KENZOさんの映画レビュー・感想・評価

KENZO

KENZO

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オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)

3.3

ポワロの顔が白すぎる。
車窓の雪景色か、あるいは死化粧かと思うくらい不自然に白い。

振る舞いもこわい。
容疑者に対して不遜な尋問をしてはゲラゲラ笑うし、クライマックスの真相を早口で捲し立てる姿はまる
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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

韓国ホラー。

ホラーでも怖さよりゾクゾクとした薄気味悪さと、真実へのミスリードと結末に重点が置かれた作品。

映像の見せ方として「それは流石に無理があるだろ」というか、推理小説ならアンフェアだと言わ
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デッドリー・ゲーム(2017年製作の映画)

1.8

高校卒業の思い出に森深き山小屋に集まった9人の若者たち。
飲み明かし、やることもなくなってきたところで殺人者ゲームを始める。
軽いノリで始めたつもりだったが本物の死体が見つかり…。

スラッシャー風ホ
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青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.2

売れないマジシャンが過去の浅草にタイムスリップして両親の真実を知る。
劇団ひとり初監督作品。

冒頭の惨めさの描写からタイトル画面までが秀逸。
オカマキャラでテレビに出る後輩マジシャンを鼻で笑っていた
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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

3.1

公開当時の酷評の嵐に覚悟して見たが意外に悪くない。

原作を一部改変しているが、『カイジ』のように端折り過ぎて台無しになることはなく、ほぼほぼ忠実になぞっている。
前半のアンジェロ戦、後半の虹村形兆戦
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.8

何よりもクライマックスのライブ・エイドのシーンが抜群に最高。

"Don't Stop Me Now"をBGMに実際のフレディたちのショットを映し出すエンドロールまでノンストップに突き走り、刺さる刺さ
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.6

とにかく映像と音楽。
映画館の大きなスクリーン、優れた音響環境で観るだけの価値があるし、中村佳穂が演じる主人公の歌声は仮想世界<U>で評判になるだけの説得力を十二分に持っている。
映画『BECK』では
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ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

3.8

パッケージ(サムネイル)のこちらを覗き込む面々の構図。
その顔の中にデルトロを発見して観賞。

紛争地の井戸に落ちた死体を引き揚げるべく、ロープを探すお話。

シリアスな舞台設定ながらもティム・ロビン
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そこにいた男(2020年製作の映画)

2.5

34分と短い上映時間に惹かれて観賞。

刺された血塗れの男の横で煙草を燻らし電話する女。
取調室の供述から顛末を遡っていく。

実際の事件をモチーフにしたという冒頭のシーンは素晴らしい。
ゾワゾワさせ
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NO EXIT/ノー・イグジット(2015年製作の映画)

2.4

泥棒に入った家は殺人鬼が住む脱出不能の家だった。

どことなくカミナリのたくみ君に似たアジア系の男が主人公。
アジア系と白人女のカップルは珍しいと思ったらスタッフ陣もアジア系が多いらしい。

タイトル
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クエスチョン(2011年製作の映画)

1.3

このレビューはネタバレを含みます

SNS運営会社からの豪華商品が当たる旅行はとんでもないゲームの罠だった。

参加者の裏の顔が暴かれるのは、似たジャンルの『ソウ』シリーズでもお馴染みだが、ネットの履歴に基づいている点が現代的。
ただそ
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.3

『半沢直樹』『下町ロケット』等、池井戸潤原作ドラマの関係者によるアベンジャーズのような作品。
キャストの殆どは何かしらの作品に出演済で、何に出ていたかを思い出そうとすると、こんがらがって多少混乱する。
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来る(2018年製作の映画)

3.1

ビビッドな色彩とテンポの良いカット割は、中島哲也監督作品らしい。

結婚披露宴の余興に潜む人間の悪意、章立てで主人公が代わって引継がれる構成、ラストの大戦争感、役者陣の好演。

どれも光るのに、もうひ
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.3

温暖化対策のため冷却剤を投下した結果、氷河期となった地球。
氷の世界を走る列車の中で虐げられた生活を送る最後部の住人が、先頭車両のエンジンを目指して革命を起こす物語。

生活圏、食堂車、教室、車両ごと
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.1

光に隠れて闇に現れる。

設定や見せ方は面白いけれど、冒頭の電気スイッチのオンオフで出たり消えたりを分かり易く説明するシーンで既に出オチっぽいのが惜しい。

お化け屋敷的に驚かせつつも、どこかジャパニ
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オープン・ウォーター(2004年製作の映画)

2.1

大海原2人ぼっち。
実話を基にしたリアルタッチのサメスリラー。

本作以降、似た設定のサメ映画がふざけた邦題でビデオスルー作品として諸々配信されてる事実を見ても、サメ映画界のエポックメイキングであるこ
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.3

鬱屈した日常を音楽でふっ飛ばす青春映画。

ケン・ローチ辺りが描いたら暗くなりそうな話でもあるが、軽快なBGMを挟みつつ湿っぽくならずにテンポ良く進む展開が小気味良い。

「ロックは冷笑されてなんぼ」
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コンジアム(2018年製作の映画)

2.4

韓国製ホラー映画。

POVの一人称画面演出、ホラー動画配信で一儲け的な舞台設定は現代的だけど、食傷気味で新鮮味はない。
人物の掘り込みがされるでもなく、1時間程過ぎてからやっと見せ場が出てくるのもキ
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ドント・ハングアップ(2016年製作の映画)

1.6

イタズラ系YouTuberがやり過ぎて復讐されるスリラー。

主人公たちが因果応報の報いを受けるのはホラー映画にありがちな展開ではあるけれど、どうにもスッキリしない。

どんな仕組みか家の電話回線や電
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テリファー(2016年製作の映画)

2.4

ピエロが殺戮しまくる映画。
ストーリー性は皆無。

次のブリッジになると思わせぶりな人でもあっさりブシブシ殺しまくり。
まるで1人あたり何シーンしか出られない契約上の制限でもあるみたい。

グロ耐性の
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.7

ジャック・ブラックの熱量に引っ張られ、映画全体が多幸感に溢れている。

子供の頃に見た金曜ロードショーで放映されていた往年の作品群のような、何も考えず世界観にのめり込める没入感。

身元照会もせずに教
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アンセイン ~狂気の真実~(2018年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

ストーカー被害により精神的に追い詰められた主人公がカウンセリング施設を訪れたところ、閉鎖病棟に強制入院されられてしまう。

主人公の不安定な感じと施設の不穏な雰囲気が相まって、妄想か真実か疑心暗鬼の行
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反撃/真夜中の処刑ゲーム(1983年製作の映画)

3.1

警察のストライキにより無法地帯と化した都市でゲイバーを襲う自称自警団。
逃げ出した男を匿ったアパートの住人との篭城戦を描く。

『パージ』的な世界観のリアル『ホーム・アローン』。
余計な説明を省いてテ
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ハッシュ・マネー(2016年製作の映画)

2.3

金に困り誘拐した元美術教師の顛末。

監督や出演者など検索しても本作以外あまり出てこないマイナー作品。

パッケージ画像に【たった一度の過ちが、男を地獄へ突き落とすー】とあるが、「一度どころじゃないだ
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ネイバーズ(2016年製作の映画)

2.3

ヤクの取引を手伝っているジョンとその妻ロージー。
ある日組織を抜けようと決意しジョンが帰宅するとロージーがいない。
隣人トロイを怪しみ彼の家に乗り込むが…。

『ソウ』の脚本家が手掛けると聞いて、猟奇
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武器人間(2013年製作の映画)

3.2

ナチスの占領地域へと向かうソ連軍の偵察部隊の活動を撮影する記録係の主観映像がメインのPOV映画。

『武器人間』というB級感溢れるタイトルがいざなう香ばしい雰囲気に惹かれて、且つグロ耐性ある人は一見の
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.5

新居を構えた夫婦の前に現れた、親しくもなかった夫の元クラスメイトが付きまとい始めるサイコサスペンス。

全体を見ればシンプルな話だが、数少ない登場人物の隠された性格がテンポ良く明かされる様をコンパクト
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ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)

2.9

人間とゾンビ、更にゾンビが凶悪化したガイコツが存在する世界を舞台に、自我のあるゾンビ"R"の視点で描く恋愛映画。

主人公Rがゾンビの習性として人を襲い、ある男の脳を食べて生前の思い出を共有し、彼の恋
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モールス(2010年製作の映画)

3.4

『ぼくのエリ』のリメイク版。
原作未見だがホラー映画よりも切なさが印象的なラブストーリーといった趣き。

何よりも幼きクロエ・グレース・モレッツが美しい。
斜め45度から撮られた表情が多く、ツンとした
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ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

犯人と警察の高度な頭脳合戦を描くサスペンスと思いきや、まさかの超能力ありきの作品。

某マクモニーグル的な超能力で捜査に協力してきたアンソニー・ホプキンスが、元コンビから改めて復帰を頼まれる場面は、ど
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ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.7

サメ映画といえば奇をてらった設定がウリのB級作品が多い中、きちんと作られた全体的なクオリティの高い作品。

まずは映像が素晴らしい。
サーフィンを映したコントラストの効いた風景の美しさに始まり、波間か
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

2.7

無人島に遭難した男が漂流した溺死体から出るガスを利用して脱出を図る。

あらすじに惹かれて観たものの、開始5分で島からの脱出は早々に成功しタイトルロゴが表示される。
その後の新たな陸地へと漂着し、死体
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ヒトコワ3-ほんとに怖いのは人間-(2013年製作の映画)

2.9

ヒトコワシリーズ3作目。

1.落としもの
スタンダードなサスペンスショートストーリー。
ラストが冗長だったり、撒き餌なら免許入れとくか?とも思うが、まあ悪くない感じ。

2.見られてはいけない
なん
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ヒトコワ2 -ほんとに怖いのは人間-(2013年製作の映画)

2.6

人の怖さを描くオムニバスホラー。

1.ペットモニター
怖い方も怖がらせる方も女性陣の演技力が…。
本筋とは関係ない上長の作り笑顔の演技が印象に残りました。

2.ヘビと初恋
映像の一瞬のインパクトは
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トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.3

同じ監督&主演コンビである『フライト・ゲーム』の電車版。

『スピード』っぽいシーンや『L.A.コンフィデンシャル』っぽいシーンなど、アクション映画としてツボを押さえた数多くのシーンがテンポ良く展開す
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

誤って妻を殺してしまった男。
目覚めると、殺人の罪を告白するグループセラピーが開かれ、指定された部屋に戻ると妻を殺めたシーンが繰り返される世界に迷い込んでいた。

タイトルからゴアシーン満載のホラーと
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