ゴム水さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ゴム水

ゴム水

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肉体の悪魔(1986年製作の映画)

4.1

エロい話かと思ったら超こわい!
マルーシュカ・デートメルスが名演。くるくる変わる表情がかわいらしくもあるけどとにかくこわい。アベサダ未遂はマジで縮みあがった。ただ終盤はその不安定さが悲しくもあり、リズ
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ドラキュリアン(1987年製作の映画)

3.6

木の上の隠れ家にホラー好き少年たちが集まってるとか、入団試験にホラークイズとか、とにかくかわいい。チームに犬もいるのがいいよな〜。父親と屋根の上からドライビングシアターのB級ホラーを観るシーンもなんか>>続きを読む

TAKESHIS’(2005年製作の映画)

3.3

その名の通り、たけしが思ってることをたけしが映像にした純たけし映画。きっと、俺なんかたまたま成功しただけだよ、とか、無茶苦茶やりてぇ、とか、死にたい、とか、どこまでいっても女と銭ゲバが邪魔しやがる、と>>続きを読む

ドッグ・イート・ドッグ(2016年製作の映画)

4.1

ポール・シュレイダー本人は全然気に入ってないらしいけど俺は好き。ピンク一色のガーリーな部屋でウィレム・デフォーが薬をキメるツカミからしてバッチリ。ただでさえこわいデフォーの顔をドラッグ演出でぐにゃぐに>>続きを読む

回転(1961年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ゴシックホラーの雰囲気たっぷり。黒い男がなにもせずぼーっと立っている怖さ。
教師の女が見たのは本当に幽霊だったのか、抑圧と不安からくる妄想だったのか。結局わからないが最後に子供が死ぬ。死んだ男の名前を
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.1

よくわからんコラージュ、からのめっちゃかっこいいオープニングクレジット。映写機で始まり映写機で終わる。これは映画で全ては演技だ、という宣言なんだろうか。

美女ふたりが海沿いの別荘でゆっくりとすごす序
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

モモアアクアマンは明るくていい。本作でもネタにされてるソーと違って無理に明るく振る舞ってる痛々しさがなくて、映画全体のカラッとしたトーンと合ってる。悪趣味ギャグもおもしろかった(ゴキブリ食べるシーン、>>続きを読む

リサと悪魔(1973年製作の映画)

3.5

さすがマリオ・バーヴァ、これもやっぱり色使いが綺麗。庭の緑も美しく撮れてる。

妻が亭主を轢き殺すシーン、わざわざバックでもう一回轢くのウケたし、その後プラス2往復しててさらに笑った。その度にゴロゴロ
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母娘監禁 牝〈めす〉(1987年製作の映画)

3.9

辛気臭いし悲惨だし、ほんとにつらくなる。
女子高生3人がテトラポッドでダベって遊ぶ冒頭すら、瑞々しさの一方でどこか虚しさや諦めのようなものが漂う。

嫌な映画だけど、忘れられない一本になった気がする。

ファンハウス/惨劇の館(1981年製作の映画)

3.8

お化け屋敷を舞台にした、お化け屋敷みたいな映画。ホラー的な作り物の楽しさに溢れている。オープニングが衒いもないサイコオマージュなのもホラー愛感じて良い。実際にコトが起こるまでがちょっと長すぎるけど、カ>>続きを読む

(1963年製作の映画)

4.0

メロドラマから急にパニックムービーになる。しかも鳥が襲ってくる理由も全然わからない。すごい。
よそ者の女が男に鳥を持ってきた。男の母親が女に対して敵意を抱いている。それらは鳥の襲撃とは関係ない、とも言
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キャンディマン(1992年製作の映画)

3.8

ジョーダン・ピール版は人種問題とアートがテーマだったけど、クライヴ・バーカーが関わってるこっちは人種問題とセックスの話。流石。そして主演はヴァージニア・マドセン。エロい!

『お前のために来たぞ』『と
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初体験/リッジモント・ハイ(1982年製作の映画)

3.6

ブリブリなショーン・ペンのアホ笑いがサイコー。
高校だったりショッピングモールだったり、大人数を撮ったシーンがみんな生き生きしていてよかった。

ハム・オン・ライ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ほぼ事前情報なしで鑑賞。リンクレイターのバッドチューニングみたいな、一夜のティーンエイジャー群像劇かと思いきや途中から様子がおかしくなってきて、スピリチュアルじみてきたところで超常現象が起こる。
少年
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.6

暴力の連鎖が行き着く果てとは……みたいな映画かと思ったら結構そこはあっさり。殺しのシーンもパパパッと、結構淡白。じゃあ物足りないかというとそんなことなく、腹八分目って感じでよかった。

序盤のコスプレ
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獣人島(1932年製作の映画)

4.0

怪奇なムードがとてもよい。
暴動シーンも迫力あって、Dr.モローの最期は直接見せずとも壮絶さが伝わる。

愛する人のために、苦痛を受け入れてでも人間になろうとするパンサー女の哀しさ。どこか人魚姫っぽい
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悪魔のシスター デジタルリマスター版(1973年製作の映画)

4.0

いきなりテレビショーやるハッタリとか、覗きとか、キャリア初期からブレてなくて信頼できる。殺しのシーンも、きっちり溜めてるのにちゃんとびっくりする。でかすぎる包丁がいい。そしてそこからのスプリットスクリ>>続きを読む

レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

フィリピンB級アクションと、レオノールおばあちゃんを筆頭にした登場人物たちのかわいさ。幽霊がなんの理由もなく普通に取材受けてるのとか、他の映画だとダメだけどこの映画だとアリ。かわいいから。
何重ものメ
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海街奇譚(2019年製作の映画)

4.2

港町、ネオン、美女、殺人。フェチに刺さりすぎて完全降伏。雰囲気だけって言うかもしれんけど、こんだけ雰囲気あったら文句ないやろ!!!!

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

衣装と美術がおもしろいし、撮影は多様されるズームイン/アウト、広角レンズ?魚眼レンズ?が奇妙でよかった。エマ・ストーンの演技は評判通りすごいし、マーク・ラファロもおもろい。フランケンシュタインの怪物み>>続きを読む

マスク(1994年製作の映画)

4.7

思い出加点込みで。
久しぶりに観たけどやっぱ好き。小1のとき観て興奮したのを覚えてる。6歳当時のマイベストムービー(その後ライミ版スパイダーマンが更新)。

この時代のジム・キャリーにしか出せないこの
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.9

リキみ顔芸対決!からの頭爆発!最高!
念で人体発火とか、血が吹き出すとか、そういうのが面白い。PCにも接続できて爆発させるし、ガソリンスタンドも爆発する。

途中で出てくるスキャナーのアーティストがよ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.7

初カウリスマキ。
これぐらいの規模感の、これぐらいのことしか起きない映画を新作として映画館で観られることがとても贅沢なことに思えた。こだわってるんだろうけど窮屈に感じない画面作りも上品。悲惨な世界のな
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.1

かなりの割合(体感7割)を顔面のアップが占める攻めた作りにまずやられた。し、話も面白い。ジワジワネチネチ最悪!
ドライヤーの意図するところかはわからんが、俺にはジャンヌは狂信者、めちゃめちゃヤバい奴に
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ヘルレイザー2(1988年製作の映画)

3.8

なんでもありな地獄の世界観が面白かった。嫌すぎる遊園地とか、バリバリ絵な迷路とか、異様な雰囲気でよい。出たり引っ込んだりするベッドってなんなんだ。

禍々しいマットレスの存在感。そこから1作目で好きだ
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L.A.大捜査線/狼たちの街(1985年製作の映画)

4.2

キレッキレ!
ドライな暴力。容赦ない顔面破壊。カーチェイスもすげー。ニセ札の作り方とか、こんなに詳細見せちゃっていいの?というぐらいのディティールで興奮した。女の扱いに引くところもあるが、バディ同士の
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4匹の蝿(1971年製作の映画)

4.5

サスペンスながら、変な人がいっぱい出てきて楽しい。嫁のいとことヤっちゃうところ笑った。変な階段落ちや、死体の網膜から情報を取り出すマシンも面白い。

ただなによりラスト!スローで映し出される犯人の最期
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

アルジェントが死んだあとのやりとりで泣いた。まさかギャスパー・ノエの映画で泣くことになるとは。

肉親の死の予行演習として観るといいかもしれない。死別の悲しみをどう乗り越えるか、みたいな話は劇中にも出
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AKIRA 4Kリマスター版(1988年製作の映画)

4.3

すげー!!初鑑賞が映画館でよかった!
楽しく観ていたがところどころで、その後のいろんな作品に与えた影響の大きさに恐ろしくなったりもした。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

しみじみ良かった。
側から見たら取るに足らない日常にも美しい一瞬がある、そしてそれを受容できる人間性を持ち続けることができる、というメッセージにほんまそうよなという気持ちに。

石川さゆりが歌いだした
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吸血鬼(1932年製作の映画)

4.1

少女を館に運び込むシーンとか、死体として棺の中から空を眺めるところとか、霊魂になって透けた男とか、影とか、この時代からこんなことやれるのかと衝撃。
死後の世界のようなぼんやり感と、黒々として実在感のあ
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ボディ・アンド・ソウル(1947年製作の映画)

4.2

順番入れ替えたり、ダイジェスト挟んだり、語り口の鮮やかさ。ストーリーテリングの効率化のためにあっけなく人も死ぬが、ことノワールではこれもアリだと思う。ラストファイトの気迫もすげー。
良い女・悪い女、そ
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テンション(1949年製作の映画)

4.0

こんな時代からコンタクトレンズがあったのに驚き。眼鏡外すだけだとさすがにバレるだろ、とも思うけどまだコンタクトも一般的じゃない昔の人からしたら意外とそれぐらいの効果があったのかもしれない。身分を偽りな>>続きを読む

プロメテウス(2012年製作の映画)

3.7

とんでもない大富豪が人生賭けて、めちゃめちゃ金と時間を掛けて、その結果が「すべて無駄だった……」なんて素晴らしすぎる。

セルフ帝王切開のエグさ。最悪。そこから産まれるものも最悪だし、エンジニアとの肉
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探偵物語(1983年製作の映画)

3.6

とにかく薬師丸ひろ子がかわいい!あと松田優作のくたびれたかっこよさ!キャスティングの勝利。全体の軽いトーンと合っていてよい。

スターマン/愛・宇宙はるかに(1984年製作の映画)

3.6

カレン・アレンのなんともいえないキュートさ。ラストのアップ、そばかすがかわいい。
ロードムービーなのは意外だったが、お話としては王道、安心して観られる。いちいち爆発が過剰なのもGood。ガーディアンズ
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