アオヤギケンジさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

アオヤギケンジ

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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

4.0

記憶障害の少女と病弱な少年が付き合うことになる映画。
とても良かったのは、隣にいた女性が開始30分ぐらいで泣き始め、そこから終わりまで、こちらが引くぐらい泣いていたことです。神経質な方だったらとても嫌
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野球部に花束を(2022年製作の映画)

4.0

野球部の1年生が2年生になるまでの映画。
非常にコミカライズされているので、巧妙に負の面が隠されているように思うのですが、それを踏まえても楽しく観れました。やや長文です。
アルプススタンドの端の方と対
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ノット・オッケー!(2022年製作の映画)

4.0

ちょっとした嘘が大問題に発展する映画。やや長文です。
個人的に承認欲求を満たしたい系の物語にあまり興味が持てないのですが、今作はとても面白く観ました。まず何が良いって承認欲求されたい人間に良い人そうな
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.0

秦が魏に攻め込まれたから領地を奪い返すぞ! とみんなががんばる映画。
正直、1の方が良かったかなとは思ってます。これはなんでかなと考えたとき、1は基本的に局地戦で、2は総力戦だったことが大きな原因じゃ
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.9

75歳以上の高齢者に死んでも良い権利を与えられた世界の映画。
ずっとパラレルワールドの日本の話だと思っていたのですが、近未来の日本の話でした。なぜ違う世界線の話と思ったかというとちゃんと理由がありまし
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東京2020オリンピック SIDE:B(2022年製作の映画)

4.0

スポーツで世界を一つにと謳いながら、むしろ分断を煽ってしまった東京オリンピックの裏側を追ったドキュメンタリー映画。超長文です。
冒頭でバッハがオリンピックは世界を一つにする平和の式典だ、みたいなこと言
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

少女と老女が友達になる映画。
個人的にはちょっと詰めが甘かったんじゃないかと思ってます。特に作品制作において、もっと共同作業にできる部分があったんじゃないかと思っていて、結局雪(宮本信子)の役割が金銭
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東京2020オリンピック SIDE:A(2022年製作の映画)

3.0

何となく気にはなるけど、絶対に観には行かないぞという国民の強い意志を感じるドキュメンタリー映画。いろいろと思うところあり、超長文です。
まず簡潔に感想を述べると、とてもつまらない映画です。これで感想を
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

あのころのハリウッド映画。
オープニングからして懐かしさ溢れる映画で、正にあのころのハリウッド映画という感じでした。続編やリメイク作品を創るときに、多くの作品は前作を踏襲しながら現代的にアレンジする方
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犬王(2021年製作の映画)

3.7

犬王がずっと歌ってる映画。
いろいろ言いたいことがあるのですが、ラストで本当にゲンナリしてしまいました。作り手もやはり健常者と障害者を対比して見ているし、どこかで健常者>障害者みたいな構図を描いていて
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.1

アニメ監督の吉岡里帆がどうにかこうにかアニメドラマを12話分作り上げる映画。長文です。
これはないものねだりなのですが、もうちょっと監督と他のスタッフの交流を描いた方がカタルシスを感じたのではないかと
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.9

広瀬すずが諸々がんばる映画。長文です。
非常に気になったのは、松坂桃李(文)と広瀬すず(更紗)の間には本当に何もなかったのか、ということです。ここはとても巧妙に描かれていて、何もなかったという体で物語
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

ウルトラマンが地球を頑張って守る映画。
難しめの用語を並べながら、結局は長澤まさみを性的にしか消費していない胸糞映画を観たいわけじゃなかったんだよ。

アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

4.0

ハメ撮りをネットにアップされた女性教師がいろんな災難に見舞われる映画。
思ったより説教臭かったというか、三章建ての二章目がすごく浮いちゃってたんじゃないかと思いました。二章目が非常に説明的なのに一、三
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劇場版ラジエーションハウス(2022年製作の映画)

3.8

放射線技師たちの奮闘を描いた映画。
この映画、大きく分けて二部構成になっているのですが、その構成の時点で失敗だったんじゃないかと思います。二部構成を仮に病院編、島編と呼びますが、単純計算でも60分ずつ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.1

叔父のジョニーが甥のジェシーを短期間預かることになる映画。
非常に悲しかったのは、甥のジェシーがおそらくはこのジョニーと過ごしたことをやがて忘れてしまうだろうと思われるところです。
ジャーナリストのジ
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.8

親友の死をなかなか受け入れられなかった主人公が、どうにかこうにか受け入れようとする映画。
浜辺美波が出演する作品の全製作者に告ぐ! 浜辺美波の存在感に全ベットしちゃってるような撮り方しちゃ駄目なんだよ
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.1

小劇場で満足してた動物たちが資本主義に飲み込まれて大劇場を目指す映画。
これは展開のスピーディーさとトレードオフなので如何ともしがたいところですが、基本的なあらすじが超雑です。そこもう少し説明しないと
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

バットマンが奔走するサスペンス映画。
公開するタイミングが割と作品解釈にバイアスをかけてしまう時期になってしまったのでかわいそうだなと思いましたが、正直暗くて何やってるかよくわからん。

空白(2021年製作の映画)

4.1

娘を交通事故で亡くした父親が、その原因を執拗に追いかける映画。長文です。
父親の古田新太が狂気的なまでに執拗に、娘の交通事故の原因となったであろうスーパーの店長(松坂桃李)を追い続けるのですが、なぜこ
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1

聾唖者の家族の中で一人健常者な女性が歌が上手かったことに気付き、音大を目指す映画。
障がい者を描く上で非常に大切な「障がい者を可哀想な存在として描かない」という当たり前だけどなかなかできないことがちゃ
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.1

詐欺師たちがNo.1を決めようと競い合う映画。
非常にお祭り感があって良かったです。特に仲間がどんどん増えていく展開は少年漫画の王道って感じで胸熱でした。特に言及するようなことがある作品じゃないけど、
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99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.2

弁護士が過去の冤罪を再調査する映画。本当に酷い内容だったので、如何に酷いかを伝えようと思ってたら長文になってしまいました。
ドラマシリーズのときから思っていたのですが、99.9は基本的に嫌な人間しかい
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

何でキングスマンができたのかわかる映画。
音楽に乗ってのアクションシーン、負傷兵を担いで戦場を駆け抜けるコンラッド、何だかよくわからないロシアの魔術師など見所の多い映画でしたが、一方でちょっと「何だか
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消えない罪(2021年製作の映画)

3.9

ずっと悲しい映画。
とにかくずっと悲しいです。サンドラ・ブロックは何かこう、過去に本当に大きな罪を犯してしまい、その贖罪をしているんじゃないかと思えるほど悲壮感を纏っていて、その悲壮感が完全に映画を支
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.2

偶然が重なったり想像したりする映画。長文です。
いろいろと考察することのできる映画ではありますが、個人的には『寝ても覚めても』に次ぐ、濱口監督のNTR映画第二弾といった趣の作品でした。
『ドライブ・マ
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.2

浅草の芸人の映画。やや長文です。
気になるところはあったものの、全体的には素晴らしかったと思います。劇団ひとりのビートたけし愛が非常に良い方向に振れていて、箇所箇所でリスペクトを感じる作品になっていた
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ミュジコフィリア(2021年製作の映画)

3.4

あらゆる面で監督、脚本の力不足を感じる映画。
割と冒頭から力不足を感じる映画です。演技の質が統一されておらず、全体的に微妙に下手に見える演技には、演技指導を入れてないのかな? と思えますし、何かが起き
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.0

エターナルズが地球を救う映画。
ある時点で決定的に物語が逆転するためネタバレ厳禁なので、物語とはちょっと違うところの話をします。
これはMCUシリーズ全般に言えるし、DCシリーズにも言えるだろうし、ひ
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.6

サブカルのダサいところを詰め込んで煮詰めたような映画。
テロップの出し方とかちょっとしたサブカル要素の入れ方が本当にダサくて、この監督は本当にサブカルに造詣が深いのかどうか疑問に思えるレベルでした。あ
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.9

すごくお腹が空く映画。
Twitterで見た呟きが鑑賞前から自分の中でモヤモヤしていたのですが、その正体が割とはっきりわかったんじゃないかと思えました。
Twitterでの呟きは意訳すると次のようなこ
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.5

高校のころ、そして今も大好きな映画。
先日、高校のクラスメートからグループLINEがあった。高校二年、三年のクラスは仲が良く、卒業して二十年以上も経つ今でも、クラスの半数ぐらいが在籍しているグループL
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

新しいスター・ウォーズでも始まったのかな? と思う映画。
スター・ウォーズに大きな思い入れがあるわけでもない(むしろ思い入れがないから)自分でも、新しいスター・ウォーズでも始まったのかな? と思えるほ
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.0

新撰組副長、土方歳三の映画。やや長文です。
滅びの美学みたいなものがあって、この映画の土方歳三はその滅びの美学を追求した人間として描かれていたように思います。どこかの時点で、もしかしたら最初からかもし
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.3

糞野郎どもが自らの尊厳と名誉をかけて決闘に挑むデュエル映画。長文です。
同じ場面を複数者の視点で見せることによって真実を炙り出す、所謂『羅生門』式の真実追及映画みたいな評が散見されますが、個人的な感想
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キャンディマン(2021年製作の映画)

4.1

その名前を鏡の前で5回唱えると殺されちゃうホラー映画。
非常にメッセージ性の強い作品ですが、それがホラーと噛み合わせが良いというか、現実で救えなかった者たちをフィクションで救う、現実で届かなかった被害
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