解決しないっていうのが、リアリティを生み出す。
幸せになれないのは心の貧しさ。
弱き者は自由よりも階級社会を望む。支配されたり、批判の的があったりしたほうが楽だしね。
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ドグマ95以降、手持ちで寄りのショットを繋げていく映像が多いラース・フォン・トリアー監督にとって、白線を引いただけのセットは相性が良かった。元々、ワンセットで長時間撮れる監督なので、白線だけでも退屈さ>>続きを読む
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言葉を愛する鐘のない教会よりも、人間を愛する鐘のあるベスのほうが信仰は深いのかもしれない。
最期にベスが今までの行為を間違っていたと否定してしまう。ベスに救いはあったのか。
中絶関連が大きく追加され、ジョーの半生がより立体的になった。最近観た『あのこと』でも十分に描かれていた中絶シーンが、今作ではぼかしなしのR18映画なので、容赦なく映し出す。グロっ。
『アンチクライスト>>続きを読む
これで終わりでも良かったかも。
ハントが窓から飛び降りるぞって言ったときに、手前のばあちゃんが頷くのがいい。容赦ない。
見てよかったけど、2部作映画なので、何も解決していないし、大して話は進んでいない。急にシリアスで重い話になってきたな。
1の精神を受け継ぎ、ダッチアングルや列車アクションを披露。
キリスト教は知らんが、言葉で1から10まで説明しないと、相手のことなんて分からない。愛されたかっただけなのに。
見終わったあとに、ニッコリできる映画だった。設定がよく分からず、物語的な面白さは一切ないまま終わる。映像的快楽もないから、ひたすら退屈な時間を無駄に過ごした。
宮崎駿を知り尽くして、メッセージや比喩を>>続きを読む
ワックワクした。まさかのぼかしなし無修正だとは。話が堅く、そこまでエロくないからこそ、ぼかしなしは没入感が違う。
雑学を語りたい欲が強すぎるおじさんが滑稽なんだけど、話は面白くて好き。
科学なんて当てにならない。うつ病の人にとって、人間関係による憂鬱の対処法は分かっても、絶対的な外部存在のもたらす憂鬱には勝てない。
それにしても、終末の瞬間が美しい。
睡魔との戦い。隣の人の寝息が聞こえながら、夢と夢のような映像を行き来していたら、映画が終わっていた。
子供のおもちゃの車が人の足に激突すると、実際の車もポールに激突寸前というつなぎ方のあざやかさが良か>>続きを読む
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純粋無垢な処女が生き残る時代は終わった。
キリスト教に基づき、セックスをした者は真っ先に死ぬというホラー映画の定石を否定する。いくつになっても、セックスはしたい。
女性は性に対して奥手である主張に否を>>続きを読む
誰もがキャサリンに魅了される。
ニックとキャサリンの会話シーンの窮屈さが二人の秘密の空間を作り上げる。取り調べでニックが惹かれる理由を即座に分からせる官能さは、シャロン・ストーンと巧みな演出がなければ>>続きを読む
ED-209が階段から落ちてバタバタしたり、足だけになったりしている姿がかわいい。
絶えず映像が動的なので、特に長くもないニュース映像を退屈に感じさせる。
これを見たあとに教習所に通うか否か。
ビデオドロームに続き、アブノーマルなシーンがとてもエロくて良かった。別に自動車事故じゃなくてもいいんだけど、この手軽さと面倒さの中間にある感じがいい。
現実が映画に近づいていく。
情報ポルノに支配され、満たされきったこの肉体は、一度解体しなければならない。思想は作られたもので、自分の考えなんて存在しない。
ビデオドロームに死を!新しい肉体よ永遠に!
怪物が生み出された話を最近聞いたもんで、あまりにもフィクションすぎた。
怪物そのものはいないから、LGBTQの人は怪物ではないという論理展開がされ、語ることも消費財としてのLGBTQに留まっている。ト>>続きを読む
世代間、もっといえば他者との相互理解なんて無理だろうが、「行け」と。
車のシーンが毎回個性的だが、今回は運転席と助手席、人と人とのギャップを表現する分割編集で統一されている。
これはバグです。女性が襲われないという配慮だらけで、その割にイマジョがレイプされて磔にされた女性の怨念であり、殺される描写は男性のみというのは、昨今のフェミニズム映画のようで、こういうタッチのホラー映>>続きを読む
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自分が自分から離れなければ、自分を見捨てなければ生きていける。
あんなに役者と近かったカメラが遠く離れ、意図的にカメラマンの足音も聞こえている。自分であるはずなのに、そこから自分が失われたとき、ちゃん>>続きを読む
この世界を愛せるか?
ツッコミどころを気にさせないほどの熱量と画で見せる。こういう世界の命運を握らされた系で、観客を巻き込んで語るのが良かった。
同日公開されたタイタニックよりも北京原人を。
意味不明な名シーンの数々が最後は感動をもたらす、かもしれない。
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自ら堕胎を試みる能動的なものはアンヌの顔を映すが、中絶治療という受動的なものは治療しているほうのみを映す。終盤の展開に容赦がなくてしんどい。
アンヌの追体験を目指した本作は、アンヌを接写で常に映し出す>>続きを読む
監督の主張がうるさい。
監督のインタビューを見ると、観客を全く信じていないというか、アホだと思っているので、説明過多な方向に走らざるをえなくなっている。
それでも、ハイコントラストとCG感丸出しの映像>>続きを読む
仕事を失っても、帰る家があればそれでいい。いい話だな。心すっきりだ。
長回しの使い方はやはり素晴らしいけど、だいぶエネルギッシュさは損なわれている。相米組キャストの再出演も多く、同窓会というか若々しさ>>続きを読む