このレビューはネタバレを含みます
噂に聞いてた「すぐ行きますから」は怖かった。注文側と配達側、同じ空間にいるのに違う層にいるズレが面白い。片方に意思はないのに、会話が成立している怖さ。ある条件が揃ったので、商品の受け取りが“上演”され>>続きを読む
お遊「さま」と言っても、特別な存在として描かれているわけでもなく、音楽は派手だけど全体として淡白な印象だった
イライラさせるけど、誰を攻めるわけでもなくフワッと絶妙な終わり方をする
手法は面白いけど教材っぽい。
生まれ変わった先がなぜ日本人女性だけなのか。国境や性別は超えないのかな。出てくる人達がみんな同じ思想で、言わされるために存在しているかのようで、そう考えると、やはりこれ>>続きを読む
全く関係ないと思うけど、『共産党宣言』の「一匹の亡霊がヨーロッパを徘徊している、共産主義という亡霊が」を思い出した
陰気で感じ悪い返しをする肉屋の男に対して、何で教師が最初から好意的なのか、さっぱり分からなかった。過去に何かあったと言ってはいるが、匂わせるのはそこだけで、謎としての魅力は感じなかった。
夜道を車で>>続きを読む
都市開発や土地の記憶の映画かと思ったら、神話よりの話だった。
女性目線で描いたらしいけど、フェミニズム的という訳ではなかったかな。
戦争紛争映画だから当たり前だけど、ずっとやんわり説教されてるような気分だった。特に今作は自然の美しさと子供の無邪気さを押し出しているぶん、尚更そう感じた。
やろうとしてることがわかり易すぎたのかもしれ>>続きを読む
ナレーションと現実の差異、間に人を介した言葉のやり取り、痕跡を残していなくなる人。不在感の面白さ。
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乗り移ると言っても、画的にほとんどのシーンで顔は変わらないので、見ていて混乱はしない。真相が思ったより早く明らかになるので物足りなさもある。
薬物打ってない方が乗り移られるって災難すぎる。
男性性に対する皮肉。体の中に金属(男性的なもの)を入れることによって現れる暴力性や嗜好性と妊娠。男性性とせめぎ合う女性性。
ステロイド注射おじさんの家の内装がピンクなのが男性性と拮抗する女性性のモチー>>続きを読む
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いつの間にか季節変わってたんだ。離婚の申し出のときセミの声で気づいた。天候にばかり気を取られてたけど。幸一郎にとって大事な日が雨じゃないこともある、彼はこれからはそう思えるかも。
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テレビドラマ的なルックの安っぽさや、細部の雑さは気になるけど、実体化する予知の描写は面白かった。
よくあるパターンだと、観客と主人公は気づいているけど、周りは理解してくれないとか、今のは夢かと本人が>>続きを読む
あの二人が誰なのか、どうでも良くなるような、あることないこと色んな可能性が収束せず開かれていて楽しい。
瀬田なつきだからなのか、女性監督だからなのか、そういう話だからなのか、いやらしさを感じなくて気>>続きを読む
広告写真的な綺麗な画。それ以上の何かがあるかと言うと…。ストーリーもいたってシンプルな昔話な感じで、のめり込めなかった。
あと、ほとんどのシーンで音楽が鳴ってるのは流石に飽きるというか、もっと画の力だ>>続きを読む
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MVっぽい撮り方の映画ってあるけど、あそこまでほんとにMVそのまんまだと爽快。いいオープニング。
その後抜け出した2人、校舎の裏、ジメッとした日陰、土の匂い、グレープジュース。甘ったるくもない爽やか>>続きを読む
開始20分で奥さんが呆れ出すので、これがあと1時間半続くのかと辛くなるけど、粒子の粗い映像の美しさでなんとか見れた。
周りに何もない殺風景な団地もよかった。
フランス語がわからない者からすると、忙しなく聞こえるその発音もあって、相続手続きに追われ過ぎ去って行く時間が、短い尺の中に圧縮されてるように感じられた。
この家の栄枯盛衰の最後のごく一部しか見れていな>>続きを読む
今住んでる家を撮ってるシーンが好きだった。建物内を吹き抜ける風のようなカメラワークが印象的。
同じフレーズを何度も繰り返すので、言葉が分かれば、シーンごとに喚起されるイメージの違いを楽しめたかもしれない。
役者陣の制服の似合わなさ(高校生に見えない)やアフレコで時制が掴みずらくなっていて、不思議な魅力にもなってる
バスの車窓を流れる新宿西口のあの風景も開発でそのうち見られなくなるのかな