Pollyさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

人間って普通に見える人でもみんなどこか変でおかしい。モウと金髪の女がどうなったのか、果たしてあの女はなんだったのかは結局分からずじまいだったけど、みんな恋して忘れて、恋したことすら忘れて、何もなかった>>続きを読む

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ウィン、なんてひどい男なんだ。フェイは早く別れちまえ!とモヤモヤしながら観ていたけど、フェイもフェイでパスポートを隠したり、手が治らなければいいのにと思ってたりとなかなか酷いやつだった。共依存のお互い>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.0

良い作品だとは思ったけどそれ以上のインパクトを残さなかった。期待を越えもせず裏切りもせずといった感じ。同監督の類似テーマ作品なら万引き家族のほうが好みだった。是枝監督は優しくてあたたかい人ですね。そし>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

社会的にも肉体的にも女性として生まれることの苦痛が描かれていた。最後のひっきりなしに出入りする女性トイレのシーンが良かった。
赤ちゃんの中絶も飲み込んだものを体外に出す、というひとつの浄化行為だったの
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オールド(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

中盤のB級スプラッタ映画館がやばすぎて引き攣り笑いになったけど、後半は伏線回収されてまあまあ納得。一つ疑問なのが、急速に成長したとしてもその分知性がつくのはイコールではないんじゃないか?知性は肉体の成>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

サイコパス、実際の事件が元ネタ、難病、介護、貧困と要素を盛りすぎた感は否めないけどサスペンスとしては面白かった。ただ娘が胸を見せるシーンやジジイのAV趣味とか、そのシーン必要だった?というところもいく>>続きを読む

ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

岡崎京子作品はこれ以外全て読んでるけどこれだけ読んでなかった。ので、この作品でストーリーを把握。原作がどんなのか知らないけど、少なくともこの映像からは岡崎京子の香りはしなかった。
好きな人に忘れられる
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湖のランスロ(1974年製作の映画)

3.2

眠く無い時に見ても寝てしまうのに眠い時に行ったのが最後、やはり寝てしまった。馬の目がギロリと動く生っぽいカットが脳裏に焼き付いている。あとカラータイツ。

アネット(2021年製作の映画)

3.5

あのカラックスの新作がリアルタイムで観れるなんて!と発表時からずっと楽しみにしていた作品。普通に楽しめたけど、それは"カラックスが監督した"というゲタがあるからな気がする。私はカラックスが好きなんじゃ>>続きを読む

花様年華(2000年製作の映画)

3.6

プラトニックじゃないがゆえのプラトニックラブ。全体を通して色彩・構図が洗練されており、特に雨、煙草の煙、鏡の使い方印象的。結実しなかった恋愛ほど深く記憶に残るのだという話。

やさしい女(1969年製作の映画)

3.9

男の行動すべてが間違っていてもはや爽快だった。脚へのフェティッシュ。顔より語る脚。「語り合う素振りをした」というセリフがよかった。
『たぶん悪魔が』同様、終わり方が白眉。

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.3

終盤までどういう結末迎えるのか全く読めなかったけど考察を読んで理解。で、何?という気持ちもあるが…。汲み取れる人は汲み取れるのかな。これ撮ったのが女性監督というのがいい意味でビックリ。

ポーラX(1999年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

5年間観たいと思っていたものの手段がなく諦めていたけど今日ようやく観れた!破滅へ大疾走するドラマ。ポッと出の女に男を奪われるのが『汚れた血』と似ていた。イザベルはファム・ファタルのお手本みたいなヒロイ>>続きを読む

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.2

自分とは完全に無関係ではないものの、個人の力ではどうにもならない世界規模の問題に頭をもたげ、政治にも絶望し、身の回りの人間関係ももつれており、この世界の全てに嫌悪感を覚えている。でも自分はうすらぼんや>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.2

映画鑑賞中はめったに寝ないんだけど、珍しく中盤で少し寝てしまった。つまらないからではなく、寝ることが摂理のような、そういう作品…。初めてタルコフスキーを観た時と同じ感覚を覚えた。今回が初アピチャッポン>>続きを読む

田園に死す(1974年製作の映画)

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過去鑑賞記録。親子、田舎と都会、そして映画というものに興味を持つきっかけとなった重要な作品なので、今の感覚でもう一度観て、自分が何を感じるかが知りたい。

乱暴と待機(2010年製作の映画)

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過去鑑賞記録。観たのはたぶん10年くらい前だけど、「僕は君のためなら死ねるけど、君のせいでは死にたくないよ」というセリフは長らく様々なものの判断基準になっている。

ピアニスト(2001年製作の映画)

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2015年頃鑑賞。「愛に傷ついても死ぬことはない」というセリフがずっと頭に残ってる。

大奥(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作読んでないけど面白かった。実際の吉宗も貰い手のある美人は大奥から出してブサイクを残したらしいし、史実を上手に用いてオチを付けていたと思う。ただ、水野の「ノブと呼ばせてくれ」はどうなの…?愛した女の>>続きを読む

飼育(1961年製作の映画)

3.2

シンプルに日本キモ…村社会キモ…男キモ…となった。女性の嘔吐で始まり嘔吐で終わるのが印象的。戦争をマクロでもミクロでもない中間地点から描いた作品として素晴らしいと思う。大江の原作は読んでないけどいつか>>続きを読む

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

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2015年頃鑑賞。以下当時のメモ。

全編を見た感想としては、言葉を言葉として、映画を映画として、映像を映像として、現実を現実として捉えることの限界を思った。どこかのプレス紙が「これはゴダールの遺言だ
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

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2015年頃鑑賞。以下当時のメモ。

この映画の一番気持ち悪いところ(核と言い換えてもいいかもしれない)は、犯人がたびたびこちら(観客)に向かって声を掛けるところ。大抵の人は被害者家族に同情を持って鑑
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

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2014年頃鑑賞。以下当時のメモ。

始まりから終わりまで一貫して強烈に印象に残ったのは、アデルの食欲。アデルの食事のシーンが映画には相応しくないどころか、現実の世界でもこんな食べ方している人がいたら
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