サガンさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

4.0

◆ダメンズゴズリング◆
好きだなー♡この世界観
凸凹バディ+1
ダメ男私立探偵+粗暴示談屋バディ+娘のホリーが絶妙のバランス。
70年代テイストの音楽やファッションもオサレです

大御所レイモンド・チ
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影武者(1980年製作の映画)

3.6

◆世界の黒澤、あざといのか枯れたのか◆
武田信玄の急逝から長篠の戦いまでの、信玄の影武者をめぐる戦国絵巻。

"風林火山""武田菱"の旗印が戦場にはためく様はやはり萌える
馬が圧巻、美しい。
作品のた
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Love Letter(1995年製作の映画)

3.9

【岩井俊二を観る ③】
久しぶりに観てみた。
そう、冒頭はこんなだった
"雪景色と喪服"の対比に目を奪われる
静謐な美しさ。

"同じ顔のふたりの女性"と
"同姓同名の同級生"が交錯する

図書室
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

卒業式に「レディ・バード」って呼ばれるのウケる笑
「赤毛のアン」が自分の平凡な名前を嫌って「私のことはコーデリアと呼んでちょうだい」って言う場面を思い出した。
クリスティンもアンのように夢みる女の子な
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チィファの手紙(2018年製作の映画)

3.9

【岩井俊二を観る ②】

中国語のギャンギャンした台詞回しが無く、原作を味わい深くローカライズしている。
中国の乾いた、砂っぽい大陸感。
妙に映える赤色
郵便ポストは鮮やかな緑色。
魔術師のように光を
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.7

【岩井俊二を観る ①】
いやー、少女2人の瑞々しいこと♡
プールの底
夏休みの学校
夜のおしゃべり
たしかに在って、でもすぐに失われてしまう"無垢な青い季節"を切り取る力量はさすが。
瞬間の匂いや風の
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YUMMY ヤミー(2019年製作の映画)

3.3

レビューでホラコメらしいとの噂を聞きつけ。
たしかに怖くないw
モザイクのとこ笑った。もげたし。

怖くないけどグロいです。
96分でお腹いっぱい。

ホワイトハウス・ダウン(2013年製作の映画)

3.6

ホワイトハウス版「ダイハード」を狙ったのかな?
不器用な生き方しか出来ないチョイだめ男が、娘と大統領を救うド派手アクション。

大統領がエアジョーダンに履き替えるとこ。
練習の甲斐あり見事に大統領旗を
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エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

3.7

シリーズ3作目。

おなじみ決して死なないマイク・バニング。
父親も最強だった。
いやいや戦争並みの火薬量だしw
ぶっ飛んでてサイコー

副大統領が黒幕って、もうカオス。
亡き安倍元首相がチラリと出演
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エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)

3.6

◆地球のジャイアン◆
エンドオブシリーズ2作目。
英首相の葬儀に参列する各国首脳を狙う復讐テロ
笑っちゃうくらいハチャメチャなテロ
前作は米大統領が若すぎじゃね?って思ったけど、今作観たら若くないと無
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エンド・オブ・ホワイトハウス(2013年製作の映画)

3.6

重めの映画の合い間に挟むには、ぴったりな痛快アクション。

地球最強の米軍が無能過ぎとか、
組織の背後にCIAや金融資本家がついてなきゃあれだけのテロは(ヾノ・ω・`)ムリムリとか。
細かいことは気に
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.8

グザヴィエ・ドラン監督&主演。

ウザい女の描き方が秀逸。
ドラン自身ゲイとのことだが、この感覚はゲイであるトム・フォード監督にも通じていて興味深い。
絡みつくような母性であるとか、弱さで自分に有利な
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キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

4.0

2回目視聴。
フツーは欲しがるブロンドという遺伝特性が、ウイークポイントになった…そんな理不尽から始まる。

マリリン・モンローのイメージに集約される、ブロンド女性を少しおツムの弱いセックス対象として
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

家族って、ときにすごく厄介なんだけどこれほど愛しい存在は無い。

どこか孤独を感じているルビーの気持ち。
健聴者の中でも家族の中にあってもぴったりとは嵌まらない自分。
つよく家族を愛する、守りたいとい
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恋のときめき乱気流(2012年製作の映画)

3.4

NY発パリ行き✈隣席は元恋人
✈が墜落するかもって時に感じたこと…それが本当の気持ちだと思う。

フランス人の恋愛観を感じられるロマコメ。
よく思うのは、そもそも仕事終えてから恋愛に使う体力が有り余っ
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.8

作中にチラッと映るとおり、男性版「プリティウーマン」みたいなストーリー。
"ありえないだろ"って展開なんだけど、大衆はそんなラブコメを欲してる。

下ネタは音楽とシャーリーズ・セロンの魅力で緩和。
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

◆おとなになってもダサくなるなよ!◆
女子高生2人組の卒業前夜ストーリー。
勉強ばかりだった高校生活を一気に取り戻すべく、卒業パーティーに出掛ける。

モリーとエイミーの変なノリが最高にかわいい。
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.4

愛と人生を「ラブドール」というヤバめスレスレなモチーフを使って描いている。
愛と性は切り離せない。
生と死はすごく近くに存在してる。

ラブドールの町工場の雰囲気とそこの人たちがすごく良い。
きたろう
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.3

"ママ友"という作り物感あふれた関係。
稚拙な"主婦のブログ配信"
"秘密の共有"
滑り出しは面白かったんだけど、後半失速してしまったな。

見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.6

吉岡里帆の声がすごく好き。
俳優の魅力は声や話し方に起因するところも大きいと思っている。
声もまた神様からのGIFT。

韓国映画「ブラインド」のリメイク。
教団施設の攻防で「いやいやいや勝てるわけな
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A.I.(2001年製作の映画)

3.8

2度目視聴。
「AI版ピノキオの大冒険」といったところか。
ディビッドの可愛らしさ、意地らしさが泣ける。
頑なに愛を求めるのはプログラムなのかそれとも…?
ジュード・ロウのジゴロキャラが最高、存在感が
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

◆夜をさまよう獣たち◆
トム・フォードの才能がピカピカに光る作品。
現在・過去・小説という3つの軸を滑らかに交錯する手腕。
ジェイク・ギレンホールをはじめ、男性キャラクターが魅力あります。
小心で繊細
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ジャッカルの日(1973年製作の映画)

3.8

「ジャッカル」の本家。
こんなにサラッとして良い匂いがしそうな殺し屋は珍しい。

50年前の作品でも全然イケるのが、映画の魅力。
フランスの石畳やら雰囲気あるな〜
シャルル・ド・ゴール仏大統領の暗殺を
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ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

3.2

◆いや、ないでしょ級な男◆
マーティン・スコセッシ監督で「恐怖の岬」リメイク。
ずっと前に観て覚えてたのは
デ・ニーロのタトゥーだらけの背筋
車に貼り付いてるシーン
ジュリエット・ルイスのキモ可愛さ
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.7

ガイ・リッチー×ジェイソン・ステイサム

時を行きつ戻りつ、いろんなサイドからの描写の上手さはやはりガイ・リッチー。
ステイサムもかっこよし。
ただ、初速良かったのに後半がのっぺりしちゃったかな。
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.9

月明かりの下でシャロンの肌がすごく綺麗だった。
ほんとにBLUEっぽい。

音楽やファッションのブラックカルチャーと対比してシャロンの繊細さ浮かび上がる。
外見が変わっても瞳の奥は同じなのすごい

預言者(2009年製作の映画)

3.7

イタリア半島西に位置するフランス領コルシカ島のマフィア。
欧州でもアメリカでも、ヨーロッパ系マフィアは徐々にアラブ、アフリカ、アジア、ヒスパニック系に侵食されてゆくのだが。
マフィアの中にある人種差別
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コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

3.6

「扉の向こうは理想の世界…ではない」
幸せは近くにあると見えなくなるんだよね。

ストップモーションアニメの最高峰。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.6

スェーデンの村で行われるカルトの夏至祭ホラー。
美しいのどかな自然。
北欧の冬は午後早い時間には暗くなってしまうから、夏至の喜びはひとしお大きい。
邪気の無い笑顔の村人。
残忍な儀式が終始、白夜の煌々
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.5

fukaseが怪演。
犯人の『話し声』にゾワゾワした。
「いやだな、お母さん。もしかして、僕のこと気味悪がってます?」ってとこが一番怖かった。

「キャラクター」というものに焦点を当てた作品。
菅田将
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.5

J.D.サリンジャーの魅力はその影響力に表れている。

たとえばジョン・レノン殺害犯やレーガン大統領暗殺未遂犯の愛読書であったと報道され、アメリカ社会を騒がせた。
影響は日本のカルチャーにも。
「ナイ
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ギリシャに消えた嘘(2014年製作の映画)

3.6

「太陽がいっぱい」「リプリー」のパトリシア・ハイスミス原作。

リッチなバカンス。
退屈を持て余す富裕層。
そこに潜む人間の愚かさ、ケチな欲望、嫉妬。
著者特有の空気観が好きです。
古典的で派手な仕掛
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王になった男(2012年製作の映画)

3.8

◆2012年度 大鐘賞受賞作◆
色んな都合で作られてゆくのが影武者という存在。
権力者の替え玉を作るというのはきっと今も行われてるんだろう。
ゴムマスク、クローン、ロボ…テクニックは増していても同じこ
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人生、ブラボー!(2011年製作の映画)

3.6

「一生に一度くらい正しい選択をしたいんだ」


20年前、お金欲しさに励んだ精子提供…ある日突然533人の我が子がいる事を知る。
子どもの数をバグらせたことでコメディになったけど、数人ならサスペンスに
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