はーまんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

怪物(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

この目を通してリアルタイムで見ることは一度しかできない、一通りしか見ることができない。
それがとてももどかしい。
帰り道の夕日を見て、確かにこの夕日は毎日あるのに私は毎日は見ることができていないことが
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

4.5

街の壁画や鉄格子に映画「ベルファスト」のままの雰囲気がまだ残っているし、戦いの時期を経験した大人たちは、手を出されたらやり返せと言う。
暗い歴史を背負った子供たちに、考えること、平和な未来に向かって話
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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めっちゃ寝た
わかるとかわかんないとかじゃないと思ってるから満足です

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「順調とは特権」
「弱さがパワーになる」
心に留めておきたい


ラストシーン、美しいバレエを踊った後崩れてもがく様子が、人間の心の中みたいだった。エリーズが踊っていること、生きていることがエリーズの
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第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

3.8

YUKIの百日紅を思い起こさせる。
流れる血がわたしたちを結束させるのかもしれないと。
自由でいたいよね、束ね続けられる苦しみは男性も同じ。

民族衣装なのかな?その時代の服装なのかな?とてもとても美
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.0

好きな相手を変えようとする傲慢さを突き付けられた。
それでも、自分の信念を信じて、世界は良くなるはずだと信じるように、他人を信じたくもなる。

この時代の台湾ほどでなくとも、私たちにも親の生まれや学歴
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

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平和を強く強く祈ってもいつかこの手では掴んでいられなくなりそうで怖い。

私の大切な両親と弟と猫と、友人と、名前も知らない会ったこともない人も、誰一人としてその皮膚に傷ひとつ負ってほしくない。

リン
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

クラスの子達のあの一言、あの視線がなかったら…と思ってしまうけど、その言動は社会が作っている。そう思うとむかついてきて、悔しくて、呼吸が乱れていた。

社会の規範に対峙した時、私も誰かを傷つけてしまっ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

わからない、エンドロールで泣いていて、劇場を出てすぐに溢れ出てくる単語たちを書き留めた。

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つみきのぐらぐら
平和で穏やかに積めるか
扉を開ける
母は自分で扉をあけた
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小説家の映画(2022年製作の映画)

4.3

ホン・サンス監督作品すき。
気まずくて危うくて、細くて脆い橋を渡るような会話。そんな関わりの中に、奇跡のようにお互いがお互いを求め合うような関係が生まれることがある。
そんな瞬間を求めて生きている。
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.3

短い充電コードに繋がったまま電話をするラストのシーンがとても美しかった。

言わなきゃわからない
マキシムのお母さんの言葉が響く
親子でも好きな人でも、言わなければわからない。
言わなくてもわかってく
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

子供の頃でも、父や母の心がざらついていることを感じ取ることはできたが、それをうまく言葉にすることのできない歯痒さや、子供の自分にはどうにもできないのだと突きつけられる感覚を久々に思い出した。

ホテル
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

死に向かう人と接する中での喪失感と同時進行で進む、未来への情熱を感じさせる子供や恋人との日常。


身近な人が精神的な病気になっていた頃を思い出す。
大切な人の魂が自分の知っていたその人自身ではなくな
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.8

遠い国や顔も名前も知らない人のニュースに傷付いて自分を癒していたのかも、って私がいつも思いながら絶対に言葉にできないししたくなかったことがちゃんと描かれていた。そこでこの映画を信頼した。

確かに家の
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ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)

3.7

最高な音楽を浴びた翌日という最高なタイミングで鑑賞。クラブシーン踊り出したかった、、!

クィアな主人公たちの青春映画だけど、カテゴライズするわけでもなく、誰かが誰かを好きになったりならなかったりとい
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.0

実際に目で見たものしか信じなければ差別も戦争も生まれないんじゃないか。
そして、恋人とか友達とか定義化されている関係性以外にもっといろんな繋がり方があるのだと感じた。
目の前の人が傷を抱えていたら、救
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私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

4.0

ベッドの上で服を脱いで、脱いだ服にそのまま包まる。ひとりとはそういうことで、呼吸で遊ぶという表現が綺麗だった。
感情が排除されているかのように視えるがそうではない。いつだってひとりなんだから好きなよう
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いろとりどりの親子(2018年製作の映画)

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愛と受容はちがう
でも受け入れて欲しいって思うでしょ

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

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幸せの限界って高いのと低いのどっちがいいんだろ、、
幸せとお金の話観ている時はなんだかしっくりきたし、そうだとしたら世界は優しすぎる

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

マルチバースの概念に馴染みがなさ過ぎてよくわかんなかったよ!!でもよくわかんないのに、大きなハグされた気分になってなんか最後泣きそうになっちゃったよ!!!


2回目観ました!
マルチバースにしがみつ
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.0

どんなに残酷な奴でも美しい夢の世界は壊せないよね

茶飲友達(2022年製作の映画)

4.5

お年寄りにはのんびり日向ぼっこでもしててほしいんでしょ、という言葉にぐさり。
誰かと繋がりたい、誰かの何かでありたい、それはお年寄りだって同じで、それを若者の理想で否定してはいけない。私たちの世代のこ
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.3

とってもよかった…
男性同士の恋愛を描いた作品ではなく、ただただ与えたいと思ったものを与える人の話。人が人に愛を与えるのには色んな形や関係性があって、そのどれもが決して悪いことなんてことはない。なのに
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世界は僕らに気づかない(2022年製作の映画)

3.0

話し声が大きすぎる人、すぐ感情的になる人苦手だからきつかった…
子供がゲイであることを否定したり、同性同士では社会で生きづらいとか諭す親じゃなかったのはよかった。

あんなに反抗的な態度でもずっと母親
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.3

恥ずかしながら#Me too運動を知らずに眺めていた。
この映画で出てくるようなことまではなくても、昔の自分を思い出して、なんで声を上げなかったのかと恥ずかしくなったり悔しくなることがある。
勇気を出
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.0

ミセス・ハリスは魅力的な人なんだろうけど主人公の運が良すぎる映画はやっぱり苦手です、、
実在主義の話は関心深かった

柳川(2021年製作の映画)

5.0

美しい…
人間の可笑しさ、哀しさ、孤独、美しさが繊細に描かれているストーリーも素晴らしいのだが、ただただ柳川の町と人を眺めていたくもなる。
居酒屋の女将さんは孤独も悲しみも知った上で、あんなことを言っ
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.7

16ミリフィルムのざらつきが心地いい。
普段滑らかでブレがなく鮮やかな映像ばかり観ているが、そんなの過剰すぎるのではないかとすら思う。

映画を観ていて涙が出る時、思い出す限りは、何に心を打たれたのか
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そばかす(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

期待値が高すぎたのかちょっとうーんという感じ。。。


冒頭の合コンのシーンとか母親が結婚を急かすシーンとかその他にも諸々、観ていると嫌悪感でうわぁぁてなるところが多すぎた。
この映画はアセクシャルで
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