ERさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.5

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 昔NHKでやってたような1980年代のテイストで、家も服装もビビッドでパステルだった。ケビンのクソガキ感好き。「死んだやろこれ……」ってシーンが何回かあったけれど、誰も死人が出てなくて笑う。

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.5

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 淡々とした会話シーンが多い。一方で、自分たちの要望を叶えるために敵対相手の大切にしていた馬を即殺したり、他のマフィアのボスの人たちをあっさり殺したり、強烈な場面はとにかく強烈でギャップがあった。>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.2

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 T.Rex「Deborah」、The Kinks「All Day and All of the Night」、QUEEN「Brighton Rock」などなど、映画終わった後すぐ聴いた。「ラストナイ>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.8

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マジで最高すぎた。
好きすぎる。観ながら脳裏をよぎった感想や好きなシーンをひたすら書く。

世界一ダイナミックな握手で始まる
ビームとラーマの交友関係

ビーム「サルサでもフラメンコでもない、“ナート
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.3

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いやめっちゃジョジョやん!!!!!
シャイニングと呼ばれるスタンド能力使って、不死とされる存在に挑んでいくジョジョですやん!!!!!スタンド使い同士引かれあってますやん!!!!!!

敵はジョジョかと
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.5

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 昔っから森見登美彦作品が好きで、それは日常を非日常的に生きる人々や世界観が好きなんだと思っている。

 四畳半神話大系のある意味続編であり、「サマータイムマシン・ブルース」とのコラボでもある本作も、
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インターンシップ(2013年製作の映画)

4.3

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 将来は有限であり、むやみやたらに将来性や未来への希望という言葉を使うべきでは無いと個人的には思っている。しかしながら、この映画の中で描かれている将来の希望を持って中年のおじさんが頑張る姿は、とてもワ>>続きを読む

火口のふたり(2019年製作の映画)

3.1

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 ほぼほぼAV。女性蔑視な発言や価値観が多く、この映画が2019年に公開された事実がある意味凄い。

 将来が見据えず、現在の自分自身と好きな人のことしか考えられないでその日暮らしをしている。ある意味
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.3

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 マリアンヌとエロイーズが出会い、惹かれていく。「君の名前で僕を呼んで」と同様、描かれているのは同性愛によるロマンス。

 序盤はマリアンヌもエロイーズも徹頭徹尾表情が固く、お互いの内面を見せ合わない
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マルルクちゃんの日常(2020年製作の映画)

3.6

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 ほっこりするシーンが多い。
 なんだかんだオーゼンは面倒見が良い。

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.7

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 感情がぐちゃぐちゃになった。
 プルシュカ……

さがす(2022年製作の映画)

4.0

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 佐藤二朗が凄い。鎌倉殿とこの映画の佐藤二朗は、とにかく凄い。「普段温和だが道を踏み外してしまった市井のおじさん」の怖さが出ている。

 座間市の事件を彷彿とするシーンが多々ある。正直自分が序盤の智(
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

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 ミステリー映画としては後出しジャンケンが凄まじく、アレックスがなろう系主人公のようだった。

 アレックスがラストにジョルジュを回想するラスト、今は戻らない過去を望郷するような切なさを感じる。

メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

3.4

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 トミー・リー・ジョーンズが復活するとは、第1作を観た時点では想定してなかったから驚きだった。ヒロインもローレル(リンダ・フィオレンティーノ)からいつの間にか変わっててびっくり。

 地球に害をなす敵
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.7

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 この映画のウィル・スミスが、ザ・マミィの酒井にしか見えない病が発症した。

 めっちゃ虫が出てくる。質感とか気持ち悪さとか金かかってる。宇宙人の粘着のある体表とか、シルエットで異形な様が伝わるクリー
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

4.3

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 登場してる人たちの表情が好き。哲夫(高橋一生)と園子(蒼井優)の間に流れる空気が凄く好き。だからこそ、亡くなった妻を元にラブドールを製作するという、後半の展開がとにかく地獄。だけどそれを実際にやって>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.0

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 芥川龍之介「藪の中」のような他者からのストーリーテリングをもとに、ケーンの人間性がじわじわと明るみになっていくシンプルな構造。だからこそ、余分な雑味なく簡潔にストーリーが進んでいくのが、とても面白か>>続きを読む

エクソシスト(1973年製作の映画)

3.5

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 悪魔祓い系ホラー映画の金字塔。
 BGMも会話も無い静かなシーンが多く、今にも何か起こりそうな雰囲気が怖い。

 テーマ曲であるマイク・オールドフィールド「チューブラーベルズ」が、猛烈に聞き覚えがあ
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.1

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 一軍と呼ばれるような高校時代好き勝手やりたい放題していた人たちでも、大人になって上手くいかないことばかりになることもある。

 そんな時に過去を思い出して、昔仲良かった人のことを懐かしむ。友情でもあ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.7

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 2049年の地球を描いた「ブレードランナー」の続編。前作が2019年を舞台にしており、劇中では30年の時間が経過している。

 新型レプリカントであるKを中心とした、前作とは完全に別世代のストーリー
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ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

3.0

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 コロナ禍が生んだリモート・ホラー映画。
 大体ジェマのせい、それなのにジェマはしばらくのうのうとしていて笑う。
 
 次々に怪異の犠牲者が出てくる中、エマも怪異に襲われるがすぐに殺されない。1人残さ
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はちどり(2018年製作の映画)

3.8

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 キム・ボラ監督の長編映画デビュー作。
 葬式では大声で泣く、指切りで親指と小指を合わせるなど、日本には無い韓国の描写が多くて興味深かった。

 暴力ばかり振るう兄が唐突に泣き始めたり、道を歩いて見つ
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レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.7

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 レクター博士シリーズの第3作目。
 時系列的にはこれが1番最初で、レクター博士がいかにして牢獄に閉じ込められたか、最初に操作に助言を始めるようになったのはどんな事件かが描かれている。

 「事件は解
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

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「One Day 23年のラブストーリー」みたいに、同じ日付(本作では7/26、照生の誕生日)が毎年繰り返される。「One Day」と異なるのは誰も死なないこと、そして未来から過去に戻っていくこと。>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.8

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 観たいと思っていたシャマラン監督の最新映画。1日で50年が過ぎ去る空間、「緩やかだけれども急な死」が目前に迫ってくるの怖すぎる。

 いきなり成長する自分の姿。耳が聞こえなくなったりボケたりする親の
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犬王(2021年製作の映画)

4.0

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 湯浅政明(監督)、野木亜紀子(脚本)、松本大洋(キャラクター原案)、松本憲生(メインアニメーター)、アヴちゃん、森山未來(出演)などなど、錚々たる面々が集って製作されていて、観る前の期待値が今年1番>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.7

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 私はリブート元のウルトラマンについて、あまり詳しくない(見たことあるのはコスモスとティガくらいである)し、特撮についても子供の頃見ただけで全然知識がない。庵野監督は根っからの特撮好きであるが、この分>>続きを読む

ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.5

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 良くも悪くもシンプルな勧善懲悪もの。
 ゴーストが出没した場所に粘液を残したり、その粘液をシャーレに取って分析しようとしたり、ゴーストへのアプローチが科学的で他のホラーと少し違う印象を受けた。

 
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.5

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 エンドロールの渋谷の街並みを背景にしたBUMP OF CHICKEN「クロノスタシス」が最高だった。

 警察学校同期組の過去エピソードとか、「高木刑事と佐藤刑事が結婚!?」という予告からの序盤の展
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.9

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 画角とテロップ、演出がマジ庵野秀明で笑う。コマ撮りのように次々に移り変わるカメラアングルに序盤は違和感があったけれど、最終的に慣れていった。

 1990年代の援助交際をテーマに描かれていて、劇中で
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映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

4.7

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 クレヨンしんちゃんで1番好きな映画は「オトナ帝国」。今までそうだったし、これからもずっとそうなんだろうと思っていたけれど、本作は「オトナ帝国」に匹敵するくらい面白かった!!!!!!!!

 「青春」
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音楽(2019年製作の映画)

4.4

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 大橋裕之の原作の世界を少し脚色しつつもそのまま映像にしてるよう。独特の間を取りつつ淡々と話す会話、彩色画のような背景をゆるりと闊歩する登場人物たち、そして奏でられる初期衝動的な音楽、映画の中で構成さ>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

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 コンクールに出場した栄伝亜夜、高島明石、マサル・C・レビ=アナトール、風間塵の4人を中心に、ピアノへの向き合い方や生き方への葛藤が対比されていて、その差が面白かった。

 特に「春と修羅」での4人の
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.7

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 冒頭で「実話をもとにしている」というテロップが入るけれど、実際は映画的な演出で完全にフィクション映画だったことにびっくり。

 序盤の目撃者と警官の3人殺しとか、ウェイドとカールのピストルの撃ち合い
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

2.8

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 ドロステ効果を用いた少し不思議なSF。劇中でも述べられてたけれど藤子・F・不二雄先生の短編にこういう話ありそう。
 
 監督もキャストも劇団「ヨーロッパ企画」に所属していて、全体的に演劇のような、オ
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セッション(2014年製作の映画)

4.1

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 カリスマ性のある社長が経営するブラック企業に入社した新入社員が、その会社に馴染むためにひたすらにパワハラをされているようなシーンが多々あって、だからこそラストの「キャラバン」はめちゃくちゃスカッとし>>続きを読む