KNさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.1

2時間くらいかけてこのメンバーが好きになる様なイメージ。
これくらいで良いかな、と思えばこれくらいでOK。可もなく不可もなしというのがピッタリな映画

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.2

ヘルシンキの下層の日常なのか……?
あまりにローテクなシーンが多く、これがギャグなのか、意外とこんなもんなのか、フィンランド事情が分からず、呑み込みきれてないと思う。
結構、今の世の中、大半の人の生活
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.3

タイトルがなるほどねぇ!となる。
らしさ、の害悪と更にそれを押し付ける悍ましさを描いた映画だった。
セーフゾーンという言葉のグロテスクさが凄まじい。

終わらない週末(2023年製作の映画)

2.0

なんかNetflix製作っぽいなぁ、という感想。クリフハンガーの連続で途中で辞めさせないことがメイン?というような作り。
ドントルックアップが当たったからそれっぽいのもう一本!とマーケティングありきの
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許されざる者(1992年製作の映画)

3.1

初西部劇だったのだけれど、おそらくフォーマットに沿って高いクオリティで作成されてるのだと思う。
そもそも西部劇に思い入れがないのと、21世紀以降の謎をフックに物語を推進するような話運びではなく、ちょっ
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.2

話が二転三転して、どんな話?となりながら時間が過ぎていく。
バリーキオガンすげぇな、の一言に尽きる。
色々映画を見てきたが屈指のベッドシーンがあった。

桐野夏生の小説のようなえぐみのある後味だった。
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

良いのではないでしょうか!
マリオで遊んだことがある時代を丁寧に肯定してもらえたような愛のある映画だった。ゲームを映画化、というのが比喩でなくて正にそういう映像、ストーリーテリングでとても上手。
新年
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

ある意味でこの世界でいちばんの幸せを知っている男の1ヶ月くらいの記録、なのかなぁ、と。
充足することを知っている彼からは、人生は素晴らしいと楽しげにでも控えめに教えられているような2時間だった。

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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.4

そもそもアルコールに好意がない人間が見るのが間違っている映画かも。
でもちゃんとアルコールというドラッグの文化論的な物語になっていて面白い

約2時間の映画で1時間48分は淡々と進むので結構しんどいけ
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.2

中1の時に見ていたら、めちゃくちゃ好きな映画って20位まで言うような映画。
ゲーム感が忠実に映画になってる。
とても真面目に子供騙しをしている感じが好印象だった

フローラとマックス(2023年製作の映画)

4.0

この人の映画の何が良いって、音楽の力を心から信じていること、ダブリンに旅行に行ったような気持ちになれること、ルックがひたすらキュートなこと。
しかし、なんでこんななんでもない話を1時間半、飽きずに見ら
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.5

今までのピクサー映画で一番音楽が良いのでは。

世界観もとてもキュートでナイス。
相互理解とアイキャンディ的な楽しさ、押し付けがましくない教訓、子供向けの作品としての完成度は満点では。
だからこそ大人
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.4

公開当初から気になっていたのをようやく鑑賞。題材自体は非常にオーセンティックに勝ち続けていた人間が負けるとどうなるか?ということだと思う。
そして主人公が男性だと、今では映画にすらならない位シンプルな
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.7

構えの大きい、まさにエピック的な一作だった。
北野武の首と続けて鑑賞したので、つい相似形を探してしまう。両作ともに仕様の無い愛に翻弄された人間の物語だった。
また中世〜近世の戦争が舞台だったこともあり
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(2023年製作の映画)

3.6

北野武が撮ってビートたけしが主演している映画。
龍三親分と〜もそうだったが、こういうビートたけし成分が多い映画の方が好き。
北野武の作品の中でも時代劇というのは、彼の持つ土臭い死生観と相性が良いな、と
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.8

荒木飛呂彦が好き、と言っていたので興味を持って鑑賞。確かに好きそう!追われている時のどうするの?感とか、敵の得体の知れなさとか、ジョジョ味強め。
こんなに登場人物が皆んな、それぞれプロフェッショナル感
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正欲(2023年製作の映画)

3.3

原作に衝撃を受けたので鑑賞。
落ち着いたトーンで、あまり大きなヤマも無い話の進め方ながら飽きずに見ることができた。
が、やはり映画サイズに収めようとすると、カットされた所が物語を単純化してしまったのは
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.0

これは製作時に何かトラブルとか契約上の締切とかそういう制限があったのかな?と思うくらい脚本がチグハグだった。一つ一つのシーンとかアイデアはさすがマーベル!と思うところも多いが、それが全部繋がっていなく>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.6

相変わらずイーストウッドの乾いた暖かさが大好きで、観ていてとても安心する。
どこかパーフェクトワールドへの回答のような、あの頃のイーストウッドが持っていなかった、弱さを手に入れる、というここまで活動し
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ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

2.9

良いけど長すぎる。
劇伴のセンスや、一つ一つのエピソードはとても面白いが、とにかく長い!という感想が出てしまう

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.8

花束〜で有村架純が言ってた「今村夏子さんの本を読んで何も感じない〜」の今村夏子の代わりにこの映画のタイトルを入れても良いんじゃねっていう映画。
ただ、あまりにこれが文系サブカル知識人の中で、神木君は俺
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.1

マンク以降のフィンチャーはよく分からん!と思って観ていたら、ティル様出現以降で一気にフィンチャー特有の凝りまくった画面に入っていけた

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

フィンランド版、ゴールデンカムイかな?と思って観ていたらどちらかといえばコマンドーだった。
それで死ななきゃ死なねぇよ!というシーンが3つくらいあった

ドミノ(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ツッコミどころ満載映画。
超能力にルールがあんまりない(自分が理解できなかっただけかも)のでちょこちょことどうでも良い感が出てしまう。ジョジョやハンターハンターという超能力モノの傑作をしている我々日本
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.1

約3時間半の時間にビビりながら観に行ってみたら、長いと感じなかった。
序盤-中盤は正に狂想曲という感じで、狂気がドライブしていく様がひたすら楽しかった。
ディカプリオの演技で何度か笑ってしまい、スコセ
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.3

淡々と世界の不公平さを描き出す2時間。
物語冒頭の少年のなぜ自分を産んだのか、という問いが物語の進行とともに重くのしかかってくる。行き止まりの人生という言葉が浮かぶが、上層ランクの人間以外は既に行き止
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.6

これは面白い!
登場人物も物語もタイトなのに鑑賞後にしみじみ良い映画見たなぁとなる。

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.2

少し口下手だけど善人のデイルと、口は悪いけど友達思いで行動力もあるタッカーが地元のちょっと抜けてる大学生達との燃え上がるような魂の交流を描くほっこり映画。

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

3.4

ウィラード大佐の地獄巡りの2時間40分。20年近く前に見た記憶とだいぶ印象が変わった。
こんなにがっつりした反戦映画とは思っていなかった。徐々に崩れていく後半が見続けるのがあらゆる意味でしんどいのは記
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.3

こういうちゃんとしたB級映画を劇場で観たのは久しぶりだったのでほっこりした気持ちになった。
序盤は死んでも良いなーって人からちゃんと死んでいくのと、意外とちゃんとしてるのでもうちょいクレイジーでも良か
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.6

スパイダーバースの方がセンスとか色々だいぶ上だなーとか思って観てたら、最後にちゃんと大団円で盛り上げてくれた。

ザアメリカ!みたいな映画で、一番近い感覚がドクターペッパーとかジェリービーンズみたいな
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ザ・ウェイバック(2020年製作の映画)

3.7

こんなもんかな?と思って観出すと全然、違う映画。
こんなに人生ってこうだよなー、っていう厳しさと優しさと解像度が高い創作物はなかなか無いのでは。そのせいもあって話自体は結構まとまりがない。

まとまり
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.0

全編美しい映像の中で、生物だけがひどい異物感で画面に配されている。
これは異食症という映画のテーマに串刺しているのかなと。


属性で語られる事の不幸さをこれでもかと描いた作品。
ハッシュタグの嫌さが
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.3

評判が良いので鑑賞。
主人公2人がミーム使いに妙に厳しいのが笑える。
色々あるが、令和の東京感-老いていく、もしくは疲れ切った都市感、が出ていて良かった。
20年後まで残る強度があるかどうかは分からな
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.3

気になっていたがようやく鑑賞。
とにかくみずみずしくキュートな一作。
若者の特権である喜んだり悲しんだり、怒ったり、エモーションを出し惜しみしない登場人物が愛おしい一作。
一方で大人たちの振る舞いもと
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