トゥーンさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

トゥーン

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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

歳を取れば取るほど、あの頃に浸ってしまうノスタルジックな映画。
ノスタルジーに惑わされて、自分の故郷に戻ってきてはならない。しかし、過去があって今がある。それは、幼少期の頃、アルフレードから預かっても
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裏窓(1954年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公ジェフの部屋とそこから見える向かいの部屋の様子だけというワンシチュエーションサスペンス。
片足を骨折したジェフは隣人の部屋を覗くことで退屈しのぎをしていた。ある日、殺人が起きたと思い、推理を始め
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

あの『セブン』『ファイトクラブ』を作ったフィンチャー監督なのに、よく出来た映画。
確かに、スローな展開に、驚きもしない転機はあるけれど、脚本がしっかりと出来ているので面白い。上記2作品に足りてなかった
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本当にあった死霊館(2021年製作の映画)

2.0

『死霊館』の家に2週間滞在した、思い出のホームビデオ(ドキュメンタリー)。果たして、本当にやらせなしかは分からない。起こっていることは、テレビの投稿心霊ビデオクオリティ。
大したことは起きないので、彼
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ヒッチコック/トリュフォー(2015年製作の映画)

3.6

ヒッチコックとトリュフォーの対談音声が聞けること以外に特別見るものはない。ヒッチコック/トリュフォーを読めばいい。
現代の監督がヒッチコックについて、凄い凄いと語るが、一人くらい大したことないと否定す
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

1.4

退屈な日々を送る女子高生の黒歴史ポエム映画。
園子温と中島哲也の『告白』を合わせて、劣化させまくったら出来上がるのがこの作品。
ポエムの朗読に素早いカット割り。しょうもなさすぎる。若者の話がそもそも嫌
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ロープ(1948年製作の映画)

4.1

劇中時刻と実際の映画時間が一致するというワンカット風映画。
実際に起きている内容としては大したことないし、ずっと一室の話だから退屈しそうに思える。しかし、脚本の会話の面白さや殺人がバレそうになるどきど
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ポルターガイスト(1982年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

恐いのは出演者が次々と死んでいくシリーズという点のみ。
中身はファンタジーで、子供騙しの映画。序盤はポルターガイストが起こり出すという定番で安定の演出で始まる。中盤から、霊能者が出てきて娘を助ける話に
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カンパイ!世界が恋する日本酒(2015年製作の映画)

4.3

日本酒は日本が誇る文化の一つ。古来から作られてきた日本酒が海外にも広まってきている。その一方で、国内の日本酒消費量は減少の一途を辿っている。
このドキュメンタリー映画は3人の男を中心に展開される。
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

前作のホラー風味から一転して、上質なアクション映画となった『ターミネーター2』。
今作では予算が増えたこととCG技術の進歩により、アクションや爆破、映像表現がパワーアップしている。分かりやすいのが、カ
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ファミリーファミリー(2019年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

安定は衰退。さらなる高みか積極的な堕落が必要。だらだらと、なぁなぁな状態が続くのが一番よくない。
認知症の母。言い訳ばかりのろくでもないニート兄。不当な扱いを受けても行動できない弟。
生活保護を受けら
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ターミネーター(1984年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ホラー要素もあるSF映画の金字塔。
冒頭30分は舞台説明がないまま、サラが襲われるという、よくあるホラー映画を踏襲しながら、展開されていく。
音楽やターミネーターの登場や動きがホラー映画さながらである
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

淡々と描くことによって、普遍性を有した作品。
妊娠中絶を題材にはしているが、中絶を肯定も否定もしていない。ただ、未成年で妊娠してしまった一人の少女、オータムに寄り添う話。中絶を命の殺害と言うことはオー
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

A24あるあるの映画。今作はA24が製作しているわけではないが、やはりあるあるの映画に仕上がっている。大したことは起きずに、静かに進んでいく。
この映画は短編映画でやればよかった。確かにこの尺でゆった
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団鬼六 少女木馬責め(1982年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

妄想少女の名美のせいで、散々な目に遭う村木。しかし、発端はそうでも、村木も色々と仕返ししているので、どっこいどっこい。結局は、長い長い廻り道ばかりの恋の成就を描いた作品。
夢の多重構造も取り入れながら
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天使のはらわた 赤い淫画(1981年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

これぞポルノ映画という感じの映画。
卵を膣に入れ、鉛筆で刺して卵が垂れてくるシーンや管理人を夢で犯すシーンなど、演出のうまさを感じる部分はあるものの、エロシーンが多すぎて、ストーリーはしょぼい。
ビニ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

学生の自主映画という感じ。
ノリがネットからの引用だったり、時事ネタ挟んだりとかなり限定的な時代性を含んでいる。正直、数年したら、元ネタが分からないし、笑いも理解できない。そういう点で、学生の自主映画
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アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

4.1

上質な映像体験。頭を空っぽにして、没入せよ。
3D上映しかしていないように、これは3Dで見て、世界観に浸る映画。映像と音のいい映画館でしか体験できない。めくるめく展開される映像に、ジェットコースターに
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天使のはらわた 赤い教室(1979年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

石井隆初脚本作品。
強姦された映像がブルーフィルムとして世に出まわるという最悪のスタートから幸せな道を通ることなく、落ち続ける名美の物語。村木と名美が途中でセックスするのかと思いきや、一度も結ばれない
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ザ・ミソジニー(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最初から商業映画的な現実ではなくスタートし、さらには様々な役柄をすぐに憑依してしまうので、ついていけない。そしてそのまま、「終」という文字にたどり着く。
しかし、何もないのにあると思わせる森のズームイ
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

随分と丸くなった黒沢清。
役所広司が主演を務めることが多かった頃の作品は抽象的で身体的のため、理解が容易ではなかった。しかし、最近の作品は話も分かりやすいし、メッセージ性も分かりやすい。身体的な映像は
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天使のはらわた 赤い眩暈(1988年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

石井隆初監督作品。
後の監督作品にも出てくる演出やモチーフがふんだんに使われていて、この時点で作風が確立されていた。
村木の死後に魂目線の映像を入れているのが面白い。そこからのラストシーンは村木と名美
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予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

概念が消えたらどうなるのか。
この設定はとても面白いけれど、概念が消えた後の行動や言動に違和感を覚えた。家族という概念が消えたとしても、恐怖に陥ってしまうのだろうか。その反応に説得力が感じられなかった
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

UFOというB級の皮を被ったB級映画。シャマラン監督の『サイン』と同じような感じ。あっちは、宇宙人か何かだと思ったら、宇宙人で、造形も王道。こっちも、宇宙船か生命体かだと思ったら、生命体だった。どんで>>続きを読む

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

戦争による人間の狂気を描いたら、映像にも舞台裏にも狂気が出た映画。
映像にはどことない熱量が感じられる。各ショットが逆光や闇と光の使い分けにより、美しさがある。起こっている出来事は悲惨なのに、映像自体
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ミュージアム 序章(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

低予算なモキュメンタリーを作れるということで、白石晃士監督が選ばれたであろう本作。白石監督ぽさは薄く、職人に徹している。
しかし、ミュージアム本編と違って、刑の理由であったり、オチが釈然としなかったり
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

この映画で共感できるとしたら、発泡酒じゃねぇんだよとブチギレるシーンくらい。
エスカレートしたいじめが家族を焼き殺すところまで行き、その復讐劇。サクサクと進むので、気軽に見れる。ストーリー自体、薄っぺ
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

時代の変遷と共に、まだ整っていない環境の中で、いい映画にするために、音響を進化させていったかが分かる。
同録のように感じる音の数々が作られた音だということが分かる。そのことに気づかせない時点で、音響の
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着信アリFinal(2006年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

転送スレバ死ナナイという新しい設定から、バトルロワイヤルのような話になるかと思いきや、つまらない感動風ドラマに転んでいった。
人を信じられなくなり、みんなが暴走しだす展開にして、グロで勝負すればよかっ
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ゴッホについて知っている人と興味ある人だけが楽しめる映画。一見さんお断り。
美術について、ほとんど知らないし、そこまで関心があるわけでもないので、きつかった。ストーリーはあってないようなもの。もっと葛
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着信アリ2(2005年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

前作同様、『リング』的アプローチで話を進め、今作では『呪怨』の伽椰子のような怖がらせ方も入っている。
前作よりもホラー要素は薄まり、怖いシーンは全くない。
コンセプトと呪いの原因が良かった前作であった
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カカリ-憑-(2022年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

これを最近のJホラーよりいいとか言っているやつは、新しいものへの挑戦心がない。創意工夫のないクソ映画。
Youtuberフィッシャーズの企画で作られた映画らしい。Youtubeで全編無料で上げているの
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レザーフェイス―悪魔のいけにえ(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

色々と粗が多すぎて、何だかなぁという作品。『屋敷女』を代表作とする、フレンチホラー四天王の一人(二人)が監督しているが、グロは弱め。
まず、登場人物全員の知能が低く、どうしたいのかよく分からない行動ば
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ファイナル・デッドブリッジ(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに見ると楽しめる映画。ファイナル・デスティネーションシリーズも現段階では最終作。一応、6も製作が決定して動いているらしいが。
冒頭の橋落下の事故はあまり親近感も湧かず、派手すぎてピンとはこなか
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東京ヴァンパイアホテル(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

映画版を視聴。
園子温監督のテーマ性やメッセージ性はどの作品も同じで、変化は全く無い。あれこれ品を変えているのかも分からないが、ずっと同じことをしている。
おしゃれで芸術映画風な最近の作品は、あまり面
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夢の中へ(2005年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

園子温監督の自主制作映画ぽさが残っている作品。
手持ちカメラの長回し、自由な演技、無意味なセリフ、そして走る。
俺は誰だ、俺は一体何なんだ。このテーマをずっと今も問い続けては、走ってがむしゃらに進む映
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