ハルさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.6

まず、最初に良くここまでやったなと、ただただ感心させられる。
成田凌と大倉忠義の両名は共に知名度があり、片やジャニーズでありながらも本当に役者としてこの難しい役を演じきっていた。

監督も行定勲のため
>>続きを読む

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

3.1

CASTもいいし、オタク題材も面白いのだが歌のシーンやダンスのシーンがクドすぎる。
何本も何本も長尺で流されると流石に途中で飽きてきた。

山崎賢人・賀来賢人・高畑充希と実力派が揃っているので、演技レ
>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

すばらしき映画だった。

役所広司の存在感が抜群で終始惹きつけられる。仲野太賀や長澤まさみ、橋爪功等のビッグネームも多数出演しているがこの作品に置いては徹頭徹尾、役所広司演じる三上正夫をフォーカスして
>>続きを読む

あの頃。(2021年製作の映画)

3.4

松坂桃李は主役だが、この作品は仲野太賀のモノ。
序盤から本当に振り切っていて、凄まじいパワーだった。

「生きちゃった」「泣く子はいねぇが」「すばらしき世界」など、とにかく出演作目白押しだが、今作でも
>>続きを読む

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.4

形を超えたホラーに感じた。
本筋は異なれど、系統としては「告白」に似ている気がする。

予告から想定される流れである、作中の田中圭と土屋太鳳の壊れっぷりはエンタメ感たっぷりで良い。
ただ、今作の主人公
>>続きを読む

名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

2.0

幼馴染3人の悲しく優しい物語。

全体的にテンポが速く、さくさくと話は進んでいく。

ただ、学生時代と現代で時系列を前後させながら展開していくため、少し分かり辛い。

服装も変えているが、ガンちゃん・
>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.6

アマゾン・プライムにて鑑賞。

無難なエンターテイメント映画。
政治モノのコメディで誰でも楽しめる作品になっている。

主な流れは記憶を無くした総理が様々な出会いを経て、誠実な人間になっていくストーリ
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.8

いや〜良いです。
劇場で4回も見た初めての映画に。

趣味を共有できる事や話が尽きないような関係性はそりゃ最高だよなぁ〜と再認識させてくれる作品。

それでも時を重ねたらすれ違っていく部分も当然出てき
>>続きを読む

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.8

ゲーム×実写は失敗する事も多く、あまり期待せずに鑑賞したが、良い意味で裏切ってくれた。

オンラインゲームならではの部分にフォーカスして話が展開していくので、ゲーム自体の面白さも理解でき、人の暖かさや
>>続きを読む

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

4.0

人気の理由がよくわかった。

序盤のダンスシーンのアニメーションがカッコよく、hydeの歌と相まって最初から一気に引き込まれる。
物語を通して一貫している強いメッセージも今の時代にマッチしていて色々な
>>続きを読む

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.1

最終的に伝えない内容が伝わって来なかった。

映像やキャストを見る限り、邦画ではとても考えられない予算を注ぎ込んでいるのが間違いないだけに残念。

系統としてはインターステラーなどが近いかな。
本作で
>>続きを読む

おとなの事情 スマホをのぞいたら(2021年製作の映画)

3.3

全体的な印象は舞台を映画で表しているような物語。
そして、この作品の最大の見所は一時代を築いた名女優、常盤貴子と鈴木保奈美の初共演だろう。
現在も一線級の活躍をしているのが頷ける存在感を示していた。
>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.7

予想以上に面白い作品だった。
ふんわりテイストでストーリーが構築されているのも、当たりが優しく良かったと思う。
ただ、度々入る妄想シーンの一つ一つが長いのでそこは飽きる…作品自体も133分と2時間を軽
>>続きを読む

タロウのバカ(2019年製作の映画)

3.4

社会が助ける事の出来なかった人間達の物語。
こういうタイプの作品は基本的に内容が皆無。

登場人物みな倫理観もなく、法律を守る気が無い事に加え、常識を無視して生きてきてしまっているので共感できる部分は
>>続きを読む

みなさん、さようなら(2012年製作の映画)

3.5

淡々と流れていく引きこもりの物語。スローリーな展開で話が流れていくのため、ゆったり作品鑑賞したい時に適しているかな。

内容は性に関する部分もあってちょっと大人な部分もあるけど、基本コミカルに描かれて
>>続きを読む

人魚の眠る家(2018年製作の映画)

3.5

キャストの演技からは真に迫る雰囲気を感じられ話の流れも良い。
だが、果てしなく重い話だった。

本作の主題は子供の命。
ただ、少子高齢化の日本において医療技術が進化した時、延命措置をどうするべきか?と
>>続きを読む

ヒミズ(2011年製作の映画)

4.0

役者の発するエネルギーが凄い。

まだ新人の二人(後に有名になるのは周知の通り)が織りなす繊細な物語。

社会が救いきれない様々な感情を染谷将太と二階堂ふみが訴えかけてくる。

今後、役者として唯一無
>>続きを読む

デッド・オア・リベンジ(2015年製作の映画)

1.6

見た事を後悔した、気持ち悪い作品。

たまには怖い系にチャレンジしようかなと思ったところ、不快になるだけの作品をチョイスしてしまった。

最初の展開から復讐、エンディングに至るまで全て受け入れ難い内容
>>続きを読む

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.5

実話を元にしているという事で凄い時代だったんだなー、と。

とにもかくにもこの作品は綾野剛に尽きる。元から役に命を掛けているタイプだが、今作でも完全にやり切ったイメージ。

ドラッグが1つの題材となっ
>>続きを読む

サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

3.5

まず思ったのは、SPっぽい作品。
監督が同じなので特有のシーン展開もあり、キャストは違うけれども、何となく雰囲気も似通っていて、懐しい感じがした。

物語としては短くまとめているので(100分程度)テ
>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

3.9

「血縁とは」
この言葉に対して2時間考えさせられる、非常に難しい問い掛けだった。

「何が正しく、何を持って家族というべきなのか」
このような、確固たる正解がない問題について上映中、常に向き合う必要が
>>続きを読む

夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.8

何か入り込めなかった作品。

松たか子と阿部サダヲだけではなく田中麗奈等のキャストも揃っているだけに尚の事、残念な印象。

これとどのつまり、結果的に犯罪を重ねているだけなので、色々な過程を描き、そこ
>>続きを読む

いちごの唄(2019年製作の映画)

3.4

同じ辛く苦しい思いをしたもの同士が過去を乗り越えトラウマを克服していく物語。

こういう普通の女の子を演じる石橋静河を見ると本当に良い女優さんだな、と毎回思ってしまう。自然体なので役に馴染み違和感なく
>>続きを読む

夏、至るころ(2020年製作の映画)

3.0

特別良くもなく悪くもなく、そんな印象が見終わった後に浮かんできた。

多感な時期の学生が進路を決めていく過程で悩み、苦しみながらも周りの人とぶつかり、自分が本当にやりたい事を見つけていく。

人生を歩
>>続きを読む

ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

3.1

鬼滅の影で興行収入頑張っているな〜と思う一方で、評価が低いため気になって鑑賞。

ま〜何となく納得してしまった。
役者陣は本来の力を発揮しているし、犯人もそのミステリアスな妖艶さが後半になるにつれ迫力
>>続きを読む

ピンポン(2002年製作の映画)

3.9

窪塚洋介最高。

こういうおかしな?振り切っている役はこの人にやらせると滅茶苦茶格好良く演じてくれる。

面白さと情熱と真剣さを兼ね備えてる稀有な役者さんなんだと再認識させられた。

メインの卓球シー
>>続きを読む

ピースオブケイク(2015年製作の映画)

3.5

多部未華子頑張っているな〜が第一印象で、まずこれに尽きる。

綾野剛は相変わらず役を徹底的にやり切っているし、実力派の二人の演技を見れるだけでもこの映画は価値があるはず。特にお風呂のシーンは売れている
>>続きを読む

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.9

何だか良く分からないけど、男の子はおっぱいが好きだよね、とニンマリしてしまうようなシーンも沢山あり甘酸っぱい青春と子供の無垢な感情が入り乱れている映画。

子供の頃や学生時代はこんなふうに無邪気に遊ん
>>続きを読む

ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.6

映画の内容としては惹かれるものはなかったが沢尻エリカの覚悟を観られる映画。

事件を経て考えると、不謹慎かもしれないが、この頃から薬物を使用していたわけなので、より「リアルにこのイカレタ役」を表現でき
>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.8

これぞ岩井俊二作品といった空気感。

キャストは見ての通り豪華なのだが、映像から伝わってくる雰囲気はすごく優しく若干レトロな感じを纏っている作品。
『ラストレター』というテーマにフィットしている。
>>続きを読む

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

4.0

切ない物語。
恋愛が歪んでいくのはちょっとした嫉妬やしがらみ等の些細な事の積み重ねなのだと言うことが良くわかる。

人と人が想いを重ねる中で簡単に成立していたはずのものが「時代の流れ、周りとの関係」そ
>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.9

この様な作品を見るとアメリカはスケールが違うと、つくづく感じさせられる。

特に金融の世界は桁違いの金額が動くし、普通に生きている人間にはおよそ想像もつかない世界をこの作品は「真剣かつユーモラス」に描
>>続きを読む

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.0

ドラマの雰囲気そのままに楽しめる作品。

舞台が日本ではないのでスケール感もアップしており、純粋なエンターテイメントとして2時間飽きずに満喫出来た。

ダー子・ボクちゃん・リチャードの組合せは鉄板。三
>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.5

端から見るとあり得ない関係性だけど、男女の間では当たり前にある事。

この作品は意味のない恋愛(恋愛ですらない)こそ現実世界では往々にして成立する、という事実を描いてる。

それは、感情のプライオリテ
>>続きを読む

止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

2.9

情報未取得で鑑賞したため、イマイチ入り込めないまま終わってしまった。

時代背景が現代ではないため、少し古臭い感じでそれが良いところでもあるのだろうが、個人的には色々クドく感じてしまった。

メインテ
>>続きを読む

滑走路(2020年製作の映画)

4.0

終始、言葉と行動の数々が心にグサグサ突き刺さる。

「イジメ」という普遍的になくならないカースト制度の象徴やそこから派生していく将来に及ぼす影響まで、人間が生きていくうえで抱えざるを得ない非常に厳しい
>>続きを読む