はべさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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来る(2018年製作の映画)

2.8

大好きな中島監督と面白い原作小説の組み合わせで、キャスティングもぴったり。……だがしかし、これはいただけない。

ワンカットごと映像美は相変わらずすばらしいし、妻夫木くんが部屋で怯えている時の青いライ
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.2

吉岡里帆の視覚障害者の演技が自然で良かった。

映像も終始よく撮れていて、遺体発見を上空から映したカットなど、ショッキングで素晴らしい。絵作りがうまい。

ただ、いくつか不合理な部分があり気になった。
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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

1.7

3年に一本ぐらいの駄作だった。

タイトル通り「十二人の怒れる男」風の体裁で自殺志願者が議論する、という設定だけは良かった。この設定は大好物なので、評価は良くないことを知りつつ、興味に負けて見た。
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神さまの言うとおり(2014年製作の映画)

3.4

レビューの点も低く、当たり外れの大きい三池崇史監督ということで先送りにしていたがついに見た。

結果……かなりよかった😃

まず血飛沫の代わりに赤いビー玉が飛び散る冒頭シーンは映像表現的に心掴まれる。
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アップグレード(2018年製作の映画)

4.0

近未来のSFの世界観。

アクセントとなるグロシーンと、機械らしく無駄を削ぎ落としたバトルアクション。かっこいいし、すげーってなった。
正直かなり好みの映画だった。

ただ、ラストだけは陳腐で気に入ら
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ムカデ人間(2009年製作の映画)

3.4

ずっと見たくて、でも動画配信では出てなくて、ニコ動でついに鑑賞。

とにかく怪作と呼ぶにふさわしい作品。

企画自体は一発ネタだが、それをちゃんと一本の映画にまとめられている。

主人公のハイター医師
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パワーレンジャー(2017年製作の映画)

3.3

まず、変身して戦うまでの準備に大半の尺を使ってしまい、終盤に急ぎ足の戦闘シーン。
尺の使い方間違っていると思う。

主人公たちの行動や思考のレベルが低かったりするせいもあると思うが、せっかくトランスフ
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.7

こんなに欲のないタイムリープの使い方ってあるんだな……世界も救わないし、大事故を未然に防いだりしない。
ある意味発明。

タイムリープは道具に過ぎず、それよりも家族の絆や人生を肯定的に描くことに集中し
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トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年製作の映画)

2.9

ロストエイジからの続編。

トランスフォーマーをこれまで見てきて、作品を追うごとに質が低下していたのは知っているが、今回はそれが極まった感ある。

特にシナリオが最低。

展開に必然性はないし、ナショ
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.8

前作から流れで鑑賞。

前作と同時に撮影したのだろう。キャストなどはほぼそのまま移行しつつ、SFとギャグ多めで前作の世界観を拡張しつつ、もともとのサスペンスホラーからはちょっと違ったテイストの映画にな
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.5

久しぶりにとても気に入った作品に出会えた。

死んでループを繰り返す「死に戻り」系のサスペンスホラー。

もともとサスペンスホラーもタイムリープも好きなので、かなり期待して鑑賞したが期待以上だった。
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バンブルビー(2018年製作の映画)

3.3

人間ドラマとトランスフォーマーを半々で割った感じ。ちゃんと主人公の女の子の成長が描かれていた。

ただ、多少なりとも地球の存亡がかかっているのに登場人物が少なくて、軍隊の指示系統もシンプル。スケール感
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.2

もう21年前の映画だが、2020年現在、タイラー・ダーデンはブラピのキャリアの最高到達点だと思う。

ネット検索すると「タイラー・ダーデン 名言」が候補に出てくるほどの名言メイカーであり、引き締まった
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.7

シンプルなストーリーで、殺しのシーンの連続を見るために特化した映画。

主人公の怒りの量とバランスが取れないぐらい、とにかく殺しまくる。
カッコ良いし、気持ちいい。

そういう映画なのだからストーリー
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

韓国の格差社会がベースに描かれたサスペンス作品。

前半はテンポ良くストーリーが進行。
お膳立てが揃ってから、さてこれからどうなるのかと思ったら、中盤の展開は本当に驚いて身を乗り出すほどだった。

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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.4

今風のゾンビコメディ。

ゾンビアクションというより、軽快なやりとりの人間ドラマ多め。
ビル・マーレイのくだりもニヤリとさせられる。

日本なら低予算B級映画になる内容だが、それをそこそこの製作費をか
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

3.9

前篇は物語要素が多かったが、後篇は試合シーン多め。

映画一本分の前篇の背景を背負っての戦いなので、すべての試合が見どころ。

ボクシングのリアリズムとは違ったが、迫力ある打合いの連続で見ている間はず
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

3.8

暴力、親子、戦争、自殺、介護などさまざまなテーマが交差して、これぞ映画って感じがする。

それら重めのテーマが菅田将暉のエネルギーで強く引っ張られていくのが気持ちいい。

新宿という土地柄を反映した描
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映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)

3.4

この映画、ともかく福原遥に尽きる。

若手俳優のオーバーな怪演、過剰な変顔がウリの作品だが、福原遥のソレが全てを持っていった。
かわいいだけじゃなく、殻破ってきたなー、というのが1番の感想。

それと
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祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

3.8

日本ならではのとてもドメスティックな物語。日本橋の文化や震災などの時事ネタを煩くならない程度に絡めて、それが謎解きともしっかり結びついていていい。

役者も子役から老人まで、演技がみんないい。

特筆
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ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.5

福士蒼汰の笑顔に癒される、やさしい映画。

こういうのでいいんだよ。
(孤独のグルメ的な意味で)

気になるところは主要登場人物が少なくて、そのほとんどが有名俳優というところ。その役者のイメージが気に
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怒り(2016年製作の映画)

3.0

出演者がめちゃくちゃ豪華。
この演技合戦が凄い。

ベテランから若手まで、みんな凄いが、特に妻夫木聡、宮崎あおい、森山未來が凄い。

ストーリーは実在した複数の事件をつぎはぎしたような架空の事件を軸に
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がっこうぐらし!(2018年製作の映画)

3.2

ラストアイドルのメンバーが主要キャストを務めるアイドルゾンビ映画。

前半のアイドルたちの演技に前途多難を予感せざるを得なかったが、お話が進んでいくと演技の上達もあってか、かなり感情移入もできるように
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.7

あらすじからは「タクシードライバー」をイメージしていたが、大まかにいえばそれ系だったと思う。

(それもあってデニーロ出演だったのだろうか?)

映画全体は理不尽な暴力と抑えの効いたBGMで、序盤から
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

2.2

アンハサウェイのダメ女らしさが出る前半はなんだかんだ言ってチャーミングだし、その先の展開が気になったが、中盤から痴話喧嘩的な部分の比率が高くなってきて雲行きが怪しくなり、最終的にはなんだコレってなった>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

よくまとまったサスペンス。

ストーリーはありがちな内容だと思うが、
絵作りのセンスがとてもいい。
カットごとの構図も美しいし、細部まで神経が行き届いているのがわかる。

あまり多くを語らずに描写だけ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.2

あー、こういう感じかー。
一般人には勧められないなというのがまず率直な感想。

ブラピとディカプリオの共演というだけで見る価値がある映画、とレビューしていた人がいたけど、それがやはり最大の魅力。

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ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)

3.0

豪華なキャストでつくられた上品なコメディ。

もともと三谷幸喜作品は清洲会議以外はあまりハマれてなくて、別作品見てから随分時間も経って感覚が変わったかもと思い鑑賞。

全体通して佐藤浩市の過剰演技と顔
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TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

3.3

音楽とコメディーを奇抜な設定でまとめた作品。一貫してカラッとした死生観なのがいい。

伏線などにもそれほど派手さはないが、たまにクスリとさせてくれるネタと、豊富なゲストの登場で、不思議と飽きずに最後ま
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.6

いろいろなテーマがごちゃごちゃっと列挙されて、明確な解答は用意されてない映画。

家族とは?
倫理とは?
貧困、DV、独居老人、そのほか現代の病理的なこと等々……

下手すると薄っぺらく受け取られかね
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