vitzさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.8

大人たちの不安と苛立ちは、
子ども社会に伝わる。そのまま。
知らないけれど懐かしい、ひとと景色。

チャンチェンの笑顔、
吹奏楽部の練習越しのあのシーン。

登場人物をつかむのに時間がかかったけど
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眠り姫(2007年製作の映画)

3.5

映画館のせいだけじゃなく、ずっと寒気が。
わかってしまいそうな、怖さ。

あの大音量の音楽はなくてよかった気がする。
水の音と声だけで。

ボビー・フィッシャーを探して(1993年製作の映画)

3.8

言葉少なに、目で語るジョシュがとてもいい。
怖さを知っているからこそ、やさしく強い。

誰かが決める自分なんて。

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.5

家族だから分かることはあるけれど
だからこそ理解できないものもあって。
ぶつけ合える距離にいるから余計に
どこまででも遠く突き放せてしまう。

画と音楽は相変わらず好きだけど
ずっと不穏すぎてちょっと
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怒り(2016年製作の映画)

4.0

豪華な役者の方たちがそれぞれすばらしくて
ずっと苦しい。

自分を大切な存在と思えるか
ひとを信じるということとは

悪人(2010年製作の映画)

3.8

つらくなるの分かってて、つい見てしまった。
登場人物それぞれに、自分が重なる。
自分のすることは自分のせいなのだけれど
ほんとうに悪いのは。

そのひとの幸せな様子を思うだけで嬉しい気持ちになるような
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バーディ(1984年製作の映画)

3.8

バーディの笑顔も虚ろな顔もとてもいい。

戦争がおこらなくても
彼には夢の世界が生きやすかった、
鳥たちとアルのいる。

彼は人生の一部、と言い切れるアル。

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.5

静かに、ときどき刺さることば。
海より深く愛したことがないから
毎日たのしく生きていける

樹木希林さんはもうほんと
いるだけで。
池松くんもよかった。

SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁(2016年製作の映画)

3.5

そうそう、これこれ、
という気持ちよさ。
このシリーズの映像の遊び方と音と
なにより人物それぞれのキャラクターが好き。

シーズン4早く見たいなー。

ミューズ・アカデミー(2015年製作の映画)

4.0

窓ガラスの景色に溶けこむ女性たちの表情。
自宅もいいけど、カフェのシーンがまた美しい。
そして羊飼いの服に映る女性の髪の影…!

この監督の映画は私には、ストーリーよりも
画の美しさや音を見るもの。

影の列車(1997年製作の映画)

3.5

映画というより、
写真展とかインスタレーションを見に行ったみたい。
影とか音、光。

家族フィルムだけずっと見てるのでもいい。
ラルティーグの写真のような幸せな。

ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)

4.0

光のアトリエ、て原題通りなのかしら。
光が美しい映画。

絵を書くことの前に
名前を呼ぶ、肩に手を置く、ことばを聞く、
ことなのだと。

最後にご本人たちが出てこられてびっくり。

親密さ(2012年製作の映画)

4.8

丸子橋のシーンはずっと忘れられない気がする。
会話、つなぐ手、朝焼け。
ラストシーンの幸福さも。

劇中劇に引き込まれながらときどきはっとお芝居の外に引き戻される、ふしぎな体験をした。

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

4.3

姉を抱きしめたとき、マイクが拾った
服の擦れる音と、心臓の音。

見ていた私にとってもセラピーのような、じんわり幸福な時間。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

見終わってうごけなかった。
ふつうのひとの静かなお話。
だからこその重み。
おかしくてうつくしくて
尊い。

のんの声が、とてもとてもよかった。

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

4.0

演奏シーンがどれもきれい。
ブルー、だけれど
それしかなかったラスト。

イーサンホークの歌声が
いい。

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.0

アーティストに感化されるたびに変わる服やメイクがほほえましく、それがだんだんハマって音とともにかっこよくなっていって。
清々しい。
映画館で聴きたいけど、家でノリノリに聴くのも楽しそう。

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.8

こんな格好いいタイトルロゴの出し方ってある?
お母ちゃんには到底なれないけれど、女でよかった、て思った。

りえちゃんも勿論すごいのだけれど、杉咲花ちゃんがほんとうにすばらしい。

泣きすぎて頭痛い。
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水曜日のエミリア(2009年製作の映画)

3.0

私に余裕がないときに見たので余計に、
自分ばかり主張する大人全員にずっといらいら。。

ルーム(2015年製作の映画)

4.0

絨毯の隙間から初めて見た世界の美しさ。

きれいごとだけで済まないし
体験は本人のものでしかない
けどきっとやっていかれる。
ひとりじゃなければ。

いい映画。

ロブスター(2015年製作の映画)

3.0


設定はシュールでおもしろい。
けどイマイチ楽しめず。

共通点がなければいけない、て思い込みを笑う話…?

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.0


夫婦とか友だちとか、性別や関係性ぬきに
愛していたのだと思う。
お互いが。ふかく。

リリーの表情がすばらしい。

追憶の森(2015年製作の映画)

3.5


悲しくて美しいファンタジー。
でもほんとうに起こりそうにも思える。

種明かしに、2段階でぐっとくる。

プレステージ(2006年製作の映画)

3.5


不穏なのにきれいな映像。
ノーランの描くひとはいつも
本当すぎてつらい。

パリ3区の遺産相続人(2014年製作の映画)

3.5


セーヌ川沿いでワイン、やってみたい…!

"誰かが心のまま動けば誰かの心が傷つく"
ほんとその通り。
でもどうしようもないことって
やっぱりある。

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.5

蒼井優ってすごい。あの表情。

相手を分かった気でいて全然わかっていないことも、
分かっても、どうしたらいいか分からないことも、ある。
見たあとの気持ちをずっと引きずる。

オデッセイ(2015年製作の映画)

4.0


このノリ。すばらしい。
確信がなくてもやるしかない状況は
ある意味うらやましいかも。

そして父になる(2013年製作の映画)

3.5


看護師の子どもと会って
自分の母に電話するくだりがいちばんぐっときたかも。

マンションでキャンプも。

いろんな目線で感情移入して
でもわたしは誰にもなれない。

ロックンローラ(2008年製作の映画)

3.5

ガイリッチーといえば、的な
しょーもないひとと音楽と、
ぐるっとめぐるストーリー。

タンディ・ニュートンがあまりに美しくて。
また「シャンドライの恋」が見たくなった。

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.5

雪の降るシーンがきれい。

大丈夫、と誰かが言ってくれさえすれば。

神のゆらぎ(2014年製作の映画)

4.5


信じるもの、幸せの基準は人それぞれで
それらに関係なくアクシデントは起きて。
だから孤独で。

こういう群像劇、とても好きだ。

ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

4.3

グレッグの語り、アニメ、壁に写した映画。
とても好み。

青春モノ、病気モノは手が伸びないけれど
この映画は何度か見たいと思う。
すごくすき。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

文字(セリフ)と豪華役者たちに、
情報量が多すぎて満腹。

でも、
エンターテイメントとして
おもしろすぎる。
にやにやしながら見て、
ちょっとじんときた。

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

4.0

女同士の、快適さと堪え難さ。

クリステン・スチュワートがとてもとてもいい。
有能な秘書として、一女性として。

スイスの自然も。

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

4.0

マリアの過去との出会い方がいい。

見る人の評価や思い入れは自由。
それでも、
作家や贈られた人の想いは
まったく別もの。

バクマン。(2015年製作の映画)

3.0

ペンが紙を滑る音。

あー、こういう青春モノが響かなくなったのね、私、
と、再確認。