日本人として観るべき、ノーランだから観るべきなどという前提は全く必要ない。
もっと純粋な気持ちで映画を楽しんでほしい。
洗練された演習、脚本とストーリーテリング。核反応、核融合を表現したモンタージュ、>>続きを読む
キューブリックのシンメトリー構図シリーズ。
今回もバチバチにキマってた。
嫌悪の対象になりかねない男らしさへの皮肉。
ゴットファーザーを語りたがる男、ルー・リードとポストパンクを語りたがる男、
自分の鏡を見てる気分になった。
どっちも俺じゃん、、
トーキング・ヘッズからしか得られない養分がある。
デヴィッド・バーンの立ち振る舞い、奇妙なダンス、多彩なボイスパフォーマンス。
ひたすらワクワクしてたし、余計なナレーションもないから、ノリノリなままト>>続きを読む
いつの時代になってもブレないカウリスマキの一貫したモチーフ。
フィンランドの労働者階級に焦点を当てたプロットに懐かしさを覚えつつ、ラジオから聞こえてくる戦争のニュースによってこの作品が最近のものである>>続きを読む
カセットテープやフィムルカメラ、”パターン化されたエモ”的な要素が目立つにも関わらず、それに嫌悪感を抱かせない演出の塩梅の良さ。エモいというかシブい。
音楽が当たり前だけどよかった。
ヴェルヴェット>>続きを読む
映像表現的に非常に興味深かった。
被写体に対してズームインを多用することでそれぞれのキャラクターの特徴的な表情と容姿が視覚的に強調されていた。
また広角や魚眼レンズの表現が面白く、西洋絵画の世界をミニ>>続きを読む
監督の時代劇に対する反骨精神が滲み出た野心的な作品。
演出のアンバランスさが自分にとってはひたすら心地良くて、画面に釘付けになってました。ずっと好きな感じのシーンが続いてた。
予定調和のないストーリ>>続きを読む
歴代のスコセッシの作品らしく、一人称の語りと序盤の狂乱シーンでもうこの映画を観れたことが嬉しくて堪らなかった。
物語やキャラクターを一つ一つ丁寧に描写し、淡々と演出することの素晴らしさ。
今回の作品>>続きを読む
人間関係の嫌な部分と面倒さをコミカルに描いた会話劇の傑作。
登場人物の中ではチチが一番しっかりしていて他人を思いやれる優しさをもっているのに、どうせ上っ面だけの笑顔だとか、偽善者だとか、色々な罵詈雑>>続きを読む
めちゃくちゃ良かった、、、
一人称の映像と語りで小説を読んでいるかのような感覚を覚えながら、クローズアップで描写される彼女の美しさに身惚れしてた。
ロウ・イエらしいタトゥーやカラオケのシーンはこの頃>>続きを読む
ノイズの多い映像が心の揺らぎ、悲しみを表現しているように思えて綺麗だった。
全体的な花のモチーフ。
オープニングとジャケットにもなっているハスの花、同監督作品の「シャドウプレイ」にも出てきた傷口を隠>>続きを読む
醜い愛憎の渦に巻き込まれた刑事が気の毒。
ネオンカラー際立つ夜の香港が哀愁を感じさせる。
頭を空っぽにして映像に心酔するには申し分ないショットがずっと続く。
廃墟マニアの自分にとっては堪らんロケーションばかり。特に小さな砂丘が連なっている部屋のシンメトリーと圧倒的な構造美。非常に美しいシー>>続きを読む
素晴らしいプロット。カウリスマキ初見だけど完全に夢中になってしまった。
独特なカメラワークによるコミカルさとキャラクターの愛おしさ。
風に吹かれて消えてはまた空に現れる浮き雲のように、人生は脆く、そ>>続きを読む
2人の会話から垣間見えるキアロスタミの哲学、芸術論、ジェンダー論。
芸術作品の贋作のように、夫婦の関係が本物であるのか、偽りであるのかの境界線が次第に薄れていく様子が奇妙で心地よい。
キアロスタミ特>>続きを読む
時代に翻弄される人々の悲劇であったり、政治的なテーマ、官能的な描写と耽美で退廃的な映像表現。
その後製作されたベルトルッチの代表作である『ラストエンペラー』や『ドリーマーズ』の下地になったであろう要素>>続きを読む
フランスの恋愛至上主義にはつくづく驚かされる。日本人には遠い距離にあるタフな恋愛模様。
疾走するドニ・ラヴァンとデヴィット・ボウイのモダン・ラブ
拝啓、エドワード・ヤン監督殿。
たくさんのメッセージを享受させていただきました。
ありがとうございます。
識字率が低すぎるために親が子供の宿題を見てやれない。
家の子が邪魔してくる。
兄弟にも意地悪される。
こんな抑圧された環境なのに、アニメを観るより宿題をする方が好きだと言う。
なんかすごく可哀想だっ>>続きを読む
退廃的で傷つけ合う二人が好きだったのでラストはちょっと不満。
二人にとって恋愛はエゴの塊、だけど惹かれ合う。
「友だちのうちはどこ?」の登場人物がちらほら。
全く行ったことがない異国の土地なのに、あの広大な丘陵地帯を見るとなんだか郷愁を感じる。
かなり奇妙な映画だった。
話者が画面に映らないカットや車窓からの景色のロングカットなど、キアロスタミ特有の描写が目立つ。
ラストシークエンスの様々な音が鳴り響き、どうしていいか分からず、ただ動き続け>>続きを読む
ベネチアの景観と運河の美しさに見惚れつつ、不穏で不気味な雰囲気が終始漂う。
映像表現のこだわりをすごく感じた。
回想シーンのモンタージュやズームアップなど、映画の方から意識するべき部分を指南されるよ>>続きを読む
映像の美しさだけ求めて辿り着いたこの作品。
ペストの流行と魔女狩りが行われていた中世を舞台に神の存在を問い続ける騎士の物語。
宗教の知識が皆無なので、本質的なテーマは汲み取ることができないけど、
死>>続きを読む
絶望や悲哀の中から美しさを見つけたかったけどダメだった。
ただ余命僅かの男を、脚色なく現実的に描いたのは好感が持てる。
Beautifulの綴りが間違ってるのが切なく感じてしまう。
眼福。
観るのを躊躇う難解さがあるけど、タルコフスキーが描く神秘的な映像描写、質感のある文学表現のおかげでずっとみてられる。
夢想と現実の混合、宗教的なテーマ、ロングショット。
暗転を思わせる演出やポエティックな会話など、舞台的な要素を強く感じる。
圧倒的モノクロ美と光影のコントラスト
50年前とは思えないほど、美術、小道具、衣装がハイセンスで色彩も可愛らしい。
いったいどんな感性をしていたらこんな映画作れるんだ、監督の頭の中が気になりすぎる。
突発的で自由奔放、そして周りを気にせ>>続きを読む
すごい映画を見た。
鑑賞直後の感覚を言葉にすることができない。
まずビジュアルが完璧だし、ただの濡れ場シーンじゃない。ちゃんと意味がある。
久々に理想の映画体験ができた。
ラフマニノフの演奏シーンは素晴らしいが、精神を病んでからピアニストとして再起するまでの過程があまり心動かされなかった。
必要な説明が少ない気がする。