又野克明さんの映画レビュー・感想・評価

又野克明

又野克明

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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.7

全般、宇宙の中で行われている映画だった。痛々しいシーンも少なく、非常に見やすい作品なので、オススメしてもいいぐらいだ。

宇宙船の中で、ヒロインのサンドラブロックに、当たっているライティングが綺麗だっ
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オールド(2021年製作の映画)

-

これは映画館で見る分には十二分に楽しめた。ミステリー映画は、家でDVDで見ると怖い部分もあるが、映画館で観客全員で見ると、癒され、見ごたえがあった。

映画の全体的な構図からいって、はっきりと言うと上
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.8

いやぁ、何度見ても難しい。ミュージカル的演出のためか、このスピルバーグさんという監督の作品には、いつも難解な印象が与えられ、なにか判然としない読解力の反省と、この映画の広大なテーマをなんとかかんとか感>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

湿地帯の映像が、人間が撮りうる極限なまでの「美しさ」が表現されており、その映像を見るたんびに、心が癒され、メンタルまでストレス解消されていく。

ミステリとしてはあまり特徴的な味わい深さはなかったもの
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AKAI(2022年製作の映画)

5.0

赤井英和さんの人生を息子さんの赤井英五郎さんが撮る、ドキュメンタリー映画。

赤井さんはボクシングを介しながら、にんげんを説いている。例えば、映画にはないが、ボクシングは悪ガキ精神ではできない。そんな
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.6

公害病は自然災害とはまったくもって違うものだと思う。水俣病はある一社が海にチッソの入った廃棄物を海に流して引き起こした、人間の悪の極限までに汚れた部分がなされたことであると考えうる。

なにかと言わん
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Arc アーク(2021年製作の映画)

4.4

この映画をみて思ったのは、凝りに凝ったストーリーと、斬新な映像美がかもしだすこの作品の、観客の少なめな商業的に乏しい部分と、クオリティとの関係性をとても興味深く思わずにはおられなかった。

作品の質と
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.5

これまたポストモダンの映画のさくひんだった。アクションともうひとつの「メルヘン?」のような世界観の、ふたつの要素が、たいへん映像美としてよかった。

アオラレ(2020年製作の映画)

4.5

この映画はポストモダンのじゅうちんのおもしろい作品だった。そして、この不愉快なこのアクションシーンを楽しむしかたを、とめどなくむりやりおおいによかった。

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.5

最初、見る前は「ほんとうにこの映画いいのかな」「むずかしい内容なのかな」となんども疑っていたが、いざ見てみると、分かりやすく、そしてそこの点で映画として感銘を味わえた。

やはり、映画も内容を把握でき
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.2

”インド系”というもの珍しいコンセプトははじめてだ。ちょこっと旅行に行くだけの映画にすぎないように思うが、ほんとうにそれだけかもしれない。ただ、その世界観を出すための「セット」や「小道具」といったすべ>>続きを読む

レインメーカー(1997年製作の映画)

4.4

この裁判ものはいままで見てきた中では、いちばん面白かった作品なのかもしれないな。コッポラ監督とマッドデイモンのタッグはさすがにいい味だしてる。正義とはなんぞや?というストレイトな物語こそ、いちばん正義>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

アポロシネマ公開初日に観に行った映画。
三上は職場の知的障がい者がいじめられているのを、なんとかかんとか素無視することで、じぶんの気性で事件を起こしてしまうのを、遮ろうとして、世間と社会とじぶんとの折
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

壮大なドラマだった。個人的には舘ひろし一本だった。舘ひろしの役柄は綾野剛が所属する、ヤクザの組長だ。喋り口調といい、演技といい、その存在感はバツグンだった。

後半、映画館内で涙を流してすすり泣く声が
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

4.5

僕は恋愛をあまり信じることができないタイプで、経験もほとんど少ない。それでも、甘い恋愛をしてみたい願望(欲望)はかなりふんだんにあって、この映画はじぶんにとって大切な作品となりました。

じぶんは映画
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魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

4.6

グロテスクシーンは映画の醍醐味である、ということで、この映画にもそれがちりばめられているように思えた。

グロさが映画の醍醐味である、と言いかえてもおなじことである。つまり、グロさはかんがえるための障
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とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

5.0

個人的にいろいろと興味深い魅力的な話だった。DJという職業がこれほどまでに素晴らしい世界とはきづかなかった。とりあえず、主人公勝又のDJは幼いところはあるが、可愛らしくて、あれもひとつのDJとして、成>>続きを読む

コッポラの胡蝶の夢(2007年製作の映画)

3.8

ティム・ロスが落雷に打たれて、大やけどをおい、しかしその脳へのショックで、奇妙なくらいに突然変異の才能を手に入れ、大やけどがなおり、天才的記憶の才能を、後にはっきすることになる。

つまり、この映画は
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コクーン(1985年製作の映画)

4.0

なんだかよくわかりつつも、不思議によくわからないSF作品だった。宇宙人がテーマになっているのでしょう、ちなみにETのような似たような作品なのかな?と思えるところもあった。

なにげなーい老人の晩年的生
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.6

とにかく、衝撃的なたいけんだった。迫力満点の痛快映像には驚かされる以外にはなかった。クリストファーノーラン監督、初デビュー、こんな映画を撮る人だったんだぁとかんしんした。内容がむずかしい。なんだろ、時>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

4.4

同性愛者の成田凌と、同性愛者でない?(両性愛者!)である関ジャニ大倉との恋愛的関係ものがたり。

男と男のキスシーンにかぎらず、ベッドシーンのすさまじさは、やはり圧巻であった。

同性愛者の恋愛につい
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

4.0

クリントはどちらかと言えば、物語作家であるが、その物語になんらかのアメリカ特有の哀愁と、わけのわからないこの監督の作品のテーマにたいするテクニックのようなものが盛り込まれていて、大変見どころはある。>>続きを読む

全身小説家(1994年製作の映画)

4.8

この映画で感心したことは井上光晴がガン発病をみなに報告したときの「できる限り治していきたい「とは」思っています」という、あの微妙な「とは」という発言であります。

いくらなんでもガンを発表するときに、
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ダンボ(2019年製作の映画)

4.8

この映画は私にとっては興味津々の映画であった。奇形な耳を持つゾウが空を飛ぶというこの作品を、地味だと思って見ない人もたくさんいることにはいるだろうとは思う。

しかし、私にとってはこのゾウという主人公
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グレムリン2/新種誕生(1990年製作の映画)

4.7

最近は映画ばかり見ている。映画において、自分自身にとって、切っても切り離せない、これだけは見ておかなくてはならない映画が、多すぎる。しかし、今回こそ、見ることを一区切りして、読書をしたい。好きな読書よ>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.7

「こんな平坦な映画がなんでこんなに面白いんだろうか」か、それとも「こんなにスケールのデカい映画が、こんなふうな感じで面白いものだろうか」か、個人的感想は、言葉を失うのか、溢れるのか、わからないが、この>>続きを読む

ネットワーク(1976年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

なんなんだろねぇ。もちろんスゲェ面白かったよ。と言うよりも、凄まじかったな。ハワードの演説は良すぎるぐらい良かったけど、そこにいくまでの流れがちょっとウザいかな…いや、やっぱりココもいい。そのことを語>>続きを読む

オデッセイ(2015年製作の映画)

4.7

この映画もそうだし、『アド・アストラ』なんかでもあったが、こういうSF宇宙作品に見られる「孤独との戦い」と言う共通したモチーフが、私には面白い。

なにが面白いかと言うと、この主人公の孤独の中で必死に
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ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.6

西島秀俊の髪型がいい。主人公の人生を語っているようだし、そこのところで見ていて飽きが来ないし、たのもしい。最後の冷蔵庫が胸に落ちてくるところは「イタァ!」とどうしてもなったが、それがこの作品の重みであ>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.0

寒い。怖すぎて、身体がブルブルブルブル震えた。殺した者に対する「あの」行動が、私にとってはよほど恐ろしかったのだろう。

「あの」とは何か。それは村田が「ボデイを透明にする」云々と語って表現している「
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A2(2001年製作の映画)

4.5

「A1」「A2」と立て続けに見たけれども、彼ら(オウムの信者)も「欲」の抑制についてはかなりストイックだということが分かった。彼らは飯は超極端にまずいし、もうそれを本当に平気で食う。そして、信者たち(>>続きを読む

スペル(2009年製作の映画)

4.6

「悪」と言う概念を呪いをかけてやっつけようとしている映画、ではないだろうか。概念を叩き潰すと言うか、少なくとも懲らしめる映画ではあると思う。

よくいるタイプの悪人だよ。あの主人公の女性は。ああいう目
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軽蔑(1963年製作の映画)

4.5

この映画と、あと「気狂いピエロ」はよくわかる。分かりやすくて、面白いんだな。しかし、その他の作品、意味が分からん。あんなんで、そんなに難しいものだろうか。ただ、この映画でユリシーズの銅像が出てくるけど>>続きを読む

コラテラル(2004年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

他の方のレビューでもあるとおり、「ゆるゆる」タクシームービーから始まるところがなんとも言えなく好きで、G線上のアリア(?)的な曲が掛かった時は心地よく、あそこは秀逸なシーンだと思われる。

物語が進む
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.5

いつも参考にしている映画評論家の人が、この映画を厳し目に批判しておられて、劇場で「これを」見ることなく、レンタルで借りて見た。これはオモシロイと一発で唸りをあげることになった作品。

映画を見るときは
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.6

新海誠が言っていたように、各場面で「ロマンティックやなあ。ロマンティックやなあ」と何度も反芻させられた。

個人的には広瀬すずが美人すぎた。特に未咲役のとき。しかし、あれ、神木龍之介は未咲の顔にとにか
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