双葉の根性論は到底受け入れられないし、こんな母親絶対嫌だと思うんだけど、要所要所で泣かされる、なんとも言い難い映画だった。
俳優陣の上手さでもってるようにも思えた。
民法改正によって無戸籍の人は減るのだろうか。
離婚後、再婚することなくひとりで子どもを育てる母親はどのように救済されるのだろう。
市子の人生は壮絶だが、自分を責めているであろう母親もまた悲惨だった。>>続きを読む
トランスジェンダーをここまで痛めつける必要があったのだろうかと、作品に関連するインタビューを読んでなお終始疑問だった。
やはり本作においても、マジョリティの成長のためにマイノリティが殺されたように思え>>続きを読む
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カルーセル麻紀さんがとにかくすごい。
終章で娘の死んだ海に向かって「れいこ、あんたは一番綺麗だ!」と叫ぶマキのその言葉が、今もまだ生きているれいこに降り注げばいいと思った。
ただ、娘がレイプされたこと>>続きを読む
雰囲気は嫌いじゃないものの、主人公クリスにまったく共感できず戸惑った。
叔父との生活を大事にするという選択は個人の自由だけど、叔父以外の他者への配慮がなさすぎるように感じた。
大自然の風景と音楽の美しさが胸を打つ。
自分の生き方を選択する逞しさに背中を押されるようだった。折に触れて見返したい映画。
非現実的な世界でありながら、現実を生きている者の心を救うような映画だった。
人に薦めるための説明は難しいけど、好きな作品になった。
小学生の女子グループのヒエラルキーやいじめの標的の変化。特別になにか嫌な出来事があったわけではない私自身も、この年代には戻りたくないと思う。
苦い気持ちになりつつ、主人公ソンは大人になるにつれ人生を楽>>続きを読む
周冬雨はやっぱりすごい。
足の手当てをしてもらいながら静かに涙を流すシーンで思いがけず泣いた。
最後の最後までやるせ無く、放心したまま見終わった。実話をもとにされているとは余りにも切ない。
劇中歌、主題歌なし。
生活音の中で進んでいくのがシンプルながらいろんな音に気付かされて良かった。
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20年間忘れることのなかった恋だとしても、再会さえすれば20年前の続きができるわけじゃない。
別れずに済めば一番よかったのだろうけど、そのために失うものの大きさを思えば何も言えなくなる。
せめてこの先>>続きを読む
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冒頭の「27歳で死にたい」という安生の言葉がここにかかってくるとは…
七月が生きたであろう人生をなぞるように生きる安生。27歳以降の安生の中には安生と七月の魂があるのだろうか。ソウルメイトのタイトルの>>続きを読む
理解されない経験を嫌になるほど積む日々の中で稀に出会う「そうなんだ」という言葉の頼もしさにハッとする。
結婚させようと躍起になる母親も重いが、それ以上に「異性と恋愛しようとしない」ということを「同性愛>>続きを読む
シスターフッドではありつつ「男に求められる」ということに縋ってしまうマリコ。そんなマリコに「あたしがいるだろ!」とブチギレながら「あたしにはあんたしかいない」と受け入れるシイちゃん。「マリコはシイちゃ>>続きを読む