ぱさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ぱ

映画(444)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ガールフッド(2014年製作の映画)

-

駅で道行く人のファッションを馬鹿にして嘲笑ったり、電車内で音楽鳴らして騒ぐシーンが印象に残った。

そういう側の人たちを主人公グループとして見れるのがいい。


男性も家父長制の犠牲者的な視点を入れて
>>続きを読む

レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

-

このテーマを見たまんま、ド直球に物理で表現してるのは新鮮。

過去を回想するシーンがなく、思い出話もほぼない。共感や同情を挟ませないところや、ある場面で戻ることを選択するなど、あまり見ないパターンだ
>>続きを読む

草の響き(2021年製作の映画)

-

少年たちのエピソードが主人公たちの回想かと思うような不思議な挟み方がされていた。

その他にも観ていて時制が一瞬混乱するようなシーンがあり、病状を表現している訳では無いだろうが、ふわっとした描き方がさ
>>続きを読む

パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

-

なぜかフランス人が全員英語を喋る国が舞台。

香りそのものについての、調合師としてのお仕事映画なのは前半まで、後半はぬるいシリアルキラーサスペンス。
ラストのトンデモ展開は呆れるが、おとぎ話だと思えば
>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

-

めちゃくちゃセリフで説明する。演技もかなり大げさだった。

映画というよりEテレか何かの番組だと思えば見れる。

終盤はチープで子供っぽい恋愛映画のような展開になり乗れなかった。

スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

-

主観のような隠し撮りからカットを割って、三人称視点で近距離の撮影になった時のカメラ目線のような表情が印象的。

その後、探偵と出会った際の「どこかで会った?」という会話も、なんとも不思議な気持ちになる
>>続きを読む

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

-

型というか枠組みの方が凝っていて、キャラクターのヤバさがいまいち伝わってこなかった。

あのおじさんは人間離れしているわけでもなく、庶民的というわけでもなく、そこまで惹かれるものはなかった。


まぁ
>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

-

ラストは意外にも手順を踏んだ上での展開だと思う。

嘘発見器の件はやってる事がエクソシストみたいだなとも感じた。

チェンジリング(2008年製作の映画)

-

タイトルから想像するような運命や子育ての愛についての映画ではなく、変わったバランスの作品だった。

犯人よりも警察の方が印象に残り、そもそも犯人のバックグラウンドは一切語られない。

絞首刑や電気ショ
>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

崖の上から観察する側の視点に切り替わったとき、観察される側と比べてドラマとしての温度差が面白い。

ビーチでの壮絶な出来事からの双眼鏡のフレームの間抜けさ。まるで今までのことを劇中劇として追いやってい
>>続きを読む

第三世代(1979年製作の映画)

-

おふざけと暴力の落差が青春映画として見ると切ない。

2/デュオ(1997年製作の映画)

-

リアクションする側の反応が、脚本のある映画ではあまり見かけない感じだった。
辛く当られた人間の素直な反応もあるだろうけど、気の毒でもある。

具体的なエピソードは語られず、キレる一辺倒なところはあるが
>>続きを読む

夢の丘(2019年製作の映画)

-

声が強い。どんな感情から来てるのかわからない。

エル(1952年製作の映画)

-

柵ガンガンのリズムがずっと一定で、引きの画だと自動人形に見える。人間がいない風景のような。

よだかの片想い(2022年製作の映画)

-

こういった話で周囲との摩擦やこれまでのの苦難はあまり描かず、本人の内面にクロースアップしてるのは珍しく感じた。

理解ある人達に囲まれ、恋人もあっさり出来る。観客含めて他人からすると、コンプレックスは
>>続きを読む

ボクシング・ジム(2010年製作の映画)

-

意外に劇映画っぽい編集がされていた。
音と画の作られた同時性。

カメラ目線がないことで、まるでカメラが存在しないかのようだと言われるワイズマンの映画だが、カメラがあることで被写体が普段は言わないよう
>>続きを読む

イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)

-

あの監督の行き着いた先があのラストだとすると、思わず笑ってしまう。

といっても監督は早々に映画から退場しているので、ラストの作品は降って湧いたような唐突さがあってよかった。

大和(カリフォルニア)(2016年製作の映画)

-

冒頭、カメラの移動によって光が差し込み、声が与えられ、人が姿を現すショットが素晴らしい。

暗闇から映画が生まれる、この流れに引き込まれた。

ドンキ店内を突き進む色彩の洪水も印象に残った。

悪魔は誰だ(2012年製作の映画)

-

テンポよく都合よく説明臭い。
惰性でストーリーを追うだけになってしまった。

トラベラー(1974年製作の映画)

-

ここまで悪事を働けば映画として清々しいもので、こういう道をひた走る人間を観れるというのも楽しい。

親子だけではなく、全体的にどの人間関係も噛み合ってない。
印象に残ったのは、テンションが上がって隣の
>>続きを読む

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

-

あの衝撃的な場面で「スイカ」という言葉が使われたことが二つの意味で怖かった。

ひとつはセリフ通り、あの人との別れの意味で、もうひとつは割れるということを連想させる意味で。

アクションをワンカットで
>>続きを読む

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

-

記憶の方が映画っぽく、映画や夢の方が現実っぽい。

長回しは楽しさはあるが、『凱里ブルース』より洗練されている分、みんなで頑張って撮影してるんだろうなとか、リハーサル入念だろうなとか余計な考えが浮かん
>>続きを読む

はい、泳げません(2022年製作の映画)

-

時間の飛ばし方、繋げ方がいい。現在と過去が連想ゲームのように接続されていた。

時空間が混在するスプリットスクリーンも自由で面白かった。そこに到るまでの流れも素晴らしく、この辺りは夢か現実かわからない
>>続きを読む

詩人の恋(2017年製作の映画)

-

詩人は青年に対して、どこまで恋愛感情を持っていたか、はっきりとは描かれていないし、青年は詩人のことをどう思っていたかも、ぼかされている。

さらに、夫婦の関係も子作りという点以外、2人を結びつけている
>>続きを読む

冷たい水(1994年製作の映画)

-

思春期反抗モノは苦手かもしれない。どうでもよさが勝ってしまう。
序盤はブレ気味でアップのいかにもなカメラワークも辛い。

それでも、「文学に興味ないだろ」と教室を放り出された主人公が森の中で自発的に朗
>>続きを読む

かくれんぼ(2013年製作の映画)

-

ミスリード展開連発で、もはやそのインパクトのためだけに作られたような感じもしてしまう。もう少し後引く何かがあれば。

家の中に霊じゃなくて、フルフェイスのヘルメットが立ってる絵面は印象に残るけど。
>>続きを読む

カルメンという名の女(1983年製作の映画)

-

カメラを置く場所がすごくいい。そして切り返しの素晴らしさ。

映画という嘘の上でしか成り立たない、あやふやな愛の虚しさ、滑稽さ。

コンジアム(2018年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

実は配信されてなかったというオチだが、
私たち映画の観客が見せられてた、この映像は何なのか。そこまでは考えられていないのか。

途中から霊障による幻覚、操作があったとするなら、どこからか。

切り替え
>>続きを読む

書かれた顔(1995年製作の映画)

-

異性を演じることについてのインタビューがよくある内容で前半はいまいち乗れず。

さらに、誇張された女仕草が映画調の現代劇パートでは浮いていて、見ていて胸焼けしそうで辛い。それを狙ってるのかもしれないけ
>>続きを読む

鉄西区(2003年製作の映画)

-

映画内への人の出入りが激しく、章のラストになっても新キャラが続々出てくる。

普通だったらカットを割りそうなところでも、カメラで人を追う。

一筆書きのようにフレームで空間を浮かび上がらせる。

現れ
>>続きを読む

SELF AND OTHERS(2000年製作の映画)

-

牛腸が見たであろう風景の再現だが、
牛腸を見た風景、牛腸に見られた人の視点も含まれている気がした。

あと、センチメンタルな音楽に印象が引っ張られるのは気になる。

マルメロの陽光(1992年製作の映画)

-

ドキュメンタリーとは聞いていたが、カット割りなど、なぜこれ程フィクション丸出しの作りをしているのか観ながら考えていた。

常に変化していく被写体、行為を撮るには映画という虚構と隙間から垣間見える空洞が
>>続きを読む

千夜、一夜(2022年製作の映画)

-

去られた側を描いてはいるけど、ほとんどの登場人物の心がすれ違ってることを考えれば、画面に映ってるかどうかくらいしか差はないのかもしれない。