ハルさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

さくら(2020年製作の映画)

3.0

原作未読のため、想定していた展開と大きく異なっていて衝撃を受けた。

今年1番訳のわからない感覚を味わった作品。

どこから突っ込めばいいのか、困るくらい色々不可解。

シンプルに解釈すると病的なほど
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.9

主体性のない男の物語。

何をするにも自分で考えて行動せず、他人に選択を委ねているため、常に行き当たりばったり。

自分と関係する多くの人に愛想を尽かされ東京に逃げるが、結局なんの目的も見いだせずまた
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.1

東京国際映画祭にて鑑賞。
原作未読。

『東京の街』と『階級社会』がメインテーマの作品。

「家柄とは何か?」「上流と下流の違いは?」これらの日本が抱えている普遍的な問題に対してそれが当たり前の生活と
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罪の声(2020年製作の映画)

3.5

原作未読で鑑賞。

レビューの高評価ほど、という感じ…

また、本質的にこの作品はミステリーではない様な気がしたので少しイメージとも異なった。

とはいえ、主演二人の演技は流石で、各シーン納得感を得ら
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きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

4.2

『フォルトゥナの瞳』が良かったので同じ三木監督という事で鑑賞。

結論から言うと期待していた以上に良かった。

とにかく吉高由里子は可愛く、横浜流星がカッコいい。
特に横浜流星のアクションは明らかに他
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夏美のホタル(2015年製作の映画)

3.9

ノスタルジックな雰囲気のまま進んで行く作品。
舞台が田舎ということもあり景色の壮大さ、華麗さが特に際立っている。まるで作品そのものからマイナスイオンが発生しているかの如く穏やかな気持ちになれる。

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3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

3.5

後編も前作に続いて、原作にアレンジを加えつつ無難に仕上げてきている。

将棋という特殊な環境下での真剣勝負を映像として上手く表現しており、主人公の辿ってきた人生の意味を問うている作品。

主演の神木隆
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きょうのできごと a day in the home(2020年製作の映画)

3.0

新しい試みとして面白い企画だと思ったが、まだまだ試作段階のような感覚を抱いた。

キャストは一線どころを揃えている分なおさら、物足りない印象。

とはいえ、このコロナ禍では既存の撮影方法を使う事ができ
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バケモノの子(2015年製作の映画)

3.0

エンディングに流れてくるMr.Childrenの歌が非常に良く、映画の良し悪しを関わらず締めてくれるな〜と余韻に浸ってしまった。

この様に記載してしまうと、物語自体がそこまで楽しめた訳じゃないと言う
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四月は君の嘘(2016年製作の映画)

3.5

描写や映像美、キャストのルックスの良さを楽しむ一本となっていた。
山崎賢人と広瀬すずはリアルでの付き合いも報じられているし、そういった意味では二人にとっての運命的な作品なのは間違いなく、シンクロした二
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

3.0

映画館で見たときは腑に落ちず再びロードショーにて鑑賞したが、やはりイマイチかな。
エンディングやネタバレを観たあと見返しても「どうして、そうなるの?」と感じてしまう部分が多い。

物語を通して伝えたい
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みをつくし料理帖(2020年製作の映画)

3.5

丸の内TOEI舞台挨拶にて鑑賞。

今作は終始一貫、淡々と穏やかに話が流れて行く作品。

角川春樹監督、最後の作品という事で少ない出番ながら反町隆史や松山ケンイチ等豪華な面々も顔を揃えている。

幼子
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望み(2020年製作の映画)

3.9

今作品で清原果耶と岡田武史は堤真一、石田ゆり子という名俳優との共演となるがふたりとも存在感は抜群で他作品では主演に抜擢されているのも納得の出来だった。

岡田武史に関しては役柄上出演時間は短いのだが、
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.2

家族愛に溢れた物語。

互いが互いを想い合うのが当たり前の環境で育っているからこそ、二宮和也演じる主人公のような仕事が出来るのだと思えた。

被災地での作業や収入を度外視しての活動を続け、家族の想い出
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.3

悔しいかな、内容が複雑で一度目の鑑賞ではほとんど理解できなかった。

ただ、それでも映像とサウンドの迫力は凄まじく、話の展開も大まかなストーリーを追っているだけで十二分に楽しめる。
それくらいテンポ良
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インセプション(2010年製作の映画)

4.0

すっかりクリストファー・ノーラン作品にハマってしまった。

“インターステラー”しかり、この作品もアイディアが秀逸。
本作では『夢』をキーファクターとして利用していたが、多重構造的に組み立てるのが本当
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.0

空き時間が出来たので時間がピッタリだったこちらを鑑賞。

少しノスタルジックな雰囲気が心地良い作品だけど…
初主演の清原果耶と桃井かおりの掛け合いは面白く、作品の性質とマッチしている一方で、ファンタジ
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終わった人(2018年製作の映画)

2.9

え、これで終わりなの??といった印象だけが残った。
作品を通して何を伝えたかったのだろう。

離婚する意味もいまいち良く分からず、そのまま進んで行ってしまったので納得感を得られず終わってしまった。
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生きちゃった(2020年製作の映画)

3.7

ぴあ映画祭にて鑑賞。
凄い熱量の詰まった映画。

監督と役者がとことんリアリティにこだわりまくり、作った作品。
舞台挨拶内で低予算かつ短期間で撮影したと仰っていたので時間、メンタル共にギリギリのライン
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.5

クリストファー・ノーランここにあり、まさに真骨頂とも言える傑作だった。

とっくに配信されている映画なのに未鑑賞だった為『テネット』の公開記念でIMAXシアター上映中のものを鑑賞。
結果、配信で済まさ
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いなくなれ、群青(2019年製作の映画)

2.8

終始セリフが作り物な感じで全く入り込めなかった。

物語の肝になる種明かし部分もイマイチ納得感を得られずそのまま終わってしまった。

折角、今飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍している横浜流星と飯豊まりえを起用
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.0

テレビ発のエンターテイメント作品としてヒットを継続している映画。

シリーズを見ている方は当然楽しめるがそうでなくても楽しめる。
とはいえ、オールスター的に今までのキャストが出てくる為、そういった意味
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音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!(2018年製作の映画)

2.4

低レビューなので気になって鑑賞してみたが納得。

阿部サダヲと吉岡里帆の無駄遣いに感じてしまった。

ストーリーも表現の仕方もまとまっておらず、良くわからない。

二人の唄が上手いことのみが救いの映画
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来る(2018年製作の映画)

3.0

ちょっと展開についていけず、困惑してしまった。

ホラー?慣れしていないため、自分要因かも。

こういう感じで進んで行く物語は邦画では珍しいタイプだと思うのでその点では稀有な作品。

キャストも豪華な
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

3.8

Filmarksオンライン試写で鑑賞。
実話もとにした作品とのことだが、面白かった。

ただ、男性側の意見からするとあそこまで言われてしまう場合はその前に終わりを迎えてしまうケースがほとんどだと思うの
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ファンシー(2019年製作の映画)

2.9

うーん、内容自体がよく分からずいまいち楽しめなかった。

何を表現したいのかを、呑み込めないまま終わってしまった感じ。

描写も少し幻想的な感じのモノが多いため、どちらかというと苦手な作品だったかな。

さよなら歌舞伎町(2015年製作の映画)

2.8

前田敦子がメインの映画なのだろうが濡れ場含め、前田敦子は特に何もしていないので、その分周りのキャストが頑張っている印象を受けた。

ジャンルは一般的に大作映画と呼ばれる部類の作品ではないところ、人々の
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.8

ミステリー要素と狂気が巧妙に合わさったスリリングな映画だった。
藤原竜也と伊藤英明が同時に出てくると画力強め!!
扱っているテーマがハードな為、劇中にも描写のキツイシーンは存在する。その為、苦手な方は
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.0

雰囲気の凄く良い映画。

男なら誰しもがこういう一面を持ち、不器用で間違っていると分かっていても譲れないで生きている主人公を仲野太賀が飾り気なく演じている。

素直になれたら楽なのに、と感じつつもそれ
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(2020年製作の映画)

4.2

たまたま時間が空いたので事前情報なしで鑑賞したが、本当に素晴らしかった。

詩とか曲などを映画作品にすることは往々にしてあるが、失礼ながらたいてい失敗作に終わるイメージを抱いていたところ、この作品は曲
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嘘を愛する女(2018年製作の映画)

3.7

あまり評価は高くなかったが、個人的には良い作品に感じた。タイトルはともかくオーソドックスなラブストーリーといった印象。

メインの謎解き部分は結末を予想出来てしまう感じなのだが、製作者側は奇を衒ってい
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.1

舞台挨拶の回を鑑賞。
こちらは前作をさらに突き詰めた内容となっており、完成に至るまで本当に苦労したエピソードを監督はじめキャストの皆さんから伺った。

一つ一つの情景や音を繊細かつ緻密に描いており、当
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硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

3.7

過去の歴史を感じることが出来る史実に基づく伝記的作品。
戦争モノと言うことで、覚悟はしていたが想定していたより遥かにキツイ描写の連続でたじろいでしまった。

実際に日本がこういった戦争の最中に置かれて
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.7

学生時代の甘酸っぱい感覚を思い出し、美しい映像に心奪われる作品。

多感な時期だからこそ思い悩み、色々な事を考えながら、様々な経験をして人は成長していく事を端的に描いた短編だった。

各登場人物も魅力
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

単館から広がって行ったとの事だが、評判になるのも頷けるクオリティーの作品だった。

特に戦争シーンの描写やリアルな情景は、恥ずかしながら同じ日本人として全く知らない部分が多々存在した。

そして同時に
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.6

話題に上ることが多かったので鑑賞。
韓国の格差社会の現状を対極な家族を重ねながら、描く事で対比的に描いている作品だった。

ここまで評価が高い理由はいまいち分かりかねるが、コメディー的な要素も含まれて
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