きさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

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好きなことを仕事にできるのも才能のひとつだよね🥲と思った。レズナーがサントラ???ぜんぜん気づかなかったよ。存在の重さに耐えることもしんどいし、軽さに耐えることもしんどい、ミラン・クンデラの小説じゃん>>続きを読む

トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

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無人島ツアーなのにいっこうに無人島に辿り着かないの謎すぎて大好きだった 陸だ〜と騒ぐところ、わざわざ不自然にカットをつないで虹を出してきたの良かったね。カットは不自然でもいいってことだよね。

アデュー・フィリピーヌ 2Kレストア(1962年製作の映画)

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ボンジュールデルフィーヌ!!!!まぎれもなくガールズムービーだよね。女の子ふたりのアクションによって物語が進んでいく。ストーリーなんかクソ食らえって感じで行き当たりばったり感がたのしい。ロジエは、リヴ>>続きを読む

ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

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ふたりがセルジュ・ゲンズブールの家にいって、キャッキャするところほんとうに大好きだった 驚くほど似てる母娘がたがいに恐れを抱きながら、敬意を持ってたがいに歩み寄ろうとする。それでも埋まらない溝を抱えな>>続きを読む

インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

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DADT法のあった2005年。(セクシュアリティや宗教)マイノリティがいないと成立しない軍隊が、それでもまだマイノリティに抑圧を強いる環境であるという矛盾を抱えること。周囲からの検閲、自分自身からの検>>続きを読む

あしたの少女(2022年製作の映画)

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傑作!!!!ゆっくりと壊死していくこころ、どこかで止められたはずなのに止められなかった死。ソヒが自死するまでを描くパートと、ユジンがソヒの死を捜査するパートの2部構成で、視点の入れ替わりがあることで、>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

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身体が政治の問題になった世界。痛みがなくなった世界。があまりにも現在と地続きの近未来すぎる

アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

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だれも会話の途中で遮らず、存在をあるがままに受け入れる空間!!!!船のなかから陽光にきらめくセーヌ川を写したとき、その手前にある窓はうっすらと汚れていて、それにとてつもなく感動してしまう。汚れがある=>>続きを読む

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

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空虚にされた内面、なにを求めているのかわからない女。でも、なにが嫌かはわかるという終盤の車のシーン。生産性という社会から疎外された、周縁の女のはなし。カットがいちいちかっこいいんだな〜。

小説家の映画(2022年製作の映画)

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みんなおだやかなのに、終始だれかのことばや態度が緊張感を生んでいておもしろい こんなにもラストのための、ラストの、小説家すら画面からいなくなったラストのキムミニ!!!!!!!ああ、あの赤を目撃できたこ>>続きを読む

君は行く先を知らない(2021年製作の映画)

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次男が元気に走りまわり、叫びまわり、それが緩急剤になる 明かされない旅人、家も車も失っても息子を密出国させなければいけない事情 家よりももっとホームであれる車のなかで(イラン!)、家族が最後にいっしょ>>続きを読む

破壊の自然史(2022年製作の映画)

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冒頭、ハーケンクロイツが映っているものの牧歌的で文明以前の暮らしの映像(店先で壁にもたれながら編み物をしている女性ふたりが各々の立ち位置からおしゃべりしているの大好きだった)からとつぜん切り替わる空爆>>続きを読む

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

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the coming-of-age、夏のヴァカンス映画、年下の男の子が女の子に恋をする、恋を知る。既存のすばらしい作品がたくさんあるこのテーマをゴシックホラー的に再構築し、大人の世界への参入をホラーと>>続きを読む

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

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ここちよさ。暴力も死や喪失も描いているのに。おしゃべりすぎて生意気じゃ〜んとおもいながら観た。コミュニティとはなにか、世界はユナイトしないし、コミュニティではないなにかに覆われているということも。「借>>続きを読む

エリザベート 1878(2022年製作の映画)

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大傑作。「マリー・アントワネット」、「スペンサー」や「ミス・マルクス」の系譜だね。美の“象徴”であることのみ求められてきたシシィが、そこに息詰まりを感じて解放されるまで。現代的な視点からシシィという人>>続きを読む

ニモーナ(2023年製作の映画)

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大傑作。社会が勝手に価値づけた「規範」「ふつう」がいかにそこからずれた人びとを排除し、疎外するのか。そのなかでのマイノリティは忠誠をちかい、役に立つことでしか認められない社会。その地位にようやく立つと>>続きを読む

グロリア(1980年製作の映画)

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ジーナローランズのことどんどん好きになる こどもは嫌いよっていいながらフィルにじぶんちの猫ちゃん渡してあげるところとか。何度もフィルのことほおっておこうとするのにそれでもただ目の前にいる小さな男の子の>>続きを読む

ハズバンズ(1970年製作の映画)

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みてないとおもってたらみてたらしかった どんちゃん騒ぎ、おかしくもだんだん怖くなる

ユ・ヨルの音楽アルバム(2019年製作の映画)

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かがやきのキム・ゴウン!あとオンニ役のキム・グッキがすてきだった!「あたしはあなたを信じている」ということのむずかしさ。ミスが、94年に着ていたワンピースを10年後にもまだ着ている、とか、細部の描写が>>続きを読む

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

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つねにケアの側に立ち、ケアという(透明な)労働のために存在を顧みられないミラベルが、一方的なケア労働から、相互的なケア労働へと変化していって、最後きちんと存在=家を守るという役割を任せられる(アルマか>>続きを読む

蝶採り(1992年製作の映画)

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大感動の嵐。古城バイオネット城に暮らす老婦人マリー=アニエスとそのいとこの暮らしがあんまりにもたのしい。車椅子に乗るマリー=アニエスは、城の敷地内でピストル射撃を優雅に楽しみ、その近くでは、城に居候し>>続きを読む

ルナ・パパ 4Kレストア版(1999年製作の映画)

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マムラカットが、みごもったこどもの父親探しをする物語を、おなかにいる子どもが語っていく、ゆえに胎児の感じるクレイジーなリズム(+女優になりたいマムラカットがおそらく踊りや歌が大好きだった亡き母のおなか>>続きを読む

コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って 4Kレストア版(1993年製作の映画)

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映画ってこんなにも自由なんですね!と言いたくなる運動(=アクション)によってみせられるさまざまなもの。追いかけっこ、喧嘩、恋の発展までもがたのしい。

少年、機関車に乗る 2Kレストア版(1991年製作の映画)

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デブちんのアフレコあむあむわらう ずっとかわいいしずっとみてたい 機関車の運転手ナビが急に自分の家に寄るし、いろんなところにとまってなかなか進まないのわらった 撮影がたのしい

田園詩(1976年製作の映画)

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すごい映画だ!!!単調なエチュードと農村の日常。集団農業というシステム、農薬を散布するジェット機の音、失われようとしているもの。緊張関係と陽気さ。ほかならぬこの世界と外の世界への目配せ、バランスが最強>>続きを読む

ファンフィク(2023年製作の映画)

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いじめしてる校長にアメリカ映画の見過ぎっていわれてそんなのみなくても人を尊重することはできるっていったシーンだいすきすぎてた

大いなる自由(2021年製作の映画)

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自由を得たハンスのラスト🥲🥲🥲時系列で進まないストーリーテリングに、法や生産性を拒絶する、逃れようとするように思える + 愛とはそもそも時系列で語れないのかも

サントメール ある被告(2022年製作の映画)

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mère - mer - saint omerのことばの響きに魅了されてしまう 混乱、アンビバレント モンスターと断罪してしまうことの容易さ 理解しようと思ったことすらおこがましいのではないかと思わせ>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

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それぞれが会話をする。受け入れないこと、受け入れること。それぞれが選択する。赦し 権力システム トラウマ 癒し コミュニティ 自己決定
市民ケーンみたいなカット、女たちの物語だって壮大だし、と言ってる
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

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危うさをふくむ内容な気がする この映画はだれに向けられたものなんだろう