第2次世界大戦という国家同士のイデオロギー対立に巻き込まれた一人間は、システム内に通底する思想に支配されて個人として思考する力を失っている。結果、無意識的に自らが正義であり、相手国をねじ伏せようとする>>続きを読む
骨太アクション映画の極致。鑑賞中にガッツポーズをする回数がキャリアハイだった。日曜の夜に観るにはメンタル的にハマる映画だった。
ミニマリストや断捨離がテーマになっている本作ではあるが、こんまりメソッドに不足している「ときめくorときめかない」では線引きできない、ものに向き合うことで内省するというプロセスに焦点を当てているのが面>>続きを読む
特に印象に残っているのは「アウトプットは0か1で判断されるが、政治は常に51vs49。勝った51がどれだけ49を背負っていけるか。」と語ったシーン。この言葉には民主主義の基本が含まれているし、分断を促>>続きを読む
サンフランシスコのジェントリフィーケションを描いたA24作品。この作品が変わっているのは主人公のジミーはスマホを持っていない。なので、自分の貧乏さを他人と比べて卑屈になることはない。同じく格差やジェン>>続きを読む
音が聞こえなくなるということの擬似体験ができた気がした。視聴の際にはノイズキャンセリングのイヤホンはマスト。難聴になったことで静寂(物理的&精神的)を得たという結果になったラストシーンだったが、静寂は>>続きを読む
視聴中に何度UberEatsでフライドチキンを注文しようと思ったか…。成り行きで始めたフライドチキン屋での成功や心の充足を得たことで、本業でも成長していく過程で、副業を始めるのは金銭面以外のメリットも>>続きを読む
「このままコメディ色が強い感じで終わるのか」と思っていたらいい意味で裏切られた。
終劇後に少し腑に落ちないような表情をしながら売店でパンフレットを買い求める女性を見かけた。パンフレットって買うまで中>>続きを読む
分かり易すぎて、SF的な快楽が不足してしまった点が残念。Amazon Primeは映画好きでない人もたくさん見るPFなので、作品への評価は当てにしてはいけないと学んだ。
こんなにも愛おしい映画があるんだ。誰しもが自分の中に荒川青が息づいていて、彼らが紡いだ記憶は自分の心へ隙間からゆっくりと着実に入り込んでいく。まるで万年筆のインクがポタッと画用紙に落ちたかのように。目>>続きを読む
溢れんばかりの固有名詞というかカルチャー用語により映画の中で行われている事象が全て自分の世界に置き換わってしまった。自分の好きな創作物やカルチャーを一心不乱に語り合う楽しさはまさに脳が痺れる感>>続きを読む
「娑婆は我慢の連続ですよ。我慢のわりに対して面白うもなか。やけど、空が広いち言いますよ。」主人公が助けを求めた博多のヤクザが家宅捜査されているときのおかみさん(キムラ緑子)の台詞。この映画>>続きを読む
仲野太賀は見栄っ張りでケチでネット弁慶のオタクを演じるが、最近見た『すばらしき世界』の津乃田役と演じている人と別人に見えてしまって、カメレオン俳優だよなとつくづく思う。
仲間内の内輪>>続きを読む
終始鳥肌立ちっぱなしだった。
前半の仄々とした展開から後半一気に物語が動き出して、気づいた時には四半世紀続いてきたサーガの終焉。そんな感じだった。今までの記憶をたよりに、難解な固有名>>続きを読む
一言で言うと、エンドロールが終わった後に帰りたくないと思った作品。そのまま座っていてもう一回(すぐに)観たくなった。おそらく作品はこれからの人生で何回も見直す作品になる予感がしている。人生の岐路に立っ>>続きを読む
現状のシステムの外にもう一つの現実を作り出して、そこで自分とその周囲の狭い関係性で生きていくしかない。「周囲」とは必ずしも家族である必要はなく、目的や性格が合致した者を当てはめている箇所は将来的な想像>>続きを読む