クローズアップの多用がかなりしんどい。すぐに飽きる。効果的な作品なんてたくさんあるから、だからこそツラい。
車の故障→電話を借りるため家を探す
ホラー映画のお決まりのような冒頭からは予想外のコメディ演出がほどよく力が抜けていて良い。
夫婦がリビングで戯れるシーンと住居侵入のシーンは『ゴッドファーザーⅠ』のよ>>続きを読む
出入り自由な画面と鏡を使ったトリッキーなショット。たまたま昨日観た『仮面/ペルソナ』の演出と比較して楽しめた。
セットアップとか深緑のコーデュロイ?っぽいアウターとか衣装がめちゃめちゃかわいい。色彩感>>続きを読む
大胆な顔のアップと斬新な配置がどこか暴力的に映る。カメラを通じて観るということの不可抗力を実感する。それでも幻惑するような光と海岸の横移動があまりに美しく、次はスクリーンで観たいと思った。
船の上で夫婦と若い男なんて起こることは不倫しかないのだが、うっすらとエロティックな描写が続くだけでなかなかコトが始まらない。積もり積もった感情が爆発して妻と若い男が情動のままにキスしてフェードアウト、>>続きを読む
ほろ苦い現実を忘れて再びフィクションの世界に目を輝かせるラストショットが強烈。映画内の世界を覗く側の人間も、実はカメラを通じて我々観客によって観られていることにいよいよ気づかなかった。では我々もまた、>>続きを読む
観覧車、駅、歌。何もない砂漠地帯が日に日に発展していくさまが笑えるワイルダーの異色のコメディ。拝金主義への皮肉を込めた物語の舞台設定は、ハリウッドそのもののようだ。
面白いショットが少ないのが残念。
車のドアと手のアップは『マディソン郡の橋』で似たショットがあった。緊張感を生むアップがとにかく印象的。
惚れ惚れする手際のよさ。緩急をつけたカット。
脱獄のための小道具を作るシーンは何度でも観れる。
カメラの動きは抑え目で静か。音楽もほとんどない。
スリの犯行シーンになるとマッチカットや横移動、視線や手元へクローズアップ、財布や札束が木から木へ渡るチンパンジーのように素早く自在に動く。
彼にとって>>続きを読む
法廷内を社会の縮図に思わせる終盤の演説は、よくある言説にも関わらず、回想で語られた物語を通じて観る側に痛切に訴えてくる。『暗黒街の弾痕』の濃霧が立ち込む刑務所を想起した。
冒頭の夜の街とラストの白。>>続きを読む
汚職が発覚した政治家を糾弾する側の映画ならよく観るが、政治家が主役なのはほとんど初めてかも知れない。
省略があまり上手くない。映像だけで埋め合わせてるけど、人物の関係性も説明に失敗していると思う。
大傑作。ホークスベスト。
娯楽作品として完璧な脚本じゃない?
ピアノのシーンなんてビートルズのHeyJudeかと思った。眼福でした。
ハンフリーボガードのイメージとは対照的な神経質で暴力的な男を演じていて驚く。こっちの方が合ってる。
犯行を再現するシーンが怖い。緊張感がラストまで続く。
容姿端麗でモテ過ぎる人の悩みは、モテない人と等しく苦痛であることが分かる。好きでもない異性からの視線は気持ちが悪い。意図的なショットが多々みられる。カットのテンポがいい。
分かりやすく“共生関係”の>>続きを読む
「娯楽映画として作って楽しんだ観客を皮肉ろうとした」みたいな文章を読んだが、脚本が杜撰で楽しめず。
神を具象化した存在のコウがヘンテコな走る姿を全身で撮ったり顔をアップで撮ったりするせいで、「変わった男の子」で留まる。車に追い付けるほど足が早い訳がないので、島の地理を完全に把握しているからこそストー>>続きを読む
何でも器用にこなしてしまう遊び人と勉強熱心で努力家で恋愛にも真面目な男。真面目でいい人と言うのは実に退屈で遊び人は話が上手くて異性からも好かれるという事実を見せつけてくるいやらしさ。
「面白さ」で言>>続きを読む
ダサい演出とカッコいい演出が相殺してただただ「窪塚」を堪能。「窪塚」は名詞でもあり動詞でもあり形容詞でもある。
ボーイミーツガールの瞬間の音楽が落語って、最高じゃない???
時間の不可逆性と、だからこそ美しい時間は永遠に記憶として、文字として残すことができる。
...いい映画、と言うか、いい話っぽくは感じる。しかし、ちょっと演出が安直。晴天の日に出会って雨の中別れたり、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
主人公の身体に様々なものが「降りかかる」描写が頻繁に描かれる。目覚まし時計、友達とじゃれる男子生徒、天ぷらの油、本、恋愛.....
タイムリープを覚えてから目先の楽しみにとらわれて自分勝手な行動が目立>>続きを読む
想像通りのストーリーとクオリティ。予想外が特にないのですぐに忘れそう。意義のある作品だが面白味はない。ヴァンパイアらしいアクションがもっと見たかったな。
ただ、「何も考えずに観る作品」と言われるとち>>続きを読む
冒頭の猫の演技があまりに素晴らしい。セットかロケか分からないけど、そこで数日飼い慣らしてから撮影したかのような生活感がある。家の構造も魅力的。隣人との会話、エレベーターで降りて街に出掛けてタイトルバッ>>続きを読む
周りに人がたくさんいる白昼の駐車場で堂々と拳銃で人をぶっ殺してゆっくり歩いてるジョニー・デップがターミネーターにしか見えなかった。
しつこい顔の演技とキマらない密会シーンにもがっかり。悪人が立ち話する>>続きを読む
再見。アラン・ドロンとターゲットが対峙する銃撃戦は西部劇を思わせる。1度の失敗が死に直結するにも関わらず、必ず相手に先に銃を取らせて殺すことは仕事に対する完璧主義的な流儀で、警察の捜査から逃げなかった>>続きを読む
今までファンタジーが子どもたちに隠してきた死よりも残酷で醜い「生の一面」を、ファンタジーで描いた作品。故に観る側に生理的嫌悪感を抱かせる描写が多く、血やミルクの滴る音、肉や骨が砕ける音も「生の一面」と>>続きを読む
当時の時代背景を理解していなければ、不倫した女の傲慢さばかりが目につく退屈な作品になってしまう。
ヴィヴィアン・リーの美貌が唯一と言っていい見所。
変われない人間(好きなテーマ)を描いた作品と捉えら>>続きを読む
ド直球に泣かせてくるジャンル映画の王道ストーリー。生存者に会うため別号車から向かった人たちが感染者と疑われて隔離されるシーンは示唆的。
映画としての面白さは『新幹線大爆破』なので相対的にこの点数にした>>続きを読む
相変わらず編集は好きじゃないのにストーリーがツボ過ぎる作品を撮るダニー・ボイルには自分の中でどう評価しようか迷う。しかし、結局、当然、やっぱり、好きだ。
前作と同じショットなのは観れば分かるし説明多い>>続きを読む
呉服屋?と妻が待つ家を繋げるショットの気持ち良さ。それだけでもうお腹いっぱいなのだが、ラストまで途切れない映像アイデアで楽しめる。
ストーリーは退屈。説教臭い昔の日本の話と言う感想しか出ない。(実は物>>続きを読む
アンリ=ジョルジュ・クルーゾーとマルセル・カルネは芸人や情婦など当時の身分の低い女性の恋愛を描く作家なのね。これはジョセフ・フォン・スタンバーグの影響なのか時代の流れなのか分からないけど、描くテーマは>>続きを読む