ハルさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.9

彼女に振られた事により勇気(染谷将太)が田舎へ林業研修に行くのだが、ポスターの女性(長澤まさみ)に会いたいという掴みからして面白い。

そんな安易すぎる理由できてしまったため、案の定すぐ音を上げるし、
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8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

4.1

これが実話を元にした作品という事実に驚きを隠せなかった。

ここまで純粋に相手を思い続けることが自分に出来るだろうか、そんな事を観賞中ずっと考えてしまう。
単純な年月だけではなく、身体が元に戻らない可
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.9

エヴァンゲリオン完結に伴って、庵野監督の実写作品が見たくなり鑑賞。
結論から言うと想定より遥かに面白く、ダイナミックな現代版特撮ゴジラ。

懐かしい映像と現代的な製作技術のコラボレーションがいい形でケ
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紙の月(2014年製作の映画)

3.7

実際に有り得そうな話だなと。

リアルの世界において、ニュースになるケースも増えているが、金融機関や保険会社の経理では一部管理が緩いとこがある。
結果、管理者による横領事件が度々発生している。

劇中
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ただ、君を愛してる(2006年製作の映画)

3.9

どこか素朴で懐かしい雰囲気の映画。

玉木宏演じる誠人と宮崎あおい演じる静流はお互いに惹かれ合ってはいるものの、誠人は当初、静流を異性として意識していない。

片や静流は誠人の事が好きなため、黒木メイ
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.3

心に響く作品だった。
この映画は双葉の「愛」そのもの。

病気のことや双葉と安澄の生い立ちのことなど、家族を取り巻く状況は厳しく、決して楽観視出来るモノではない。まして、父親がいないのでは通常、居ても
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.2

「序」「破」「Q」だけ、さらい直して鑑賞。
取り敢えず、しっかり終わったなというのを一番に感じた。

わけがわからないまま終わる想定をしていただけに(それはそれでエヴァンゲリオンらしいけど)目線を観客
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.9

試写会にて

所々物足りなさは残るものの、報われずとも競技に命を懸ける男たちの熱量が心地よかった。
人生を生きる意味とは好きなものをとことんまで突き詰める事なのかも知れない。そんな感想を抱かせてくれる
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影裏(2020年製作の映画)

3.2

冒頭から重苦しい空気感でストーリーが進んでいく。何かを抱え陰鬱な表情で黙々と仕事をしながら生活をしている綾野剛演じる今野。

転勤先の岩手で知り合い親友になった松田龍平演じる日浅。双方何とも言えない違
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ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)

2.8

つまらなかった。

まず、冒頭から20分程度はB級ホラー映画になってしまっているのがカオス。高校生が虐殺されたり虫の大群の出現など気持ち悪い描写が延々と続く。

そして、最も落胆させられたのは、この作
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.0

実話を元にしたフィクションとして制作しているのだから、当然緻密な取材に基づき制作しているのだろう。

そう考えると当時の総理を揶揄している部分もノンフィクションに近いものとして捉えた。あの内容を放映し
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.1

名作「糸」のコンビ、菅田将暉と小松菜奈が出ていたので鑑賞。

しかし、内容はなんとも…
田舎のヤンキーがイキりまくった挙げ句、ガチな大人にボコられてビビっただけの話かと思ってしまった…

ある事件が起
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.5

「破」に続いて鑑賞。

過去2部作と明らかに異なる世界の話は最初すんなり入ってこなかった。

新しい要素に謎な部分が多く、これまでの話との繋がりや展開とも整合性がついていないような気がした。
さらに、
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.7

「序」に続いて鑑賞。

今作で旧作とは明らかに異なる作品であることがわかった。
といより、新キャラの登場や式神アスカ・ラングレーへの名称変更等、新しいポイントがいくつも出てくるといったほうが適切かもし
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.5

新劇場版の最終作が公開されたということで、鑑賞。
アニメ版・旧劇場版共にとりあえずチェックしていた程度のレベルでも内容は理解できた。

「序」は新劇場版の最初の作品ということで旧作品と類似している部分
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

3.9

悲しくもあり、勇ましくもあり、それぞれの選択を尊重したい気持ちで、何とも言えない気持ちが鑑賞後に残った。

本来違う世界で生きるべき狼と人間のハーフは社会に順応出来るのか?
そもそも、人間と狼は共生で
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未来のミライ(2018年製作の映画)

3.0

腑に落ちないまま終わってしまった。

タイムスリップして、『ミライちゃん』と『くんちゃん』が旅していく物語はいいのだけど、所々に違和感を感じてしまう。
セリフや声、描写など一言では言い表せない何となく
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

4.1

ジブリと言えばこの作品が代名詞ではないだろうか?
そのくらい魅力が詰まっている作品。度々、地上波で再放送があるためその都度観てしまう。

どれだけ時間が経過しても、決して色褪せず、毎回穏やかな気持ちに
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.7

純粋にジェニファー・ローレンスの演技が良かった。

複雑な事情からスパイとして生きていくことになる主人公が、仕事に徹しきれない人間らしい部分との葛藤に苦しんでいる様を見て感情が揺さぶられる。

拷問さ
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名探偵コナン 緋色の不在証明(2021年製作の映画)

3.6

4月公開の映画に向けたチュートリアル的な作品だった。

自分もそうだが、原作長すぎて話を追えていない層には赤井ファミリーの概要を理解するのに丁度良い感じ。

一つ一つの事件を深堀りするわけでもなく、サ
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太陽は動かない(2020年製作の映画)

3.6

シンプルでド派手な邦画アクション。
思っていた以上に爆破シーンの迫力があり、期待値以上に楽しめた。

アクションも藤原竜也、竹内涼真共にキレがあり○。

ただ、エージェントが24時間毎の連絡を怠ると爆
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.1

重く苦しく辛い物語で、マイノリティーの現実をフラットに見せられた感覚。

性別の問題は安易に触れられる事柄ではない故に、この映画を通して色々考えさられた。

「個性」や「属性」等の耳障りの良い言葉で捉
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劇場版 MOZU(2015年製作の映画)

2.8

もう何が何だか分からない作品となってしまった。

銃で打たれても死なないし、ロケット・ランチャー食らってもそのまま動けるし、主人公は絶対死なない改造人間になったのかな?

また、一応ドラマからの映画化
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ジューン&コピ(2021年製作の映画)

4.0

Netflixオリジナル作品、配信にて鑑賞。
ストーリーは海外作品にありがちな話だが、それでも飼い主と犬が互いに愛情を伝えようとしている描写の数々には感動させられてしまう。
ワンコを飼っている人なら涙
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ライアー×ライアー(2021年製作の映画)

2.9

ふらっと時間が空いたので鑑賞。
これは、原作の実写化なのかな?
昔あった漫画・アニメの「マーマレードボーイ」を思い出させるような作品だった。

ただ、実写で再現するには設定が無理難題すぎるので、最初の
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

3.8

ジブリっぽくない作品かなと思いきやしっかりジブリ作品だった。

木村拓哉が声優ということで、どんな感じに仕上がっているのか興味津々だったが、キャラの性格的にも違和感はなくすんなり作品に入っていけたので
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.9

複雑な兄弟間の心模様と関係性を描ききった物語だった。

兄が殺人を犯したのか、それとも偶然の末に人が橋から落ちたのか。

この葛藤をオダギリジョー演じる弟が最後まで抱え続け、その果てにある決断をする。
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.0

原作未読で鑑賞

話の大筋は理解できたが、全体としてそれぞれの役柄がぼんやりしていてイマイチ楽しめなかった。展開も単調でう~んといった感じ。
原作を映画用にまとめてしまい構成しているのかな?

加えて
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ばかもの(2010年製作の映画)

3.0

内田有紀が何とも言えない味を出しているな、といった印象を受けた。

酒が身を滅ぼす典型例を作品を通して提示している。
人によるとは思うけれど、セルフコントロールできない人は飲まない方が良いよな、と諭さ
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.1

相当ブームに乗り遅れたが、やっと鑑賞できた。

まず、圧巻の映像美。
最高峰のアニメーションと音楽だけでも評価されているのが分かる。
IMAXにて、鑑賞したので尚更その迫力に圧倒された。

また、鑑賞
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

試写会にて。

純粋に面白かった。

成田凌演じる康臣と清原果耶演じる香住の「コミカルな掛け合い」と「絶妙な間のトーク」が全てを成立させていく、邦画には珍しいタイプの作風。

康臣が「普通」になるため
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やわらかい生活(2005年製作の映画)

3.0

アマゾン・プライムにて鑑賞。

精神を病んだ女性が様々な人と関わって、心を癒やしていく物語だった。

レトロな雰囲気が前編を通しての雰囲気でどことなく、懐かしい感覚を味わえる。
街並みも蒲田・大田区な
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.0

地上波のドラマで良くない?
見終わった後最初に感じたのは残念ながら、これだった。

サイコパスから始まり、ペドフィリアやネグレクト、近親相姦だったりと、とにかく一昔前の小説の題材を盛り沢山にしているの
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.7

これぞ是枝監督作品という感じの作品で、普遍的な日常を淡々と描いている。

なにかすごい事件が起きるわけではないが、生き方やそれぞれの家族への想いなど、誰もが考え一度は見つめ直す出来事をこの作品は合わせ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.4

凄まじい衝撃を受け、上映後すぐに立ち上がれないほど感情をぐちゃぐちゃにされた。魂を握りつぶされるようなそんな感覚。
事前情報ほぼなしで前評判の高さだけ気になっての鑑賞となったが、136分は短く感じるほ
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

自責の念と後悔で押し潰されそうになりながらも、何とか前へ進もうとしている男の話。

見終わったあと、まず余韻で感じたのは流石の本木雅弘ということ。

浮気相手を演じている黒木華や竹原ピストルもいい味を
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