トゥーンさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

トゥーン

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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.8

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芸術性の高い映画。冒頭のアレックスの凝視から魅せられる。ただ、暴力やレイプに関しては、映像美的にはいいけど、悪人・アレックスという風には強く印象づけられなかった。
早回しでただのセックスを撮ったり、カ
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

改めて見直すと、本作の良さが分かる。
デヴィッド・リンチ特有の難解さはないが、変わった演出が見られる。
セックス中に赤駒などが挿入されることで、セックス描写を省略している。かつ、よりエロティックにする
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.8

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クリストフ・ヴァルツの演技は必見。冒頭から、なかなかの曲者な感じがしていて最高!!
この作品は突拍子の死があまり感じられなかった。パルプフィクションの方が、ヴィンセントの死とか、驚いた。
史実をここま
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

予告編のコメディ全開な感じとは違って、しっかりと差別問題が描かれていて、重たい内容となっている。正直、差別とかに詳しくなかったので、冒頭のシーンが理解できなかった(しかし、パンフレットにある町山評論家>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

5.0

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もう素晴らしいの一言。一気に話に引き込まれる。イーストウッドの最高傑作と言われてきた今作。正直、期待が高まりすぎて、かえってがっかりするんじゃないかと思っていたが、その上を余裕でいく。感動しました。>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

4.2

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有名なシャワーシーンは、音楽と相まって、ハラハラする。前半と後半で話が一気に変わるので、見ていて飽きない。
前半の車のシーンで、他の人の会話だけを入れて、説明するのも、今でも見れない斬新な演出で面白い
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.6

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「もしあのとき」っと誰もが一度は考えたであろうifの世界を描いた作品。今では、この設定を用いた作品が日本でもよく作られていて、見慣れた感じがするが、やはりこの作品が一番いいだろう。なんと言っても、変わ>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

3.9

映像美を考えて作られている。どのカットを切り抜いても、惹きつけられる、そんなカットの集まり。左右対称になっているのが、異様で恐ろしい。三輪車の時の滑らかな映像も見ていて気持ちいい。
ただ、ストーリーが
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.3

昔、ダブルフェイスを見て、そのあと本作を見た。もう一度見たくなり鑑賞。やっぱり面白い。次々に巻き起こる波乱は、見るものを一気に引き寄せ、あっという間にエンドロールまで連れて行く。脚本の素晴らしさは言う>>続きを読む

許されざる者(1992年製作の映画)

4.7

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絶対悪の登場しない作品。でも、誰かにとって誰もが許されざる者なのかな。
ラストシーンの痺れるかっこよさ。何年もの間飲んでいなかった酒を飲み、人を殺しに行く。どんどん人を撃っていくも、ヒヤヒヤする場面が
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

3.9

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不倫の関係になる過程がとても丁寧に描かれている。1時間もかけて、1日目が終わって、別れる。すでに危険な雰囲気は出ていたものの、踏み出せない感じがよく出ていた。しかし、ラストシーンまでは正直つまらなく、>>続きを読む

ハロウィン(1978年製作の映画)

3.5

ブギーマンが遅いかかってくるのは、後半の30分くらいで、それまではなかなか退屈。担当医も気をつけろと言ってる割りには、最後まで家をずっと見てるだけ。一番死にそうな役なのに。

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.4

ナレーション、タイトルデザイン、カメラワークなどカッコいい映画。それぞれの思惑が入り混じり、裏切りの連続。次々と死んでいき、誰が生き残るのかさえ全く予想がつかない。一応、主人公は決まっているが、客観的>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.8

構成が面白い。どんどん過去に遡っていく。最初はどういうことだ?ってなったけど、慣れてくると癖になってたまらなくなる。しかも、記憶があまり持たないっていう設定を疑似体験してるかのようで、楽しい。
遡れば
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

まずは映像が素晴らしい。美術も工夫されていて、見応えがあり、それに答えるCGの技術も凄い。
レプリカントの殺し方にも驚いた。もっとあっさりと殺すのかと思いきや、感情をむき出しにして、人間的な殺し方をす
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運び屋(2018年製作の映画)

4.4

ストーリーは単純明快だが、脚本がよく、展開の仕方、セリフが素晴らしい。ラストの方のセリフは、言ってることとしては、ありふれたものだが、しかし積み重ねがしっかりとしてあったおかげで、とても重い胸にくる言>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

原作は一巻くらいまで読了。
前半はゆっくりと丁寧に展開していったが、後半は詰め込みすぎて、無理矢理感が。ヒューゴとザベルに向かうシーンは無くても。ラストも続編を匂わせすぎていて、一本で完結していないの
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

すべてが予想通りに進む退屈な映画。記録を残そうと動画を撮るシーン、すなわち説明部分があまりにも多すぎる。伏線も特にない。失敗の後には必ず救世主ともいえる存在が現れる。つまりは御都合主義だ。何かを得よう>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.4

劇中の半分は日本語であるが、どこか訛りがあって流暢ではない。しかし、話すのはどれも韓国人という設定の人たちである。もし、日本人が劇中でいきなり外国語を流暢に話したら、違和感が出るだろう。それと同じでど>>続きを読む

デイアンドナイト(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

絶妙な加減具合の照明と計算された構図が途切れることなく続く映画。CMぽく、自然な照明ではないとも言える。
善と悪を多面的に描き、どう着地するのか想像の付かなかった作品。結局、誰が善で誰が悪かなんて、個
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トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

これが事実だということが信じられない。加害者を全力で庇う者の姿は、ひどく恐ろしい。だが、日本でも似たような感じなことはある。性的虐待をされた人が示談をすると、金目的なのではないか、と言われたり。この作>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.3

よく練られた脚本である。レオンの冷静な装いを保ちながらも、マチルダを気にしてドア穴から覗いたり、豚の人形で励ましたり、モノマネが下手で落ち込んだりなど、可愛らしい部分が多かった。だからこそ、感情をむき>>続きを読む

フィフティ・シェイズ・ダーカー(2017年製作の映画)

3.7

前作よりも映像やsexシーンの雰囲気は好きだ。冒頭の虐待シーンも効果的だ。
しかし、過激さは薄れてしまったようだ。前作のグレイの危険な感じも薄れて、ただアナが好きなだけになてしまったようだ。
ヘリの墜
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チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

4.1

声に出して笑った。テンポの良い映像は観ていて心地よい。
有名な靴のシーンやパンのダンスシーンも非常に印象的だったが、一番気に入ったのは、家が傾くシーンだ。二人が居場所を同時に変わることで家は傾かず、そ
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フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015年製作の映画)

3.6

そこまでsexシーンは長くない。正直、過激さを出すには、もっと撮らないと。どこか中途半端な気がする。ただ、演技は妙にリアルだった。
エレベーターのシーンが最初と最後では、意味合いが変わるのは、面白かっ
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愛の棘(2014年製作の映画)

2.1

惜しい作品だ。冒頭とラストのプールのシーンはなかなか良かった。他にも画になるカットがいくつかあった。しかし、脚本がとてつもなくつまらない。ありきたりならまだしも、緩急のない退屈なストーリーが、永遠に続>>続きを読む

審判(2018年製作の映画)

3.0

原作未読。難解な映画だった。芸術性の高い映像。

まっ白の闇(2017年製作の映画)

4.0

監督やキャスト、スタッフの熱意によって、薬物のことがまじまじと見えてくる。
演技がリアルで、恐怖を覚えてしまうほどだった。
ラスト、舞台のシーンの神がかった演出で、救いが見事に表現されていた。
音割れ
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

オリジナリティ溢れるヒーロー映画で、予想のつかないものであった。
冒頭の小ネタに、続編であることの実感と興奮。前二作にはあまり見られなかったアクションシーンもあり、掴みは最高だった。
スプリットでは8
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新しき世界(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

緩急がしっかりとつけられた、巧みなストーリーで見るものを引きつける。目を瞑りたくなるような暴力描写も必要不可欠なものとなっていて良かった。他の韓国映画と比べて、暴力描写は控えめ。
セリフも直球な言い回
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斬、(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

人を斬れない武士の物語。普通だったら、人を斬るようになる場面がいくつもあった。それでも斬れない。
途中の「俺は人を斬ることができる」と何度も呟くシーンは市助が武士を羨ましがるような身分であるのに、自分
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.9

テンポもゆっくりではあったが、カメラワークが良かった。緊張感漂う映像になっている。
アクションシーンは本当に韓国は上手だと思う。派手な構図と細かいカット割りが素晴らしい。
これからどう続編を展開してい
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ヒーロー映画でありながら、アクションシーンは全く無く、非常に淡々と話が進んでいく最高の映画。登場人物を濃く描いているので、何度見ても楽しめる。デヴィッドのヒーローとなる場面が巨悪と戦うのではなく、目の>>続きを読む

野火(2014年製作の映画)

4.2

戦争の恐怖がまじまじと描かれている。日が経つにつれて、死にかけの人や死体が増えるなか、途中に挟まれる自然は変わらず、色鮮やかで美しいまま。その奇妙さは、教会で 女性を思わず撃ち殺してしまう、田村の意識>>続きを読む

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.7

CMがキャッチーで耳に残りやすい。
序盤でいくつかのパートに分かれたのが、中盤から一気に一つとなって、映画を作り始める。そこからは、テンポも良くなったが、序盤が少々丁寧に説明をし過ぎていて中だるみが生
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エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

3.7

数え歌が不気味でいい味を出している。
冒頭でフレディは夢に現れることを出しているため、そのあとの展開が遅く、退屈になってきた。
ラストのフレディを倒し(?)、ドアを開くと次のシーンになっている。この表
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