このレビューはネタバレを含みます
2日で帰っていれば……
イタリアで旅行をしていたデンマーク人のビャアンとルイーセ、娘のアウネスは、感じの良いオランダ人夫婦のパトリックとカリン、その息子のアーベルと出会いすぐに意気投合する。
数週間>>続きを読む
この世で一番ごまかしがきかない生き物というのは子供なのかもしれない
寡黙でどこか風変わりな8歳の少年・ヤンヤンは、優しい祖母と、友人と共にコンピューター会社を経営する父・NJ、母・ミンミン、そして高>>続きを読む
エロティック・ちまき
1960年代の香港。仕立て屋の見習いであるチャンは、店のお得意様である高級娼婦のホアと出会いたちまち心を奪われる。それ以来チャンはホアが他の男に抱かれるために着飾るドレスを健気>>続きを読む
9歳の少女・ベニーは、幼少期に父親から受けたDVによるトラウマが原因で、自分を制御できず癇癪を爆発させ暴れてしまう。その手のつけようのなさに自分の手には負えないと判断した母親・クラースはベニーを里親や>>続きを読む
船でロケ地の島に到着してから、一歩も砂浜に足を着けずに撮影場所の岩場まで運ばれるBBとそのご機嫌をとる大人たちがおもろい
パパラッチが悪いのは間違いないんだけど、飯を食うためにやってるだとか、俺たちはBBのアップが撮りたいだけなのに…と、哀しそうに語るパパラッチたちに少し同情してしまいそうになる…。しかしいかんもんはいか>>続きを読む
劇作家であるポールは、映画プロデューサーのプロコシュに、フリッツ・ラングが監督する大作映画『オデュッセイア』の脚本修正を依頼される。女優であるカミーユとの生活のために依頼を引き受け、ポールは執筆に打ち>>続きを読む
ロマンティック・エレベーター映画
急速な西洋化と経済発展を遂げる1990年代前半の台北が舞台。
財閥の娘で出版やタレントまで幅広く扱う会社の社長であるモーリー。だが会社の経営は赤字であり、気にくわな>>続きを読む
徹底的。
豊かな自然に囲まれた長野県水挽町。東京からも近いこの町は、若者の移住者も見られ緩やかに発展している。そこで昔から暮らしている巧と娘のハナは、町から少し離れた森の中で自然のリズムに合わせた慎>>続きを読む
倫理観ゼロの必殺仕事人
内気な性格で発語障害のある主人公・サナは、ニューヨークで服飾系の仕事をしながら静かな生活を送っていた。
サナはある日会社からの帰宅途中、仮面をつけた男に路地裏へと連れ込まれて>>続きを読む
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信じて、私は幸せです
メアリーはベビースモーカーでいたずら好きの不良少女。孤児である彼女は裕福な叔父によって全寮制のカトリック系女子校、セント・フランシス・アカデミーに送られる。入学初日のバスで出会>>続きを読む
奴らは行き先なんか既にずっと前から失くしていて、着いた場所、着いた場所でここが目的地だと言い張る。
刑務所あがりの不良・ヴァンスは、刑務所で知り合ったバイク仲間と共にデイトナのレース会場へ向かおうと>>続きを読む
私の生き方は私が決める
プロの写真家を目指すスーザンは、詩人を志す親友・アンと共に、ニューヨークの一室を借りてルームシェアをしている。スーザンの仕事が軌道に乗り始めた頃、突然アンからまだ出会って間も>>続きを読む
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日頃からポラロイドで写真を撮ることが趣味の主人公・剛は、ホームである女性の写真を何気なく撮るが、撮影直後その人物が列車事故で亡くなる瞬間を目撃してしまう。
その後、その女性には娘・桐子がいることを知っ>>続きを読む
オールタイムベストに入る作品
書きたいことが多すぎていつまでもまとまらない、また今度
己の孤独との対峙と救いについて。
(あくまで推測でしかないが…。)
書店員の春はこどもの頃、身の回りで起きた事件の悲しみと長年向き合えずにいた。春はその事件を知る(と思われる)雪子と剛に久しぶりに声>>続きを読む
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自由を求めて脱北を試みる、ある家族の決死の旅に密着したドキュメンタリー映画。
過去に1000人以上の脱北を支援してきた韓国のキム・ソンウン牧師の元に、ロ一家を助けて欲しいとの連絡が入る。
80代の老母>>続きを読む
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自称作家の無職の男ビルは創作のヒントを得るためという名目で見知らぬ人を尾行するという行為を日々繰り返していた。対象の素性が知れた時点で尾行は終了するというルールを自ら設けていたが、ある日コッブという謎>>続きを読む
前半寝落ちした箇所あり。良い映画ぽいからいつかちゃんと観てからレビューする。
友情の証明について。
男性的な支配下にあった西部開拓時代で共に生きづらさを感じていた料理人のクッキーと、中国人移民のキング・ルーのアメリカンドリームとその顛末を静かに描く。
西部劇でありがちな激しい銃>>続きを読む
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19世紀のデンマークからアイスランドへ教会を建てるため、布教の旅へ出る牧師の物語。脚本はフリーヌル・パルマソン監督のオリジナルで、アイスランドで発見された古い木箱の7点の古写真から着想を得たのだそう。>>続きを読む
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エルヴィスと恋に落ちたプリシラが、様々な葛藤を抱きながらも一人の女性として成長していく過程を描いた作品で、ただの伝記映画に留まらず、世の中から未だ拭いきれていない固定概念に囚われた理想の妻像を告発する>>続きを読む
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異性でも同性でも小児でも、相手が誰であろうと、恋愛感情って美談で片付けられるほど綺麗なもんじゃない。むしろもっと汚くあるべきだとすら思う。人の執着心をナメてはいけない。
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エッ…ちょっとオモロすぎて困惑…。
part1でハマれず、少々お化け屋敷感覚で挑んだ今作でしたが、蓋を開けてみれば想像の遥か上をいく未踏の映像体験の数々にやられちまってお口があんぐりしっぱなし。
pa>>続きを読む
渦中の真実相当性(証言の信用度)について。
物的証拠のない条件下で証言のみを頼りに人を裁くという行為は非常に脆く危うい。
ストーリーの大半を法廷劇が占める。時折回想シーンも差し込まれるが全て主観的な>>続きを読む
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カラーパートとモノクロパートを組み合わせて、3つ?の時系列といくつもの視点から進行していく複雑で緻密な作りになっている今作。
膨大な量の台詞を頭に取り込むのに相当な労力を使う上に、専門用語や時代背景な>>続きを読む
異なる人種、生い立ち、職業の十二人の陪審員たちがそれぞれの知恵を出し合い、様々な視点から検察に並べられた証拠について議論・検証していく。互いに素性をよく知らない男たちがうだる暑さの密室の中、白熱の議論>>続きを読む
まだ公開して間もない頃に一度鑑賞したのと、今回の英語吹き替え版上映で二度目。英題は「THE BOY AND THE HERON」、「少年とアオサギ」。
外国籍のお客さんが多かった印象で、同じシーンで笑>>続きを読む
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前半にこれでもかと詰め込まれる、主人公の目の前に現れる不条理な人々、ありえないようで実際にいるにはいる…ああいう人たち。でもさすがに、自殺現場を野次ってる場面で、あんなに心のわるい人たちが一堂に会する>>続きを読む
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開幕早々、星の数を100まで数え続ける縄跳び少女と鳥の屍がドドンと登場、冒頭から魔力強すぎでしょって思ってたらその感じが最後までずっと続く。作中に散りばめられた1〜100の数字は物語において重要な役割>>続きを読む
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アイオワ州のエンドーラという小さな田舎町で生まれ育ったギルバート・グレイプが主人公。
10歳までもたないと言われていた知的障害を持つ弟アーニーは、その年を超えて18歳の誕生日を迎えるが、医者は「その先>>続きを読む
もうほぼ修復不可能なほどに壊れてしまった、最悪な家族の話。
この映画、笑えないくらい悲惨な状況が続いていくのにも関わらず、小ネタが湧き水のように次から次へと溢れ出てきて困惑しちゃう。でもごめんなさいめ>>続きを読む
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テクノ音楽と数字の羅列がうまくマッチしていて独特な世界観を創り出しており、監督の才能が全面に出た作品でした。
数学的な専門用語が入り乱れて終始よくわからず🤕?になっていましたが、大層なことをやっている>>続きを読む
友達に薦められて。
最近脳みそを酷使するような映画が続いていたからか、いつからかファンタジーを素直なきもちで観れなくなってた。
けれども、この作品の前でリアリストぶるのなんて野暮でダサいとさえ思う。>>続きを読む