ゴーイチさんの映画レビュー・感想・評価

ゴーイチ

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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

偶然出会った男女が、同じ趣味嗜好で意気投合し、交際からの5年間を描く。

徐々に親密になっていく過程や同じサブカルな趣味を楽しんでる姿に思わずニヤついてしまった。中盤からは雰囲気が一変する。社会に出て
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

自殺した若き女性を天才外科医が蘇生させる。しかし、新生児の知能に戻っており、そこから世界を知る旅に出る。

学び・知ることは、辛く苦しいこともあるが、自由になれる唯一の方法であることを強く感じた。
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.8

アメリカで警察やマスコミへの犯行声明文を送りつける連続殺人鬼。それを追う人達を描く実話をもとにした映画。

過激な描写は、少なく会話中心であるも、間延びすることなく、緊張感が漂い、手に汗握る展開が続く
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.4

昨年公開された「バビロン」の影響で鑑賞。
「バビロン」と同じく、無声映画からトーキーに移行する間の映画業界を描く。「バビロン」では、トーキーに対応できず、堕落していくのが印象的で暗い雰囲気があった。し
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(2023年製作の映画)

3.4

欲、暴力、裏切りなど人間の醜い部分が凝縮して描かれており、戦国時代を描くのに相応しいと感じた。
途中話の筋がつかめないとこもあったが、なんせどのシーンも画がいいから、見てられる。暴力あり、笑わせる部分
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.8

吹き替え版を鑑賞したが、出てくる歌がどれも自分好みで楽しめた。キャラクターも愛らしくて、よかったが、グッズ受けを考えてるのかとも思った。
ストーリーは、ツッコミどころもあったが、良くも悪くも、ディズニ
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.9

ある日世界各国に宇宙船が不時着し、停留する。言語学者の主人公がコミュニケーションを図るべく宇宙船へ乗り込む。

ミステリー要素や考えさせられる内容でありつつ、リアリティもある品の良いSF作品であった。
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正欲(2023年製作の映画)

3.6

「正しい」「普通」とは何か、と問うてくる映画。同調圧力が強い日本で、マイノリティの人が、居場所が無く、もがき苦しむ姿は辛い。共感し、分かり合える人がいることの大切さが身に染みたし、この映画で救いになっ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

特攻から逃げた主人公と戦後、復興しつつある日本を襲うゴジラ。この設定だけで、おもしろい。
怪獣映画を想像したため、王道な展開で家族、仲間との絆が描かれていたのに驚いた。ゴジラが出ている時は、迫力があり
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

ここまで長時間の映画は、初めてで見ていられるか心配していたが杞憂であった。

石油で富を得たインディアンに群がる白人に狂わされる一族を実話をもとに生々しく描く。家族を一人ずつ失っていく様は、身につまさ
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アナログ(2023年製作の映画)

3.7

携帯をもたない、上品で浮世離れした雰囲気をもつ女性と偶然出会い、恋に落ち、プロポーズを決意する。しかし、そこから会えなくなり、彼女の秘密が明らかになる。

俳優さん達の演技が素晴らしく、特に主役の二宮
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.4

レーシングゲームに熱中する青年が本物のレーサーになるという実話を元にした映画。

これが実話なのが信じられない。
挫折がありつつも、周りに支えられ、駆け上がっていく王道な展開は、胸が熱くなる。爆音で流
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用心棒(1961年製作の映画)

3.6

いつか見たいとおもいながら、敬遠してた初の黒澤作品。

個人的には、風、雨、火などの演出が、白黒の映像の中でも、役者の演技より際立って印象に残った。
音楽も冒頭から最後まで、素晴らしい。
ストーリー自
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.4

呪われた洋館に住むことになった親子。彼らを救うため雇われた各種エキスパートが呪いから解放されるため奮闘する。

画面は終始暗く、ホラー要素はあるが、コメディ要素が強く、楽しく見れた。
セットの洋館やゴ
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バービー(2023年製作の映画)

3.8

人形の世界で、変化を求めないバービーが劣化をキッカケに、ボーイフレンドのケンと人間世界に飛び込むことに。

想像よりメッセージ性が強い内容に驚いたが、男性社会を皮肉った表現など笑えるところもあり、個人
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キングダム(2019年製作の映画)

3.1

セット、ロケーション、衣装、CGなど作り込みが邦画では想像しえないもので驚いた。映画館で見れば、さらに迫力があったと思う。
ストーリーでは、敵対する者が仲間になっていく過程は、王道漫画の流れで熱くなる
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

事前情報、広告一切ないのに興味をそそられ鑑賞。

タイトルと冒頭から堅苦しい、重い雰囲気の作品かと思いながら、見ていると、期待を裏切る展開に。
先に進むにつれ、読めない展開というか、見ている映像で何が
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.2

世界的人気ミステリー小説の翻訳のために、9人の翻訳家が監禁される。作業期間中に原稿を流失するという脅迫メールが届き、、、

密室でのミステリーは、設定からワクワクするものが多い。しかし、個人的に現実離
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怪物(2023年製作の映画)

4.2

終始、眉間に皺を寄せ、考えこみなが鑑賞。素晴らしすぎる。あまり映画を見てこなかった自分には、邦画=わかりやすい表現、という固定概念が吹き飛ばされた。

シングルマザーの息子が学校でのトラブルから起こる
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.6

社会から隔離されたキリスト教一派の村で繰り返されてきたレイプ。男達がいない間に、決断を迫られた女性の2日間を描く。
映画の内容以前に、これが現代の実話であるのに衝撃であった。
映画自体は、過激な描写は
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.3

難しかった。鑑賞後の第一印象。
幼少期の父との旅行をホームビデオ通じて回想し、父の苦悩を知る。
終始ノスタルジックな雰囲気が漂い、映像、音楽が美しい。
ところどころ挿入される演出の意味がつかみ切れず、
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

3.4

宮沢賢治の奔放な生き様にも驚いたが、当時の男性像とは、かけ離れた父親の親バカぶりにも驚愕。
宮沢賢治を演じた菅田将暉の演技に魅せられた映画でもあり、改めて特別な人であると感じた。
しかし、映画の都合上
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.7

失恋から肥満になった男の最期の数日を描く。室内劇のおかげで、それぞれのキャラクターや絆が見えやすく、チャーリー(主人公)の風貌、生活、苦悩が際立つ。

室内のやや暗い暖かみのある照明や太陽光など光の使
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.1

生真面目に働き続けた老紳士が余命宣告を受け、生き方が変わる。
元部下のマーガレットとのやりとり微笑ましく、彼女の活力ある生き方を思慕し、「生きる」ことを見出し、変わってゆく姿は、見ていて熱くなる。
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.6

医療従事者として公開前から注目していた作品。
訪問介護士が、利用者42人を殺害。ままならない心身に苦しむ被介護者とその介護に苦しむ家族に「救い」と称し犯行におよぶ。
在宅支援の限界に苦しむ介護者として
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.3

PC画面上のみで描かれるサスペンス映画。
この斬新な発想だけで、興味をそそられる。
行方不明になった娘を探すために奔走する父親。
PC画面という無機質な映像ならではの緊張感が終始漂う。
ネットを介して
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.2

統合失調症のヒラリーと黒人差別をうけるスティーヴン。除け者にされる2人がエンパイア(映画館)のスタッフとして出会う。
スティーヴンの温かい心が、ヒラリーに沁みていく様は、自分も温かく、優しい気持ちにな
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

スピルバーグの自伝的作品。
対照的で個性的な両親ではあるが、子供への愛情の部分で繋がっている。
時に自分勝手に見えるも2人が大変魅力的。特に、母親役のミシェル・ウィリアムズの表情がよかった。
「夢」と
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バビロン(2021年製作の映画)

3.9

ただただ呆然。

1920年代狂乱の映画界で、無声映画から発声映画に変わる激動のを描く。
その狂気と変革を生々しい映像と激しい音楽と、そこに作り手の熱い思いが加わり見入ってしまった。
この変わりゆく時
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.7

妻を亡くした主人公が、自分を取り戻す物語。
物を分解・破壊していく様は、主人公の心と重なり、悲哀にも映るが、爽快で笑えるとこがある。
「失って、初めて気づく」と言うが、失うだけでは、気づかないこともあ
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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

-

悪人が次々と討たれていく様は、正しく時代劇といった感じで、爽快であった。(最後の仕掛けを除いて)。

個人的に惹かれたのが、食事と飲酒のシーン。まぁ、おいしそうに見えること。鍋が煮えてる音や、酒をすす
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.1

終戦後もシベリアで強制収容されていた人がいた事実にまず驚いた。
山本(二宮)はじめ、収容所の仲間それぞれが魅力的。過酷な環境の中で、変わっていく姿が、印象的であった。
山本の想いをどのように家族へ届け
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.3

変な映画を観た。まず第一声は、これ。
ホラー映画特有の音楽と各俳優の無機質な表情は、異質な世界を作りあげ、終始緊張感があった。この感覚は、この映画でしか味わえない。
個人的にオチは、惹きつけられず、も
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.4

なんとも不思議な映画だ。
言い表すのが難しい作品。
ただ、各カットやセリフ、空気感がオシャレで、それだけで楽しめてしまう。
伏線がはられているも、回収されない演出含めて、色々と考えてしまう。
観る人に
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ミスタームーンライト~1966 ザ・ビートルズ武道館公演 みんなで見た夢~(2023年製作の映画)

3.8

インタビューをもとに、ビートルズ武道館公演までの描く。
ビートルズを来日させるために、これだけ情熱をもって尽力した人達がいたことが、生のインタビューだからこそ伝わった。その想いに感動。
当時の熱狂ぶり
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.8

映画館で鑑賞して大正解の作品。
映像・音響ともに迫力があり、前作ほどの衝撃は無かったが、終始引き込まれた
個人的に「家族」をひとつのテーマに、父親のあり方について、考えさせられた。
主人公ジェイクの妻
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