gnkさんの映画レビュー・感想・評価

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冬の小鳥(2009年製作の映画)

2.9

好きな父に捨てられ児童養護施設に入所させられた少女の孤独を描いた作品
土を掘るシーンなど行き場の無い寂しさがとてもリアルに表現されている

オアシス 4K レストア(2002年製作の映画)

4.5

不器用で社会に上手く適用出来ない主人公が、脳性麻痺の女性と惹かれあっていく話。善悪の境界線や観ている自分にも偏見がある事を突き刺さしてくる様な作品

ふとした時に純粋な美しさがあり、本当に深くロマンテ
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ペパーミント・キャンディー 4Kレストア(1999年製作の映画)

3.3

初恋の上手くいかなさ、時代の変化
走馬灯の様に過ぎていく人生を鉄道のレールと共に描いていて面白い

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.1

生きる意味を失った主人公が恋をして、生きようと思うシンプルなストーリーだけど、カウリスマキの映画だと最高にエモくなる。映画中の小さくなゴミの配置や演出の美学にめっちゃジワっとくる

Here(2023年製作の映画)

4.5

全ての画面が美しくロマンティックな作品。森の中のシーンは自然の中にいる様な心地良さを感じた。移民や社会問題なども取り入れながらも心が癒されていく様な素晴らしい作品だった

クローズ・アップ(1990年製作の映画)

3.7

映画好きな少年が著名な映画監督モフセン・マフマルバフだと偽り詐欺未遂で実際に逮捕される。再現とドキュメンタリーが入り混じりながら話が進んでいき演技と現実の境界が曖昧なのがキアロスタミらしい

シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

3.8

神はいるのか、信仰は何か、他者を許す事の困難さが美しい映像と共に描かれている考えさせられる作品

ポエトリー アグネスの詩 4K レストア(2010年製作の映画)

3.9

年配の認知症になりかけた主人公が困難に追い込まれながらも、美や言葉に出来ない思いをどう詩にするかを探りながら進んでいく話。言葉にならない思いにぐさっときた作品

バーニング 劇場版 4K(2018年製作の映画)

3.7

村上春樹原作「納屋を焼く」を映画化した作品。猫が出てきたり、主人公の好きな女性が失踪する所が村上春樹っぽいがあまり感じさせ過ぎ無い程度に監督の良さが出ていた作品だと思う

アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

3.7

コロナをこの感じで描いた監督は初めてかもしれない。ルーマニアの歴史や人類に対しての物凄い怒りを感じる作品
でも映画でありコメディだから笑えるとこもあり面白かった

アンチクレンチング・フィスト(2021年製作の映画)

3.0

カバルタ・バルカル共和国出身の監督が描く閉鎖感に満ちた狭い環境で暮らす女性の話。田舎、生活苦、しがらみに満ちた作品

ロシア連邦北オセアニアが舞台となっており、詳しくは分からないがラストで国や個人の自
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セイム・プレイヤー・シューツ・アゲイン(1967年製作の映画)

3.0

今の作品も好きだけど、暗くて実験的で、めっちゃヴィム・ヴェンダース!って感じの映画。55年以上も映画作り続けてて本当に凄い

TASTE テイスト(2021年製作の映画)

3.9

ベトナム人監督
静かだけど、不穏で謎めいたシーンが続く作品。どのカットもとても美しく、夢をみている様な雰囲気だった

アピチャッポンやツァイミンリャンなどを思わせる様な作品で今後の作品も気になる

アッテンバーグ(2010年製作の映画)

3.3

ヨルゴス・ランティモスの映画の様にギリシャ映画独特の不穏さがある。まるで人間を動物の様に観察している様でもあり、人間も動物なんだと思わせてくる作品

トップ・シークレット 味付けのりの億万長者(2011年製作の映画)

3.4

味付け海苔タオケーノイで億万長者になった若者のサクセスストーリー
笑って泣けて面白かった

いつかこの海苔食べてみたい

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

エマ・ストーンが大人の体を持ちながら新生児の目線で世界を見ているという複雑な主人公を素晴らしい演技で演じてた

世界の多くの問題を物凄い奇妙な物語に押し込んでいながらも皮肉で最後までハラハラ楽しめる映
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.7

帰ってきたカウリスマキの新作
ロシア、ウクライナ戦争の生活苦の時代に惹かれ合う2人の労働者の物語

やはり、今回も音楽のチョイスが面白い
途中で出てきたジム・ジャームッシュの映画も絶妙にシュールで良か
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もしかしたら私たちは別れたかもしれない(2021年製作の映画)

3.6

長年一緒に過ごしたが結婚に至らなかったカップルのその後を描いた作品。年代も近い感じだしよく分かる

変に激しいシーンも無いし間の感じも良い作品

せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.0

江戸末期の身分が違う2人の恋物語
うんこが沢山出てくるので、モノクロの映画で本当に良かった

夜の女たち(1948年製作の映画)

3.4

敗戦後の大阪西成を舞台に生活のためパンパンになるしか無い女達を描いた作品

いつの時代も貧困は変わらない

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

日本の映画っぽいけど、日本人には無い軽やかなストーリー展開や抽象的な美しい映像が織り交ぜて描かれていて心地よい作品だった

小津の東京物語をヴィム・ヴェンダースが現代版として描いた様な面白さがある

噂の女(1954年製作の映画)

3.8

京都の島原を舞台に遊郭で生きる困難を描いた作品。夜の街に生きる女の悩みはいつの時代も変わらないなとつくづく思う

最後のシーンがめちゃくちゃ良かった

浪華悲歌(1936年製作の映画)

3.6

理不尽な世の中と関西弁の感じが何とも言えない哀愁を感じる作品

愛怨峡(1937年製作の映画)

3.5

トルストイの小説『復活』を下敷きに、力強く生きる女性の姿を描いた作品
戦前の映画だけど、困難な人生を生きる普遍的な人間模様が描かれている

デジタルで観たが、掠れたフィルムの質感がカッコ良すぎて現代の
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北京ヴァイオリン(2002年製作の映画)

3.7

息子を一流のヴァイオリニストにするために必死に働く父と、寂しがり屋で思春期の少年の物語。親子の物語に感動した

北京ヴァイオリンというタイトルに当時の日本の劇場も感じるけど、原題の和你在一起[あなたと
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Winny(2023年製作の映画)

3.3

Winnyがあったのつい最近にも思えるし、ずっと昔にも思える。当時あれを事件にしてしまった日本の技術的な停滞と体質を改めて感じる映画。東出昌大さんの役者に成り切ってて凄かった

ビットコインがいつ出て
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.4

ウェス・アンダーソンの舞台的な撮影セットが極まった感じの作品
凄い作り込まれていて自分がセットの箱にいる様な不思議な体験がある映像だった

オッペンハイマーもそうだけど、アメリカで懐古趣味的な感じで原
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

ちょっとコメディもの観ようと思って観たけど、感動的なストーリーも入っていた

マトリックスとか色んな映画の要素が正しくA24らしく入ってて久しぶりに現代の映画を観た感覚

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.4

彼女のいるフィンランドの女性が夜行列車の中で粗野だけど素直なロシア人男性に少しずつ惹かれていく物語

外国を旅行中に上手く行かない嫌な感じが映画の緊張感として生々しく表現されていた

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

4.4

ロウ・イエ初の白黒映画という事でどんな映画かと思っていたけど、本当に記録映画を観ているような緊張感と没入感を感じれる凄い映画だった

太平洋戦争開戦前夜の水面下の話がフィクションと愛と共に見事に描き出
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

4.0

さえない女子大生がアダルトグッズショップで働くことで自分を変えていく話
何か滑稽だけど奥深い台詞の多い映画

映像の間や美しさに加え音楽もとても良い。確かにモンゴル映画のイメージ変えられた作品

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