パーシーとの馴れ初めは?などなど数々の語られるべき物語を放置してしゃべらない主人公といまいちルールのわからない闘鶏を垂れ流す。
製作はあのB級映画の帝王ロ
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キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

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前作にさほど思い入れがないせいでそこそこ満足してみれたし、ヒットガールが出てればいいんじゃねーかと思うけど、パワーダウン感は確かに否めないかな。
というかもうご都合主義といわれようが、前作と同じフォー
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アレックス(2002年製作の映画)

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業界関係者の方々は「衝撃作」「問題作」「異端」「鬼才」などの宣伝文句を安易につけて売り出す前に必ず見てくださいね映画の代表作。最近の邦画ってそういうの多いですよね。こてこての商業映画以外の売り出し方っ>>続きを読む

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

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なんというか優等生的でつまらんかったな。これオチを知ってしまったら楽しめない、つまり二回目以降の鑑賞に耐え得る作品じゃない気がする。気の毒だけど、パヤオさんと比較すると少女の精神的葛藤とやらに拘泥しす>>続きを読む

るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

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次作とワンセットで評価すべきなので感想は伏せるが、特筆すべき点は土屋太鳳のアクションですばらしいキャスティングだと思う。日本ではNHK朝ドラのヒロイン(来春らしい)に抜擢されるような女優さんの華麗な足>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

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一言でいえば「カリフォルニアロール」って感じ。違和感はあるけどこれはこれでありだと思うね。神田の寿司職人がどう思うか知らんけどっていう。日本のゴジラをそっくりそのままリメイクしてもつまらんし、ハリウッ>>続きを読む

ポケットの中の握り拳(1965年製作の映画)

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長編デビュー作らしい大胆不適さとケレン味がある野心作。いわゆるテレビドラマ的なわかりやすい演出(貶す意図なし)がなくとも人間の情緒をなんなく伝えてしまうあたりがとてつもない才能である。母の死後、部屋の>>続きを読む

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

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期待値どおりの満足感を与えてくれたことに大満足する爽快感。
トム・クルーズが世界を救おうと決意すればそれはもう間違いないわけで結末がどうなるとか主人公の生き死になどどうでもいいのだ、というようなこちら
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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

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波乱万丈の冒険譚を予想していたが、一風変わったおとぎ話というか寓話というか訓話のような物語。あるいはなぜ世の中にフィクションが必要なのかというメタ物語的解釈も可能であるといえば言いすぎかな。導入部分が>>続きを読む

江戸川乱歩の 陰獣(1977年製作の映画)

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加藤泰×江戸川乱歩の組み合わせが最初は少し意外に感じたけど見終わった今は相性の良さに驚く。変なアングルが乱歩ものだと普通っつーか気味悪さをうまくひきたてる。カメラアングルによって倒錯的な作品世界を表現>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

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変り種の恋愛映画としてはこれ以上の完成度を誇る脚本はそうないんじゃないかと思う。『ヒューマンネイチュア』は未見だけど、ゴンドリーは自分で脚本書くより、カウフマン主導で書いた脚本を監督したほうがバランス>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

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自分の感度の鈍さに歯噛みするような映画で、幸せな敗北感を味わいながらもウェス・アンダーソンが華麗に積み上げていく映画と自分の好みのズレが少しずつ、しかし確実に広がっていくのを感じてしまったな。
それで
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春を背負って(2014年製作の映画)

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お目当ての映画まで時間があったので。木村大作監督の山岳映画ということでいじわるな期待を胸に鑑賞。
誰も木村監督に逆らえなかったんだな、と如実に感じられるくらい脚本と演技がひどい。
「荒らさず絶やさず欲
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