ある普通の人の日常をそのまま切り取った映画だが、そこにいない人の不穏な存在が常にそこにはあった。
彼の作品の中では今んとこベスト。史上初めての映画から、トリュフォー仕込みの昼夜反転ショット、そして手動ハンドルぐるぐるのIMAXフィルムカメラによる体当たり撮影、と映画史(特に撮影)辿る様なストーリー>>続きを読む
リアルなくらいに映画らしい出来事は起きない。柔らかな光の中で撮られるロングショットはまるで夢の中で夢を見ているような感覚になる。時間が経つにつれて感じ方が変わる様な映画だ。
長く感じた。海での泳ぐ練習のところとか、探偵に行き着くまでの2人で歩くところなど、随所におっと思うシーンはあった。
TVドラマとして観たい。出てくるキャラクターが皆魅力的で個々に掘り下げたものを観てみたい。吉高由里子の「ごきげんよう」には逐一笑ってしまった、、。
邦題の「ダム爆発計画」っているか?ケリー・ライカート作品を観たい人に、そんなドンぱちを求めてる人なんていないのだから、、、。やはり政治的な思想なんてものは一種のポーズというか、人にどう思われたいか、自>>続きを読む
長らく宿題になってた作品。スターウォーズのタトゥイーンやDUNEにはこの映画が影響を与えているんだろうなと、しみじみ。ある種のロードムービーとして観ても面白く、(政治的、歴史的な観点からプロパガンダ映>>続きを読む
3本纏めて観た感想になるが、全体的に新しいアクション映画に挑戦しているような気がするシリーズもの。復讐劇がメインなので、アクション以外にはカタルシスを得難く感じた(強いて言えば車好きにはいいかも、、)>>続きを読む
配信でこんなに集中して観れたのは久しぶりってくらいあっという間。ゴズリングとアナデアルマスたんの再びの共演にブレードランナーまた観たくなった。
エルヴィスのことはほぼ知らないけど視聴。結果、期待より良かった笑。彼の生み出した独自な表現とその裏で起きた悲劇は、今のファンダムカルチャーと通底するものがある。
個人的に画面を直視できないシーンが多々あり、、。地面を突き上げるような音響は素晴らしく、新文芸坐はリニューアルした甲斐があったのではと感じる。
ホラーにもいくつか系統があるけど、好きなタイプで一つ安心(劇場に行く際はけっこう気になるポイント笑)。映画オタクが撮った映画なんだなと納得。そして、エンドロールはMCUタイプなのが、一番びっくり。
今年の夏の始まりを告げた映画。自分の青春時代を振り返るような作品 をKodak製の35mmフィルムで撮るのは、フィルム撮影でしか表現し切れないものをキャプチャーするのと同時に、映画に対するノスタルジア>>続きを読む
豪華すぎる俳優女優陣の名演によるパワーゲームになってしまっているような。
まるで棚や階段の陰からじろじろと覗き見するようなカメラワーク。それが段々と「もうここまで来たら元には戻れない」というシーンから撮っているカメラが変わっている。時系列は細かく行き来するも、その時のカメラ>>続きを読む
途中までこんな流れになるなんて想像してなかった、が展開やジャンルの読めなさに映画体験の醍醐味を感じた。人の真っ黒いところを集めたらこうなったみたいな作品。「えっ、怖!けどなんか笑ってしまう」みたいなシ>>続きを読む
カットと音楽の緻密さ、があるんだろうなーっていう感じで全くロジカルには理解できていない。謎が解ける日は来るのだろうか、、。
トムクルーズ、生きる伝説すぎる、、。映画館で見なければ伝わらない、あのF18が離陸する瞬間のエンジンの振動が忘れられない。
恐ろしいのは、料理を作るという目に見える成果物が発生する家事だけでなく、小麦粉が服につかないようにエプロンをつけることも家事の一つだと認識できること。
暗闇の海の波音の怖さが頭から離れないわ。お気に入りの階段映画は?って聞かれたらこの映画を答えるに違いない。
フェーズ3までは受け手のスキルや知識量に合わせた個々の楽しみ方ができていたのに、フェーズ4になってからというもののハイコンテクスト化しすぎて、理解がついていけない=面白くないになってしまっている。スパ>>続きを読む
「まあ、いい作品なんだろうけど、、、笑」という感じ笑
「真面目すぎない!?」というのがまず最初にあった。社会的な目線も入れてより俯瞰的な、射程の長い作品になっていることは確か。わざわざ映画館で観たいの>>続きを読む
10年前の東横線の渋谷のホームって地上にあったんだな。
ラストの田町から発車した山手線と京浜東北線が併走しつつ分岐するシーンが4時間を象徴していたような、、、。帰りはわざわざ田町のホームに行きたくなっ>>続きを読む
丁寧に、丁寧に人-間(-猫)のずれを描いて進めつつ、クライマックスの全員大集合の修羅場で「仕上げ」にかかる。そしてこれまでのずれが嘘かのような仲睦まじい4人の集合写真でfin。黄金期のバルセロナの攻撃>>続きを読む
最初の飲み会のシーンなんてなんか、「たしかに普通は全体を写そうと引いて撮るけど、飲み会に参加している人の目をカメラだとしたら、他の人の顔を見るよな〜」なんてことには改めて納得。
めちゃくちゃ良かったシーンは、多田が書いた手紙を岬が声に出して読むところ。自分が紙と向き合い記した言葉と伝えたいことの微妙なずれ、その言葉が相手の身体を通して肉声となって自分の耳に返ってくることで、手>>続きを読む