中粒納豆さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

中粒納豆

中粒納豆

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メメント(2000年製作の映画)

3.8

ノーラン監督の(難解すぎて途中で断念した)『インセプション』再び~になるかも?と恐る恐る鑑賞。予感的中で1回目、2回目は早々に寝落ち、で3回目の今回はかなり集中した!

そういうことか〜とわかってから
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異端の鳥(2019年製作の映画)

3.8

ホロコーストを逃れて疎開した少年が、行く先々で愚行に遭いながら放浪する様を淡々と描いた作品。衝撃的なジャケットから想像していたとおり、とてつもなく悪が散りばめられた内容で、異端を排他的に扱う人間の浅ま>>続きを読む

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.5

ハリウッド黄金期を舞台にしたサスペンス・コメディ。豪華キャスト陣の中でもフランシス・マクドーマンドがお目当て。

宗教についてを各々が語るシーン、どれもそれっぽくて面白かった。当時の映画や往年の俳優陣
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

3.8

料理を通じて人と人とが繋がっていくお話。プロテスタントを基盤とした物語なので前半は重々しい雰囲気があったけど、そこから一転する展開は秀悦だった。

バベットの粋な恩返し、おもてなしが素晴らしい。どれも
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ミニミニ大作戦(2003年製作の映画)

3.6

1969年の同名作のリメイク作品。ミニだからこそできるカーチェイスが見どころ。シャーリズ・セロンがキレイ!モテ男役のジェイソン・ステイサムはまだらしさが出ていなかったかな笑

計画遂行が豪快かつ手際が
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チェンジリング(2008年製作の映画)

3.8

1928年に起きた「ゴードン・ノースコット事件」で被害にあった母子の物語。関係者が没後のためすべて実名という生々しさ。腐敗しきった当時のロサンゼルス市警察の悪行に苛立ちながら鑑賞。理不尽極まりないのを>>続きを読む

ラストベガス(2013年製作の映画)

3.5

幼馴染みの渋おじさんたちが、ラスベガスで大はしゃぎする週末を描いた作品。スーツ姿がばしっと決まるのはさすがだなぁ。

コメディだけど感動もあり、ほっこりと癒される映画だった。ラストのSeptember
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キャロル(2015年製作の映画)

3.8

LGBTは不道徳とされていた時代の友情を越えた女性同士の関係を、実話に基づいて描いた作品。1950年代を見事に再現していて、ファッションやインテリアだけではなく映像・音楽すべてがおしゃれ。

ケイト・
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.7

1979年の南カリフォルニアが舞台。15歳のひとり息子と50代のシングルマザー親子と、同居人たちとのひと夏の思い出を描いた作品。どっぷり母親目線で鑑賞、淡々とした流れが心地よかった。

その当時のアメ
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.8

「ライ麦畑でつかまえて」の著者J・D・サリンジャーの半生を、とても丁寧に描いた伝記ドラマ。まさかノルマンディ上陸作戦も絡んでくるとは。若き日に読んで理解できなかった著作を再読したくなった。

ニコラス
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.6

『オリエント急行殺人事件』と同じくケネス・ブラナー監督主演作。今作で2回目のポアロ。エジプトの絶景とエマ・マッキーの可愛さが見どころ。

第一次大戦の戦場から始まる展開に驚いて前のめりになったけど、と
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炎のランナー(1981年製作の映画)

3.5

3回目
感動のスポーツドラマではなく、ふたりの青年の陸上競技を通した生き様と男同士の友情を描いた物語。ヴァンゲリスの名曲をバックに砂浜を走るシーンが有名。

ユダヤ人であるために差別や偏見を受け、苦し
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

『キングスマン』シリーズの第3弾であり前日譚。第1次世界大戦前夜のヨーロッパを舞台にして、当時の歴史背景をキングスマン誕生と織り交ぜて描きながらしっかり再現し、史実の人物もかなり寄せていて驚いた。>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.6

『キングスマン』シリーズ第2弾。見どころはエルトン・ジョンのアクションシーン。そしてまさかの復活!

冒頭のプリンスの「Let's Go Crazy」など全体的に音楽に凝っていた。今作は英国紳士っぷり
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.7

スパイ、アクション、英国紳士好きとしては外せないシリーズの初回。硬派だけどシャレが利いたスパイ映画かと思いきや、エンタメ性強めの作品だった。アメコミが原作と知って納得。

初期の007を彷彿させる(特
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.6

雑誌社で働く編集者と記者たちを4つの物語構成で描いたヒューマンドラマ。情報量が多く追いつけない部分もあったので、連日2回鑑賞。(わかってはいたけど)登場人物がみんな個性が強い。『ぼくの伯父さん』のアパ>>続きを読む

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.6

独特の構図や映像センス、絵画のような色彩、どれもすべてが監督らしい作品。子どもふたりの逃避行、行動力とサムのサバイバル術が素晴らしい。ふたりが可愛くて応援しながら観てた。

フランシス・マクドーマンド
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.8

ホテルのコンシェルジュが常客の遺産相続に巻き込まれていく様を描いたサスペンス・コメディ。キャスト陣だけではなく、すべてが豪華でアート。ノリとテンポがよく雰囲気を楽しむ映画ではあるけど、過去に鑑賞した監>>続きを読む

ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.6

インドを舞台に列車で旅をする3兄弟の姿を描いたロードムービー。ウェス・アンダーソン監督鑑賞3作目にして、ストーリーがちゃんとあると思えた作品。ビル・マーレイがカメオ出演とは贅沢。

この緩い世界観に慣
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

3.0

ウェス・アンダーソン監督作品、鑑賞2作目にして監督らしさを知る。絵本のような船内の断面図はまさにアート。

ウィレム・デフォーの赤ビーニーと短パン姿が可愛い。セウ・ジョルジのデヴィッド・ボウイの名曲を
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.5

ウェス・アンダーソン監督作品、初鑑賞。色彩や音楽などがおしゃれで、監督独自の雰囲気を楽しむ映画。個性強めのキャラ揃いで、演じるキャスト陣が豪華!

ジーン・ハックマンがダメ父(だけど憎めない)役を好演
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地球が壊れる前に(2016年製作の映画)

3.8

レオ出演/ナレーション。地球環境学者などの有識者のインタビューや対話を交えて、気候変動によって世界で起こっている劇的な変化に迫ったドキュメンタリー作品。

『レヴェナント: 蘇えりし者』の撮影の様子も
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ザ・ダイバー(2000年製作の映画)

3.8

アメリカ海軍で黒人として初めてマイスター・ダイバーとなったカール・ブラシアの半生を描いたドラマ。デ・ニーロが鬼教官。

キューバ・グッディング・Jr演じるカール・ブラシアが、差別に屈することなく信念を
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あるスキャンダルの覚え書き(2006年製作の映画)

3.8

実際に起こった事件が基になっているので共感や美化はできないものの、サスペンス風の緊張感のある展開で最後まで楽しめた。男子生徒との関係よりも、女性同士の愛憎劇の方がスキャンダラス。ラストも恐怖… アナベ>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.1

人類初の有人宇宙飛行をめざすマーキュリー・セブンをサポートした、黒人女性スタッフたちの功績を描いた伝記ドラマ。『ライトスタッフ』を先に観ててよかった!

これまでに過酷な差別描写作品を観すぎているため
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ライトスタッフ(1983年製作の映画)

3.8

最速飛行記録に挑むイェーガーと、人類初の有人宇宙飛行をめざすマーキュリー・セブンをドキュメンタリー風に描いたドラマ。冷戦最中の「マーキュリー計画」、戦争だけじゃなく宇宙開発面においても米ソはしのぎを削>>続きを読む

愛がこわれるとき(1990年製作の映画)

3.5

2回目
過去に鑑賞して(名作ですら鑑賞したことも忘れることが多いのに汗)いつまでも印象深く残っている作品のひとつ。ある意味ホラー的でかなり恐怖だったからかな。

暴力的で潔癖、かつ束縛が激しい夫から逃
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

18世紀初頭のイングランドが舞台。アン女王の寵愛を奪い合う女性2人のしたたかな攻防を描いた宮廷ドラマ。宮廷内のドロドロ愛憎劇ではあるけど、側近政治の威力も垣間見れたし、緊張感のある展開で最後まで楽しめ>>続きを読む

タミー・フェイの瞳(2021年製作の映画)

3.8

ジェシカ・チャステイン、オスカー受賞作品!だけど日本では劇場未公開。テレビ伝道師として活躍したジム・ベイカーとタミー・フェイ夫婦の栄光からの失墜劇を、実話に基づき描いた作品。

そもそもアメリカの土台
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RONIN(1998年製作の映画)

3.5

各国の諜報機関をリストラされた5人の元スパイが集められ、とあるミッションを行うアクションドラマ。ド派手で尺長めなカーアクションが見どころ。『ザ・ロック』のカーチェイスも大迫力だったけど、この時代ならで>>続きを読む

アメリカン・ドリーマー 理想の代償(2015年製作の映画)

3.6

1981年の犯罪が横行していたNYが舞台。モラルのないオイルビジネスに飛び込んだ実業家夫婦の姿を描いた作品。公明正大なビジネスがことごとく阻止される現実…

ストーリーも大きな山場もなく淡々としていて
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.6

偽装誘拐と殺人事件を題材にした実話の再現ドラマ(ミステリーサスペンス)なのに、思いっきりコメディだった。恐怖のシーンは目を背けたけど…

若くて可愛らしいフランシス・マクドーマンドが見れた!自然すぎて
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.8

当時のニュースで事故については知っていたけど、その後のサリー機長を取り巻く展開については知らなかったので興味深かった。

不時着のパニック映画ではなく、嫌疑がかけられた機長の潔白を晴らすドキュメンタリ
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.9

実際に起こった事件の当事者3人が主演し、当時列車に居合わせた乗客も出演。さらに事件が起きた列車内で撮影されたというリアリティを重視した作品。

青年3人の幼少期からの背景を丁寧に描いていて、楽しいヨー
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ヘンリー八世の私生活(1933年製作の映画)

3.6

中野京子さんの本を読んでイギリス王朝関連に興味が湧き鑑賞。チューダー王朝の国王ヘンリー8世の6回の結婚に焦点をあてたかなりコミカルな物語。史実では絶対君主でかなり残忍な王だけど、今作では愉快なおじさん>>続きを読む

ラ・マルセイエーズ(1938年製作の映画)

3.6

のちに国歌となったマルセイユ義勇兵たちの愛唱歌「ラ・マルセイエーズ」が浸透する様子、また彼らの進軍と共に国民を席巻していく様を描いた作品。

ナチス・ドイツ軍のヨーロッパ侵攻が激しさを増していた時期に
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