toomilogさんの映画レビュー・感想・評価

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ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.2

冒頭から最後まで張り詰めた緊張感が続いています。犯人を見つけるという当初の目的から、ちょっとした行動でどんどんと悪い方向へと転がり落ちていく展開に胃がキリキリしてしまい、ハラハラドキドキといった感想で>>続きを読む

マイ・スイート・ハニー(2022年製作の映画)

3.2

冴えない研究員チャ・チホとシングルマザーイ・イルヨン。40代とは思えない初々しい恋愛にキュンとします。
王道ストーリーだが、伏線やアイテムで飽きさせない。韓国ならではのユーモアも楽しい作品です。

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ミッシング(2024年製作の映画)

3.7

石原さとみさんの演技は、キャラクターの心情を深く突き刺し、観客を引き込みます。感情のズレや社会の側面を描きながらも、絶望の中での小さな希望を感じさせます。

【感想グログ】https://toomil
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またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

視線がキーになっている設定がとてもおもしろかったです。
あと、通常のゾンビ物には無い“攻守の入れ替え”が起こるのも面白かった。
派手な強さは無いが、じっくり、じっとりとした強さがある作品かなと思います
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

2.9

実話を元にしていることもあり、ドラマチックで感動に溢れすぎない物語になっている点が良かったです。ストーリーの軸は脚色しすぎず、登場人物の個性や、米領サモアとアメリカ本国の文化の違いなどがユーモアに富ん>>続きを読む

PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~(2024年製作の映画)

3.0

王道のスポ根青春映画とはまた違った、今っぽさのあるストーリーで良かったです。
作品で描かれる対戦シーンは、ロケットリーグのわかりやすいゲーム構造もあり、eスポーツの知識がなくても楽しめるかなと思います
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春画先生(2023年製作の映画)

3.1

前半は春画の魅力と歴史を楽しみ学び、後半はSとMとのロマンポルノ的な展開へ。
春画をキーにした変態ポルノ作品といった感じしつつも、切ない情欲や“蛍”に込められた想いに情感を感じる。
摩訶不思議な作品で
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

ジョン・ウィック:パラベラム(Chapter 3)でチャド・スタエルスキ監督の日本好きがぐっと出てきたのが、今回のジョン・ウィック:コンセクエンス(Chapter 4)で爆発していました。
前半と後半
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.6

人生は山あり谷ありで様々な問題が起こります。それは、心を壊してしまうほどの大きな問題が起きることもあるかと思います。
主人公のバーナデットも、社会に適合できなくなり日々に悩む一人。
そんな彼女が一歩踏
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.7

とにかく映像が美しい。
製鉄所の造形や登る煙、夕暮れや夜に佇む工場機械のスチームパンク的な美しさとワクワクする気持ちを煽るカットに見惚れてしまいます。
錆びついて枯れた感じがあったり、生命のシズル感を
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.5

淡々とした映像に、心がじんわり重くなるような雰囲気をもった作品でした。
綿子(門脇麦)と木村(染谷将太)の不倫が、交通事故をきっかけに日常が崩れていくストーリー。
ポイントはたくさんあるものの、見せ場
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.8

ビジュアルポスターから想像する淡い青春映画感が、いい意味で裏切られました。
青春の甘酸っぱさと、思春期独特のモヤッとした言葉にできない“生死”の感覚、孤独感とそこ入ってくる恋と、絶妙なバランスで好きな
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658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.9

658kmを陽子と一緒に移動してくなかで、彼女の変化とともに映画みている自分自身の心も開放されていくような、不思議な癒やしを感じました。
ラストの終わり方がとても好きで、うっすらと涙していました。
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探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

3.0

監督二人でそれぞれ3話ずつ6つの物語を繋いだオムニバス形式の映画。
歌舞伎町のバーを中心に展開されるハードボイルドな雰囲気で、深夜ドラマのようなB級映画の要素もある作品でした。
コメディタッチもありつ
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大名倒産(2023年製作の映画)

3.0

倒産と切腹を回避するために、様々な節約術や財政改革を行っていくドタバタ時代劇コメディで、なかなかに面白かったです。
大爆笑ということはなかったけど、所々に小さな笑いがあり、ストレス無く気楽に見られたの
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怪物(2023年製作の映画)

3.8

自分の常識や、自分が見ている物事が本当に正しいことなのか、気が付かせられる作品でした。
「怪物」という絡みつく不気味なキーワードを、少しづつ剥がしてくような展開に引き込まれます。


【感想ブログ】h
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

2.9

ホラーからサスペンスへ途中からかわっていったような記憶です。
すこし前に、テレビで報道されていた某事件を見たときに、すこしこの映画を思い出しました。
窪塚洋介さんのああいう演技はあまり見たことがないの
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.6

彼がカメラを持って動き回っている姿も楽しく、映画を撮ることでいじめを受けていた少年との関係が変わっていくドラマチックな描写に感動しました。 彼が撮る映画に魅了されます。
スピルバーグの人生の一端を見る
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ワース 命の値段(2019年製作の映画)

3.6

あの事件が20年以上前だということにも驚いたし、自分自身もなかなかその事件について思い出すこともないし、9.11の裏でこんなことが行われていたとは知らなかった。
自分の命に値段をつけられる、家族や恋人
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.8

心から熱くなる最高の作品です!
試写見終わったあと思わず拍手してしまった。
3人のドラマに素晴らしい音楽体験、最高です。
この作品をアニメ化できるのかとちょっと不安になりながら試写に挑んだんですが、彼
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.9

愛に溢れた温かい作品で、じんわりと感動を与えてくれる作品でした。
「生」と「死」をテーマにし、静かな強い愛にあふれた作品。
とても良かったです。

【感想ブログ】https://toomilog.co
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

3.7

自分自身の両親や兄弟が安楽死を望んできたらどうするだろうかと考えながら見ていると、娘二人の心情がリアルに痛いほど伝わってきて辛かった。
心が元気なときにしか見れない作品かもなとすこし思ってしまったりし
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.7

一般では知ることのできない銀行の裏側を巧妙につかったストーリ展開。
横領、不正、検査調査、不動産など、“金”がからむ事象で発生する人の弱い心を切り取る天才か。
とてもおもしろかったです。

【感想ブロ
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.9

差し伸べられた手と助けたいという思いが巡り巡っていく優しいつながりに涙します。

子供の頃をすこし思い出しつつも、大人になってから知った世の生きづらさと共通するものも感じ、子供だけでなく幅広い年代にさ
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.9

静かな感動と静かな情熱に、心を大きく揺さぶられる作品でした。
聴覚障害に感情移入することなく、障害をフックにしていない作品は初めての体験。
見終わったあとにジワジワくる新体験の喜びがえります。

【感
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

4.1

水墨画に関してほとんど知識がなく、作品に入り込めるのかというちょっとした不安もありましたが、作品を見始めて気が付く水墨画の魅力にひたっていました。
全体的に美しい作品です。水墨画の清らかな感じが全体に
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.8

「かもめ食堂」「めがね」などでお馴染みの荻上監督らしい幸せを感じる食事と、「遺骨」をテーマにした生々しく怖さも感じる不思議な作品でした。

テーマは重いけど、独特の空気感で見ている人に圧迫感なく浸透さ
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.9


昔からある王道のヤクザもののバイオレンス作品を継承しつつ、グローバルでインテリな組織運営やスタイリッシュな演出に今っぽさも感じました。
ノンストップ・クライム・エンターテイメントというだけあってアク
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魂のまなざし(2020年製作の映画)

3.1

ヘレン・シャルフベックってこういう人だったんだろうと納得させてくれるラウラ・ビルンの演技がとても良かった。
フィンランドの美しい自然と、彼女の人生と作品が静かに流れていく。
全体的に静かだけど、それが
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.7

とにかく“90分ワンカット”の映像がすごかったです。
作品を見ていると、違和感のないワンカット映像に吸い込まれるように、自分自身がそのスタッフとしてはたらいているかのような感覚さえ芽生えてきました。
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恋は光(2022年製作の映画)

4.2

「恋」を議論してくような構成もあり、お互いが議論考察していく流れがとてもおもしろくて、その会話劇にハマっていく感覚が気持ちいい作品だなと思いました。
難しそうで難しくない良いラインをついているのもすご
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.1

幸せってなんだろう?と考えを巡らせてくれる作品。
地に足がつかず出会ったものを受け入れ自分の生活をコロコロとかえてく主人公の人生を描いています。
「わたしは最悪。」という邦題ですが、私はそれほど最悪だ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.5

前半と後半で印象が変わっていく作品でした。
相性の良かった二人の歯車がずれはじめ、お互いの人生まで影響していく流れが怖かったです。
今っぽい題材でフィクションとは思えない妙なリアルさに引き込まれます。
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.6

ロードムービーかなと一瞬思ったけど、しっかりとしたバイオレンス映画。
これだけキャストが豪華なバイオレンス作品は最近では珍しい気がします。
仲間や家族や居場所を失った人たちが、もがき潰れ行く様を、血ま
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃおもしろかったです!
1ミリのブレもない完全な“続編”。
34年間も続編が制作されず、前作を大切にしていたトムの思いが凝縮していたようなきがしました。
前作を彷彿とさせる場面がたくさんあり
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