まったーほるんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

まったーほるん

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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

3.7

噂のかぐや姫をやっと見れました。CMの段階で映像すごそうだなと思ってた通り、まさにアニメーション、映画として完璧な映像美だった。ちょっとした演出の凝り方や自然な動きが最近のアニメ作品とは次元が違う。ま>>続きを読む

イナゴの日(1975年製作の映画)

3.8

華やかな映画都市であるハリウッドの光の影で生活する貧困層の人びとの世界がとても深刻に描かれている。冒頭のルイ・アームストロングのJeepers Creepersが流れ出した時からのめりこんでしまった。>>続きを読む

狼たちの午後(1975年製作の映画)

4.2

三人組で銀行へ押し入ったのだが一人は怖気づき逃げ、残りの二人がアルパチーノとジョンカザールが演じるのだがこの二人は、世の悪徳政治家のような輩よりもとても純粋な人間であるのになぜ無謀で不慣れなこの犯罪を>>続きを読む

危険なめぐり逢い(1975年製作の映画)

3.6

フランシス・レイがながれるトップシーンから一気に引き込まれた。マリア・シュナイダーはラストタンゴ・イン・パリのイメージがあったが全く別人のような演技で素晴らしかった。あの誘拐された少年も。

チャップリンのニューヨークの王様(1957年製作の映画)

3.9

これはチャップリンがアメリカから批判が殺到し、ヨーロッパへと仕事場を移した時に、そのアメリカへの怒りをこめて作られた作品。やはりチャップリンの演技はなんともいえない、赴きがある。王様役のチャップリンか>>続きを読む

追想(1975年製作の映画)

3.7

小さい街の医者がナチスに家族を殺され、復讐していくよくある話だが、フランス映画なだけあってか主人公一家の人間ドラマがしっかりと描かれているおかげでただの復讐劇ではなく、とてもよく敵への憎しみがあらわれ>>続きを読む

フリック・ストーリー(1975年製作の映画)

4.0

フランス犯罪史上最恐のギャングと刑事の戦いを描いた刑事もの。刑事役がスターのアランドロンな訳だが頑張って渋く演じようとしているがやはりスターのような演技をしてしまっている笑それに対し適役のジャン・ルイ>>続きを読む

ブルージーンズ・ジャーニー(1975年製作の映画)

3.9

ディックリチャーズの2作目(確か)。あまり名の知れた監督ではないがすごい好きな監督。教習所検定官である中年おじさんを不良娘二人が誘拐するのだがこの三人に友情が芽生えていく話。この不良娘二人のサリー・ケ>>続きを読む

死霊館(2013年製作の映画)

3.9

タランティーノが今年の10本に選んでいた為期待してみた。監督もジェームズ・ワンということで安定してかなり面白かった。ソウシリーズは全然好きじゃないがこの作品は怖いというより面白かった。いや怖かったけど>>続きを読む

愛の終りに(1974年製作の映画)

3.6

どうしようもない、救われない話。法廷のシーンはさすがカイヤットという演出が多数ある。ほんとうにギャバンの演技が素晴らしい。ネタバレというか本筋を話さないと詳しくかけないためここまで。

大いなる休暇(2003年製作の映画)

4.1

今日大学の講義で鑑賞。この作品でケベック映画はクロネンバーグ以外あんま見てなかったけどかなり好きになった。生活保護を受けている人間は金を手に入れる度に尊厳を失っているというセリフが印象的だった。かなり>>続きを読む

マンディンゴ(1975年製作の映画)

4.4

やヴァイ。こんなにも黒人と白人、奴隷制度について鋭く深く描いた作品は初めてだった。南北戦争直前のアメリカ南部が舞台。白人の下品な文化に対抗するかのようなマンディンゴたちの尊厳さ。なんともいえない。

デルス・ウザーラ(1975年製作の映画)

4.2

ソ連映画とタッグを組んだ作品。なんといってもウザーラ役のマキシムムンズク、彼の演技は卓越してすごかった。もちろん黒澤の演技指導がすごいのだろうがウザーラのイメージにかなりピッタリだ。ウザーラが何も食べ>>続きを読む

魔術師(1958年製作の映画)

3.9

後期のベルイマン作品はとても難解なイメージがあってあまり好きになれないが(作品による)、やはり野いちごや処女の泉、夏の夜は三たび微笑むなどの初期の作品はとても好き。そしてこの魔術師、人間の傲慢さ、自己>>続きを読む

チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)

4.4

一気にチャップリンのファンになった。他の作品を見ても古いギャグのオンパレードな印象だったがこの作品をみて驚いた。セリフの一つ一つが名言でチャップリンの名演、演出、どれも素晴らしかった。こんな社会派な映>>続きを読む

恐怖省(1944年製作の映画)

4.1

フリッツラングの作品は飾窓の女しか見ていなかったが、飾窓の女が素晴らしかったので恐怖省を鑑賞してみたがこれもまた最高に渋かった。暗闇の中銃声が響いてドアに銃痕の穴が空きギーってドアが開いた先には死体が>>続きを読む

みなさん、さようなら(2003年製作の映画)

3.8

大学のカナダ映画を研究する授業で鑑賞。先生の解説もありとても自分の中に消化できた映画。自分の体験にもとても共感できるものがあり、考えさせられた。レミ達の人生を謳歌しようとするラテン的な思想が本当に素敵>>続きを読む

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

4.6

これぞエンターテイメントと言える映画。映画館で手をたたいて笑ったのは久しぶり。友近がもろシリアルママだったしキルビルみたいなふみちゃんのアクションとパロディも全開で最高だった。やはりこの監督はこんくら>>続きを読む

サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

3.9

ソダーバーグの引退作品。ストーリーにはスピード感や躍動感はないがなぜか最初から最後まで淡々とストーリーが進んで行ってあっという間に終わった印象。また、内容はかなりシリアスで重たいのにサッパリと映画が終>>続きを読む

グランド・マスター(2013年製作の映画)

3.6

肝心のカンフーが、アップでカット割過ぎでなにやってんのかわからない。そういう映画ではないのは解ってはいるけど、葉門観たばかりなのでイラつくが嫌いもなれない。戦いで恋に落ちるのはベタだが良い。チャン•ツ>>続きを読む

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.9

セックス依存症の主人公と精神病(といっていいのかわからないが)を患ってる妹(キャリーマリガン)の二人の無情な人間ドラマを描いている。主人公がセックス依存症なわけでセックスシーンが多々あるわけだが(しか>>続きを読む

基礎訓練(1971年製作の映画)

4.1

とんでもない。映像が本来持っている情報を伝達する媒体としての力、を改めて思い知らされた。ショットごとの情報量が尋常じゃない。この場合ナレーションや、音楽は強烈にある一定の方向へ意味づけ目を曇らせる反映>>続きを読む

まあだだよ(1993年製作の映画)

4.0

内容とは裏腹にかなり不気味な演出が多い。演者たちの目線がカメラを覗いてるようにみている感じがとても怖い。本多猪四郎の作品で演者じっとカメラを覗き込むようにみてまるで視聴者を見ているのかのようなあの恐ろ>>続きを読む

クロユリ団地(2013年製作の映画)

3.2

序盤の度々主観に切り替わるカメラでこれはヤバイかもと思ったけど、そっちいったか。本気で怖がらしてほしかった。まあ、これはこれで、笑わせてもらいました。周りの女子高生もリアクションにこまってたわ。

リアル 完全なる首長竜の日(2013年製作の映画)

3.4

物語の扇情的な核となる部分を演出や設定や、セリフを余りにも身も蓋もないものにする黒沢ギャグが大放出。そして、テクスチャーをぼやかした今回の幽霊フィロソフィカルゾンビのヤバさ。カッコよ過ぎる。黒沢清のこ>>続きを読む