りんさんの映画レビュー・感想・評価

りん

りん

恋は光(2022年製作の映画)

3.6

各俳優陣の演技力や、宿木が東雲と北代と特に衝突なく親密になっている描写に少し違和感を感じたりと、随所に没頭しきれない部分は散見されたがそれを除くと、西条と北代の釣り場での会話や、経験の乏しさを補うよう>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.1

設定・空気感・会話の端々のセンス、全てが自分の好みにハマる映画だった。元々原作を読んでいたからストーリーの面白さは十分分かった上での視聴だったが、岡・中川・和田役の3人が、和山先生の作品に出てくるキャ>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.1

想像の及ばない範囲の物事を拒絶することは自分を守る行為であり、自分が生きていた人生を肯定する行為となりうるため、思考を停止させマイノリティに目を向けない啓喜をはじめとする"普通"を代表する数々の登場人>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.9

たまたまYouTubeでのんさんのインタビューを目にし、作品を観たくなり急いで検索して辿り着いたのがこの作品。
中性的かつ年齢を感じさせない印象を観てる側に与える稀有な俳優さん。
飛行機に怯えるシーン
>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.0

90分という短い時間で、ここまで多く、かつあざとくなく伏線を張りめぐらし、回収していくのが非常に気持ち良い。
すぐに2週目に入るのがオススメ。2度楽しめる。

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.6

見ていて体が拒否反応を示すくらいクズな男達の身勝手でくだらない行動。それを受ける女性達。皆の演技力に惹きつけられる。個人的に伊藤万理華さんが素晴らしかった。
あと部屋や服装、要所で登場する小道具が全て
>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

キャリアとプライベート、劇中で出てくる多くの言葉は、女性に留まらず多くの人の心の指針となっているだろう。
ナイジェルにファッションを指南されるところからアン・ハサウェイが垢抜ける様を描いているが、そも
>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.1

最高かよ。映画見終わっての一言。
一流シェフが批評家とSNSでトラブルを起こした後にフードトラックを始め、アメリカを横断しながら息子と心を通わせていく話。というのが大まかなストーリーだが、そんなことよ
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

漫画は未読の状態で鑑賞。
感情で動く天才、理論で動く秀才、2人に憧れる凡人(いや努力の天才か)、3人のバランスがよく全員が好きになれる人柄。
2時間という枠の中で最大限の展開と見せ所を作っていてずっと
>>続きを読む

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.5

コミュニティに属するということの煩わしさをギュッと詰め込んで見せられた気分。
属さないものを排他する風潮、属させようと絡みついてくる習性。
どうか鈴子には幸せになってほしいと切に願って見ていた。
ちな
>>続きを読む

still dark(2019年製作の映画)

3.8

40分の短編だからサクッと見よう。と思ったら映画自体の空気感と盲目の主人公の行く末にグッと惹きつけられ見入ってしまった。
盲目の人物を題材にしているので、見ていて辛くなる描写がないか少し不安だったがそ
>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.0

寝るたびに毎回ルックスが全て変わってしまうという特殊な設定。見た目が変わっても愛し続けられるのかというテーマ。
実際どのように変化するのか、また現実的に考えた場合に起こるトラブルなどは曖昧にし、あくま
>>続きを読む

愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.8

愛する子を理不尽に失った親の気持ちは計り知れないが、この12分で辛さが伝わってくる。
実際の話を元にしてると聞くとなお。

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

3.8

試写会にて鑑賞。第一章から最終章まで通して人物を映すアングルや構図が独特で、いい意味で既視感を感じさせない映像が続いた。また洞爺湖の大自然を切り取る映像美や、各章の中心人物による独白のような演出法など>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.8

まだ家族と学校のクラスが世界の全てだったあの頃、年上のお兄さん達がたむろしてタバコを吸っていたのを見た時にドキドキしたあの感覚が記憶の奥底から浮き上がった。自分の世界が広がったことに対する高揚から、今>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.2

何だこの展開の面白さ。初めはジワジワと得体の知れないものに対する恐怖を食らわせ続けられるが、後半からは恐怖とワクワクが混在する初めて味わう感情に襲われ体が硬直しっぱなしだった。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.0

音楽の強さを感じる映画。二股イヤホンで音楽以外の聴覚情報をシャットダウンすると、二人の聞く音楽がこの世界の中心となり、街並みの光景はその音楽を助長する引き立て役へと役割が変わるあのシーンが印象的だった>>続きを読む

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.6

焼肉のシーンが見ていて辛く思わず一時停止してしまった。
家族という存在は時に同じ思想・方向を向いて進まないといけない存在であり、個人としての自身とのギャップにどう折り合いをつけるか。自身が染まる=家族
>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

3.9

どんでん返しの名作と謳われている作品だが2024年にしてようやく鑑賞。もちろん素晴らしいオチだったが、期待値を上げすぎたのと、先に色んなどんでん返し映画を見てしまったせいでそこまで鳥肌が立つような衝撃>>続きを読む

アフタースクール(2008年製作の映画)

4.1

後半から展開が二転三転。何度「え?」と呟きながら背筋が伸ばしたかわからない。ミスリードにつぐミスリード。だが全く無理がなく会話のテンポ・演技が素晴らしいことで安心して騙される非常に心地の良い体験。ラス>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.3

2時間50分という長編だが、飽きさせない構成・映像美・ヒューマンドラマのおかげで終始食い入るように観れてしまった。専門的な知識が散りばめられ内容を100%理解することは困難だが、その他で物語の面白さを>>続きを読む

ライアー ライアー(1997年製作の映画)

3.9

ジム・キャリーのポテンシャルがフルに発揮されている破茶滅茶コメディー。引くくらいオーバーな演技がツボ。特にトイレのシーンは狂気的。一見ジム・キャリーのパワープレイ一辺倒な作品になりそうなところだが、そ>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.1

冒頭5分でこの映画が終始笑える最高の映画だと確信させてくれる。フリオチがしっかりしていてボケのクオリティも高い。5人のキャラもしっかりたっていて本当にそういうことをしそうな人間がそこにおりボケに無理が>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

3.6

オープニングの演出が凝っていてまぁカッコよく、それだけで今後の展開にワクワクさせられる作品。聡明で経験豊富なサムセットの役はやはりモーガン・フリーマンが適任。定年間近で壮大な事件に巻き込まれるのを初め>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.9

誰しもがベンのようなステキなおじさまになりたいと思う。もう少し風当たりが強い状況から逆転していく話かと思ったら序盤からベンの魅力に周りの人物達が魅了されていく。そのためずっと心温まる時間が続いていく作>>続きを読む

ソウ(2004年製作の映画)

4.0

オチはもちろん、主軸となるゲームがそもそも面白く、緊張感漂う状況でのアダムとローレンスの会話はダレずにずっと見ていられた。目を伏せたくなるようなグロいシーンは意外と少なく、グロが得意でない私も問題なく>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

4.0

漫画家のゴーストライターとして活動している障害者のユマが過保護の母と対立しながらも自身の世界を広げていく物語。鑑賞前は主人公が障害者ゆえに見ていて辛くなるシーンがあるのかと思ったが、ユマがとても前向き>>続きを読む

キャビン(2011年製作の映画)

3.8

ホラーではあるが怖さは抑えめでむしろ後半は壮観。また過去の名作のオマージュがふんだんに盛り込まれて、映画を知っていればいるほど楽しめる小ネタが多いだろう。

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8

どんでん返しの名作としてずっと話には聞いていたがようやく鑑賞。見終わった後の感想としては、まんまと作者の意図したように観させられたなという感じ。最後のあのシーンには鳥肌と声が上がった。ただ物語の構造を>>続きを読む

>|