カニさんの映画レビュー・感想・評価

カニ

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マンハッタン(1979年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

冒頭が最高にカッコいい、ずっと観たかったのもあるけど、これだけでもう観た価値ありと感じれるくらい好きだった。


内容は大人数名のどうしようもない恋愛模様で終始勝手にしてくれという感じなんだけど、何故
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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日常の営みが、ちょっとした出来事で少し揺れ動くけど、しっかりと自分の大切な暮らしや価値観に軸足をおきながら日々を過ごしていく様子が尊くて心地よい。

そして、その揺らぎは自ら求めにいくものではなく予
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

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ニコール・キッドマンの美しさをはじめ、華麗な衣装とセットとダンスが満載でずっと目が楽しい。
アブサン飲んで妖精見えちゃうシーンがお気に入り。

東京物語(1953年製作の映画)

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映画館で観て胸いっぱい…

古き良き日本の日常風景は、何もかも新鮮で非現実的な美しさすら感じたけれど、家族の間に漂うあの奇妙なあたたかさと冷たさと寂しさを含んだ空気は、慣習が全く異なる時代に生きる自分
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南極料理人(2009年製作の映画)

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ご飯を一生懸命つくってくれる人、夢中で食べてくれる人、どんな環境でもおいしいを共有できる人がいると幸せ。

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

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雪さんの声と言葉遣いが心地良すぎてずっと聞いていたい。
「熱烈に好きな気持ち」以外に共通点が少なければ少ないほど、純粋にその気持ちを表現できる気がする。お爺ちゃんお婆ちゃんの友達がほしい。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映像、衣装、BGM、美術、演技など、映画の魅力を全力で見せられた感じ、前作ではただ不気味だなと思っていた変な画角からの映像や、魚眼レンズをのぞいたような画面はこの作品の世界には完全にマッチしていた。>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

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タランティーノ本人がちょい役で出ている。
何色がいいか揉めてるシーンが面白い。
緊張感もありバイオレンス全開なのに、観終わった後に「誰推し?」とか話せそうな絶妙な軽さもある。
"My way or
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

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途中で絶対に寝てしまい、3回目にしてやっと最後まで辿り着けた。

丁寧すぎるくらいじっくりと2人の関係が進んでいくのを描いているからこそ、ラストにかけての痛みが増していく。

とくに終盤の、ラヴェルの
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メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

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プロフェッショナル〜仕事の流儀〜超豪華メンバーverだった。

強靭な精神力とバイタリティ、多角的な視点と柔軟性と自分の軸を持っていなければ務まらないキュレーターという仕事の苛烈さが伝わってくる。
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クロコダイルの涙(1998年製作の映画)

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医者×色男×ヴァンパイア(しかも自分を愛してくれる人間の血でしか生きられない)というてんこ盛り設定。

でもヴァンパイアと断言できる説明や場面はなく(私が気付かなかっただけかも)爬虫類の脳の本能に抗え
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

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冒頭のマッチ工場の淡々とした映像が好きだった。
暗い内容のわりに淡白な進行、必要最低限のセリフ、心情を代弁するような挿入曲が途中から癖になる感じで、初めてのカウリスマキ作品だったけど他も観てみたくなっ
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千年女優(2001年製作の映画)

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今敏の、いつの間にか幻の世界に連れ込まれているような映像の作り方が本当に好きで、もっと作品を見たかった…とリバイバルで観て今更また思い返した。

虚実を織り交ぜながら、走る姿と連動して舞台や役柄や年代
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

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ゆっくりとじっくりと1人の人間の心がほぐれていく様子を見守れる映画、寒い日に部屋でくつろぎながら観るのにぴったり。

病院の待合室で子どもたちに絵本を読んであげるシーンが好きだった。

無愛想で神経質
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

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戦争映画ではなく愛についての映画だと思った(愛を描くために、その対極である戦争を下敷きとしているような)

自分で靴紐を結べないジョジョ、「生きる喜びを伝えなきゃ」と言って踊る母の脚元など、終始靴に自
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

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作品や創作に対する哲学を、ショーとファッションを通してのみ伝える姿勢がカッコいい。
そしてその姿勢が計算ではなく、ただ内気で真面目で言葉で伝えることが好きでないからだ、というごく自然な理由だったことも
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

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母が、かつて自分と同じような少女であったこととか、少しだけ現実から居なくなりたいと思うような繊細な感情を湛えていることとか、ふと見過ごしてしまいそうな事象が子どもの視点でやさしく美しく撮られている作品>>続きを読む

オオカミの家(2018年製作の映画)

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何が起こるか(どんな画面が出来上がるのか)わからない、即興的なストップモーションの視覚的な面白さに加え、それと連動した不気味すぎる効果音や呼びかけも魅力的で、映画館の立体音響で観ることができてよかった>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

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Amazon primeに有りやっと観た!
音楽と効果音がめちゃくちゃ面白くて好きだった。
快楽の園の絵に居そうな奇妙すぎる生き物や風景もとても魅力的で、見たことありそうで全く無い形態の連続(しかもそ
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友だちの恋人(1987年製作の映画)

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青い洋服を着てバカンスに出かけたくなる!
途中しっかりヒヤヒヤさせられるけど、ロメールの映画はちゃんと着地させてくるところが心地よく、安心して観られるから好きなのかもしれない

マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

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何故貝が…という疑問はすぐに消え、とにかく言動のかわいい小さな生き物に夢中になる
小さな靴にペンでそっと色を塗るシーン、とても愛おしい気持ちになって好きだった

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

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ちょうどぼんやりと考えごとをしたいなと思っていたタイミングだったこともあり、あ〜良いものを観た…という気持ちに。
子どもたちへ向けた哲学的な問いはシンプルで、頭の中で自分の考えも巡らせながら一緒に授業
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

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寒い日に鑑賞できてよかったドキュメンタリー
香水店のご夫人が夕方になると少しだけ店の外に出たがって、出ても特に何もせず佇んでいる、という場面たまらなかった。

お嬢さん(2016年製作の映画)

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大変おすすめしづらいけど、ミステリーとしても分かりやすくて演出や美術も良く、
「親切なクムジャさん」も好きだったので、強かで恐ろしい美女が復讐していく、という設定だけでもうゾクゾクしながら夢中で観た。
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木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

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登場人物一人一人が自分の考えをを持っていて、全員が自分が正しいと思い込んでいるからこそ、それぞれの主張が面白くて聞き入ってしまった。
田舎に文化施設を建てるか建てないかだけの設定でここまで会話や見方の
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

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肖像画家の観察眼とシンクロするカメラワークが印象的で、自分が描くわけでもないのに食い入るようにエロイーズの顔立ちや内面を掴もうとして見てしまう。
緊張感のある出会いの場面から
「振り返る」ことが際立っ
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

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さわやかで開放的な夏の海辺を舞台にごちゃごちゃした恋模様、
みんな自分の恋愛観を貫きすぎて誰もうまくいってないけど、まあいいかと全員が心の底では思っていそうなところが妙。
物語には全く関係ないけど後半
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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憧れとか劣等感とか反抗心とか全部詰まった思春期のヒリヒリ感