takatoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.1

あまりに恐ろしいイメージの連続に逆に笑えてくるほどの傑作。やはりホラーとコメディーは紙一重。

町山さんの映画評を聞いて、アスター監督の映画好きっぷりと、嫌な家族映画をホラーに転換して売り出すという戦
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

4.8

クレイジーボーイこと水島監督はクレイジーな巨匠の領域へと旅立ってしまった…。ガルパンもやってるし、夢のシロバコ映画化!ってだけでも十二分に喜んだ。もうよっぽど酷くなければ満足、なんて駄目なファンに成>>続きを読む

小さな悪の華(1970年製作の映画)

4.1

まさに中二!な悪徳の栄えな作品。中二な年頃の女の子たちが悪いことしまくる、というニューシネマな感じの無軌道な若者系な作品だが、ラストは寂しい敗北に終わらず、痛快なほどに壮絶に終わるのが珍しい。

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デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆(2020年製作の映画)

4.7

懐かし商法、それは名作の知名度を利用した雑な拝金主義の塊。そんな物が沢山作られウンザリしていた昨今、ついにファンに誠実に応えて全力を尽くした作品ができちゃいました…。

見終わったばかりで興奮冷めや
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ナショナル・ギャラリー 英国の至宝(2014年製作の映画)

4.1

上野の美術館でナショナルギャラリー展がやる前に観賞。これがドキュメンタリーの巨匠ワイズマンの世界か…っと目から鱗。

ドキュメンタリーの手法も色々あるが、ワイズマンはナレーションも字幕も使わず、明確な
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

4.3

ナチがどうとか、この主人公が~という話ではなく多くのものを象徴したブラックユーモアの見本のような良作。

荒廃しきった灰色の世界で、繰り広げられるは黒い人間喜劇。ナチズムだけでなく、ファシズム、権力、
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

4.1

人生の象徴としての監獄、あるいは人生における目的と意味の重要性に関する考察。

本作を見てて思ったことは、コリンウィルソン氏の本に書かれていたことである。人間は、目的と意味を見失うと無に近く、水が高き
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

4.1

魍魎の箱の木場刑事の元ネタは、この作品の若山富三郎さんなんかな。京極さんがいかに過去の作品を踏まえつつ脱構築と超越に成功したかわかった。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.1

 期待し過ぎ?良作だが、今までのポンジュノ傑作に比べると少々物足りず。なによりポンジュノ的瞬間としか言いようがない体験ができなかった。

 ポンジュノの特徴として、コメディーみたいなあちゃらけから見て
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.3

幕張でほぼ満員の中で鑑賞。流石は劇場版!なスーパークオリティーのかなり原作に忠実な映像化。故に原作の良いところも悪いとこも出てる。

原作の時点で思ったが、一番美味しいトロなエピソードになりそうだ
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.1

流石の熱作。王道な燃える展開目白押しでグイグイ作品にのめりこんでいかざるをえない。そして、幕切れの味わいが単なる成功実話に終わらないものをもたらしている。

勿論良い作品だが、少し綺麗に出来すぎてる
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.8

日本人であることに幸福を感じることが現代で一体どれだけあろうか?。そんな稀有な存在が今ここにある。

某ディズニー二大タイトルは、世界中どこでも見れるし、両手を挙げて褒められる物でもない。そんなと
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白と黒(1963年製作の映画)

4.1

隠れた名作をアマプラで見れる幸福!。流石の橋本忍脚本でグイグイ作品にのめりこむ。

「罪と罰」のラスコーリニコフ的な窮地に立たされる犯人の弁護士。しかも、自分の罪を誤って負わされた男の弁護を担当する
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ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

3.9

一作目を見直して鑑賞。2でも感じたが、残念ながら終わった話をやってる感あり。

映像のレベルは半端ないが、駆動力となるストーリーやキャラの成長の喜びが弱いから震えない。ラストのほうのあるシーンは、
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映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて(2019年製作の映画)

3.8

去年のオールスターズが神すぎてプリキュアにすっかりやられ、本作も評判良いので鑑賞。結論は、去年があまりに良すぎだった…に尽きる。

テーマ的にユーマとの絆がキモで、そこに短い時間を集中させて欲しいと
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

3.9

大好きな「とらドラ!」以来のトリオの新作で期待したい半面、予告の段階でまた青春ジュブナイル~って不安もあって勧賞。結果はある意味予想通り、しかし可能性も感じられた点もあり。

やはり絵作りの密接と
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.8

出ちゃいましたね最高傑作が…。トイ・ストーリーシリーズ大好きで、蛇足になりそうと心配してた人間だが、これには文句なし!。むしろ、前まであった僅かな弱味を克服し、更にテーマを前に進めて見せるなんて!。>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

2.0

「 君の名は」を口を酸っぱくして批判した身としては、賛否両論らしい本作のが興味あって見たけど、結局おんなじだなぁ…。つまり、どうでもいい話すぎる。

ぺろぺろしたくなるナギ君と、良いキャラになりえる
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.4

前作で最愛の隣人というポジションを確立したスパイダーマン、しかし予告の段階では無難な続編っぽくて大丈夫か心配だったが、全く杞憂だったと断言したい!。

本作は前作の良かったところを更に強化し、アイア
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V.I.P. 修羅の獣たち(2017年製作の映画)

4.1

久々にビンビンきたハードな一作。最低の屑ボンボン野郎に罰を与える、極論すればそれだけの話を見事な筆致で描いている。


「悪魔を見た」も殺人鬼に罰を与える話だったが、ショック描写が執拗すぎて麻痺
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ガールズ&パンツァー 最終章 第2話(2019年製作の映画)

3.7

やっぱり1章と同じで、最初の劇場版より盛り上がらない話を企画先行で無理に動かしてる感があり。

バトルの面白さや、夢の対決やチーム感は縮小して、これいる?ってキャラのワイワイが短い尺を食い、次回へ
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.0

テーマや物語といった一般的な要素を分析して語ることは本作ではあまり重要ではない。とててもない映像体験と、偉大なクラシックや絵画が与えてくれるような論理を超えた、広さと意味の感覚に酔いしれるのみに集中>>続きを読む

華氏 119(2018年製作の映画)

4.1

既得権益を握る大人はみんなクソ!、だが希望は潰えない。


改めてアメリカの狂気と善意を思い知らされた一本。今まで覆われていた物を表に出すのがオルテガによる哲学の定義だったが、ドキュメンタリーも似
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プロメア(2019年製作の映画)

3.0

もう不安が全て当たったような作品だった…。縮小再生産されたグレンラガンに、雑な緒要素、萎える俳優ボイス、カメラを動かしすぎてるCGロボ等々が加わって駄目な意味で長い映画になってしまった。正直途中で帰ろ>>続きを読む

蒼穹のファフナー THE BEYOND 第一話・第二話・第三話(2019年製作の映画)

3.9

最前列にしたら思った以上に画面と距離なくツライさんなのだ…からスタート、大好きなファフナー3期の初手。

まず、何を言ってもネタバレになる!と言いたい。ネタバレどころかエモバレすら許されない昨今で
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

4.1

完全にどうかしている作品。制作者が心配になるレベルのおかしさだが、嫌いじゃないわ!

ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(2018年製作の映画)

3.7

こんなややしい話にしてエウレカをわざわざやらないでも…な一言。京田監督ほどの方でも新しい企画が通りづらいのかなぁ~なんて余計な心配をしてしまう。

エヴァ後に無数に作られたロボアニメで、謎の敵とい
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