317さんの映画レビュー・感想・評価

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ラブレス(2017年製作の映画)

3.7

行方不明になった息子を捜索するドラマ、から想像した内容とは大分かけ離れていた。息子アレクセイの登場シーンこそ少ないがあの慟哭で一気に感情移入してしまった。業務的な人間関係が痛烈で本当に胸が苦しくなる。>>続きを読む

二十四の瞳(1954年製作の映画)

4.1

古い映画なのでどうしても台詞が聞き取り辛く字幕を付けて観た。大石先生の子供たちへの率直な愛情表現は注目したいところ。戦争に巻き込まれる苦難と悲劇が描かれている。社会的な部分を紐解くことは置いておいて、>>続きを読む

サウスパーク/無修正映画版(1999年製作の映画)

3.3

思想強め。頭に残る音楽がたくさん。これを観てサウスパークが好きになる人は日本人にはあまりいないと思う。

セッション(2014年製作の映画)

3.9

開始20分弱で狂気を感じ、蝕まれる。超現実的な悪魔を観た。熱演に興奮。主人公の境遇は、よくあるパターン。裏切られる展開をする予兆が散りばめられていた。ラスト10分のマスかきは超快感。これを観る為の全て>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.8

登場人物が皆ある程度狂っている。それを治そうとする人は誰もいない(誰も自分がやばいと思ってない)。「家族」という繋がりを感じない家族映画。夢も共感もない。その世界をただ傍観出来る様に撮られている。登場>>続きを読む

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

4.5

the most 美しい スペクタクル アイブ エバー シーン!美術館に訪れたようだった。これはまさしく映画です、引き込まれる、磁場を持つものです。砂漠浪漫に馳せる英雄の前半、悲劇を齎す困惑の後半、>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.3

私の思い描く理想のイタリアの風景が出てきてステキ。80sのファッションもラブ。ネガ風のシーンは驚いた。遊び心がいい。オリヴァーの「自信家」の表現が丁寧で嫌味がなく、エリオと同じ目線で惹かれる。柔らかい>>続きを読む

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.6

非常に円滑に進むドラマ。音楽シーンへの移行が滑らか。登場人物が語りかけてくるカットと、ラストシーン(エンドロール)がミュージカル感あって好き。何も考えずに楽しめた。個人的には、翻訳がとてもいいなぁと思>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

3.2

奇跡体験アンビリーバボー。既視感。こういう趣旨のTV番組は好きでよく観てるので、あらすじから想像し得る以上のことはあまりなかった。残念。子役も含めて演技は上手いし、BGMの当て方が上手に感動を誘う。泣>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.8

オープニングのダンスで既に上がる。もはや人種差別は裏テーマなのでは、と感じるほどカルチャー色が強く非常にパワフルでエンタメの溢れる作品。斜めの画角や、カメラ目線で差別発言を連発するカットが面白い。当時>>続きを読む

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.3

トントン拍子、爽快。偶然が全て重なるので観やすい。話は単線的。今監督のなら他のを観る方が良い。

ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.5

題材に似合わずとても軽やかな作品。プロセシングのシーン、掛け合いが見事で緊迫した空気が記憶に残る。俳優の演技力が光る。特にホアキンの表情や姿勢、体格、歩き方等は正しく「狂った人間」だった。内容としては>>続きを読む

第9地区(2009年製作の映画)

3.8

テンポが良くて飽きることなく観られる。エビ(エイリアン)がリアル。人間と一緒のシーンも違和感無し。展開も収束さえ予想外で高まった。

雄呂血(1925年製作の映画)

4.0

殺陣シーンに定評があるようで鑑賞。それは凄まじくエネルギッシュ。機関銃のよう。私的な醍醐味は主人公の人生、それの心悲しさ。真っ直ぐに、ただひたすらに力強く生きているだけでこんなにも非常なのかと。果たし>>続きを読む

アラビアのロレンス/完全版(1988年製作の映画)

4.5

the most 美しい スペクタクル アイブ エバー シーン!美術館に訪れたようだった。これはまさしく映画です、引き込まれる、磁場を持つものです。砂漠浪漫に馳せる英雄の前半、悲劇を齎す困惑の後半、>>続きを読む

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.5

どのライブシーンも文句のないクオリティ。音楽映画として楽しめる。登場人物を剽軽に描くので愛着が湧く。失笑。ドライな部分も何故か心を温かくさせる映画。

家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.2

BGMが一切ない。洒落た構図や色遣いがイイ。
歪みをさりげなく誇張した描写。特に食事風景は家族に心理的な交流がないことを表現していて、こんな形で読み取らせるのかと感嘆。どこか浮世離れした描写も目立った
>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

2.9

来るって予想したところで裏切られることなく奇襲される。何回か的中したところで面白くなってきた。

みかんの丘(2013年製作の映画)

3.7

淡々と、言葉と描写が染みた。戦争の不条理をストレートに表現している。すべてに愛を持って生きることが出来たらいいね。

とうもろこしの島(2014年製作の映画)

3.8

虚しい。紛争下を舞台にしているが戦闘シーンは無い。際立つのは自然と脅威と恵み。人生の意味を考えさせられる。

長いお別れ(2019年製作の映画)

3.5

光ったところは、俳優等の演技と、母娘の人格。メインの4人の演技が役にどハマり。山崎努の演技は本物にしか見えない。認知症の父を持つ苦悩を描いた作品では無く、それによる母の強さや娘の成長を観る。感動ではな>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.1

当時の時代背景の再現をしつつ悪ふざけしている。シリアス×コミカル。超エキサイティング。皮肉たっぷり。コミックを読んでいるかのような作品。さすがの奇才具合で目を塞ぎたくなるシーンも多いがめちゃめちゃ面白>>続きを読む

グラディエーター(2000年製作の映画)

4.0

冒頭のゲルマニア遠征のシーンから既に壮大で釘付け。作り込まれた世界感はさすがの大作。商業的映画の最適解かと。特筆すべきはコロシアムの再現なのかもしれないが他にも完璧な場面が多すぎる。妻子の処刑を目の当>>続きを読む

セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

3.7

誰しもが異常であり誰しもが正常であるということ。セックスと嘘とビデオテープによって関係が崩れて、生まれる。ずっと壊れそうでギリギリの関係。アンニュイな美しさ。欲望への輝き。人間らしい映画。本当に正しい>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.4

卓越した空想科学映画。この世界を創造した妄想の変態に感謝と祈り。自分の脳内で想像出来る範疇は軽く超えている。爆発したイマジネーション。スペシャリスト。異常に豊かな連想をする人間がいるもんだと、奮い立つ>>続きを読む

乱れる(1964年製作の映画)

4.0

演出も脚本も演技も今観てもなんら遜色のない作品。高峰秀子の瀟洒な滲み出る色気、加山雄三の純粋で真っ直ぐな青年、というコントラストがずっといい。ダレるシーンが全く無い。ラストの含みもこの映画の価値を高め>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.2

何回も止めて観てしまった。世界に入ることが出来ない。無音、と言わんばかり静寂の中で機械音だけが鳴るリアルはよい。「娘や切磋琢磨した仲間が亡くなり塞ぎ込んだ主人公は月面着陸を目指す。」ということを踏まえ>>続きを読む

ゆれる(2006年製作の映画)

3.1

散々行間読ませといて最後主人公の心情をナレーションで。そしてラストシーンはまた行間を読ませる。?。香川照之演技うますぎたね。

FASTEST(2011年製作の映画)

3.3

最高速一番の乗り物らしい。無知でも観られる内容。オートバイの伝説的な選手、ロッシに着目している。カリスマ性のある選手に描かれているのでファンになりやすい。事故の映像が多く釘付けになりやすい。「ドキュメ>>続きを読む

ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.3

冒頭から良い。基本的に会話を中心に進む。リアルな題材ではないのに、それが「現実味」を出しているのだと思う。特別な事は特には起きない。どこか空虚感があり不気味で、音楽が異様で、恐怖心を募らせる。キャステ>>続きを読む

フェンス(2016年製作の映画)

3.4

胸糞過ぎるのは脚本であって、演技が上手いことによる。そんなことは分かっているけれど、それを踏まえても最低で最悪。観ない方がいい。しかし、裏庭でのやり取りは全て観るべき価値のある、俳優等の素晴らしい演技>>続きを読む

第七天国(1927年製作の映画)

3.9

約1世紀前の作品ということを踏まえて。映像や設定は今でも違和感はない。すんなり受け入れられるサイレント映画。セットが素晴らしい。影の使い方で上手く空間が出来ているし、白黒ならではの濃淡で主人公たちの気>>続きを読む

生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

3.5

世界のことなんか知らなかった時の方が良かったよなぁ、と思う。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.3

面白いし臨場感たっぷり、見応えもある。撮り方云々は分かる、が思っていたよりドラマティックな脚本。商業的映画。

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