きさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

メンゲレと私(2023年製作の映画)

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ホロコースト証言シリーズのなかでも異質の一作だったようにおもう チャイルド・サバイバー(1.5世代と呼ばれることをはじめて知った!)の語りには、幸福な子ども時代を奪われたことへの憎しみと恨みがむきだし>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

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脱北がどのように行われるのかというのが複雑すぎてた、90年代、道端でバタバタと死んでいく人々の映像や、国内の映像が恐怖だったのに、おばあちゃんと子どもたちはまだ国のことを信じるということばを使っていて>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

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もとよりディズニーが大切にしてきた「願うこと」のちからについて真正面から描いたもので、2023年同居人(仮)のおかげでディズニー作品を一気見した人間として、たいへん楽しく、面白く観れたようにおもう。デ>>続きを読む

望まれざる者(1949年製作の映画)

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「not wanted」(望まれざる者、ノンクレジット=アイダ・ルピノ)がたいへんおもしろく、カッコ良すぎるやろ〜と思いながら観た 「待ってる連絡ほど来ない」は覚えておこう🤞とおもう。愛するひとに出会>>続きを読む

ミツバチと私(2023年製作の映画)

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ことばをもちえないなかで、それでも男/女の根強さにどう抗えるのか 呼ばれたい名前を見出すまでの混乱と不安の物語だった アナ・トレントばりの瞳の大きさ、そこに映る不安とかミツバチとの交信とか ぜんぶすば>>続きを読む

シチリア・サマー(2022年製作の映画)

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『シチリア・サマー』を観たら、めちゃくちゃ執拗な偏見の話で実際のジャッレ事件についてはまったく宣伝されておらずそうなん?こんな話なん?と思いながら観ていた。視線がぜんぶネバネバしていて、異常に怖かった>>続きを読む

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

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おとうさんのふたりともそっくりだ、自己愛が強すぎるのセリフがとてもよかった

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

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トゥクトゥクが愛おしすぎた(成長)、あかちゃんと猿が強すぎた 水を溜めるみたいなポーズが最後崩されたことでどんな意味??となったのだけど?

NO選挙,NO LIFE(2023年製作の映画)

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畠山さん越しに見る選挙、自分の体感してきた選挙とはまたちがってたいへん面白くみれた

ガールフレンド(1978年製作の映画)

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エンディング!だいじょうぶと強がってみても、だめになりそうな恋にわくわくしても、それでも人生はつづいていくね

女の子たちのために撮られた「女ともだち」映画と思える映画はいくつあるだろう。なぜ映画は、
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リロ&スティッチ(2002年製作の映画)

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スティッチはもちろん、リロもなかなかのクセもんで大好きだったね

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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『aftersun/アフターサン』(シャルロット・ウェルズ)⛵️をみたらあまりにも打ちのめされてしまって、上映時なにしてた、、、とおもったら夏なので、ひきこもって天井ばかり見ている季節だった。あの時の>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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『哀れなるものたち』(ヨルゴス・ランティモス)フランケンシュタインから観た成長と自己と性的嗜好発見のオデッセイ。“良識ある社会”の外側にいるベラがたどるものがたりはいわば解放のものがたりだし、ベラを所>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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中盤あたり、男の質素な家の壁に並んだ本棚とカセットテープの棚をゆっくりゆっくり流していく横の移動、でも本棚の中身やカセットテープのすべてはしりえないぐらいの速度、というのに、男の複雑さを見る。怒ってい>>続きを読む

パトリシア・ハイスミスに恋して(2022年製作の映画)

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タベアブルーメンシャインの麗しきこと!それだけで惚れ惚れしてしまう ジーナローランズまで映り込んでいて、☺️🤞って感じのベルリン映画祭シーンだったね。先人たちが歩いてきた道をたどること、そのクィアなス>>続きを読む

青春がいっぱい(1966年製作の映画)

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✝️ お美しいルピノ様の監督遺作。修道院で学生寮生活、イタズラっこふたりの友情がかわいいのと、修道院長のロザリンド・ラッセルかすばらしすぎてた 厳しくもちょっとお茶目で、女の子たちのことを想ってるとこ>>続きを読む

ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)

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『ポッド・ジェネレーション』(ソフィー・バーセス)🥚をみた AI進化のニューヨークで、人工子宮ことポッドで子育てするカップルの10ヶ月間。母性は"女"だけに宿るものではないこと、ポッドと過ごす時間の多>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

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復帰!おかえり!🍂 理不尽に解雇された中年女性とアルコールに溺れる中年男性 コントみたいにすれちがう男女の愛の行方。再会してはじめてデートする場面で「映画に行こう。なにをみる?」「あなたが決めて」のあ>>続きを読む

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

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最高に意味がわからなかったし最高にたのしかった タベア・ブルーメンシャインがひたすら飲んで、歩いて、酩酊して、倒れてはまた飲んでをくり返す70年代ベルリン酒観光映画 タベアにずっとくっついてくる"正当>>続きを読む

栗の森のものがたり(2019年製作の映画)

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1950年代、戦争のあとの限界集落。父の世代と息子、孫?の世代の隔たりが大きくて、父の世代はもはや歴史であり、歴史はすでにフィクション(寓話、おとぎばなし)のようになっている(夢)。わずかに手渡すこと>>続きを読む

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

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カウリスマキがいかにファスビンダーに影響を受けてるのか確かめれた!ポーランド移民とモロッコからの労働者、ナチスによる失敗から学んだはずの排外主義がいかに根深いか(それはもう思想とかの話ではなく人間の性>>続きを読む

タブロイド紙が映したドリアン・グレイ(1984年製作の映画)

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ライティングがすばらしいしセットがたのしい。マスメディアの衰退。だれも真実でなく、わかりやすい物語を欲している 金のために個人の人生をふいにできてしまう権力性をぶっ壊すドリアン・グレイはヒーローだね。>>続きを読む

蟻の王(2022年製作の映画)

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新聞記者エンニオの存在が「いつでもここにいる」ひとびとのことを象徴する存在になっていてすばらしかったのでは

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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リバイバル上映を控えて、再見。やさしい、やさしすぎるよ🥲と涙。疎外されながらもまっすぐにナードであっていいということを肯定する存在でもあるブシェミに救われたし、今回もシーモア😭となった

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

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坂本龍一は、あるく人だったんだね 深淵なる「async」の秘密