ハルさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

3.5

後半に続く中での橋渡し的なチュートリアルを含む前半。
複雑な環境で育った主人公が生きていく為には将棋を指すしかなかった事が様々な視点から描かれており、葛藤が深い。
本来望んだ姿ではないながらも、もがき
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

2.8

立て続けにヒット作を出している月川監督と豪華キャストで送る天才文芸作家に纏わる映画。「そして、生きる」を最初に観てしまっているため、どうしてもそこと比べてしまうが、この作品はウーン・・といった印象だっ>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.0

友人、恋人として絡み合う三人の何気ない日常を淡々と描いている映画。
俳優の演技が自然でついつい引き込まれてしまう。
実力派として知名度もある柄本佑と染谷将太はもちろん、石橋静河が抜群に良い。

個人的
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長いお別れ(2019年製作の映画)

4.1

難しい題材を正面から捉え、繊細に描いている作品。メインテーマである介護だけではなく、女性が働く事の難しさなど今の日本が抱える様々な社会問題を実力のある役者が表現している。
特に山崎努と松原智恵子の演技
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.0

月川監督の作品はとても綺麗だ。
主演の2人はもちろん、周りの風景の美しさが際立っている。
一方、内容に関しては北村匠海が共通のキャストという点を差し引いても「君は月夜に光り輝く」と同じ印象を抱いてしま
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藁の楯(2013年製作の映画)

3.4

豪華キャストが揃ったSP映画。
どんなクズでも司法制度で裁かなくてはならないのか?という点と一人一人の感情を天秤に掛けて「正義」を問いかけている作品。日本が法治国家である以上はこういう形で犯罪者と向き
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一度死んでみた(2020年製作の映画)

3.0

無難に楽しめるコメディといった印象。ただ、ちょい役で出てくる役者陣が主役クラスばかりなので本筋以外にも楽しめる要素あり。

不実な女と官能詩人(2019年製作の映画)

2.5

内容は作品として成立していない様にも感じてしまうが、フランスの街並みは美しく情景的に映し出されている。

検察側の罪人(2018年製作の映画)

4.0

三権分立が成立していない事、国内の司法制度において検察官に逮捕権と捜査権を与えてしまっている危険性を顕在化させている作品。テーマが深く、木村拓哉と二宮和也演じる二人の検事が司法制度に置ける限界と正義の>>続きを読む

HACHI 約束の犬(2009年製作の映画)

4.3

自分も犬を飼っているため、涙なしでは観られない作品となってしまった。物語としてシンプルな造りだとは思うが、リチャードギアの存在感とハチの忠誠心だけで十分に成立している作品。特にエンディングへと向かう流>>続きを読む

AI崩壊(2020年製作の映画)

3.1

豪華キャストによる、邦画のエンターテイメントショー。普通に楽しめるがキャスト自体に興味がなかったり、同系統のSF系の洋画と比べてしまうと当然ながらショボく感じてしまう。予算が数十倍違うためしょうがない>>続きを読む

Red(2020年製作の映画)

3.5

背徳感と戦いながらの不倫であり、最後の選択を選ぶまでの過程に雰囲気を感じられたが、要所要所のシーンはあまりにもフェイク的過ぎた。

一番の見せ場は妻夫木聡と夏帆の濡れ場なのは間違いないはず。
ただ、シ
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

3.5

全体的に良くできている印象は抱いたが、あくまで次の部へと繋げるための作品となっており、単体での評価が難しい。ただ、アクションシーンは相変わらず質の高い殺陣を披露している。出ている俳優は、皆身体能力が高>>続きを読む

るろうに剣心(2012年製作の映画)

3.8

アクションシーンの出来が想定していた以上に良く作り込まれていた。原作は読了済みの上で鑑賞したが、剣術のみの原作より体術を織り混ぜている映画版の方がよりリアルに戦闘シーンを感じる。また、佐藤健の剣心は彼>>続きを読む

るろうに剣心 伝説の最期編(2014年製作の映画)

3.6

原作とは大分異なっているが、佐藤健のアクションシーン含め映画としてクオリティーが高い。実写化が難しい部類の作品なことは間違いないがエンターテイメントとして十二分に成立していた。

ばるぼら(2019年製作の映画)

3.2

この映画は「二階堂ふみ」がオファーを受けたこと、それをもって成り立ち全てを表している。

監督も仰っていたが、ヌードがある作品だとオファーを断る役者ばかりの日本において、知名度がある女優がこの様な役を
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.8

舞台挨拶にて。
事前情報無しの鑑賞だったが、家族という深いテーマを心情の変化と共に描いており、非常に良い作品だった。
時折、回想を挟みながら流れていく時間が深く切ない。

『あの時はこうだったよなぁと
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花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

3.0

熱量が籠っている作品だったが、個人的には内容部分に理解しがたい部分も多く、観ていて疲れてしまう印象を受けた。上映時間も三時間と長めの映画となっており、鑑賞するのに体力を必要とする映画

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

3.5

不思議な感覚の映画。特別な何かがある訳じゃないけれど、ロードムービーの中で主人公の抱える様々な葛藤が描かれている。自分の本当の気持ちはどれで、何が自分の想いなのかを自分自身に問い続けているような、そん>>続きを読む

ヒキタさん! ご懐妊ですよ(2018年製作の映画)

3.6

テーマとしては珍しいジャンルの映画だが、実態はハートフルコメディとしてエンターテイメント作品となっていた。北川景子と松重豊のラブシーンは詳細な描写等が一切なく若干物足りない感じはするものの、子供から大>>続きを読む

何者(2016年製作の映画)

3.7

現代社会を投影した作品となっている。
現実的にもこのような事は普通に起きているのではないだろうか。

SNS全盛時代の中での就職活動、学生生活が以下に複雑な要素を含んでいるかを問題提起している印象を受
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関ヶ原(2017年製作の映画)

3.1

話の作りは良くできているが、歴史背景を知らないとなかなか楽しめない作風となっているため、若干敷居が高いイメージ。役者含め、演出も良く練られており、ある程度話の流れを理解できれば楽しめる作品となっている

ナラタージュ(2017年製作の映画)

2.9

浅く希薄な作品に感じてしまった。
原作未読。
松本潤、有村架純、坂口健太郎と一線級の若手を揃えているが、一番の見せ所であるラブシーン含め色気を感じないのはやはりジャニーズ及び有村架純側の制限が掛かって
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かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―(2018年製作の映画)

4.0

優しい雰囲気の映画。亡くなった夫の子供と生活を共にする再婚相手の有村架純さんと夫の父親である國村隼さんの好演が随所に光る隠れた名作。話のテーマは実際の親ではない母親とその子供の成長となっているため、両>>続きを読む

劇場版 そして、生きる(2019年製作の映画)

4.1

ドラマ視聴後に舞台挨拶付きの回を観賞。

ドラマ版の半分弱のサイズに仕上げているが、上手く要点をまとめていて違和感なく楽しめる作品。

坂口健太郎と有村架純のコンビはいくつか他の作品でも観賞しているが
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.2

司法制度の本来の意味に一石を投じた作品。決められたルールのなかで見せかけだけの三権分立を行ったところで本当の解決には至らないと訴えかけているような印象を抱いた。福山雅治の弁護士役は適役となっており、他>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.8

日本の制度に対する疑問を映画というコンテンツを使って問い掛けている作品。
各役者はそれぞれ一線で活躍している方々であり、さすがといった印象を受けた。

リリー・フランキー、安藤サクラのイレギュラーな生
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.7

舞台挨拶付きで鑑賞。

役者は全体的に凄く良い演技をしており、主演の吉岡里帆さんの代表作と言えるレベルの作品となっている。
また、高杉真宙さんの演技も初めてじっくり鑑賞したが難しい役どころを見事にこな
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

3.6

北川景子と田中圭なのでもう少しあっさりした感じの作品かと思いきやごりごりのサイコホラーミステリーなテイストで面食らった。また、二時間の枠組みの中で話も上手くまとまっており想定した以上に楽しめた。話の内>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

3.0

個人的に合わなかった作品。

意図して表現したいものがわからなかった。

松坂桃李の知名度でこの作品に出演したこと自体は評価すべきで、凄い事。
だからこそ、話の内容部分に面白味を感じられなかったのは残
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.9

いい意味で良くまとまっている作品だった。木村拓哉と長澤まさみを中心に全盛期のフジテレビドラマのような誰しもが楽しめるエンターテイメントなミステリーが構築されていた。また、この主人公は木村拓哉をモデルに>>続きを読む

僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.0

このシリーズは動物を飼っている人には涙が止まらなくなる作品だろう。動物から享受できる優しさ、愛情等をダイレクトに感じることの出来る作品となっている

火口のふたり(2019年製作の映画)

3.8

エロスの部分が注目されているが、どちらかというと何のために生きて、人生を謳歌していくのかを語っている作品となっていた。
あまりないタイプの日本映画であり、知名度のある役者が演じていることに意味を感じる
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

1.8

このレビューはネタバレを含みます

公開前から役者を声優にしたことに対する批判が巻き起こっていたが、その点は想定より良かった。特に有村架純と波留は違和感なく演じていたように思える。ほかに関しては若干ミスマッチな感は否めなかったが、それよ>>続きを読む

フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

4.0

運命に抗い続け、戦い続ける神木隆之介の圧巻の芝居。
そこから流れる有村架純の佇まいに委ねた回想シーン。
このラストの流れだけでも十分価値がある時間だった。

特にエンディングの有村架純の演技には完全に
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LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て(2018年製作の映画)

3.9

舞台のような構成の珍しいタイプの映画だが、良く作り込まれておりテンポの良さも相まって飽きずに観ることができた。

酒井若菜は非常に魅惑的な感じで役柄を演じており、その部分もこの作品の見所だろう。個人的
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