トゥーンさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

トゥーン

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ねらわれた学園(1981年製作の映画)

3.7

永遠の未完成、それが完成なのよ。
雑コラ感溢れる映像や何度も変わる彩度が特徴的で、初めはうっとうしかったが段々クセになってきた。
ユーミンの守ってあげたいって、これの主題歌だったんだ。

翔んだカップル オリジナル版(1982年製作の映画)

3.8

ウォーミングアップはもういい。ここから相米作品が始まる。
得意の長回しは少ないが、自転車でダンボールの中に突っ込むシーンをワンカットで本人にやらせたり、引きの画で動きを捉えたりと、デビュー作で既に個性
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恋する女たち(1986年製作の映画)

3.9

見つめることと見つめられること。余談で結ばれましたとかならなくて良かった。

食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

3.3

音楽が美しい。それがあったから、まだ耐えた。
ジャケ写がグロさの最高でそれ以外は大したことない。手ぶれやカットが多くて、見たいところが見えにくいというか見えないようにしているのが何とも。
意外とメッセ
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魚影の群れ(1983年製作の映画)

4.1

人命よりも人生ともいえるマグロを釣る。
マグロ釣りをワンカットで騙しなしのロングショットで捉える。唐突な花火や雨といった賑やかしもあり、身体の動きをロングショットで余すことなく映し出す。これがいいんだ
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ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

3.9

本当に終わってしまった。もうあの音楽が映画館で聞けることはないのか…。
ハロウィンを現代に蘇らせる2018年のハロウィン、恐怖とは何かを問題提起したハロウィンキルズ、人々の心に渦巻く恐怖に対して、しっ
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デビルマン(2004年製作の映画)

2.0

悪意なき薄っぺらなクソ映画よりも、最初からクソ映画で愛らしい。地味にCGの質感は良かったり。

回転(1961年製作の映画)

3.8

いつまでも若いと思うな。『40歳の童貞男』の女性版。
jホラーに影響を与えたとされるだけあって、幽霊描写の恐ろしさがある。黒沢清の『降霊』に見られたような、そこにただいるだけの幽霊が描写されていて、凄
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蝿男の逆襲(1959年製作の映画)

3.6

前作の上質さはどこかに消え、モンスター映画になったような、なりきれてないような。フランソワが不憫すぎる。よし盛り上がるぞってところで急にオチまで突っ走るから、なんじゃこりゃ感は凄い。そのなんじゃこりゃ>>続きを読む

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

4.0

ド変態映画なんだけど、あの素晴らしい愛をもう一度という力強さもある。変なカメラワークにも慣れて良くなった。

お引越し(1993年製作の映画)

4.5

おめでとうございます。凄いぞ。得意とする長回しと作品を良くするためのカット割を両立させた傑作。
相米慎二作品にあるとにかく長回しして、乱痴気騒ぎをひたすら撮っていき、支離滅裂なストーリーだけど熱量で魅
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11'09''01/セプテンバー11(2002年製作の映画)

3.0

イニャリトゥ監督作品のみ鑑賞。
真っ暗な画面の中、時折映されるニュース映像。

ダークグラス(2021年製作の映画)

3.6

歳を取れば丸くなる。
印象に残る音楽やセックス、ホラーのお約束を次々にクリアしていく展開と、頭空っぽで見られて楽しい。
入場者特典のポストカードにサスペリア同様、決してひとりで見ないでくださいの煽りが
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サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

4.0

整合性や理由よりもトリックや映像でゴリ押ししていく感じが好き。まさかあんなに堂々と。
それにしても、ゴブリンサウンドの気味悪さと馴染みやすさの融合具合が凄い。

レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

3.9

老いの恐怖を内面や心情から描き出すべく、抽象度の高いホラー映画。老いに対して、三世代に渡って、どのように考えているかを映像で表している。迷路のシーンの視覚的にも意味合い的にも面白かった。

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.2

予告編を見るのをずっと我慢し、すぐさま鑑賞。結果、シャマラン監督が手癖で撮ってしまった感じがして、残念だった。ハプニングやサイン、アンブレイカブル要素をごちゃ混ぜにして薄めまくった印象。やりたいことは>>続きを読む

フェノミナ(1985年製作の映画)

3.6

昔のホラーって感じ。殺害描写のレパートリー少なめ。

サスペリア(2018年製作の映画)

3.9

リメイクしたら、ホラーの枠を超えた。でも、精神性は変わらなかった。

グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

3.8

あらゆるやりたい要素を全部詰め込んで、いい感じにまとめ上げている。
TVアニメでもう大体やり終えているので、今回はやり残したようなやり残してないような設定や謎を回収しつつ、見たいもの、見せたいものを映
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バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

4.0

近年のイニャリトゥ作品が自分には合わない。初期作は好きだけど、映像美に走ってからはいまいちノれない。とはいいつつも、面白い演出は確かにあって、冒頭から胸を掴まれる。砂漠を走って浮遊する影だったり、赤ち>>続きを読む

The Son/息子(2022年製作の映画)

4.4

最悪な終わりを迎えるしかならなかったといえる傑作ヒューマンドラマ。久しぶりに感情が揺さぶられた。
父親も母親も不倫相手も息子との接し方を微妙に間違えながらも、人間の不完全性ゆえの知らず知らずの過ちとい
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エスター(2009年製作の映画)

3.7

信じられなくなったら、死ぬ。
蛍光塗料の絵の不気味さと氷の張った池の恐怖で既に面白い。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2回見ることで楽しみ方がようやく分かった。役者がスーツアクターとして演じているという前情報から、現代に藤岡弘、の精神を蘇らせ、大野剣友会さながらのスタントアクションに期待していた。それが1回目で潰えた>>続きを読む

荒野の用心棒(1964年製作の映画)

4.1

イーストウッドのかっこよさと音楽の大胆さに痺れる。
何より音楽が印象的で、モリコーネの挑戦的姿勢がこの映画のレベルを上げている。
ダイナマイトを貰っても、演出というか敵に存在を気づかせるためだけに使う
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アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

4.1

どこまで愛を貫けるか。
事故を契機に狂い始める人生という点で、21グラムと似ている。事故そのもので直接的につながるわけではなく、3つの物語が絶妙に交わり、絡み合う。過去から未来へと進んでいくストーリー
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BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

4.0

父親は子供に何を遺せるのか。
beautifulをbiutifulと書いてしまうほど、教養も生活充足もなく、やることは全部失敗に終わるけど、それでも彼にとっての美しさは確かにあった。
余命ものとして下
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宇宙の裏返し(2019年製作の映画)

2.7

霊的ボリヴィシェキに似た演出はあるけど、よく分からないまま終わった。この映画のときには集中力は切れていた。

旧支配者のキャロル(2011年製作の映画)

4.0

執念の漂う映画。自主制作映画の限界。
映画には人をつぶすとかつぶさないとかあるけど、実際はただ一人で勝手につぶれていくだけ。それが正しいかは知らんけど。
冒頭のいかにも自主制作映画なコメディと照明によ
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刑事(デカ)まつり(2003年製作の映画)

4.3

高橋洋監督の『アメリカ刑事』。
これは面白い。アメリカ化が進む状況下での風刺コメディとして素晴らしい。カタカナ英語に言葉遊び。最後の椅子の演出に宿る怖さもあって、傑作すぎる。We are Japane
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ハーケンクロイツの男(1988年製作の映画)

3.8

ハーケンクロイツの知識がないから、風刺などは分からないが、コメディとして楽しめる。あいつ生きてるんだな。

夜は千の眼を持つ(1984年製作の映画)

2.8

マブゼ映画見てないからか、よく分からない作品。暗くて見えないし、ずっとモノローグで解説が続く。