GijoeGoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

デイ・シフト(2022年製作の映画)

3.7

軽いタッチのヴァンパイヤハンターモノ。

といっても近年のゾンビモノや悪霊モノとさほど違いは無く、お互いの性質が似たり寄ったりして区別がつきにくい。
アクションコーディネーターの引き出しが枯渇したのか
>>続きを読む

未知への飛行(1964年製作の映画)

3.8

米ソ冷戦時代の核の恐怖を描いた作品。

近代的なシステムによって誤動作した水爆発射命令。
それを阻止する為に様々なブレインが知恵を絞るタイムサスペンス。

壮絶な内容をほぼ密室劇で語るので圧迫感がある
>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

3.8

さかなクンの自伝的な話をベースにファンタジー要素やコメディ風味に仕上げた作品。

なにしろさかなクン本人が怪しげな魚好きのおじさんとして登場。ミー坊に多大な影響を与えてる。しかし警察に任意同行されると
>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.9

ファーストカットから凄さが伝わってきた。

荘厳な雪山の岩肌の描写が素晴らしい。
キャラクターの日常芝居もしっかり描かれていてフランスのアニメーションのレベルの高さが伺える。
複雑な描写も雪崩や心情描
>>続きを読む

観察者(2021年製作の映画)

3.9

アマプラオリジナルで大丈夫かと思ったが超面白かった。

ヒッチコックの裏窓的な展開に一捻りも二捻りも効いたプロットに唸らされた。

丁寧に描き過ぎて2時間は長い印象だが視聴者が混乱しない様わかりやすく
>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.9

グルメホラーとでも言うのだろうか、新感覚なサスペンス要素の詰まったお料理映画。

絶海の孤島に招かれた一癖も二癖もある金持ちの客と、それを上回るクセのある料理が次々と運び込まれる。

最初からどことな
>>続きを読む

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.9

名画と呼ばれるだけはある時代を超えた面白さ。
役者の魅力を最大限に引き出すディレクション、美しいイタリアの街並み、最高のシナリオ、切れ味のある編集、全てが素晴らしい。

タイトルの意味がそういう事だっ
>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.2

マッキー、バーフバリと面白かったので本作も鑑賞。
歴史ファンタジーの大傑作!
無駄が無く3時間という尺も初めから最後までぎっしり中身が詰まってるので飽きる事なく楽しめる。逆に言えば詰まり過ぎて考える余
>>続きを読む

ヘルレイザー2(1988年製作の映画)

3.6

前作より引き続き鑑賞。

ファンタジーホラーのファンタジー度がアップした感じ。

セノバイトの出自的な背景や前作から続投のカースティ、ジュリア、フランクに加えて新キャスト、ティファニー、カイル、ドクタ
>>続きを読む

ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.7

ファンタジーホラーの傑作を今頃鑑賞。

ボンデージをベースとしたクリーチャーデザインとヴィジュアルイメージは80年代後半から90年代以降の様々な漫画、アニメ、特撮に影響を与えまくったといっても過言では
>>続きを読む

狂った野獣(1976年製作の映画)

3.8

70年代の荒々しい空気感漂う関西系クライムアクション。

ギリギリの状況に置かれた人間たちの感情が爆発するカオス的な状態が面白い!

それを追う警察はほぼ無能なのでバスの中を中心に話が進む。

途中、
>>続きを読む

地球防衛軍(1957年製作の映画)

3.4

色々ワキの甘さはあるが特撮は頑張ってる作品。モゲラが特に可愛い。

全編に漂うふわふわした作風で観る側が察する事をしないとダメな感じ。

演技も稚拙で説明不足。

しかし友好的に見せてその裏では地球侵
>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

3.8

前作よりも女性解放というテーマ性が強くあの有名キャラ2人も出てきて続編も期待される本作。

謎解きにアクション、年頃の男女の恋愛模様や汚職に手を染める大人達とその被害に遭う弱者と盛り沢山な内容を非常に
>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.9

ダニエルクレイグ演ずる名探偵ブランとエドワードノートンをはじめとする曲者役者と超曲者監督の謎解きスリラー。

前作同様ストーリーがよく出来てる上に超面白い。

豪華なセレブの島の高低差のあるお屋敷の美
>>続きを読む

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀(1990年製作の映画)

3.6

68年版を観てからリメイクがあるのを知って鑑賞。

前作は黒人差別が根底にあるテーマが今作ではそれが薄まりウーマンリブの時代に合わせた戦う女性像が作品に反映されてる印象。

バーバラのキャスティングも
>>続きを読む

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

3.8

ゾンビの怖さより極限状態に置かれた人間の怖さ、異常さ、エゴが露呈するのが肝の作品。

そこを重点的に制作されてるので50年以上経った今見ても強烈に面白い。

登場人物の言動にイライラするのは観客である
>>続きを読む

マッドゴッド(2021年製作の映画)

4.0

狂気の作品を目撃出来た。

前日に観たアバターWOWはハイフレームレートでヌルヌル動いてCG映像が超美麗な異星が舞台だったが、コチラはグチョグチョドロドロ、ビチャビチャ、ゲロゲロと盛り沢山ストップモー
>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

4.1

まさに体験するという名に相応しい映画。

独創的なヴィジュアルや設定。部族のキャラクターや営みだけでなく惑星パンドラの生態系そのものを創り上げた事が凄い。

アイデアが飛躍し過ぎず普通の理解力があれば
>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.2

IMAX3Dハイフレームレートフレーム上映版で鑑賞。

予告の時から3Dの進化に加えハイフレームレートのぬるぬる動く実在感が凄い事になってたが、本編は更に凄い映像体験だった。

CGの誤魔化しの効かな
>>続きを読む

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.0

ギレルモ・デルトロのとタイトルに名前が付くのでどんなダークな仕上がりかと思ったら、ディムバートン風味もありながらハートフルかつシビアでファンタジーという相反するテーマを見事に昇華した傑作。

原作やデ
>>続きを読む

白い家の少女(1976年製作の映画)

3.7


顔立ちがまだまだ少女のジョディー・フォスター主演作。すきっ歯の前歯が少し欠けてるのがチャーミング。

13歳で既に素晴らしい演技と度胸にやられた。
一軒家で何故か一人暮らしという謎めいた彼女。大家の
>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.9

非常に緻密に練られたサスペンスロードムービー。

崖っぷちの男達が一発逆転の勝負に出るシンプルなストーリー。

エクソシストのウィリアム・フリードキン監督によってリアルな描写に説得力のある骨太の作品。
>>続きを読む

恐怖の報酬(1977年製作の映画)

3.9

非常に緻密に練られたサスペンスロードムービー。

崖っぷちの男達が一発逆転の勝負に出るシンプルなストーリー。

エクソシストのウィリアム・フリードキン監督によってリアルな描写に説得力のある骨太の作品。
>>続きを読む

血を吸うカメラ(1960年製作の映画)

3.8

クラシカルな作品かと思ってたが意外にも新鮮な話。

犯人視点で殺人が犯されていくのはアルジェント作品やルシオフルチ作品等数多あるがそれ自体が犯人の持ってるカメラ視点で、彼が主人公で話が展開していくのが
>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.7

ゴダール作品は難解じゃないかと避けていたがアトロクの特集でようやく鑑賞。

アート系でシュールかと思ったらちゃんとストーリーがあって感情移入も出来て面白かった。詩を読み上げるところから始まり終わる文学
>>続きを読む

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.7

前作に続き本作も鑑賞。

ライアンレイノルズの軽妙な喋りとサミュエルLジャクソンとサルマハエックとのクレイジーなカップルのやりとりが楽しい。

80年代アクションテイストで悪の組織対はみ出し者のチーム
>>続きを読む

DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

3.8

かなり昔に観て熱気がすごいと記憶していたが、今観ても熱気だけでなくストーリーや設定がしっかりしてるのに気づく。

当時のホビー誌でダイコン版マットアローやジャイロのキットやスチールを見ていてカッコいい
>>続きを読む

暴力脱獄(1967年製作の映画)

3.9

何度も脱獄しては戻ってくる不屈の男ルーク。

そんなタフな男なのに酔っ払ってパーキングメーター壊す罪で捕まるなんて。
戦争に行って英雄となったのに地元に帰還したのに壊れてしまったのか。

それほどまで
>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.6

密室ミステリーでかと思いきやWWⅡファンタジーでもあり女性讃歌のアクションムービー。

前半の画面ではクロエのみが出ずっぱりでかなりの低予算か演出のどちらかと思ったが結果的にどちらもそうかと思わせる内
>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.6

殺し屋の女子2人の共同生活がオフビートコメディで展開しつつ裏社会の人間達との戦いに巻き込まれるファンタジーアクション。

殺し屋稼業で生活は成り立つのに一応、バイトもして欲しいという設定が珍妙ではある
>>続きを読む

ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ最弱の出来。
一定の面白さはあるがやはりグルーが活躍しないとミニオンズがドジをやるのをるただ見せられるドタバタコメディで止まってしまっている。

スケールのデカい事をするヴィランとグルー達の図
>>続きを読む

ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ(2022年製作の映画)

3.7

前半は他の作品で見た事ある地球外生物がやけに地球的なカルチャーに染まるというか馴染んで留守番を任される展開でつまらなくなりそうだったが、エメラルドがエッグマンに奪われてからようやく盛り上がって結果的に>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.9

この作品は走る事で展開していく。
初めて会った時も、捕まった時もお互いを探してる時もわかりやすくエモーショナルな感情を表情よりも行動で示す。
そのドライブ感が作品の面白さに繋がっていく。
互いに好きな
>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.1

ティ・チャラ亡き後でエンドゲーム後のワカンダの世界での立ち位置が興味深い。

しかも海底帝国の存在も判明して混沌を極めるかと思いきや非常に見やすく楽しく鑑賞出来た。

冒頭は悲しみに包まれてどうなる事
>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.6

とても珍妙な話だったが面白かった。

おとぎ話やファンタジー要素を散りばめつつもリアルな演技と撮影、壮大なアイスランドのロケーションに息を飲む。
時代設定も曖昧なのでより寓話性が増して普遍的な内容で骨
>>続きを読む