シュールさとシビアさの絶妙なバランス。門出ちゃんが堕ちていく過程のヒリヒリ感が生々しかった。あと渡良瀬先生がドツボすぎておかしくなりそう。
見たいドンパチ全部のせ欲張り放題で超楽しかった。もっとちょうだい、にぜんぶ応えてくれるアクションのワンダーランド。ウィットに飛んだ台詞回しと、ラストの展開も良かった。大好きこういうの。
ジョン・ウィ>>続きを読む
これ以上に新しいアニメーションの表現ないんじゃないかな。COOL過ぎる。前作の「最高」をさらに更新してきました。
映像はもちろん、音楽やテンポがスタイリッシュでとにかくカッコイイ。ユーモアの挟み方も>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
正しさは相対的だが、真実は絶対的。
法を守るために法を犯した朱ちゃんは、人々の議論の積み重ねである、「法」という真実を絶対的に信じた。それが朱ちゃんにとっての正しい行動だった。
私は、大学時代の学>>続きを読む
全体を貫く重厚感と緊張感が心地よかった。とても好きな世界観。次作への期待を最高に高める素晴らしい序章だった。
2人の可愛いやりとりに満面の笑みになってしまうし、互いを心から大切に想う気持ちにほろっと泣いてしまう。そばにある幸せが、一番かけがえのないもの。大好物を食べたあとのあったかい気分でごちそうさまでした。
親と子それぞれの自立、そして、離れても互いに必要とし合い、愛し合っているということ。聾者と聴者の間に経験の壁はあれど、「分かる」「分からない」を超えて歌で心が繋がっていたのがとても素敵だった。聾者の視>>続きを読む
お金では買えない愛、ハートを埋め込んでも鼓動しない抜け殻。優しく撫でて丁寧に注ぐ愛、巣立っていく鳥と胎内回帰。骨になった花と、命を息吹かせる花。暴力と慰め。赤い犠牲の上に成り立つ豊かさと、自然と調和し>>続きを読む
ちゃんとご飯の前に手を洗っていたのが偉かった。何もかも気持ち悪かったので好きです。
The・洒脱。オープニングが超かっこよくて、物語が始まった瞬間から心を鷲掴みにされて最後まで離されなかった。夢遊病のように彷徨う想いの矢印と、どこかキュートなすれ違い。散りばめられた犯罪が全然気になら>>続きを読む
室内/室外、脱ぐ/着る、食べる/飲むといった対比を通して表象される、シャンタル・アケルマンという「私」の性と世界の接続。砂糖を貪る場面と最後のセックスシーンが強く印象に残った。
淡々としているのにまったくダレないのは、生活空間とそこで行われる行為そのものに強烈な意味が宿っていることを、映像が訴えかけてくるからだろう。ボタンを留め忘れる、鍋を焦がすといった、反復する動作の些細な>>続きを読む
ジム・ジャームッシュ監督が描くコミュニケーションのあり方がとても好き。言葉が通じない友人とのやりとり、すごくすごく良かった。
メガストラクチャーの造形の格好良さに惚れ惚れしたし、わしゃわしゃ語がときどき聞き取れるの笑っちゃった。想像以上のゴア表現など荒々しさもある反面、展開の示唆のさせ方など、演出・脚本が几帳面なほど丁寧に作>>続きを読む
こんなにも不快で愉快な映像体験は初めて。限りなく突飛で幻覚的な表現なのに、見れば見るほど現実のメタファーに思えてくるのが面白かった。ラストシーンのセリフがこの作品全体を貫いているように感じた。
規範的な生き方が求められる社会の中で、にっちもさっちもいかない人生を生きる彼らのリアル。薬を酒で飲む男が妙に印象的だった。魅力ある人間の死に方は、どうしてこうもあっけないのか。
延々と石炭を運ぶゴンドラ、雨のタイタニックバー、賑やかで寂寞としたダンスシーン。すべての空間に漂う、救いようのない孤独と閉塞が頭にこびりつく。
何年か前に吉田寮を見学したときのことを思い出しながら鑑賞。中庭をニワトリとネコが駆け回る光景が忘れられない。人生の豊かさは一見無駄に思えることにこそある、ということを改めて感じさせられた気がした。
尾道映画祭にて鑑賞。
この映画で特徴的なのが、映像の多弁さ。度々描かれる紫煙に、ハイコントラストな画面、海に飛び込んだふたりの浮遊、ふたりきりの部屋に響く蝉時雨。モノローグは無くセリフも多くないが、>>続きを読む
安楽死を望む人には「4W(白人・裕福・心配性・高学歴)、自我が強い、他人に助けを求めない」という特徴があると、講義で聞いたことがある。いつ破壊が起こるか分からない世界の中で、曖昧な絶望を抱え、淡々と死>>続きを読む
さまざまな性のあり方が、優しいタッチでさらっと描かれているのが心地よかった。クリープハイプの主題歌が抜群。
写真屋さんは人生に寄り添う仕事だなぁ、としみじみ思いました。静かに移りゆく景色が切なくも美しい。
ひなたが選んだ言葉とスピッツが良かった。カラフルでかわいいアニメーション。
キャラクターの描写は薄いが、息を飲むほど美しいシーンや、冴えた演出が随所にあった。雪の場面の静けさが記憶に残る。
淡々と見つめる、人生の行路。信じて辿り着いた場所が、温かく安心できるところで本当に良かった。生きるというのは、人と出会い続けるということ。それは、残酷であると同時に、揺るがない光だと思った。
現実社会の生々しい寓話でありながらも、なんとも心地のいい奇妙さと脱力感。ラストがたまらなく胸熱。クー!が言いたくて仕方ない。これから生きる中で理不尽にぶち当たったら、心の中でキュー!です。
ここまで人間がペットとして描かれている作品は初めて観た。本能的な部分に訴えかけてくる気持ち悪さと恐怖。トラウマ的なのに、目が釘付けになる。支配する側とされる側、両者の視点から「人間」という生物について>>続きを読む
週末の深夜にぴったりなゆるさとお洒落さだった。ぎこちない3兄弟のやりとりが愛おしくてたまらない。私も旅をして、いろんな場所の匂いを好きになりたい。
不快感を覚えるほど展開がギスギスしていく中、映画オタクのマッツがひたすらかわいかったです。仲間と一張羅でB級映画観るの良すぎる。私もやりたい。
ワクチンの倦怠感を引きずりながら観る、ジム・ジャームッシュ初期三部作。ラストはパーマネント・バケーション。退屈な映画だなと感じながら、だらだらと画面を眺めるこの時間こそ、私の人生の豊かさだと思った。