GijoeGoさんの映画レビュー・感想・評価

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うまれる(2021年製作の映画)

3.9

シンプルだからこそソリッドにテーマを突きつけるパワフルな作品。

2時間とか見せられたら心が持たないからこの短さなのかも。

ジェノサイドシーンと出産シーンがオーバーラップする皮肉。

最初の一撃はス
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スローターハウス5(1972年製作の映画)

3.9

軽いタッチで変な映画だなぁと思って観てるとグイグイと引き込まれた。

エイリアンによって観察されたトゥルーマン・ショーのような、それでいて時間旅行する編集が斬新かつ効果的で面白い。

後半に説明みたい
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ウエストワールド(1973年製作の映画)

3.5

ユル・ブリンナー主演というかヴィランで登場するSFスリラー。

1972年公開だからか展開がゆるめ。
大規模な体験型テーマパークとしては人手やテクノロジーが足りなさ過ぎ。

原作がマイケル・クライトン
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.8

実写版初鑑賞。ジャッキーやフランス版のは未見。ついでに近年製作されたアニメも未見。

鈴木亮平の再現度凄いとしか言いようがない。神谷明声を再現しつつ単なるモノマネでなく自分のモノとしてしっかり取り入れ
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.8

さほど期待してなかったのでIMAXや4DX上映では無く通常スクリーンで吹替え鑑賞。

キングギドラもメカゴジラも退場してるからもうそんなに凄い敵は居ないだろうと思って舐めてたら全然良かった!IMAXや
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

3.8

作家性強すぎのギャスパー・ノエ。
クライマックスに続いて本作を鑑賞。

今回は特に主役がドラッグの売人かつ愛用者だからか映像の内容も超が付くほどのドラッギーなスタイル。
まずタイトル導入からドラッギー
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そして誰もいなくなった(1945年製作の映画)

3.7

アガサ・クリスティーの有名小説の映画化。
タイトルは知ってたがようやく鑑賞。

それまでに新旧のナイル、オリエント急行、クリスタル、地中海殺人事件等を鑑賞済み。

ポアロが出てこない本作、果たしてどう
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不良番長 やらずぶったくり(1971年製作の映画)

3.6

今より日本に元気があった高度経済成長期真っ只中の東映作品ならではの豪快でいい加減な娯楽作品。

不良番長シリーズは知っていたが本作が初見。

無軌道な若者の代表がギラギラしている頃の梅宮辰夫。黒光りし
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.7

さすが俺達のU-NEXT!
こういう作品を配信してくれてありがとう!

どんなアニメーション作品かは情報を入れずに鑑賞したがビックリした。
ストップモーションアニメでしかも表現の仕方の自由さが凄い。
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

娘が誘拐された刑事のクライムサスペンス作品かと思ったら全然違った。

実は相手の行動を操る事が出来る超能力バトルモノという急にB級感溢れる展開になりアレレとなったものの二転三転する展開にこれはこれで面
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

ケイト・ブランシェットの圧倒的な演技力に舌を巻く一作。
まるでドキュメントのような編集の仕方にサバサバとした彼女の感情のように思えた。

細かいカット割りでシーンがバンバン飛ぶ贅沢さ。そのつどキャスト
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

IMAXで鑑賞。
圧倒的なヴィジュアルと音圧が凄い迫力の前作に続き更にパワーアップしてストーリーも前作以上に動き出しキャストも豪華になった続編。

リンチ版では駆け足な展開を丁寧に描きキャラクターの心
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.6

軽快なタッチの社会派コメディ。
シリアスな内容だが淡々とした流れで集中してみないとぼんやりとしたまま終わってしまう。
アマプラの配信字幕が壊滅的で語尾に?がやたらありその辺も集中力が下がる要因。

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Saltburn(2023年製作の映画)

3.9

アマプラ映画ならではの反モラル的に攻めた内容と主演のバリー・キヨガンの不安定な魅力が爆発した作品。

とにかくキモキモなバリーことオリヴァーの妖しげな気色悪さを堪能出来る一本。

対照的なフィリックス
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フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)

3.5

2023年公開のTNMTニンジャタートルズを観てたら本作に触れてたので鑑賞。

大人になってから観たのでかなり調子のいい作品だなと感じた。
80年代の軽薄なノリの世界で何もかもルーズで適当。
それでい
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合衆国最後の日(1977年製作の映画)

3.7

渋くて骨太の社会派サスペンス。

オッサンだらけで画面の圧が凄い。
ストーリーはシンプルで核ミサイルのサイロを乗っ取った元ベトナム帰還兵が世界に真実を公表せよと米政府を脅迫するというモノ。
その中で繰
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.8

あまり評判が良くないらしいが自分には非常に楽しめた。

確かにシナリオやアクションパートが弱くそれらを期待して観に行くと肩透かしを食らうが本作ではそれはあまり主軸に置いておらず、登場人物の繋がりを丁寧
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グロリア(1980年製作の映画)

3.8

裏街道を生業としていたがある事がキッカケで組織に反抗する事になったグロリア。

成り行きで親友の息子を預かる事になったが当然お互いギクシャク。
家庭を持った事のない女とまだまだ危なげな6歳の男の子との
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.7

2人の最後の顔が忘れられない。
色々あったがそれに集約される。

ヨルゴス・ランティモス監督独特のえ、ここで終わり?の幕引きがまたらなく癖になる。

初めは宮殿の豪華さ、衣装の豪華さ、ライティングの光
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.7

コメディ的な導入だがそこはアリ・アスター監督なので常に不穏。
俯瞰して見たら笑えるが当事者にとっては悲劇の当事者寄りの描写なのでかなり笑いづらい。
そんな酷い状況のオンパレードなのでだんだん笑えてくる
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

ヨルゴス・ランディモス監督のロブスターに続いて鑑賞。
ずーっと不穏で心がざわつくのにクセになる作風。

登場人物の心情を表す音楽の使い方が際立つ。
構図も病院内では被写体の頭上から撮影する神の視点が意
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.9

アトロクで紹介されて気になっていたので鑑賞。

この不穏で奇妙な世界観が独特で面白い。
ブラックユーモアの加減が結構キツめ。

時折り変なところで笑いが起きるし無機質にエロが挟まってくるのもイイ。
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ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

3.9

タイトルからしてクライムサスペンスかと思ったらコメディ寄りの熱い男の友情モノだった。

麻薬王やFBI、賞金稼ぎに追われていくロードムービー。
逃走していくうちに主人公の2人のバラバラだった心がいつし
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肉体の悪魔(1986年製作の映画)

3.7

なぜ買ったのか覚えてないがグッジョブ俺。

ジュリアの息を呑む美しさと危なっかしさがとても魅力的に描かれてる本作。

エロチックというよりくっついたと思ったら離れて、でもやっぱりくっついてという展開。
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リオの男(1964年製作の映画)

3.6

ジャンポールベンモンドの魅力爆発の本作。

身体を張ったアクションやカースタントにスカイダイビングに水上スキーまで盛りだくさん。

動けるインディジョーンズの如く活躍するが64年公開だけにテンポが緩慢
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.7

2024年、現在進行形で日本での権力者による性加害が問題になっており#MeToo運動の元になった事象に興味があり鑑賞。

これは取材がしっかりしてるからワインスタインも逃げ場が無い。
時代の変化に気が
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.3

Netflix製作でザックスナイダーによる一大SF叙事詩。

スターウォーズを意識してる作りは色々あれどこれもかなりの影響下にありどうしても似たような展開だなぁと思いながら観るのはモヤモヤする。
帝国
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.8

前作では全く新しい海洋ファンタジーという視点が純粋に新しく面白かった。

今作では更に王になったアーサーが役職と子育てに大忙し。
そこへ再び現れたブラックマンタが復讐に王国にやってくる。厄介な力を授か
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

思った以上に評判が良かったので新宿TOHOシネマズでMX4Dで鑑賞。

期待値が大き過ぎたがゴジラ映画のシリーズの一つとしたら演者も特撮もハイクオリティで見応えあった。

リアリティラインはさすがに低
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.9

予備知識ほぼ無く鑑賞したので初めの設定から驚いた。

サンタの知られざる過去がインパクト大で物語にちゃんと絡んでくる見事なバイオレンティックファンタジー作品。

バイオレントな作風のクセにホロリとさせ
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ブルービートル(2023年製作の映画)

3.9

前半は劇場未公開なのもわかるようなスロースタートだが後半から加速度的に面白いし超感動した。

ジャスティスリーグの一連のルックよりは役者もスタッフも若干安めな印象だが内容がめちゃくちゃ良い!
ラテンア
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.8




MCU全作品、ミズマーベル、ワンダビション、シークレットインベージョンを鑑賞済みでの鑑賞。

面白かった。キャロル、モニカ、カマラの3人のシスターフッド的な絡みやそれぞれの背景が絡み合う割に見や
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テオレマ(1968年製作の映画)

3.8

不思議な魅力の作品。
冒頭のブルジョアジーがどうのこうのあったと思ったら一変してセピア色で会話はしてるが音声が無い無声映画の様。

そこへ謎めいた彼がブルジョアジーな一家の元へ居候になると声も色も付き
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コンボイ(1978年製作の映画)

3.7

まさかこんな展開になるとはの見せ方が非常に上手い。
ファーストシーンから名作の予感。

悪徳警官に目をつけられ穏便に事をやり過ごそうとしていたら大事に巻き込まれていくロードムービー。
トラックの一団を
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