サガンさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

閉ざされた森(2003年製作の映画)

3.5

◆ ドンデンドンデンドドドンデン ◆
「ダイハード」のジョン・マクティアナン監督。

なんだろう…どんでん返し選手権ですか?ってなったw
二転三転ゴーロゴロ
もうひっくり返すのが目的に思えてw
あいつ
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.5

◆50年以上も捜査が続く劇場型事件◆
フィンチャーが幼少期をカリフォルニアで過ごす頃にリアルタイムで起きた劇場型犯罪の映画化。
図書館の貸出し履歴調べや
本や映画から犯人を炙り出す経緯など
ぜったい「
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チェイサー(2008年製作の映画)

3.9

◆胸糞クライムサスペンス◆
ナ・ホンジン監督の初長編にして大鐘賞受賞作。
20人の犠牲者を出したソウル連続殺人事件を映像化
初長編でこれだけ撮れるのはすごい
2006年だから韓国映画界が波に乗ってきた
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.7

◆差別とは脳のクセ◆
サックリ95分だし
ヒップホップに合わせた歯切れよいカッティングが小気味よし。

有名な"ルビンの壺"という多義図形をモチーフにして差別問題を投げかける。
壺に見えるか横顔に見え
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.3

◆モ・クシュラ◆
女性ボクサーとトレーナーの間に築かれた魂の繋がりの物語。

主要人物は過去の暗い翳りを抱えながらも精一杯生きている。
悲劇にあってもギャーギャー騒がないところがよりリアルに感じる。
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.0

◆ All around us ◆
10年ひと昔というけれど、ある夫婦の10年を切り取った作品。
英題は「All around us」
なるほど。
グータラ亭主ときっちりな嫁がぐるっと周りを見渡して見
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.3

◆沈みこむ真実◆
うーん、これはいったい…
「スポットライト」で聖職者による児童性虐待の闇に光を当てた社会派トム・マッカーシー監督。
2007年に起きたアマンダ・ノックス事件をモチーフに政治色強めな仕
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.8

◆青春に似た男◆
佐々木の引力がすごい。
キャラクターの作り込みがリアルだと思ったら実在のモデルが居たのね
こういう人いたよな〜的な破天荒キャラ。
明るくてお馬鹿で"佐々木コール"で裸になる男。

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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.3

◆ハリウッドの闇◆
難解と言われるこの作品、リンチファンと謎解き厨の方は何度も観たと思う。

ナオミ・ワッツの可愛らしさと豪胆なプロ意識で彼女の出世作に。
いやー体当たりしたねー
熱演ゆえにこれ観ると
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.9

◆エンタメかクソゲーか◆
久しぶりに観たら楽しめました。
この"ゲーム"をエンタメと捉えるかクソゲーと思うか評価が分かれそう
自分ならゲームが終わる前に死んじゃう自信あるw
デヴィッド・フィンチャー好
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.1

◆承認欲求の病理◆
ヤバいw
前に観た時より面白~い
80年代の典型的な"ヤッピー"のステータス至上主義を皮肉ったブラックコメディ

主人公パトリックのモーニングルーティーンが最初のヤマ場
クリスチャ
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.5

◆3度目のリメイク◆
オリジナル+リメイク3回
擦りまくってるストーリー
これってどんな業界でもある話かも
"昇る朝陽と沈みゆく夕陽"は一緒には居られないんだろうな。

ガガ勢じゃないのでいいのですけ
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.5

◆スコセッシの代表作◆
ノンフィクションを基にリアルなマフィアの生き様を描いた名作。

魅力①リアリティ
ニューヨークのリトルイタリーで育ったスコセッシとロバート・デ・ニーロが醸し出すリアリティ。
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カジノ(1995年製作の映画)

3.7

◆グッドフェローズの香り漂うカジノ◆
70年代、マフィアが牛耳るラスベガス。
欲と暴力に塗れたカジノの栄枯盛衰を"スコセッシ組"のロバート・デ・ニーロ×ジョー・ペシで描いた。
「グッドフェローズ」の原
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.3

◆狂っているのは誰か◆
名作の誉れ高きフィリップ・ド・ブロカの反戦コメディ。

精神病院の患者たちがキュート!
戦争で無人になった町を彼らが生き生きと練り歩くと、争いの無いカラフルなユートピアに来たよ
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.8

◆部屋に飾りたいような映像◆
グザヴィエ・ドランの長編2作目
ハイセンスな映像と音楽が"ドランワールド"
彼の撮る映像って恋してる者の目に映る風景って感じ。
色彩が鮮やかで光に満ちている

ストーリー
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.0

◆母を愛せないが愛さないこともできない◆
グザヴィエ・ドランの半自伝的作品。
19歳の処女作にして監督&脚本&主演
初めて観たときはセンスの良さに驚いたけど、愛憎の激しさにヒリヒリが止まらず。

再見
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シリアスマン(2009年製作の映画)

3.4

◆ユダヤの宗教観◆
次々と不運に見舞われるユダヤ人の中年男を描くコーエン兄弟のブラックコメディ。
解決を模索する男はユダヤ教のラビに相談するが。

コーエン兄弟もユダヤ人。
ユダヤ人とはユダヤ教徒のこ
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.9

◆好きな人にはたまらない◆
カルトヒットしたコーエン兄弟のゆるゆるクライムコメディ。

コーエンワールドを象徴するボウリングおじさん3人組がマジしょうもない笑
1号:LA随一のいいかげん男、ポテポテお
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

◆兄の愛◆
無愛想で憂鬱な主人公
バズーカ級トラウマを抱えている。
一生自分を許せない"人生の無期懲役刑"を自らに課した暮らし。
逃げるように町を出るが、兄の死をキッカケに避けてきた人間関係やトラウマ
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狼の死刑宣告(2007年製作の映画)

3.8

◆ベーコン兄貴の復讐劇◆
ケヴィン・ベーコンが観たくて。
「スリーパーズ」の胸糞看守役が上手過ぎて勝手に"ベーコン祭り"しなきゃってなった笑
今作では家族大好きパパが"負の連鎖"という鎖でがんじがらめ
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マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

3.6

ABBAのヒットナンバーで構成されたブロードウェイミュージカルを映画化。
劇団四季でもお馴染みです。

エーゲ海カロカイリ島のロケーションが美し過ぎる。舞台では味わえない映画ならではのメリット。

A
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.6

◆生と死の距離◆
「ソナチネ」に似ているのは
監督自ら寄せてきたんだろうな~

ラストに向かってハチャメチャに狂気じみてゆく大友。
死に場所を探しているように思えた。
北野武の作品では、死は生のほんの
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アジョシ(2010年製作の映画)

4.0

◆韓国版レオン?◆
韓国のアカデミー賞"大鐘賞"受賞
妻子を失った哀愁の殺人マシーンがひとりの少女を命懸けで救う。ってレオンですやん

臓器売買の中国シンジケートや貧しい少女の孤独などで観る者の感情を
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8番目の男(2018年製作の映画)

3.6

◆疑わしきは被告人の利益に◆
重たいテーマをコミカルさも加えて投げかけた秀作。
「12人の怒れる男」がベースです。

韓国で2008年に導入された国民参与裁判の初法廷(日本の導入は2009年)
急遽、
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チング 永遠の絆(2013年製作の映画)

3.3

◆12年ぶり「友へ~チング」の続編◆
前作と同じクァク監督×ユ・オソン。
青春・友情映画の要素が薄くて、ただのヤクザ映画になってしまったね~

先代のシーンやズラーッと並ぶ黒塗りの車列とか、
「ゴッド
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友へ チング(2001年製作の映画)

3.9

◆快進撃する韓国映画の黎明期◆
名作との記事を読んだので。
2001年の作品で、この頃から韓国映画の快進撃がスタートしたよう。

70年代、釜山の少年4人組の人生。
少年時代~青春時代の屈託のない仲睦
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.5

◆ギャップ萌えのダークヒーロー Ⅱ◆
ヴェノムの続編。
ストーリー云々より、異種間バディの妙を楽しむ作品。

脳みそとチョコレートにしか無いフェネチルアミンという成分が大好物→設定が細かい笑
"悪人し
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.6

◆ギャップ萌えのダークヒーロー◆
スパイダーマンの宿敵"ヴェノム"の誕生譚。

黒くてヌルヌルした乱杭歯のエイリアンがだんだん可愛くなってきちゃう不思議。
強いと思ったらエイリアン界では負け犬なんかい
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.3

【本国であまりの凄惨さに公開1週間で上映打ち切り。その後30年上映禁止】
という枕詞を聞きつけまして。

1980オーストリアで殺人鬼ベルナー・クニーセクが起こした一家惨殺事件を映画化した実録風スリラ
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マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.6

【憎めない詐欺師たち ⑥】
重い作品が続くと胃もたれする、そんな時にピッタリ。
ラフで心地良い後味も良し♡

「ブレードランナー」「テルマ&ルイーズ」リドリー・スコット監督の親子詐欺どんでん返し系。
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.8

◆Under the open sky◆
役所広司に鳥肌たった。
日本で1番上手いんじゃないだろうか?

殺人罪の刑期を終えた元ヤクザの社会復帰。
服役してる間に世相が変わってしまった社会にいきなり放
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スリーパーズ(1996年製作の映画)

3.5

◆ベーコン兄貴がMVP◆
これ秀作になれたのを逃した作品と思う。

60年代NY州ヘルズキッチンの少年4人組
ほんの悪ふざけから大きく運命が変わり→
壮絶な体験がその後の人生をも破壊する
あ、ヘルズキ
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.7

◆無機的な死生観◆
「アウトレイジ」続編
肉親よりも固い絆だと言いながら、
"子が親を殺す"
"兄弟を裏切る"
実は「義理人情より我欲」の暴力団抗争を北野流に描いてゆく

前作に続き"全員悪人"だが暴
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.8

◆乾いた死◆
久しぶりに観た~
2010年、北野武監督15作目はヤクザの抗争。

北野作品って"乾いた死生観"が漂っていて、そこが好き。
例えば韓国ノワールは血のヌルっと感や湿度を感じるが、北野作品は
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エリザベス(1998年製作の映画)

3.1

9/8エリザベス2世の訃報が。
で、このエリザベス1世の映画を鑑賞。

16世紀、ヘンリー8世とアン・ブーリンの娘であるエリザベス。
妾腹の王女は、25歳でイングランドの女王となる。

日本ではまさに
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