Myonさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

Myon

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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.4

画面の原色の配合が絶妙、延々眺めていたい。

靴磨きの靴が汚いのはいいのかと思ったら奥さんが磨くんですね。必ず花を片手に見舞う旦那と、綺麗に化粧をしてそれを迎える奥さん。この素敵な夫婦以外にもサイドス
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秘密の花園(1993年製作の映画)

3.8

閉じ込めておけば怪我はしないし死にもしないかもしれないけど、それは生きているとは言えない。草花が生き生きと萌え渡るさまが、自由に自然と戯れるようになった子供たちの成長を象徴しているようだった。

気難
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ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬(2011年製作の映画)

3.1

スパイ映画における(わざとらしいくらいの)スタイリッシュなアクションを、笑いどころにしていた。映画的にはパルクールって確かに肉体を使った芸術だけど、やらなくて良い時もあるよね。笑
一分おきにいらないこ
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攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D(2011年製作の映画)

4.2

3Dの是非は置いといて、新OPも見られて個人的には満足。
劇場版であることを抜きにしても、菅野女史の音楽がいちばん効果的に使われているのが本作だと思う。好きなシーンはやはりスナイパー対決かな。あのシー
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ホテル・シュヴァリエ(2007年製作の映画)

3.1

この短編は本編の欠けたパズルピースのようなもので、時系列は前だけど後に見た方がしっくりくるかも。
パリにはインドとはまた違う、青と黄色があるんだなあ。

ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

あの豪華な出オチの時点で、この映画好き、と確信。よく言われる「だから何?」って感覚を楽しむ作品だと思う。

健常者より元気な重傷者、長男。パンツで徘徊する次男。だいたい裸足な三男。
お菓子を分け合う女
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ハムレット(1990年製作の映画)

2.8

はじめはややぶっ飛んだ感のあるキャスティングに驚いたが、蓋を開けてみるとなかなかだった。特に女性陣の不安を煽るくらいの可憐さ。オフィーリアは勿論、ガートルード役のグレン・クローズが素晴らしい。
個人的
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聖トリニアンズ女学院 史上最強!?不良女子校生の華麗なる強奪作戦(2007年製作の映画)

2.5

ミスターダーシー(犬)にマウンティングされる元ミスターダーシーと、彼の「アナザーカントリー」発言に笑った。女の子向きのおしゃれな映画というよりは、挟まれる小ネタ(主にコリン・ファースの出演作ネタ)やコ>>続きを読む

イノセンス(2004年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

引用でない台詞も引用に聞こえてくるくらい難解な言い回しが多い。何度か見直して細部を自分なりに咀嚼してみると、人を煙に巻くような言葉も装飾物ではなく、ちゃんと一貫した意味のあるものだと分かる。
自分のこ
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トゥームストーン(1993年製作の映画)

2.9

後半五頭の馬が並走するシーンが迫力あって好き。優男風なヴァル・キルマーが良かった。ナンセ〜ンス。

ターゲット(2010年製作の映画)

3.4

潔癖紳士だけどどこか抜けてるビル・ナイ、振り回され役の上手いルパート・グリント。キャストのハマり具合いが良い意味で不協和音を起こしていて笑えます。特にエミリー・ブラントはこういう険はあるけど憎めないお>>続きを読む

ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)

3.3

常識を根底から覆し、ファションの今を創った女性ココ=シャネルの人生が数段飛ばしで語られる。男性社会に飛び込んでこそ勝ち取った成功だから恋愛中心になるのは仕方ないのかもしれないけど…。尺を伸ばせないなら>>続きを読む

チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

2.5

最初はあまりに奇抜な世界観に戸惑いましたが、後半ある種の友情、人の温かみを描いた作品だとわかってそこはかとなくほっこり。

めがね(2007年製作の映画)

3.2

この人の映画はダイエット中には見られまい。ゆっくりと流れる時間を美味しく噛みしめる、そんな作品。

サラエボの花(2006年製作の映画)

3.3

母と娘の視点で言葉少なに語られる、内戦の悲劇。
下手にドラマチックな構成にするよりこういった地に根差した作りのほうが余程心に来るものがある。
女性たちが民族のうたを口ずさむ冒頭のシーンが印象的。意味は
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

3.3

脳みそにガツンとくる煌びやかな映像は、享楽と神秘と悪趣味が混在した都市の時代性を象徴しているようだ。それはともかく、歌いっぱなし踊りっぱなしではない&選曲がキャッチーなのでミュージカル映画に慣れていな>>続きを読む

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011年製作の映画)

3.3

エキセントリックな弟に合わせて兄マイクロフトもとんだことに。イギリス俳優の脱ぎっぷりはもはや敬服の域。
アクション面で活躍するホームズ&ワトソン、情報収集や解析のため暗躍するマイクロフト&メアリー。ふ
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.0

雪を降らせるシーンが好き。凶器ともなる自分の手を、優しいことに使おうとする彼のイノセントさが眩しい。

101匹わんちゃん(1961年製作の映画)

3.8

家の犬と大喜びしながら観てます。動物系アニメはどうしてもウキウキしてしまうなあ。絶対にフィクションでしか見られない部分と、あー動物ってこういう動きするよね、ってのが同居しているのが良い。

晴れ、ときどきリリー(2010年製作の映画)

3.7

ハチャメチャな妹と堅物の姉…少しずつ変化するふたりの関係が眩しい。

妹リリーは頭の回路は独特だが「足りてない」わけじゃないと思う。ぎょっとするくらい的を射た発言をしたりするし。一方姉クララは優等生を
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.4

シナモンロールには紅茶派でしたが、コーヒーに宗旨替えしました。

101(1996年製作の映画)

2.9

実写映画なので動物たちは言葉を話しません。ですので原作と比べわんちゃんたちの冒険よりは人間のパートに重きがおかれています。しがない作曲家(ロジャー)がゲームデザイナーになっているなど、設定もちょっと現>>続きを読む

キリング・フィールド(1984年製作の映画)

3.8

ほんの30年余り前、同じアジアにてこのような不条理が罷り通っていたことに戦慄する。
虐殺に本来道理もクソもないが、それでもポルポトの思想になに一つ得心が行く所が無いことにただ困惑。
大人と子供という社
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アンジェラ(2005年製作の映画)

2.2

卑屈な小男に、精神美こそが人間美だと説く長身の美女。
王道からは若干逸れているけど、見てて妙な安心感のある凸凹コンビの出会うシュチュエーションが印象的で好き。ラストにも何気に繋がっているしね。
リュッ
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三銃士(1993年製作の映画)

3.3

熱い冒険活劇。私のなかでは実写三銃士といえば今作。キャストも皆最高なんだけど、特にティム・カリーのリシュリューが好き。嫌らし〜い感じがうまい!

Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち(2011年製作の映画)

4.7

運動する人体の、直感に訴える美を堪能。「こんな風に動けるの?」が画面にあるだけで心が躍る。脳みそに何かしらくっ付けて生きている限り、身体表現から感じ取るものが皆無ということはない筈。難解だと突き放さな>>続きを読む

青い春(2001年製作の映画)

3.3

剥き出しの部分を傷付けあったり、大事なものを喪失することを青春だと定義するなら、コレは間違いなく青春映画としては名作。

とにかく新井さん、この人の鬼気はすごい。高岡蒼佑も。あのポーズと台詞回し真似し
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

雪の白、血の赤とプールの青、グロテスクなのに透明感のある描写。主人公たちの設定が哀しいだけに余計際立つ映像美にため息。
エキゾチックで少年的なエリ、北欧人らしさと嫋やかさを持つオスカー…ふたりの対照的
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魍魎の匣(2007年製作の映画)

1.8

戦後すぐとはいえあのロケ地を日本と言うのは無理があるのでは。
原作ではキーパーソンな筈の加菜子(と頼子)の描写が適当すぎる。映画と小説は違うから、必ずしも原作に忠実にする必要はないと思う。でもこの作品
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姑獲鳥の夏(2005年製作の映画)

1.9

質、量ともにえぐいくらい重たい原作をここまでサラサラした作品にできるのはある意味すごい。あの余韻を大事にして欲しかったなあ。役者さんたちは素晴らしかった。

こわれゆく世界の中で(2006年製作の映画)

3.3

ハリポタで良いイメージがありましたがあの辺治安が悪いんですね。イーストエンドなども開発が進んだとはいえまだ経済格差や民族対立がある。大都市には複数の顔があり、その影の部分が作品全体を支配している。都市>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

作品から浮くぐらいのメリル・ストリープの存在感。モデルになった編集長とは似ていないヴィジュアルはともかく、一瞬で場を支配してしまう緊張感のだし方は流石。フランスの編集長と仲が悪いのはさもありなんで笑え>>続きを読む

シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

3.3

ミステリー要素が少ないなりに何だかんだでホームズとワトソンしてるのが良い。確かにワトソンが妙に強いけど、口が悪い(?)のも、優秀な筈なのに結局ホームズに振り回されているのも原作通り。アクション部分も原>>続きを読む

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

2.7

最新の映像技術で映画史に思いを馳せるというのは乙ですね。ただそっちに気を取られて父子モノ、成長モノとしての感動が分散してしまったかな。ヒロインがしっかりしていることもあり、ヒューゴ側に危うさがないんで>>続きを読む

ライラの冒険 黄金の羅針盤(2007年製作の映画)

3.1

原作未読。世界観と映像が凄く好みなだけに、続編頓挫は悲しすぎます。世に溢れるファンタジーの中でも、光るものがある作品だと思う。

ハイスクール・ミュージカル(2006年製作の映画)

3.0

シャーペイとライアンがアホ可愛くて好き。バスケ少年と理系少女という主役の組み合わせも何か良い。