ゴム水さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ゴム水

ゴム水

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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.8

映画の中に占める"なんかいいよね"の割合が大きく、純度の高いジム・ジャームッシュ映画に感じた。
おばあちゃんとのトランプ、真っ白でなんにも見えない湖、横並びで観るカンフー映画。カットとカットの間もいち
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ルチオ・フルチのマーダロック(1985年製作の映画)

3.4

ホラーというよりかサスペンス。でもやはり犯人がだれかの謎解きよりも、悪夢おもしろいとか、殺人シーンの点滅アガるとかが大きい。あとハイレグ美女達の健康的エロ。
悪夢に出てきた男に会いにいく展開、すげーと
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野獣の復活(1969年製作の映画)

3.7

足を洗った、っていうけど絶対カタギの見た目じゃない三橋達也。そんな男に惚れてもはやBLっぽい香りもしてくる睦五郎やどうしようもない馬鹿・黒沢年男、クールビューティー三田佳子(歳取ってからしか知らなかっ>>続きを読む

闇を裂く一発(1968年製作の映画)

4.3

スポーツマン警官と刑事たちの合同捜査。うだるような夏の暑さが伝わってくる。笑いと緊張感のバランスが好みだったし、凸凹コンビっぷりも面白かった。この時代のジャンル映画に珍しく(?)タイトルがちゃんとスト>>続きを読む

闇を横切れ(1959年製作の映画)

4.1

新聞記者、市長、街の権力者、ストリッパー、ヤクザ、殺し屋……大好物なノワール。

飲もうとするオヤジ警官に絶対飲ませないところなど、いろんなところで動きにリズムがあって楽しかった。叶順子とのやりとりも
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.9

音楽の使い方とか、ちょっとFalloutっぽさもあるガジェットや兵器がフレッシュに感じた。イチオシは特攻ロボ。有効なのか?とも思うが動きがかわいいしなにより健気。最新の、スケールのデカいSFなのに画面>>続きを読む

夜の狼(1958年製作の映画)

3.0

取り立て先の娘に惚れて足を洗おうとするヤクザの話。主人公はかっこいいし、性格も根はいいヤツみたいに描かれているけど、でもヤクザだしな……という気持ちに。ここまでいい男に描かれると少し鼻じらんでしまう。>>続きを読む

カジノ(1995年製作の映画)

4.4

ものすごいテンポで駆け抜ける3時間。グッドフェローズよりも狂騒的で軽薄に感じるのはニューヨークとラスベガスの違いか。俺はこっちのほうが好きかも。矢継ぎ早な展開と音楽のせいかDJのクイックミックスみたい>>続きを読む

イコライザー2(2018年製作の映画)

3.9

1作目とは違う味わいがあって、これはこれでよかった。
トレーニングデイの時みたいな、笑ってるけど超こえーデンゼルが見れてよかった。ギャングになっちゃいそうな近所の若者を脅すところとか最高。敵の妻子と車
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トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

4.0

なにもそこから始めんでもええやろ、というところから始まって、いきあたりばったりのツアーがどうしようもなくなって、最後は無理くり畳んでハッピーエンド。変な映画だけどこれでいいと思える。社長とのランチとか>>続きを読む

みな殺しの拳銃(1967年製作の映画)

4.2

なによりオープニングがクール。セリフ少なく、夜の海でスーツの男が美女を殺す。これぞノワール。
砂浜(?)でぞろぞろ敵が出てくるところとか、ラストの銃撃戦とか、かっこよかった。ていうかそもそもバシッとス
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俺は情婦(おんな)を殺す(1958年製作の映画)

3.5

銀座線降りて組長のところ行くまで、顔を映さず進むのがかっこいい。ひっぱってひっぱって出てくる若い時の長門裕之はちょっと長岡亮介っぽくもあり、色気がある。

イコライザー(2014年製作の映画)

3.7

めっちゃ強いし、ナイスガイだし(真面目で控えめだけどユーモアがあるおじさん、職場にほしい)、野球が上手いマッコールさん。大型船爆破とか、ところどころやりすぎなのもご愛嬌。スプリンクラーから水が降りしき>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

フィンチャー映画は毎回オープニングクレジットかっこいいな〜。

めっちゃプロフェッショナル論語る割に結構ウカツなファスビンダーがかわいかった。やっば寝てた、みたいな瞬間にも共感。
シーンの切り替わりが
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.2

勝手な人間たちと、実際のところはどう思ってるかはわからないEO。奇妙な音や映像も、ロバ目線だとこう聞こえて/見えてるのか?とか想像すると面白い(ロボットはわからんかったけど)。

急にイザベル・ユペー
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遺灰は語る(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

急に別の短編が始まって、最後ナレーションと雑なアップで終わる(画像がガビガビになってるくらい雑)。くすっと笑える小品、みたいな雰囲気からのそれだったので呆気に取られたし、なんか面白かった。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

胸糞のわるい傑作。なによりディカプリオの空っぽさと、デ・ニーロのタヌキっぷり!

広い草原の画とかに今っぽさというか、こういうのも全然できちゃうぜ?みたいなスコセッシのドヤ顔が見えた。突然の、雑で乾い
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マングラー(1995年製作の映画)

3.8

クリーニング工場の方々から噴き出る水蒸気とでっかくて禍々しいマングラー!その異様さにいきなりやられる。

一度マングラーを止めた後をこの映画の肝とするか、蛇足とするか。個人的にはハッピーエンドで90分
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メイフィールドの怪人たち(1989年製作の映画)

3.5

アメリカ郊外コメディ。
ご近所大好きワルガキがかわいい。
今作るとしたら人種問題とかで真面目に、もっとギスギスしそう。サスペンスは薄くなるけどこれぐらいゆるく、気楽に観れるのもいい。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.9

ドニー・イェンかっこよすぎ!

前作に比べてメリハリがあったように思う。長尺でも楽しく観られた。上から視点の長回し風アクションとか、魅せ方もフレッシュに感じた。花火みたいな銃がド派手でよい。誇張しすぎ
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.4

やらかしたときはより上のレイヤーに直談判。

いたる所で命狙われてて大変そうだった。ニューヨーカーたち、殺人見慣れすぎでは?ゴッサムシティでももうちょっと騒ぎになると思う。そもそも殺し屋めっちゃいるし
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サムシング・ワイルド(1986年製作の映画)

4.4

いい女の前でついワイルドぶっちゃった小市民男の地獄巡り。面白い!
レイ・リオッタが出てきて一気に不穏になり、ストーリーが急展開してからが特に良い。ケチな男が、惚れた女を取り戻すためにバンバンカード切っ
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アワーミュージック(2004年製作の映画)

1.8

わからなくて途中寝たけど、その時みた夢が面白かった。起きて改めて見直してもわからんかった。し、正直退屈……。
天国(?)の湖畔ではちゃんと水着の女が遊んでて、そこはよかった。

みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

3.0

徹頭徹尾くだらない。が、行き当たりばったりなストーリーで馬鹿馬鹿しいギャグを延々と、しつこくやり続けるところになにか凄みのようなものがある……気もする……。

ダンカンの空っぽさはおもろい通り越してち
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.8

レクターのキャラクターが強すぎる。以降数々のエピゴーネンが生まれるの納得の強さ。胸板が厚いのも怖い。
そんなレクターに食われて(notカニバリズム)かわいそうなバッファロー・ビル。暗視ゴーグルが不気味
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おんなの細道 濡れた海峡(1980年製作の映画)

3.3

日本海。
港町と死とエロス……これは間違いなく好きなやつだと思ったけど結果そんなでもなかった。

ひとりごとで喋らせすぎだし、小っ恥ずかしくなるセリフも多々だったが、うどん食べながら寂しいねと言いあう
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クレイジー・ママ(1975年製作の映画)

4.0

女3代ハチャメチャ犯罪ツアー。
キャラクターが総じてかわいいし(おばあちゃんっ子な不良最高、おばあちゃんもかわいい)、テンポが良くて楽しい。銃撃戦、カーチェイス、お色気もあって80分。娯楽作として理想
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

4.2

昔なんにも知らないまま観てぶっ飛ばされたけど、知ってて観てもおもしれ〜。
サルマ・ハエックの女神っぷり!!

看護婦日記 獣じみた午後(1982年製作の映画)

3.8

同監督のズームイン暴行団地は奇っ怪過ぎてついていけなかったが、これくらいの奇っ怪さは好み。というか、かなり面白かった。ちょっとジャーロっぽさも感じた。

レイジング・ブル(1980年製作の映画)

3.9

すぐ嫁を殴るクズの半生記で主人公はほんとにどうしようもない人間なのだが(勘繰り入ったら全く話が通じなくなる感じがマジで厄介)、クールな編集とデ・ニーロの力で観てしまう。し、反省も成長もしてるのかどうか>>続きを読む

緋色の街/スカーレット・ストリート(1945年製作の映画)

4.1

孤独なまま、もしくは家庭に居場所のない中年になるとこんなツライことに……。ほんの出来心で総崩れ。気をつけねば。
ヒモ野郎のクズっぷりは腹立つけどここまでくると天晴れ。ムカつくツラ構えも素晴らしい。
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ローラ殺人事件(1944年製作の映画)

3.6

捜査してるうちに殺された女を愛してしまった刑事、というだけでかなりいい。ノワール。

裏窓(1954年製作の映画)

3.7

グレイス・ケリーがとんでもない輝き。
向かいの部屋から見える、それぞれの窓の中の人生が映画そのものな気がしてくる。
洒落たオチにもニッコリ。

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

4.0

デ・ニーロ応援しちゃってた。
音楽も映像も大仰、そしてそれに負けないデ・ニーロの濃さ。スプリットフォーカスの多用もあって、デ・パルマ意識してる?とか思ったり。花火のシーンもどことなくミッドナイトクロス
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デ・パルマ(2015年製作の映画)

3.6

デ・パルマの全自作解説。
笑い話を挟むサービス精神や豪快な笑い方は結構意外だったが、昔父親の浮気を尾行してたのはさすがすぎて笑った。画面分割について、現実にはできない物の見方ができるのが面白いんだみた
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