ハルさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

アナログ(2023年製作の映画)

4.2

海の広さと陽の光が、親友の二人が、
悟とみゆきの互いを思い合う心が
優しすぎて…溢れ出る涙は止まらなかった。
癒やしと愛のアンサンブル。
ひたすらにピュアな想いに包まれる純愛映画、ラブストーリーとして
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

2.8

ここは忖度なし。
注目していた作品の割には…全くハマらなかった。
池松壮亮も森田剛も仲里依紗も好きだし、芝居自体は決して悪くないのに演出が苦手…
ガチな音楽への情熱の中にチープでB級なホラーやコメディ
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.9

今作の一報が流れた時点で「原作は知る人ぞ知る名作」という記事をいくつも見た。
気になり、その日に購入して読了したが「旦那の失踪により止まった時間、褪せた猫写が好きすぎる…」とたちまちファンにさせられ
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.9

新作に向けてマラソン。
表向きは死亡したことになっている、元CIAの凄腕が再び腕を振るうお話。
類似した作品が多くあるように思え、平凡な作品に感じるけれど…そこは名俳優デンゼル・ワシントン。
きちんと
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ハント(2022年製作の映画)

3.8

実話ベースであることが信じられないレベルの厳しすぎる猫写の数々(あくまでフィクション)
歴史的背景に疎い自分でも朝鮮半島の対立関係がどれほど壮絶なものなのか、しっかりと理解できた。

誰がスパイなのか
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.8

ケイト・ブランシェットが素晴らしい女優であることを再認識。
長回しでボイスチャットを入力しつつ、作業をしていく流麗なお芝居。
まるで、生の舞台を観劇しているような気分。

娘役の女優さんも自然体な演技
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PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

4.0

『RRR』が一大ムーブメントを巻き起こし、いまや空前のインド映画ブーム。
その流れに乗るよう、エレガントにダイナミックなゴリ押し展開。
でも、インドはこれで良い!
全体的に高評価なのも納得の出来栄えだ
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.4

重厚感あるジャケ写通り、シリアスな潜水艦モノ。
沈んだ潜水艦と共に死んだはずの船長、乗組員が生存していたとの一方が届き、アメリカと日本の極秘作戦が遂行される。
非核三原則をぼやかすためにアメリカの原子
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.9

昨年公開された『ヘルドッグス』と同じ原田監督ということで、あれが好きな方はハマるやつ。
ヤバい匂いを醸し出すジャパニーズノワール。

まず率直に安藤サクラの普遍的な芝居、安定感が凄すぎた。
近年は無双
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まなみ100%(2023年製作の映画)

3.7

学生時代から好きだった憧れの女の子が結婚してしまう…
『ボク』にとっての大事件。
主人公である『ボク』とまなみちゃんの不思議な関係性。
二人の思い出や過去の恋愛遍歴を掘り起こしながら、綴りゆく物語。
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

『グランツーリスモ』は学生時代によくプレーしていて、発売当時は「リアルすぎる…これがゲームかよ!」って友達同士で狂乱。
よく話題に上る革命的な一作だった。
それが時を超えて激熱スポ根映画として再び目の
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

3時間弱の長丁場、どんな展開が待っているのかと思いきや、2時間を経過してもひたすら戦い続けている。
ストーリーテリングなんか知ったこっちゃないと言わんばかりに永遠と。
「え、あと1時間もこれが続くの?
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.3

仕事終わりに『バーナデット ママは行方不明』を鑑賞予定だったものの、数分間に合わず…
悩んだ末、気になっていた「映画館でホーンテッドマンション!」を見ることに(ちなみに2日連続1〜2分遅れでバーナデッ
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.8

原作は序盤のみ読了、ドラマはアバウトに履修程度でも話を理解できる安心設計。
大きく分けて前半と後半で2つのミステリーを描くが、前半をみていたときは「動機が意味不明だし、くだらないなぁ〜」と退屈気味。
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

4.2

凄いものを観た。
どうしても続編モノはスケールダウンしてしまうことが多いけれど、このシリーズは圧倒的に進化している。
作品にかける制作、役者陣の気概は冒頭のNYの市街地で繰り広げられる銃撃戦から色濃く
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コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)

3.8

偽札製造機を持って脱北した犯罪者を捕まえるため、韓国に来たチョルリョン(ヒョンジン)
韓国側の刑事、通称“アニキ”とでこぼこコンビを結成し、ミッション完遂へ向け動き出す。
命令を受けて来韓したのは事実
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

4.0

コリアンムービーお得意のジャンルとはいえ、クライム系ヴァイオレンスの中でもトップクラスの出来栄えだと思う。
何気なく再生したら最後まで止まらずイッキ見してしまった。

「最強VS最凶」のキャッチコピー
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.9

何気なく鑑賞したらめちゃくちゃハマった。
僕はマ・ドンソクの魅力に首ったけだ。
巨漢から繰り出される圧倒体な破壊力、彼こそ唯一無二の俳優に思える。
真似しようとしても他の誰もできないもん。

内容とし
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かくれんぼ(2013年製作の映画)

3.7

「面白い」や「よく出来ている」ではなく、こうした作品に期待する恐怖感という意味では心を抉るほどの迫力を有する淀みきった一作。
ヤバすぎて震えた…

一つの嘘が誰かの人生を狂わせ、生まれる悔恨。
けれど
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.5

漠然と想像してた内容とは180度違う景色が目の前に広がっていた。
奇をてらった構成にもやもやした気持ち。

いきなり工場が爆発し「自分たちはこれまでと違う場所にいるのがわかった」と言われても…同じ場所
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.2

「名作は時を超える」というのは定説。
そして、突き抜けた怪作も同様であることが深く伝わった。
芸能界で生き抜くことの厳しさ、この時代ならではの感覚。“売れるため”にレイプシーンやヌード撮影をやらざるを
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シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

3.8

“映画らしくない映画”とでもいうべきか。
余りに自然にスクリーンに流される映像。一人の女性の人生を、その浮き沈みを赤裸々に描いていた。
彼女に訪れる悲劇は想像を絶し、見ているだけのこちらもダメージを受
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劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

3.5

北条司先生といえば『シティ・ハンター』と『キャッツ・アイ』
二大作品のキャラクター勢揃いで掴みはOKにしてからの開幕。
今回の敵は人間を最強の戦闘兵器に変えてしまう薬、ADMを巡っての争奪戦。

まず
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夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく(2023年製作の映画)

3.8

こんなにもストレートで直球でスタンダードなラブストーリーは久々。
恥ずかしくなってしまうほどにピュア。
真っ直ぐにぶつかり、惹かれ合う二人の物語は『俺、お前の事が大嫌い』の言葉から紡がれていく。

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Gメン(2023年製作の映画)

4.1

新宿ピカデリーにて『ほつれる』を鑑賞後、移動中の“職質”を経て、バルト9で本日二本目(人生初の職質…一体なにが怪しかったのだろう?)
“ジャニーズバイアス”のお陰で評判が高いと言われてるけど、いやいや
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.8

加藤拓也監督のことは2年前に舞台『友達』で知った。
新進気鋭の舞台監督でその時も心理描写の巧みさにハマってしまい、3回も観劇した唯一の舞台。
長編映画デビュー作の『わたし達はおとな』も
男女の微妙なズ
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

3.8

昔の名作をスクリーンで見る感動がやみつきになり、今回もFilmarksさんの『プレチケ』企画に参戦。

冒頭、隔絶されたヒビオルの一族が機を織り生活するくだりから「あ、これが2時間続くのはちょっと退屈
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.8

子供の頃、アニメを見たりゲームをやっていた記憶が微かに残るトランスフォーマー。
実写版の履修を全くしていない状態の鑑賞。
若干の不安は残しつつも、そろそろ公開終了しそうなため慌てて突撃。
しかし…心配
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

3.8

山田洋次ならではの作風。
昭和感に馴染むかどうかが全ての“古臭くもあったかい肌触り”
今でもこんな家族の姿はみられるのかな?
僕の目には形を変えた大人の群像劇に映った。

奥さんとの離婚問題、会社での
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.7

ホラーなのかミステリーなのか。
ガッツリしたホラーだったらどうしよう…くらいの気持ちで鑑賞したけど、ちょうど真ん中辺り。
怖すぎるのが苦手な僕でも何とかついていける、丁度よい塩梅。

マイホームを購入
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MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.8

TOHOシネマズ六本木ヒルズのレイトショーに出向いたけど、それなりに埋まっていた。
前作を見ていないため、話わかるかな?と不安な部分もあったが、問題なし。

とはいえ、鑑賞前のざっくりした印象としては
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緑のざわめき Saga Saga(2023年製作の映画)

3.0

『バカ塗りの娘』に続き、ヒューマントラストシネマ渋谷の舞台挨拶付きの回を鑑賞。

“描ききらない美学”をそのまま形にしたような作品。
鑑賞後の今はモヤモヤしかない。
なんだろ、この煮えきらない純情な感
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バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

3.8

ヒューマントラストシネマ渋谷の舞台挨拶回にて。

伝統工芸、受け継がれていく文化を軸に家族の関係性が描かれるお話。
心を紡ぐ物語の美しさに付随する、後継者不足の現実に深く深く考えさせられた。
ちなみに
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.8

テアトル新宿の舞台挨拶にて。
ドキュメンタリー作品を多数手がけてきた森達也監督というだけあり、質感はドキュメンタリーそのもの(元来はドキュメンタリーにしようと企画したが、資料が少なく劇映画として制作す
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春に散る(2023年製作の映画)

3.9

横浜流星の身体能力をフルに活かせるガチボクシング作品ということで、下半期に最も期待していた作品。
加えて、佐藤浩市、窪田正孝が並び立ち、監督は“涙腺崩壊の名手”瀬々敬久。
堪らないラインナップだ。
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#ミトヤマネ(2023年製作の映画)

3.0

“ミトヤマネ”というインフルエンサーの日常を淡々と映し出していくストーリー。
虚構の世界の人物を演じる無機質な存在、生活感の見えないお人形さんのような玉城ティナは適役に思えた。

YouTubeやTi
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