kutkutさんの映画レビュー・感想・評価

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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.5

「気も変えられない奴が国を変えられるか」

ヒステリックな性格はヒトラーに似た部分がありますが、
周りに政敵を置きながら貫き通す姿勢は、側近にイエスマンしか置かなかったヒトラーと対比されます
だからこ
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ヒトラー暗殺、13分の誤算(2015年製作の映画)

3.5

父権性とは、誤った正義である

ヒトラーの独裁、エルザ家の体制、どちらも"父"は過ちに気付けない

規模は違えど、自分の正義のために命を奪ってしまったヒトラーとゲオルク。
ヒトラーは自らが救世主と盲信
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ヒトラー(1977年製作の映画)

3.5

闇堕ちしたスティーブ・ジョブス

国民を扇動するエネルギー
曲げない信念
ヒトラーの正義

自分の正義を正しくしてくれる人が近くにいることを感謝

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.0


シンドラー自身、ナチスに染まりきれない自分が嫌だったのかもしれない。見たくない本当の心を見ないように。その葛藤が序盤の税理士との会話で、ドカッと机に足を投げ出しながらも「一応、私はユダヤ人です」と遠
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

3.5


ここまで多くの人の心を徹底的に動かせるヒトラーの人心掌握術、ドイツ国家への異常なまでの執着は、もはや宗教とも言うべき段階にまで到達していた、、

国は国民からなるものなのに、ヒトラーにとっては国その
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.5

人種も音色も多様性

ユダヤ人、非ユダヤのポーランド人、ドイツ人それぞれ個人の正義
あくまで押し付けられた、統制された行動の中で何を選択するかはその人自身。
ヒトラーの名前が出てこないのもそれを強調し
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

国の正義、ヒトの正義、ゴジラの正義

ゴジラの目的は、1945年にパニックになった軍人から乱射されてしまったヒトへの復讐だったんでしょうか

ゴジラ側からしてみたら、ただ歩いたり泳いでたら急に爆撃され
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.5

見るなと言われたら?

こうするなと言われればしたくなるし、やれと言われたらやりたくなくなる。
集団になれば尚更、行動心理学は面白い

でも見上げた世界の方が視点が変わって発見も多いから、スマホ歩きは
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

縛りから解放されたら、今何がしたいか

サイコティックスリラーの背景から繰り出される色鮮やかな冒険は知識や体験だけでなく、抑制の多い社会で何を求めているのか、自分の衝動を再確認するきっかけとなりました
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

コナンくん助けて

と途中で思ってしまう、何、誰が悪いかを決めつけようとする自分のマインドに腹が立ちました

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

木漏れ日は変化しそうなその一瞬を楽しむこと

変化を求める生活もいいけど、変わらない日々を淡々と、訥々と過ごすのもまた美しい。

何度も変化を起こせそうなチャンスはあった。
モノクロとスカイツリーの鮮
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

イマジナリーフレンドを超えて、子供は成長する

ナチズム真っ盛りのドイツで生きる10歳の少年ジョジョが、空想のヒトラーと自らの優しさとのジレンマにもがいていく。

幼い頃からナチズムの社会で生きてきた
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

あちこちに張り巡らされる蜘蛛の巣こそがスパイダーバース

原作知らない上での感想です

家族に恵まれない(もしくは居ない)ガールズが女王蜘蛛の運命の糸に引き寄せられ、ヒーローになっていくきっかけの物語
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サイコ(1960年製作の映画)

3.5

最大の敵も味方も自分自身

魔が差して職場の金を持ち逃げした女性が追われる生活の中で、駆け込んだモーテルの管理人に優しく迎えられるもその管理人は怪しい動きを見せる。そのモーテルの隣には管理人が母と住ん
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サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

3.5

顧客はあなたの味方でも敵でもない

お金、目新しいもの、報酬、限定品などの誘惑が嫌でも入ってくる現代社会をどう生きていくか。

精神科のイメージを下げかねないが、なんにせよ自分の身は自分で守るしかない
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レナードの朝(1990年製作の映画)

4.5

助けたい気持ちに器用も不器用もない

研究ばかりでミミズを相手にしていた医者が、神経疾患患者を診ることになる。不器用に患者と接しながらも研究で培ったその優れた観察眼、熱意で奮闘していく。

患者を見る
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セイ・エニシング(1989年製作の映画)

4.0

モラトリアムの時間旅行

社会人になろうとする高校卒業シーズン。平凡だが真っ直ぐ、夢もハッキリしていない青年が、優秀で美人でお金持ちの高嶺の花に恋する話。

この歳のモラトリアムを恋愛を混ぜつつ視聴者
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きみがぼくを見つけた日(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

偶然は、運命の始まりだ

不随意的なタイムトラベルを繰り返してしまう主人公。過去に出会った少女と再開し、恋に落ちていくが時間旅行がその歯車を狂わせていき…

時間を飛ぶと裸になるという控えめに言って厳
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オールド(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アンチ・アンチエイジング

数組の訳アリ家族が集められた特別なビーチで起こる子供の急成長や病気の進行、流れ着く死体などの怪奇現象。脱出を阻む謎の頭痛、半狂乱になるメンバーの運命やいかに…

体の成長に
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.5

取り戻したいのは時間か、想い出か

時計そのものに込められてる想いって、こういうことなのかもしれませんね

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.5

葉も人生も、枯れ際は美しい

パート務めでパッとしない日々を送る独身ルートまっしぐらの女性と、アルコール依存で仕事を次々クビになるダメ男が一目見ただけでお互いに惹かれ合うも、中々運命の悪戯が2人を反発
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.5

絆は心のストーブだ

飛行機墜落事故で雪山に遭難し、大破した機体の中で身を寄せ合いながらどう生き抜いたか、実話をベースに命の尊さ、人間の強さを描いた話。

1人じゃないことの強さ、災害に見舞われている
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ザ・ディスカバリー(2017年製作の映画)

3.0

正義が次々死んでいく

眉唾の科学に縋るしかないほどに人生は絶望だらけなのか

ポストクレジットの結局何も残らない空虚なカットがより一層寂しさを醸し出してました。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

音や光が無くなっても、心は残る

不器用でも、伝えようとする努力は相手の何かに響くはず。
家族や友人、恋人とのコミュニケーションを見直すきっかけを与えてくれます。

ガタカ(1997年製作の映画)

4.5

努力という大海を、遺伝子は知らない

世は遺伝子操作が可能になった遺伝子社会。病弱な性質を背負って生まれた主人公が優秀な遺伝子を持つ"適性者“になりすまして宇宙に飛び立とうとする話。

レッテルを貼り
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セッション(2014年製作の映画)

4.5

人と音楽の反抗期

周りは下を向いて頷くしかない中、1人闘った主人公。反抗しながら犠牲にしたものは多い中で、これしかないんだ、と泥臭くもがく雑草魂に胸を打たれました。

楽器同士ではなく人と人の出逢い
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Wonder ワンダー(2019年製作の映画)

4.0

羞恥心と冷えたピザは捨てちまえ

現代、これからのLGBTQを支えていく為には誰が勇気を出すべきかを教えてくれる16分のショートフィルム。

親父のカッコよさにしびれます。

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.0

周りの社会よりも、自分の世界

劇作家の主人公が30歳になってしまうまでの8日間を、周りが就職したりして行く中で自分が何者なのか、何がしたいのかを問いながら夢を追いかける。

ミュージカル調で、悩める
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.0

「月曜を待つような週末があってもいいじゃないですか?」

週末、一家で海沿いのコテージに旅行へ。楽しい時は束の間、巨大船がビーチに座礁し、電波は途切れ、謎の親子が訪れる。怪奇現象は止まらず、一家の結末
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

4.0

歪みやすいもの、メガネ・骨盤・親子愛

貧困にあえぐシングルマザーと息子が歪な愛で繋がれながら泥沼に嵌っていく話。

まず役者の怪演ぶりが凄い。子供達が心配になる。
ラストの表情も、問題の根深さに比例
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

愛は飲み物

リッチだけど満たされない生活から異食症になるが、そんな自分を受け入れて愛してくれる人がいない絶望感

テレビで親子が木の実を食べているのを見て、泣きながら土を食べる描写は刺さりました
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.5

「どれだけ着飾っても寒いのは何でだろう」

家族や性への葛藤をドラッグや酒で覆いつつ、音楽シーンは派手な衣装で弱さを見せずに走ってきたエルトンジョンの物語。

着飾っていてもどこか寂しさを感じるのは今
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

映画ジャンルの異種格闘技戦

タイムトラベル、サイコスリラー、ドラッグへの警鐘、ある種のバディ感、、

それをうまく繋ぎ合わせる撮影技術、ネオン色や音楽を駆使した映像の魅せ方が圧巻です。

特にサイコ
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タイタニック(1997年製作の映画)

5.0

天国の中の地獄って、地獄より苦しいのかもしれない
心の海底は、神秘だからこそ美しい

ローマの休日(1953年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「街中は、冒険だ」

性悪男の小銭稼ぎに利用される女王の構図から一転して、女王のたった1日の休日が満たされつつも切なく終わる様はまるで日曜夕方のサザエさん。
社会の檻から抜け出す勇気が欲しい方は是非。

E.T.(1982年製作の映画)

4.0

「子供の隠し事は思い出の宝箱」

少年エリオットが地球外生命体と出会い、絆を深めお互いに成長していくお話。

子供の無邪気で純粋な心や共感力の高さ、
大人になって忘れていたワクワク感を味合わいたい方は
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